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2005年07月27日
第182回「留学生も心から楽しんだ、美味しい味噌汁」【週刊ウンチク】
第182回(2004.9.2)「留学生も心から楽しんだ、美味しい味噌汁」
提供:金沢・ヤマト醤油 山本晴一さん

今週は、金沢・大野の
ヤマト醤油味噌の山本晴一専務が
日本留学生のためのイベント
「JAPAN TENT
―世界留学生交流・いしかわ2004―」
で行った味噌汁づくりについて語ります。
留学生も大喜び!
きちんと作ったお味噌汁ってこんなに違うのね!
先日【JAPAN TENT】という石川県主催の催しに、弊社も参加致しました。
これは、日本各地で学ぶ留学生、研修生を石川県に招き、県全体を大きな『TENT』に見たて海外の若者と県民がコミュニケーションしようというもの。
もう16回目を数え、当社で、味噌汁つくりの会をするようになってから、10年くらい。
今年も、8月11日に30数名がにぎやかにやってきました。

はじめの頃は、欧米・豪州からの留学生が大半でした。
それが、だんだん変遷して、香港・韓国・中国・ロシアになって、
今ではどこの国からが特に多いという事はなくなったみたいです。
ところで、この「味噌汁つくり」体験をすると
私自身
とても楽しいのです。
留学生にもわかる様に簡潔に説明する事が、とても勉強になりますし、
また、日本人というか、われわれの先人達がどのような食事を摂ってきた民族なのか、アジアとの共通点や、美味しいものを食べるため工夫し続けてきた執念みたいなものを、自分で説明しながらもつくづく感心してしまうのです。
私がお話する中の一つに、次のようなものがあります。
『世界に長寿村と言われる、
平均年齢が特に高い集落や地域があります。
そのような場所で暮らす人々の暮らしを観察した結果、
いくつかの共通事項が見えてきたそうです。
それは、
◎気候的には作物の取れにくい地域なので、
皆さん、よく田畑の世話をする。
したがってよく体を動かす人たちが暮らす地域である。
◎醗酵食品を良く食べる。
3年物の梅干し、じっくり寝かした味噌、
古漬けの沢庵などなど。
欧州(ロシアも含めて)だったら、ヨーグルト・チーズです。
こうした醗酵食品の中には、活きた乳酸菌や酵母等、有用菌が豊富に含まれており、整腸作用のあるものを食べる=長寿の一因であることがわかってきました。
弊社の長期熟成味噌
(12ヶ月以上寝かせた色の濃い目の味噌)にも
こうした酵母や乳酸菌がたっぷり含まれています。
商品名で言えば 『かなえ味噌』 『蔵出し生こうじ味噌』です。
作って3ヶ月で出荷するような色の白い味噌には、
こうした有用菌は見当たりません。
ここが大きな違いです。
また、酵母により、香りの成分が醸し出されるのがホンモノのよい味噌の証拠なのです。
ながながとお話ししてきましたが、最後にこれだけはお伝えしたい!
留学生の皆さんは、当社の味噌蔵(2m×2mの大きな木桶が並ぶ熟成庫)に
足を踏み入れると、最初こそ味噌の香りに戸惑いますが、
『ワイナリーみたい!』
ほどなく、熟成させるということに 大きな価値を見出してくれます。
極めて日本的なものが、(だからこそ)
実は、世界に通用するという事を確信する瞬間です
こういう声・表情に出会いたいがためにJAPAN TENTを続けているのかもしれません。
日本的な、伝統的な価値観が省みられなくなりつつある世の風潮ですが、
食に携わるものとしては、ここだけは変えてはならない、大事な価値を創造している場所なのだなと、そのたびに意を強くします。
投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 11:31