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2005年07月27日

第76回「句集“時雨傘”」【週刊ウンチク】

第76回(2002.8.8)「句集“時雨傘”」
提供:明光自動車サービス 三納鶴仙宗匠


「時雨傘」三納鶴仙嘉一さん・作

鶴来町の"車のドクター"、明光自動車サービスの詩人社長、
三納嘉一(雅号:鶴仙)さんより俳句集をいただきました。
ウイーン樂友協会でピアノを聴く。ブリュッセルの石畳に蹄の音。
~「時雨傘」(1997) 序より~
三納“鶴仙”嘉一宗匠

ウイーンの樂友協会へピアノを聴きに行くときから雨にたたられ、とうとう水郷ブリュッセルでは傘を買う羽目になった。折り畳みを二本買うか、あるいは大きいのを一本買うか迷った挙げ句、いらなくなったら捨てるつもりで大傘を一本買った。
 それにはフランス語で、「えい糞、雨になりやがる。」と大書してあった。
 誰かさんに「そりゃ良い記念になる、持って帰ったら・・・・」とおだてられて、とうとう家まで持って帰り、今でも大切?にしている。
 今度の旅では、同じホテルに二泊したこともあり、割とゆっくりできた。
 そんな中で下手な俳句を百ばかり作って、そのうち四十五句をプリントしてみた。お笑い草である。


鳥渡るごとはるばるとユーラシヤ

和服着て秋のピアノを聴きに行く
秋さやか沈黙やぶるピアノ音
朝食のあとのくつろぎ棗(なつめ)の実
秋日濃しマリアテレージ・イエロかな
櫨(はぜ)紅葉観光隧道工事中
聖堂の鐘にさそはれ時雨けり
時雨傘「えい糞、雨か」と異国文字
両胸をかたく守りし時雨傘
抱擁のよく似合ふ街秋惜しむ
菊の香やガードの下を二度くぐる
朝霧や目印の傘突っ立てて
僧院の磴(とう)のぼりつめ秋清し
好天のつづき牧をば閉ざさずに
朝霧やセーヌの川に橋いくつ
秋天へ衛兵交替喇叭鳴る
ユーロスター帰りし鳥を翔たしむる
やや寒や異人にゆづるトイレ順
帰国して津軽リンゴを丸かじり
 
・・・以上、句集より抜粋・・・
    
とても素敵な作品集でした。ご紹介が8月になってしまいましたが
おしゃれな俳句・序文に感激しました。
残念ながら、この記念すべき時雨傘は二年前に処分されたそうです。(M)

投稿者 お店ばたけ事務局 : 2005年07月27日 09:45

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