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2005年07月27日

第142回「にせもの防止技術のあれこれ その2」【週刊ウンチク】

第142回(2003.11.20)
「にせもの防止技術のあれこれ その2」
提供:出口織ネーム 出口勉さん」


出口織ネーム出口勉さんの名刺

織ネームによるブランド商品の偽造防止技術についてのお話、
今週は、鶴来町でジャカード織物を製造する出口織ネーム 出口勉さんのお話、第2段です。

にせもの防止技術のあれこれ その2


 カメレオンやカエル、雷鳥やうさぎなど環境にあわせて体の色を変えてしまう生き物がたくさんいますが、糸の中にも温度によって色が変化するという変わりものがあります。


142deguti.jpg

 20度まではオレンジだったものが、それを超すとだんだんと色が薄くなり、35度になると白に近いピンクになってしまうという代物です。もちろん20度に戻すと元の色に戻ります。

この手のものには変化する温度領域や色がいろいろあり、この性質を利用して常温時(25度)までは白だったものが冷却あるいは加温すると文字が浮かびだすという仕掛けをして、製造責任番号を埋め込んである織ネームを作った事があります。

(左写真:下部の白色が加温した部分)

 また紫外線を照射すると発光し、ラインなどのデザインが浮かび上がって見えるという糸を使った織ネームもあります。もちろんブラックライト(紫外線発光ランプ)なしでは見えません。



この他にも、

  (1)デザインに使う糸に市販されていない特殊な色糸を使う
  (2)織物の組織を解析出来ない組織にする
  (3)デザインの一部に隠し記号を入れた織り方をする


などなど、色々と方法があります。

あの小さな生地の中に誰にもきづかれずに仕掛けられているなんて、なんとマニアックな事でしょう。そういうものを作りながら、どうしてここまでやらなきゃいけないの、とつくづく思います。

 それほどに偽造品に対して神経をとがらすのは、繊維製品は比較的に簡単に真似る事が出来るからです。

 それもそうです。なぜなら原糸メーカーは特定のアパレルメーカーだけに生地を売っていては売上にならず、同じものを何社にも売るからです。染色工場も特殊な技術を特定の企業のために使っていても売上になりませんから、販路を広げます。おおよそこれらのルートをたぐれば同じものが出来るという次第です。

 そこで勢い、織ネームでブランドを強調、差別化するのですが、それをまた偽造する人達がいるのです。我々織ネームメーカーに対しての発注はアパレルメーカーではない事が殆んどですから、見本を持ち込まれれば、深い疑問を抱くことなく製造します。偽物の織ネームの誕生です。

 そんな事では困るのは発注者ですから、我々に「織ネームに仕掛けをして、偽造防止せよ」となるわけです。ある意味責任回避・自己防衛本能からかも知れませんね。こんなにマニアックなのは・・・

投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 10:51

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