第173回「連続番号織込み技術」【週刊ウンチク】

第173回(2004.7.1)「連続番号織込み技術」
提供:出口織ネーム 出口勉さん

ジャガード織りの名刺

簡単には手をだせない、差別化された商品を生み出す、シリアルナンバー。
その連続番号を"織り込む"技術を実用化させた出口織ネーム 出口勉さんの裏話です。 

 

連続番号の入った織ネーム

連続番号織込み技術
その1
織物に連続番号を入れることが可能になりました。

小は織ネームに1.5mm角の大きさから、大は幟に1800x1800mmの文字までできます。その技術を応用すれば漢字や英文字だけでなく、写真画像まで連続して織込みが可能になります。

10年ほど前からデジタル技術の応用に試行錯誤を続けてきました。
それ以前からも原理的には可能な事でしたが、生産設備との兼ね合いでコスト的には実用的ではありませんでした。数年前に導入した最新型の織機を改良する事により課題が一挙に解決したのです。

具体的に例を挙げて言いますと、
上記の織ネームの下部に数字(110/110)が入っていますが、110個の中の110番目という意味です。
もちろん001/110から始まっています。
まず001のものを織り上げたら次に002という風に順に織り上げますので同じ番号のものがないわけです。不良が発生したらその番号のみ作り直しになります。初めのうちは何度も作り直し、不採算状態でしたが最近は問題がなくなりました。

このような方法で既に幾つもの有名ブランドに採用されています。
特定のお客様に限られた商品の提供が目的のようです。番号が入っている分、各商品の各工程の番号管理やお届けした商品の顧客管理に気を使うことは並大抵ではない筈です。
商品価格も一桁上の設定になっているようで、簡単に手を出せない、それくらい差別化された商品に使われているようです。「誰ですか、001/110の商品を中古ショップで手に入れたという人は?」なんて事が起きそうですね。

これまではぼつぼつとオーダーを頂いてきましたが、気が付くと毎年企画が増え、そんなに作っては限定でもないのではと思う位どちら様も大変好調のようです。
この不況時に特筆すべき現象なので、その企画の秘訣をぜひ知りたいものですね。

店名の入った金沢「まち博」のフラッグ


その2
織物に個店名を入れることが可能になりました

金沢では「まち博」 (活きたまちを舞台とし、まちで生活する市民が主役で、市民が「まちに出る、まちで遊ぶ、まちに学ぶ」ことからはじまります。金沢の旧市街地を中心とした地域を、10の区域に区切り、それぞれ特色を持った「パビリオン」と名付け、旧市街地の歴史的建造物や名所、ユニークなお店など約2000ケ所を「スポット」と認定しました。)がやがて開かれます。

レトロなボンネットバスが伝統的な手仕事や美味いもの処を巡る足になっており、幾つかの施設では体験も出来るところから真夏の呼び物になった感があります。地元にいる人間でさえこんな面白い事があったのかと思う位の発見があり、暮らしの中にごく普通にとけこんでいる事にすごさを覚えます。

  

各スポットにはフラッグが掲げられており、期間中にはいろいろなサービスもあるようです。
このフラッグの下部には名所旧跡、参加企業名や個店名が入っています。たった1枚しかない織物のフラッグです。伝統があふれる金沢にふさわしい質感のある仕上がりになっています。
毎年配色と開催年度が更新されるので飾ったままにしてあるお店もあるそうです。

お客様にもこのイメージが定着したようで、これを頼りに訪れる人が多くなったようです。
織物と言うと紫外線による色あせがあり、あまり評価されないところですが、弊社の使用している糸は顔料で着色しているので、かなり強く、3年を経過したものでもそう変化がおきておりません。
布としての織り方や色の選択、大きさの設計も自由に出来るので、地域ごと、商店街ごとの催しや、お祭りののぼり旗などワンランク上の質感やオリジナル性をお求めになる時に最適です。


●「自由な夢を形に」ジャガード織物の製造・販売・・・出口織ネーム


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