第17回「氷室まんじゅうについて」【週刊ウンチク】

第17回(01.6.21)「氷室まんじゅうについて」
提供:越山甘清堂 徳山康彦さん

金沢名物「氷室まんじゅう」

■氷室 (氷室の日・7月1日)
 江戸時代から受け継がれる初夏の行事。7月1日は加賀藩が氷室に貯蔵していた氷を、幕府に献上していた日で、この日に麦饅頭を食べると、夏場を無病息災で過ごせるという習わしがあります。金沢では、この日になると多くの店頭に氷室饅頭が並びます。

 越山甘清堂では、白・赤・緑の三色の酒万頭を氷室饅頭として販売し、地元の人々に好評いただいています。


■なんで「まんじゅう」か、知っとるけ?

 氷室まんじゅうは、五代藩主前田綱紀公のとき、享保年間に片町の生菓子屋、道願屋彦兵衛の創案。陰暦6月朔日、宮中の節会(せちえ)のときに、桐の二重長持ちに入れて倉谷山の雪を将軍家に献上したのにちなんでいます。
 饅頭、というのは「よろずのかしら」だから縁起も良く、また、麦は雪に耐えて人に踏まれて、ビタミンもたくさんあって体にいいことからそれを氷室の日に食べたようです。
 また、もともと農家の麦の収穫期である6月に、塩味の麦饅頭を娘の嫁ぎ先に持っていったのが一般にあって、それをヒントに金沢の菓子屋が氷室と同じ時期のものだから、と餡を入れて氷室まんじゅうとして商品化し売るようになったという説もあるようです。

 饅頭は酒まんじゅうになりましたが、今でも家庭ではもちろん嫁入り先に持参して親戚・知人・近隣に分贈したり、会社・役所・商店などでは従業員に配ったりしています。一部ではまんじゅうにあんずや竹輪、米などを添える習慣のあるところもあります。

●参考図書
 十月社「金沢の和菓子」
 金沢生菓子専門店会「和菓子の栞」

 
■七月朔日・氷室の節句って、金沢だけなん?
これは徳山さんに訊きそびれたので、事務局が、ネットで調べました。

全国で、この節句が伝承されているのは金沢・京都・草津のみだそうです。

京都では7月1日に水無月(みなづき)というお菓子を食べます。
三角形で、白いういろうの上にあずきの層がのっています。
あずきの赤は厄よけの意味があり、氷室まんじゅうと同じく、食べると夏バテしないといわれています。

草津でも氷室の節句行事はありますが、お菓子を食べる習慣はないようです。


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