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2005年07月27日

第125回「星の数ほどある物語の世界へ」【週刊ウンチク】

第125回(2003.7.24)「星の数ほどある物語の世界へ」
提供:モトキミウラさん


犬のお母さん(イメージ)

犬のおかあさんが、一生懸命にライオンを育てる話。
僕の記憶のなかにいちばん古く残っている、母が読んでくれた本です。
夜になると何度も何度も母に読んでもらっていました。犬のおかあさんが子供のライオンを寝かしつけるために歌う子守唄を、同じように母が歌ってくれ、寝かしつけてくれていました。実に僕が2,3歳のころの記憶です。
みなさんも同じような経験はありませんか?

「星の数ほどある物語の世界へ ~幼いときから本に親しむ~」

はじめまして、モトキミウラと申します。
今回、お店ばたけ「週刊ウンチク」で児童文庫についての紹介を寄せさせていただくことになりました、ライター志望の小僧でございやす。
お店ばたけの北村さんと「いやぁ僕ライター志望なんですよ」って話をしてたら、こんなところに書かせていただける機会をいただきました。やったーっ。

さて、世の中には星の数ほどの絵本や子供むけの本があります。「うちの子供に絵本を買ってあげよう」って思っても、けっこう絵本や子供向けの本って高いですよね・・・。絵本なんて1,000円超すのが当たり前、って感じもします。いざ買ってあげようにも「どんな本がいいかしら?」って迷われる方もおられるのではないでしょうか。
もちろん、子供が「この本が欲しい!」って言う本が一番いいのですが、おかあさんも子供も、まだ知らない名作ってきっとあるハズ。そんな時に参考にしてもらえたらなって思い、ミウラが読んだ中でも特にオススメの本をご紹介したいと思います。
結構、子供のころに強く心に残った本が、人格形成の一端を担うことってあると思いますよ。
出来れば、豊かな感受性を持って欲しいですよね。

それではなるべく楽しく、おかしく紹介していこうと思っていますので、興味のある方はお菓子でも食べながら、気楽に読んでくださいね~。

今回のオススメ絵本 その1

『マーシィとおとうさん』  池田あきこ・作 

 ほるぷ出版 1,000円

まずは<わちふぃーるど>で有名な池田あきこさん作「ダヤン'sコレクションブック」の中から1冊。ダヤンの友達であるウサギの女の子マーシィの、なんとも風来坊なおとうさんについてのお話です。ご存知の方は「はぁ?なんで池田さんの1作目から紹介しないの?」と思われるかもしれませんが、深い意味はございません。ミウラが気に入っている本のなかから、季節や気温や気圧や機嫌やその場のノリで選んでおります。まぁ良いものは良い、という事で・・・。


とっても有名な猫のダヤンシリーズですが、それは僕たち絵本好きの中だけかもしれません。でもキャラクターとしても有名なので、「猫のダヤン」って聞かれてわからなくても、絵を見ると「ああこれかぁ!」って思われるはず。
でもまぁダヤンの世界を知らない方に少しだけ<わちふぃーるど>についてご説明しましょう。

<わちふぃーるど>とは猫のダヤンを始め、うさぎのマーシィやワニのイワンなど動物の仲間達が住んでいる不思議な不思議な世界です。地球とは別の星(だったと思う)で、そこには動物の住人の他にトロルや魔女、魔王などいかにもファンタジックな人たちが住んでいます。ダヤンたちが住んでいる大陸のほかに、別の不思議人たちが生活している大陸もあります。結構世界観がしっかりと出来ているんですね。
これだけ見ると「なんだ普通のおとぎ話っぽいじゃないの」と思われるでしょうが、そこに池田さん独特の不思議なタッチで描かれたキャラクターが加わると、見事に個性豊かな別世界に引きずり込んでもらえます。

さて、題名にもでてくる「マーシィ」ですが、猫のダヤンの一番の友達です。忙しいお母さんを手伝いながら、妹と弟たちの面倒をみる優しい女の子です。が、そのお父さんは長い間行方不明となっているんですね。今回はなぜお父さんが行方不明となったか、そこについてのお話なんですね。

・・・・あ、やっぱダヤンの最初の本から紹介したほうが良かったかも。ハハハ・・・


まいっか。

とりあえずこの絵本の見所は、その夢見る父ちゃんのアンポンタンっぷりです。そしてそんなアンポンタンなおとうさんを、それでも大好きなマーシィの健気なところですね。ぜひお子さんに読んであげるときは、マーシィのそんな気持ちを読んであげてくださいね。

それにしても、遊び倒した挙げ句にメイム(奥さんね)に小言を浴びせられ、それでもなおかつ「かわいそうなメイムに、かわいいマーシィ。パパは一山あててくる」っていう豪胆な父ちゃんがステキです。それで行方不明になっちゃうんだからカッコイイね。いや駄目だってそれ。

そんなお茶目なお父さんなのですが、マーシィにはすこぶる好かれています。オオカミとキツネに誘われて金山に行ってしまう危機感ゼロのパパを待つために、毛並みの手入れをして、「お父さんに会うときはいいにおいでいたい」ってわざわざ花の下で待ってるんですね。健気だなぁ。目を覚まそうぜおとうちゃん。ぜひこの「おとうさん大好き」というマーシィの気持ちを、読んであげてください。

さて、池田あきこさんの作品には、<わちふぃーるど>という作りこまれた世界観があります。ぜひお子さんに読んであげるときは、ただ一冊の本としてではなく、<わちふぃーるど>という別の世界の生活の一部を覗いている、という気持ちで読んであげてください。きっとお子さんは自分でも、自分なりの<わちふぃーるど>を作って想像をふくらませるでしょう。

でもこのサイズで1000円ってやっぱり絵本は高いよね・・・。
A5?・・ちっちゃいよ・・・

今回のオススメ絵本 その2

『海賊モーガンの子どもたち』  作:那須正幹  絵:関屋敏隆

 ポプラ社 1,500円

続いて男のコ向けに一冊。那須正幹さんの絵本シリーズからです。那須さんって皆さんご存知ですか?「那須正幹」だけではピンと来ない方も、「ズッコケ3人組」と聞けば「ああ知ってる」と言われるでしょう。
そのズッコケ3人組の作者が書かれた絵本です。絵に関屋敏隆さんという絵本作家を迎えておられます。

さぁてミウラの愛読書中の愛読書、「ズッコケ3人組」の那須さんについては山ほど書きたいところですが、今回はやめましょう。実はこの絵本の注目点は、関屋敏隆さんの絵にあります。
関屋さんの絵本は、赤・青・黄・緑といった原色をバシバシと使ってカラフルに仕上げる特徴(?)があるのですが、このモーガンシリーズには特に驚かされます。油絵の具でしょうか、大胆にワシワシと塗り重ねてそりゃもう右脳を強烈にパンチしてくれます。圧巻は青い空に飛んでいるカモメの輪郭が赤で描かれているところ。それでも違和感を感じさせず、ある種「男のコらしさ」や「元気・ワクワク」といったものを表現できていると思えてしまいます。

文章で評価するとこのようになりますが、子どもにこのような大胆な絵に接する機会を与えることは、理屈でなく大きな感性を発達させてあげられると思います。
ぜひ関屋さんの、大胆で素敵な絵に触れる機会を与えてあげてください。刺激をあげてください。
コレほんとおすすめ。

気になる内容は、「洋一くん」という男の子が不思議な笛を吹くと海賊モーガン一味が迎えに来てくれて、モーガン秘密の海賊島に連れて行ってくれる、という話しです。

でもなんでだろうね、
「はは、そんなときは、海に でるのが いちばんさ。」
「ぺぺの やいた 肉いりの パイを 食いなよ。げんきが でるぜ。」
という文章だけで、肉いりパイがさも美味しそうに思えるんですよね。海賊のせいか、はたまた想像力のなせる業か。

今、子どもたちの中で海賊ブームですので(アニメの影響ですね)、喜んでもらえる1冊ではないでしょうか。

さて今回は2冊の絵本を紹介させていただきましたが、皆さんいかがでしたか?
ライター志望のくせに駄文ですが、もし感想や「うちの子に読んであげたら喜んだよ!」という話しがあればメールで送って下さい。心の底からお待ちしております。

さーて次はなにを紹介しようかなぁ。


とっぴんぱらりのぷぅ

<ミニリンク集>

WACHIFIELD OFFICIAL HOMEPAGEわちふぃーるど 
  …猫のダヤンで愛される、池田あきこさんの絵本世界
   「わちふぃーるど」のホームページ。

日本の図書館・図書館関係機関リンク集…日本図書館協会WEBサイト
石川県立図書館…金沢市本多町の県営図書館。1階に絵本コーナーが。
  サイト内で石川の公設図書館を横断図書検索できます。
富山県大島町絵本館…おとなり富山県の絵本展示館。
 ワークショップや、有名絵本作家の展示もよく行われています。
2003ボローニャ国際絵本原画展…リンクは東京会場・板橋区美術館。
 石川県では七尾美術館で毎年開催されます(2003年は11/7~12/7)。

投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 10:34

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