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2005年07月27日
第72回「エピソード3の公開」【週間ウンチク】
第72回(2002.7.11)「エピソード3の公開」
提供:お店ばたけ事務局totoさん
「エッ! いつ?」「まさか」と思われたあなた、かなりのシネマホリックです。
3つのエピソードは、15年以上も前に、情報誌の取材(※1)に出かけていた頃の苦い想いと教訓を書き連ねたものです。毎月、堅苦しい記事ばかりじゃ読者もさぞ退屈だろうと、ローカル色豊かなネタ探しに颯爽と出ました。「産業、歴史と食」をテーマに始まった新コーナー、“食”のエピソードを3話おとどけします。
エピソード1:「誘惑」

記念すべき第1回目に選んだのが、福井県境にある加賀市橋立町。現在も近海もの水揚げが多い漁港町です。
残暑厳しい9月初旬に、午前中の取材もそこそこに、ちょうど12時に料亭に向かいました。
“食”の取材ということで、そちらで昼食をいただこうと考えていたんです(モチロン自腹で)。
さすが一流のお店、手際よく女将さんの案内で、奥座敷へ。日本海を望める部屋は、ほどほどにクーラーが効いていました。大きなテーブルにビッシリと埋まった皿の数々。
3人前(意気込んで3人で出かけたんです)の料理が出揃ったところで、「熱かったでしょ、取材は後にして、どうぞ冷たいものでも一杯」とビールが心地よく注がれました。
<飲みたいのはやまやま。でも午後の取材をふたつも残しているし、昼日中だし、飲酒運転にもなるし。トホホ・・・(T_T)>
教訓1:料理の取材は、泊まりでいくべし。
結局、一滴も飲まずに取材を終えました。が、魚介類は、その日の一番良いネタを使うとあって、何が出てくるかは、膳に向かうまで分からないと言う新鮮さ(※2)。
その日は、両手に余るほどのカレイの焼き物を筆頭にして、全部食べるのに、1時間半奮闘しました。
代金を払おうとしたら、「イイですよ、そんな」と太っ腹。さい先の良い取材コーナーがスタートしました。
エピソード2:「欲張り」
同じ取材日、料亭を退去(食事前に取材は済んでいますのでご心配なく)し、次の取材先が、なんとまた、料亭。素人ルポライターは欲張りなんです。それが仇になりました。満腹の胃袋を抱え、『何か出たらどうしょう』とそればかりが気になり、ご主人の話は上の空。
記事には数行しか載せられませんでした。(この場を借りて、 _(_^_)_)
教訓2:飲食の取材は、一日一箇所。
何も出なかったのに、今でも感謝しています。
でもその後取材した硲伊之助美術館で、屋外のテラスでいただいたコーヒーは、
ケーキ付きだったような?・・・甘党のわたしは美味しくいただきました、ハイ。
~行ってきました2002★硲伊之介美術館の現在~
totoさんの足跡を追って、Web担当Mも、先日行ってきました。

実は現在、「硲伊之介美術館」というのは2つあり、totoさんが取材したのは橋立にある古いほう。現在は「加佐ノ岬倶楽部」と名前も変わり、美術館だった建物を利用した喫茶スペースと「SeeGarden」という、エクステリア(造園)デザイナー宮本哲也さんのモデルガーデンが中心で、奧にある建物がギャラリーになっています。
北鉄バス「橋立」もしくはCANBUS「北前船の里資料館」で下車して徒歩10分くらい海沿いに坂を上っていきました。
アジサイが沢山咲いていて、きれいでした。
自動車だったららくちんだったろうな。

赤い建物が旧美術館。
アンティークな雰囲気が素敵!
庭ではオリジナルウェディングができる。

テラスのあるカフェでケーキとコーヒー。
ちなみに、新館「硲伊之介美術館」は加賀市吸坂町にあるそうです。
作品が多く置かれているのはそちら。今度行ってみよう!
エピソード3:「旬」
年も変わった晩秋。ところは、奥能登に位置する珠洲市の山中へ。
松茸料理を取材に行きました。能登の山は松茸の産地なんです。もちろん、泊まり込みで。しっかり教訓を覚えていました。早速、ご主人の取材がてら、
わたし:「ところで松茸は(料理に)出ますか?」
ご主人:「時期がチョッと遅いよ」とけんもほろろの言。
そう言えば、囲炉裏に火がないと肌寒い時期になっていたんです。
自腹の宿泊代なんで、なんとか元を取らなければと必至になり、
「かけらでも・・・」とお願いしましたね~。しばらくして・・・。
出ました。(^o^)・・土瓶蒸しが。
それも包丁で薄く捌いたのじゃなく、手で大雑把に裂いたものがいっぱい。
形の悪いものが、残っていたようです。
教訓3:食の旅は、旬の時期を確認して行くのが一番確実。
めったにお目に掛からない松茸の風味が、ずーっと口に残っていました。
薪の火がチロチロ燃える囲炉裏のそばに布団を敷いて、床につきました。
大旅館にない趣向に“我ながら、企画が良かった”と自画自賛しながら夢の中へ。
記事は絶賛の文が並びましたよ、もちろん。
数年続いたこの取材企画、ほかにも数々の想い出があります。
石川県への旅(※3)や取材のお役に立てるかしら? また、機会があれば、お目に掛かりましょう。
<補足説明>
※1:ISICOの前団体である(財)石川県情報センターの情報誌「情報さろん」。
※2:日本海の新鮮な魚介類、加賀野菜の通販をしている「おいしい店」もヨロシクね!
※3:石川県・北陸への旅は「旅行情報基地パスポート」
投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 09:41