第32回「水のお話」【週刊ウンチク】

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第32回(01.10.4)「水のお話」
提供:林農産 林浩陽さん


「林さんち」の社長浩陽さん、専務のなんもさん、社員の中村さん

 各地で、水不足が叫ばれていますが、わが地域はあぜが壊れるほどの水が、用水を流れています。これも、100年ほど前、七カ用水と言って、暴れ川「手取川」の水を農業に利用しようとした偉い方が、私財を投げ打って人力で岩盤にトンネルを掘って作ったものです。以下資料の抜粋です。

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 枝 権兵衛は、文化6年(1809年)坂尻村(今の鶴来町坂尻)の村一番の農家に生まれました。18才で村の組合頭に、46才で肝煎(村長)に選ばれました。また、村を流れる富樫用水の管理も任されていたので村人たちがどんな願いを持っているかもよく知っていました。権兵衛は、「川の水が減っても水が取り入れられ、洪水になってもだいじょうぶな取り入れ口はないものだろうか。」とひまをみつけては、手取川の川筋を、さがし回りました。そして、ようやく取り入れ口にもっともふさわしい場所を見つけたのです。
 安久涛の渕は、今までの取り入れ口より1㎞ほど上流にあり、日でりがつづいてもまんまんと水をたたえている所です。しかし、九重塔までの240mは、硬い岩をくりぬいてトンネルにし、鶴来までは800mの掘り割りを作るという大工事になります。小山良左衛門という武士の助けで、加賀藩から許しをもらい、1865年から工事を始めました。大勢の村人や人夫を集めましたが、今のように機械もなくつるはしとのみだけで掘り進むのですから、工事はなかなかはかどりませんでした。
 そのうち、用水ぞいの村々では、「工事をするとたたりがある。」「権兵衛は金もうけのためにやっている。」という、噂が広がりました。また、雇われた人夫たちは、あまりにつらい工事のため「もっとお金をだしてほしい。」と騒ぎ、工事が出来ないようになりました。
 それでも、権兵衛はくじけませんでした。村の人々に工事の大切さを説いてまわり、工事の先頭に立って働き続けました。また、自分の財産を投げ打って費用の足しにしました。こうして、とうとう明治2年5月、工事を始めて5年目にやっと完成したのです。
(文は、小松市教育研究所編集の4年社会科資料集「わたしたちの石川」からの引用です。)http://www.incl.ne.jp/~hottafam/tsurugi/shichi.html
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 おそらく日本でも最強の農業用水と言っても良いでしょう。だから、テレビで、渇水が報じられるたびに、七カ用水に、先人達の苦労に頭が下がります。林さんちでは、例え都市化の波が来ようと、都市部の棚田として残す努力を続けています。それが、権兵衛の遺志に報いる事だと思っています。

ミニリンク集
手取川について・・・国土交通省「日本の川」より
■手取川流域の農業についてしらべてみませんか?
「林さんち」の野々市町・・・有限会社 林農産(地図はこちら
林さんちのHPをみると、現在の農作業についてよくわかります。
実店舗を訪ね、お話伺うのも良いかもしれませんね!
・・・野々市町郷土資料館
昔の農業の道具などが見られるそうです。

・おとなり、「旅行代理店パスポート」のある松任市
・・・松任市立博物館
農村地域として古くから使われてきた農具がご覧頂けます。
その他、人間国宝隅谷正峯(すみたにまさみね)氏の
刀剣作業風景、俳人の千代女(ちよじょ)・暁烏敏(あけがらすはや)
・中川一政(なかがわかずまさ)など、郷土の関連人物の展示も。

デジタルプリントショップ「ニュートン」さんのある辰口町
・・・辰口町立博物館(辰口役場内。「ホリ写真館」のすぐ近くです)
手取川堤防の模型、農機具を中心とした道具類の展示。

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