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2005年07月27日
第116回「生産 販売、さらに食育までも」【週刊ウンチク】
第116回(2003.5.22)「生産 販売、さらに食育までも」
提供:林農産 林浩陽さん

5月、おいしいお米を作るべく、今年も田植え全開の
林農産 林浩陽さんが、自社の「食育」の取り組み、黒字経常のこと、ネット販売参入の秘話などを語ります。
生産 販売、さらに食育までも
私は、金沢市の郊外で農業法人を営んでいます。ここ10年でずいぶん農業の傾向も変化して来ました。現在の最大の特徴は、売る相手、つまり「マトモに食べてくれる人」がいないのです。マーケティングのターゲットが不在の状態なのです。「何を言っているの、人間生きている以上食べなきゃ死ぬよ」と言われますが、死んでもおかしくない状態の日本人が増えて、数々の危険信号が出ています。今の多くの食べ物は、お母さんに代わり、中国で内陸部の娘さんによって作られています。 コンビニの菓子類だけで生活している人が、20歳台の8%以上いるというデータもあります。この事実に、あきれ返る前に、私は食育を始めようと考えました。
幸いなことに、小中学校の総合学習の中で、稲作体験や、食と命の授業をする機会が多くなりました。しかし、これは自分にとって、負担ではなく「志」の部分と考えて楽しんでやっています。
私の自慢は、子供達から「農業は楽しいですか?」という質問を一度も受けた事がないことです。最初から楽しそうなお百姓に、この質問は無意味なのでしょう。
その代わり「林さんが授業に来るのは、林さんちのお米を買ってもらうためでしょう?」という質問がありました。 君は、鋭い!
国道の真中を走る
我が社は、今年で15期目の決算を迎えましたが、おかげ様で、黒字を経常しました。ところが、昔は農業経営は、赤字は当り前で、法人税を払うなんて、バカのやることでその分給料にして、所得税にした方が得と教えられてきました。
ところが、いつまでも経っても経営は楽にならない。そんな時、かの経営の神様「松下幸之助」氏の昔の逸話を伺う機会に恵まれました。氏は、赤字部門の担当者を呼びこう言ったそうです。「道の端を走って来たやろな?」(→ つまり、税金を使った国道を堂々と通れる立場か?ということ)利益を出しそれを税金として国に納めることも、法人の務めの一つであると言われたのです。
10年ほど前いろいろな所で、「黒字を出し税金を納めることが目標です」と発言したら、変人扱いされました。なにがなんでも、黒字にするために、私の取った手段は、まず役員報酬を社員の誰よりも低くしました。その他、経営的には短期的に見ればあえて辛い選択をしました。でも、当時の辛い選択なんて今の景気を見れば、楽なモノでした。
その後、順調に、黒字を生むことになり、経営と言うのは、とんがった山だと感じました。一旦、向こう側へ転がるとドンドン良くなるけど、でも先が見えないので判断に苦しむのです。
それにしても、ようやく出した税金も数秒で国債の利息で、吹っ飛ぶのは堪忍して欲しいと思う今日この頃です。
念ずれば花開く
我が社も、平成8年の米販売自由化以来、店舗を作りお米を販売して来ました。しかし最近、ご他聞にもれず、販売量が少し下降気味でした。
そこで思いついたのが、ネット販売。アイガモ用のネットではありません。インターネット通販の事です。新しいモノ好きの私は、平成6年からホームページを開設し餅や米を販売していました。ところが、元々、農業について知って欲しいと始めたので、毎日、スタッフ共々日記の更新をしていましたが、年間の販売金額が50万円に満たないという有様。ネット販売で、儲けている人は特殊なごく一部の人達と考えていたのです。
そんな時、関係機関からネット販売のセミナーがあるという電話に、飛び付きました。
勉強をしてみて分かったのは、知っているのと知らないのでは雲泥の差と言うこと。ちょっとした工夫と根気があれば、成果が上がることを知りました。年間目標500万円以上と言う無謀な目標を掲げ、精進しました。すると素晴らしい講師とスタッフのおかげで、2年目で400万近くを達成。おまけに、ネットを通じ業者間の取引もあり、現在全売上の10%以上をネットで上げています。
「念ずれば花開く」何かを成そうとすれば、まず強く思うこととを痛感した象徴的な出来事でした。
あの時もし電話を取っていなかったらと思うとゾ~っとします。
■「林さんちってどんねんて」 …多くの事に取り組む林農産のコンセプト等を紹介。
■お米玄米おもちのWeb通販 …林農産Web通販。 新米の季節が楽しみです!
投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 10:25


