第135回「家具の転倒防止はなぜ大切?」【週刊ウンチク】

第135回(2003.10.2)「家具の転倒防止はなぜ大切?」
提供:マイスター・マトバ 前智美さん


マイスター・マトバのオーダーメード家具

今週は、オーダーメードひのき家具
マイスター・マトバ 前智美さん
転ばぬ先の杖 家具による地震被害対策についてのお話です。

家具の転倒防止はなぜ大切?


先日も北海道で大きな地震がありましたね。
いつ どこで 地震が起きても不思議はないのだとわかっていても、その対策ってなかなか出来ないですね。
でも 家族にかかわることですから、できることからしましょう。


阪神・淡路大震災。六千四百人を超える死者の約八割が家屋や家具の下敷きになる「圧死」だったこともあり、家具の”怖さ”が改めて注目を集めました。

震災で被害が大きかった地域では全半壊を免れた家屋でも約六割の部屋で家具が転倒したり、散乱したといいます。転倒率は本棚が五割強、たんす類が三割前後。テレビは二割が「飛んだ」。
割れたガラスや食器類によるけが人を含めると、住宅内部でけがをした負傷者の四分の三は、家具類が原因だったとのデータもあります。直接、打撃を受けなくても、倒れ込んだ家具がドアなど通り道をふさぎ、火災からの避難が遅れた例も報告されています。

このような状況及び以下の点からも家具の転倒防止措置は大切なことです。


☆ 家具の転倒による人への被害は、発生する頻度が高い震度5~6クラスの地震で起こり得ます。地震災害に対する備えとして、家具を固定することは、極めて有効な対策です。

☆ 家具が固定されていれば、大きな地震により家屋が倒壊しても、家具が落下してくる梁や壁から守ってくれます。生存空間が確保されるという副次的効果が期待できます。

☆ 家具を固定することで、壁(建物)との揺れを同じにし、被害を少なくできます。
 
☆ 家族や自分が、家具の転倒によりケガをすると、被災後の生活がさらに困難になります。
 
☆ 家具の転倒は、屋内から外へ避難するときの妨げになります。

【転倒防止の手引き作成】

家具の固定

壁の内側は見えないので、叩いてみて下地になる所を確認して補強しましょう。
消防庁のホームページにも補強・固定の仕方について述べられています。


L、T字型または平行金具、ひも状金具、木ネジ、ヒートン、針金等により家具と柱(間柱)を固定し家具の固定をしましょう。

壁面がコンクリートの場合は、プラグまたはコンクリート用釘により家具と柱(間柱)を固定し家具の固定をしましょう。

固定できないときは、壁にすき間なくつける、できるだけ板の間に置き、畳に置くときはベニヤ板等を下に敷く、滑り止めをつける、壁面の窓ガラスを背におかない、重いものを下に置き家具自体の重心を低くする等の配慮をしましょう。

食器棚等観音開きの家具には、扉に止め金具をつけましょう。

テレビ等動きやすい家具の下には、ストッパーをつけ動きにくくしましょう。

高いところにもの(特に重いもの)を置かないようにしましょう。
棚、家具等の上にものが置いてあると、地震時に落下することがあるため、なるべく置かない。置く場合は、固定して落下防止に努めましょう。

テレビは落下するとブラウン管が爆発する危険があるので、できるだけ低い位置(家具の上は避ける)に固定して置き、テレビの上にはものを置かないようにしましょう。

(1)いきなり満点を狙わない

食器棚。出来るところは転倒防止対策を施しましょう。

使いやすい、効率的、習慣…。各家庭ともそれなりの必然性があって今の「危ない」家具の配置、収納になっていることでしょう。

いきなり万全の対策を目指すのは無理です。とにかくまず、固定しても不便でない家具を留めてみましょう。
最初は強度など気にしなくてもよいです。一つ実践したら、次の家具を。一回留めたものも、必要性に応じてより強い固定法に改善しましょう。
徐々に危険度を減らしていく発想で。

専門家に頼む場合も、まずは自分でやってみましょう。自分の問題として行動しないと防災意識は根付きません。

(2)「ABC管理」で優先度をつけて
あれもこれもでなく生活実態に合わせて対策を重点的に実施する部屋を決めましょう。

A(転倒ゼロを目標に家具を固定したり、別の部屋に移動する)寝室、子供部屋など。

B(家具の前に空間を作る、ガラスの飛散防止対策をするなど、倒れても大けがをしない対策をする)リビング、台所など。

C(何もしない)納戸、書庫など―という具合。

家の中の家具すべてを固定しようと考えるのは現実的に無理なことが多いでしょう。

(3)重心は低く、固定は柱へが原則
家具などは奥行きが長く、背が低いほど安定性があり、倒れにくいものです。
上の方を留める方が強度があります。

 1・重い物を下に収納して重心を低くする

 2・重心が低くても壁にぶつかって倒れることがある。壁への跳ね返りを防ぐ

 3・落下を防ぐ

が対策のポイント。柱や壁の中にある間柱、かもいに留めるのが原則。床への固定は素人には難しく、天井や壁は十分な強度が保てないことが多いようです。
「特に天井はつり天井になっていることが多く、かえって危険になることもあります。

(4)次善の策を考える
「借家で柱に傷をつけられない」「高齢者世帯で家具を移動できない」などを言い訳に何もしないのはいけません。

▽重い物を高い所に置かない
▽重い収納物が下にくるようにタンスの中身を入れ替える
▽ガラス飛散防止フィルムをはる
▽グラスやおわんは重ねず、伏せて収納する

―など、何かできることはあるはず。
寝室のたんすを動かせなかったら、布団の敷き方を変えて、少なくとも寝ているときに頭を直撃されないようにしましょう。危険が予測されるのに何もしないのは危険です。

 …詳しくは 消防庁のホームページ
  …家具の止め方の図説はこちら


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