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2005年07月27日
第29回「山廃仕込酒について」【週刊ウンチク】
第29回(01.9.13)「山廃仕込酒について」
提供:酒のこんちきたい 越野俊彦さん
★ 山廃仕込酒について ★
私が接客をしている時、お客様より≪山廃仕込みのお酒は、他のお酒とどう違うの?≫と、よく尋ねられることがあります。
お酒を仕込むのに、酵母は欠かせないものです。 その酵母を純粋に育てたものを<もと>と言います。
酵母を純粋培養するためには、乳酸による働きで、雑菌のいない状態を作り出さなくてはいけません。
通常、多くの<もと>は(速醸もと)と言い、既成の乳酸を添加することにより、2週間程度で出来上がります。
それに対し、山廃仕込酒のもとである(山廃もと)は、自然に生まれてくる乳酸菌を育て、その乳酸菌が作り出す乳酸によって、雑菌のいない状態を作り出すのですが、約1ヶ月の手間を要することになります。 (だから値段が高い? ・・・ だと思います。)
山廃仕込酒の味わい:重厚なコクのある味わい、と切れ味のよさが特長です。
冷やでも美味しく召し上がれますが、このタイプのお酒は、燗上がりするのが特長で、ぬる燗でじっくりと味わうことをおすすめいたします。 また、料理との相性ですが、油を使った料理とあわせると、口の中の油分を洗って、素材の旨さを引き立ててくれます。
★ 山廃仕込酒の<山廃>とは? ★
<山廃もと>とは、<山卸廃止もと/やまおろしはいしもと>を略したものです。
山卸とは:昔、お米は櫂棒(かいぼう)ですり潰さないと溶けないと考えられており、≪半きり桶≫と呼ばれる桶の中に、麹と蒸し米と水を入れ、山のようになったものを、櫂棒ですり潰していました。 その工程を山卸といいます。
その後、山卸をしなくても、麹の酵素の力で(お米)が溶けることがわかり、山卸を廃止するようになりました。 それが,山廃です。
また、そのようにして出来た<もと>を<山廃もと>と言います。
★こんちきたい店主・おすすめの山廃仕込酒 ★
これから秋に向かい、涼しくなり、日本酒が旨くなってくると
思いますが、いろいろな種類のお酒があります。
お酒についてのご質問は、当店まで。
酒のこんちきたい 越野 俊彦
投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 08:58