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2005年07月27日
第178回「いかの未来に想いを馳せて」【週刊ウンチク】
第178回(2004.8.5)「いかの未来に想いを馳せて」
提供:いしかわや 紺矢誠さん

今週は、7月に出店したおいしいおつまみのお店
いしかわや の紺矢さんが、おつまみの定番
「いか」の意外な小話&雄大なお話をご紹介します。
■ご存知でしたか? 石川県の「県魚」
日本の各都道府県には、それぞれ、県の「花」とか「木」、「鳥」とかが決められています。例えば東京の「都花」は「ソメイヨシノ」、「都木」は「銀杏(いちょう)」、都鳥は「ゆりかもめ」です。
ここ石川県はそれぞれ「黒百合」「あて」「イヌワシ」です。
まあこの辺はわりあい一般的なんですが、都道府県の「魚」なんてのもあるってご存知でした?
そう、石川県の「県魚」は「いか」なんです。
実はこれは「夏の県魚」で春は「さより・かれい」、秋は「あまえび」冬は「ブリ・ずわいがに・こうばこがに」とかなり欲張ったラインナップになってるんですが・・・。
そんなわけで今日は「いか」の未来にまつわるお話なんです。
■二億年後の地球の主役は?
みらい、といっても10年後とか100年後の話じゃあありません。
なんと 2億年後!のお話です。
2億年・・・ ええっと、世紀に直すと、割る100だから(と電卓を叩く)・・・
2,000,021世紀! 何だかますます分からなくなってきました。
もし、私たちが平均30歳で子供を生んでそれが代々続くとしたら、666万世代後・・・
怪談なんかで「七代祟る・・・」なんて表現があるけど、666万代となると、どんなお化けもついてこられそうにないですね(笑)。
※ここで「ダミアン」を思いついた人は古典オカルトファンです
当然2億年後ともなれば、人類は地球にいません。地球規模の災害で一気に全滅したのか、他所の星へ行ったのか、それとも(一番ありそうなことだけど)世界的に少子化が進んで、まもなく来るといわれている「氷河期」により、緩やかに滅亡していったのか・・・。
とにかく、2億年後の、地球の主人公は「いか」なんです!
(ここで「そ、そんなあ~ 信じられないよ!」と大げさに驚いてください)
ちなみに2億年後の地球の姿は、現在と大きく異なっています。
まず第一に、1日が25時間になっています(まあ人がいなければ、1日が何時間でも関係ないのでしょうが)。月の重力の影響で、1年に1/1,000,000秒ずつ地球の自転速度は遅くなっているのです。
ちなみに地球が生まれたての頃は、1日は数時間~10時間だったそうです。
世界地図にも現在の面影はありません。大地は地球内部の熱エネルギーによりゆっくりと動いており、地球の大陸すべてが一つに合体し北半球を覆う「超大陸」が出現します。よって現在の「太平洋」「大西洋」といった区分も無くなり、海全体が「地球海」になるわけです。
そんな地球に君臨する生物が、なぜ「いか」なのか?
これには、科学的な根拠がいくつもあるのです。
その1
過去に何度も起きている(と言われている)地球規模の大災害、氷河期に対し陸上の生物に比べて、環境変化の少ない海の生物のほうが、生き延び易い。
その2
中でもいかは、寒い海も暖かい海、磯際から深海まで、生息範囲が非常に広いので、種として生存確率が高い。
その3
軟体動物の中でも、頭足類(たこ、いか、オウムガイなど)は脳が大きく、優れた知性があると言われている。
このような理由から、海中に住むいかは体長20mを超える、最大の海中生物として「地球海」の王座につきます。色素胞と呼ばれる皮膚表面の細胞を使って巨体を美しく発光させることから(これはほたるいかなど、現代のいかにもある機能です)「レインボースクイド」と呼ばれ、仲間と発光信号でコミュニケートします。
「超大陸」では、森林を闊歩するゾウのような巨大生物が。その正体は海から上がってきた進化いか「メガスクイド」です。氷河期や地殻の大変動により現在の動物が絶滅した地上には、多くの魚類が「上陸」を果たしました。
いかには地上で体を支える骨格はありませんが、そのかわり筋肉を発達させることで重力に耐え、大型化の道が開けたというわけです。
樹上に目を向けると、「スクイボン」と呼ばれる数十センチくらいのいかが枝から枝へと、器用に飛び回っています。
彼らは地上に上がった時、大型化の代わりに、その筋肉を敏捷な行動力に使ったのでした。同時に視力と脳も発達させ、足の一対を腕として餌をつかんだり、狩のとき木の枝を振り回したりと「道具」を使う地球最高の知性を獲得していたのです!
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「いつの日か、彼ら(いか)が人間に等しい「文明」を持ち得た時、彼らの中の考古学者が、化石の中からかつて「人間」と呼ばれる脊椎動物が地球を覆っていた事をつきとめる日が来るのだろうか・・・」
そんなことを考えながら、「丸干いか」をつまみにビールをグビリ。

でも、いかには骨がないから、人類、特に日本人がいかを好んで食べていた事実は、知られることはないだろう(いや、知られてもどうということはないんですが(笑))などと妙に安心し、また「丸干いか」を口に運ぶ。「くうう、この「肝」がたまらん!」
今回のテーマは今年ダイヤモンド社から出版された「フューチャー・イズ・ワイルド」という本からのご紹介です。ご興味のある方はぜひ手にとって見てください。
世俗のあれこれからしばし逃れ、2億年後の世界に思いを馳せるのも、オツなものですよ。
あ、もちろんお好みのお酒、それと美味しい「いかのおつまみ」をお供にお忘れなく…。

投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 11:27



