第24回「カレーのルーの隠し味に、何を入れる?」

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第24回(01.8.9)「カレーのルーの隠し味に、何を入れる?」
提供:金沢・ヤマト醤油 山本晴一さん


山本さん山本晴一@(株)ヤマト醤油味噌・WEBショップ店長です。
暑いですねえー。昨日は何食べた?

暑い時は、朝は、糠漬けのきゅうりを「ぼりぼり」と、
あと海苔、梅干でOKという感じです。
あー、お昼には、粉糠漬けのイワシの焼いたやつ
(しょっぺー。けど旨い、美味い。)
というのが、ここ大野町の伝統食。

夜はどうした?
我が家ではカレーライスでした。
やや辛口が私の好みですが、子どもに合わせて甘口が定番。
でも、我が家のカレールーには、隠し味に「魚醤・いしるだし」いしるが入っています。
これが入っていないと、子どもたちも、ちょっとウルサイ、一言ある。
入れると、味に深みが出て、抜群に美味くなる

「いしる」ていうのは、日本三大魚醤のひとつ。
残りの二つ?
秋田の「しょっつる」(昔は、ハタハタが原料でしたが、今ではイワシが原料)。
瀬戸内の「こうなごしょうゆ」(ままかりと同じ魚種が原料。今は廃れて無い。ごく少量を大手の醤油メーカーが復元したと新聞で読みました。)

でも、石川県工業試験場の研究結果では、
エキス分(旨みの成分)を分析してみると、石川県の「いしる」が一番エキス分が多かったそうです。
つまり、味にのびがキクという事です。
また、当社がつかう「いしる」は
刺身に出来る新しいイワシを使って仕込みをしていますから、
生臭みは無く、発酵による、コロコロという良い香りがして、一度味見をした方は、
『えっ、これがいしる?すごく美味しいねえ』とびっくりされます。

食べた事無い人が、イメージだけで
「いしるって、臭いんでしょう!」と言う場合が多いはず。
まず、少量を、お湯でのばして、味見してみてください。
『あー、これなら大丈夫!』と納得したら、
カレーのルーに少量を加えてみてください。
ほら、どうです?楽しめるでしょ。

山本さんあー、余談です。
「いしる」の由来について、いつも質問が来ます。
いしるというのは、日本の古語で、「魚汁」と書きます。
新潟県の地名に「糸魚川(いといがわ)」てありますよねえ。
「魚」と書いて「い」と読むでしょ?
だから、「魚(い)汁(しる)」です。

能登地方では、土地土地で少々、呼び名が変わります。
所によっては「よしる」=「魚汁」と言います。これも日本の古語です。
魚類に「糸魚(いとよ)」て言う清流に住む魚がいますよね?
「魚」とかいて「よ」と読むでしょ?
だから「魚(よ)汁(しる)」です。

うーん。能登は奥深い。日本の伝統を受け継ぐ、自然と文化の宝庫や!
日本の古語が普通に使われているなんて素晴らしいでしょ。
大好き。
あと、輪島や富来で、いしると言ったら、「イワシ原料のいしる」の事です。
輪島では、尾崎さんの「いしる」が一番でしょう。

でも、宇出津の近くの小木でいしると言ったら、「イカ原料のいしる」の事です。

一般的に言えば、外浦の地区はイワシ100%。
内浦の一部がイカ100%。
それぞれが、それぞれ正しい。
江戸時代から作りつづけられてきた、伝統的な調味料です。

今回は、カレールーの隠し味にお薦めしました。
おたくでは、カレールーに何を入れますか?
少量のチョコレートも効くようですよ。
暑い時の熱い話。おしまい。山本さん

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