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2005年07月27日

第159回「星の数ほどある物語の世界へ 2」【週刊ウンチク】

カテゴリー[ 週刊ウンチク ]

第159回(2004.3.25)「星の数ほどある物語の世界へ 2」
提供:モトキミウラさん


「星の数ほどある物語の世界へ ~幼いときから本に親しむ~」
うーん、僕のコラム(?)を見てくれている人が果たしてどれ位いるんだろう?
こんにちは、作家志望ながら産まれて初めてコラムを描かせて頂いている、モトキミウラです。

先回の「海賊モーガンの子どもたち」の紹介で一部お話をさせて頂きましたが、今、子ども達に「海賊ブーム」が起きてるみたいですね。
先日、新聞の投書に学校の先生からのお話がありました。その先生が小学2年生の男の子に「将来は何になりたいの?」って聞いたら「海賊!」って答えが返ってきたそうです。
わはは、先生も困っただろうなぁ。
日本国憲法に照らし合わせてみれば、「将来の夢はなんですか?」って聞いたら「強盗!」って言ってるのと同じだもんなぁ。「そうかぁ、ゆうたクンは強盗になりたいかぁ。でも強盗も大変だぞう。失敗したら捕まっちゃうぞ」なんて言えないよなぁ。

「盗賊」とか「山賊」という言葉の響きにはあまり惹かれないのに、「海賊」ってなるとなぜか楽しそうに、親しみやすそうに思えるのは不思議ですね。
 「ビッケの冒険」の影響かな。
いや、世界的に「海賊」には寛容な雰囲気があるなぁ。
でも、今でも東南アジアとかで海賊は深刻な問題となっているみたいです。お子さんに「海賊か、頑張ってね」っては言わないで下さいね。って言う訳ないか。

さて、馬鹿なこと言ってないで絵本の紹介に参りましょうか。


今回のオススメ絵本 その1
はるまでまってごらん

 『THE SPRING RABBIT』

 作:Joyce Dunbar 絵:Susan Barley
 ぽるぷ出版 1,400円

 邦題『はるまで まってごらん』
 訳:角野 栄子

ほのぼの森の仲間たち、って大好きだなぁ・・・。
いかん、心の師匠"いわむらかずお"氏の影響か。先に言うと、ミウラは「いわむらかずおファン」です。え?ベタだって? うるさいなぁー、いいだろ別に。好きなんだよ。

"いわむらかずお”氏をご存じない方にはいずれご紹介するとして、これはイギリスの児童文学作家、ジョイス・デュンバーの絵本です。いくつか和訳もされてますので、世界的にも有名のようですね。スーザン・バーレイというイギリスのイラストレーターと一緒にいくつか出版されてます。今回もその中の1作品ですね。

このバーレイ氏はフランスでも賞を取るなど、絵本作家としては非常に高い才能をお持ちのようです。
でもね、森の仲間たちを描かせたら"いわむらかずお"氏の右に出る人はいないね(キッパリ)。バーレイ氏もなかなかに森を描かれますが、"いわむらかずお"氏の緻密でいて雄大な、そして暖かくほのぼのとしている森の描写には到底及ばないな。(←個人的な好みも多いにアリ)

だからといってバーレイ氏がダメな訳ではございません。とっても優しく軽やかに表現される、素敵な絵本作家です。念のため。

でも今回注目したい点は、バーレイ氏の絵よりもデュンバー氏のお話です。

スマッジというウサギの男の子が、兄弟が欲しくて欲しくて森中を探してまわるのですが、ねずみのおじさんやら、コマドリのおばさんが「いい子だね、はるまでまってごらん」とスマッジに言ってあげるところが、韻を踏みながら描かれています。

この「韻を踏む」 って子どもは結構喜ぶんですよね。

なにしろ頭に入って来やすいし、テンポよく読んでもらえるとまるで歌を歌っているみたいに聞こえるんですよ。お母さん、頑張ってくださいね。

それと、ひとりっ子のスマッジが弟や妹ができるのを心待ちにしているところなんか、とっても優しくワクワクします。これから弟や妹たちが産まれるお子さんに、ぜひ読んであげてください。新しい家族がひとり増えることを、もっとワクワク楽しみに、そして優しく期待する心を育ててあげられるかもしれません。二人めや三人めがお腹におられるお母さん、ぜひ読んであげてね。


さて、デュンバー氏とバーレイ氏にばかり注目してしまいましたが、訳者の角野栄子さんに注目されたアナタ!アナタはお目が高い!「え、ひょっとしてアノ角野さん?」と思われたアナタです。
 国際アンデルセン賞を受賞された、あの「魔女の宅急便」の作者です。日本が誇る巨匠「宮崎駿」が監督をされたあの映画の原作者です。
 「おばけのアッチ コッチ ソッチ」を真っ先に思い出された方はかなりの児童文学通です。でも魔女宅の作者が、あの臆病オバケのアッチの作者、って知ってる方、案外少ないんじゃないかな・・・・。ミウラは「おばけのアッチ」の方が好きなんですけどねー。

で、何が言いたいかと言いますと。児童文学作家としても定評ある角野さんが訳されておられますので、とっても原作に合った訳になっています(・・・たぶん。だってミウラは英語が読めないので)。
 韻の踏み方、スマッジの気持ちの表現、とても読みやすく自然な訳になっています。

ぜひ、これから新しい家族を迎えられる方は、お兄ちゃん、お姉ちゃんになるお子さんに読んであげて下さい。


今回のオススメ絵本 その2NATURE HIDE & SEEK

 『NATURE HIDE & SEEK』
  RIBERS & LAKES
 作:John NorrisWood 絵:Kevin Dean
 Mathew Price Ltd ???円


 ←参考 同シリーズの本
 『NATURE HIDE & SEEK』 WOODS & FORESTS
 \1,848(Amazon.co.jp で購入)

続けて海外の作品となってしまいました。イギリスの絵本らしいです。でもクレジットにはシンガポールで印刷されてるって書いてあるので、ある意味謎です。
図書館などに置いてあるのでしょうか。かく言うミウラも内灘町の図書館で見つけました。

残念ながらミウラは英語がムチャクチャ不得意なため(高校の時から赤点・・ははは・・)、単語を拾って読むしかできませんが、この絵本は絵が素晴らしい本です。
英語がサッパリ読めないくせに、海外の絵本を紹介するアホがどこにいる、って感じですがご安心ください。ここに居ます。

さて気になる内容ですが、動物・魚・鳥・虫たちを色彩豊かな川や湖、沼から探す内容となっています。ページも一部が草木の形に切り抜いてあったりと、仕掛け絵本に通じるところもあり、動物や昆虫などに興味を持つ年頃にはとっても楽しい絵本となっているんです。アメリカやアフリカなどの世界各地の沼や川を紹介しています。色彩豊かに描かれている植物の中で、動物たちがどのように自然に溶け込んでいるか、探す楽しみがあります。もちろん絵的にも素晴らしいですよ。

でも意外と見つけ難いですよ。ここで面白いのは、「動物の保護色ってこんな役割があるんだぁ・・」と感心してしまうくらい、見つけ難いところです。ストーリーはありませんが、絵としてお子さんの感性を刺激できる、とっても良い作品なので、見つけたらぜひ一緒に読んでみましょう。水面下と水面より上を一緒のページに描かれているので、見ていてもスッゴク楽しいですよ!
でもお子さんが寝る前に読んでしまうと、楽しくて寝付かなくなりそうですが。
 ある意味大人も楽しめる絵本と言えるかも。

今回は両方とも海外作品になってしまいましたね。
これからも国内・外を問わず、良い作品があれば紹介したいと思っています。
でもこうなるともっと英語の勉強していれば良かったって思うなぁ。いろんな書物を原文で読める、って素晴らしいですよね。原文で読む皆さんが、「訳を通すよりよっぽど面白いよ!」と言われます。そうだろうなぁ・・・作者本人の思考をそのまま覗くことができるんですもんね。そしてそのとらえ方って人それぞれ微妙に違いますしね。

そうそう、海外の絵本の話をしていますが、僕たちが知っている以上に日本の絵本作家さんって海外でとっても高い評価を受けておられるんですよ。
今度、そこら辺も調べつつご紹介できたらなぁ、と思っています。
どなたか詳しい方、情報提供をお待ちしておりヤす。

それでは次回をお楽しみください。

とっぴんぱらりのぷぅ


<ミニリンク集>
海賊インフォメーション …やっぱり、将来海賊になっちゃいけません!
 社団法人 日本船主協会ホームページより。
いわむらかずおさんのプロフィール …雑木林に住んでいらっしゃるとは、ナットク。
 栃木県「いわむらかずお絵本の丘美術館」ホームページより
 

投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 11:08

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