「『准后』を読めますか」【週刊ウンチク】

しらやまさんと親しみをもって呼ばれる白山。
お店ばたけ 週刊ウンチク
第257回(2006.3.2)
「『准后』を読めますか」
提供:明光自動車サービス 三納嘉一さん

(明光自動車サービス(株)様は、2012年5月退店されました。記事は掲載当時の内容です。)

◆『准后』を読めますか~聖護院門跡・道興准后

しら山の雪のうちなる氷こそ 
麓の里のつるぎなりけり    (道興准后)

文明一八年(一四八六)の夏の話である。吉野から尾添の山道を急ぐ、四十名ばかりの修験者の集団があった。村人も何人かの山伏姿はときどき見ることもあるが、こんなに大勢の集団は見たことがないので、戸口から眼だけを出して、みな不思議そうに眺めていた。

これが京の聖護院門跡 道興准后(どうこうじゅごう)の一行で、白山山頂までは登らずに、三の室(尾添~大汝峰間にある檜新宮だろうか?)で禅定をする手筈になっていた。彼らは吉岡を過ぎ、手取川を左に見て下だり、六年前に消失した白山さんの跡を拝んで、金剣宮へ参じた。
漏れ聞くと、これから石動山を経て、立山で禅定し、関東、陸奥へと旅を続けるといい、多くは語らなかった。
(『廻国雑記』の一部要約)

石川県白山市、旧鶴来町を訪ねた偉い坊さんに、京都の聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)・道興准后がいる。彼が著した中世の紀行文には「廻国雑記」がある。

◆「准后」を読めますか
インターネットでは「振りがな」を付けるのが面倒なので大抵の方は不親切に、漢字のまま書き進まれているようだ。初出のときだけでも、「振りがな」をつけるのが親切と思うが・・。

尤も、間違えてかなを振ると、責任もあるからと、敬遠している向きもあるかも知れない。『鶴来町史』では「准后」にルビを振って、老眼と虫眼鏡を使って「じゅごう」と読めた。

インターネットで幾つか検索すると、「じゅこう」「じゅんこう」「じゅんごう」など3つがあり、それでは困る。本当は何と読めばいいのーーと云うことになる。

さて、翌日、「広辞苑」を繰ってみた。

----

じゅごう【准后】
(ジュンゴウとも) 准三宮(じゅさんぐう)に同じ。

じゅさんぐう【准三宮】
平安時代以降、皇族や上流公卿に、三宮(太皇太后・皇太后宮・皇后宮)に准じて、年官・年爵を給与した経済的優遇法。後には年官・年爵なく、名だけの優遇法となった。准三后(じゅさんごう)。
大鏡良房「このおとどは・・-の位にのぼらせ給ふ。年官・年爵の宣旨くだり」

----
何とありがたい「広辞苑」だこと。
手許の別の辞典にはなかった。思わず片手で拝んでしまった。

実は「准后」には二つの読み方があり、鶴来町史の「じゅごう」も、また他の「じゅんごう」も正しいということが判った。

<リンク集>
白山市・旧鶴来町の自動車修理・販売店
お役に立ちます★車のことなら...明光自動車サービス


お店ばたけホームページ

お店ばたけホームページへ
ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」は、(公財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

アーカイブ

ブログを購読する(RSS)

  • RSS2.0を購読する
  • RSS2.0を購読する