お店ばたけ 週刊ウンチク
第263回(2006.4.13)
「春の味覚・タケノコを食べ尽くす!」
提供:加賀すたいる 上前郁代さん
◆筍、竹の子、たけのこ。タケノコを食べ尽くす!保存方法と食べ方について
◆春の味覚・タケノコを食べ尽くす!
筍、竹の子、たけのこ。春といえば山菜やタケノコが出てきますね。煮たり焼いたり、中華にもイタリアンにも合います。
加賀すたいるの里、加賀市では、尾俣町のタケノコがえぐみもなく美味しいと昔から評判です。
スーパーや八百屋さんにも“尾俣の竹の子”と大きく書かれて並びます。
尾俣町には合鴨農法でお米を作る竹本さん(左写真)が住み、タケノコ山も持っていますので、毎年美味しいタケノコを届けてもらいます。
ただ、タケノコが採れる時期はちょうど合鴨米の田んぼの田植えの時期と重なるので、「竹本さんタケノコは?」と聞くと、「ちょっと採っていられないから、自分で採っていきな。タケノコ堀りのクワも貸すから」なんて言われてしまうこともあります。
さて、せっかく美味しいタケノコをゲットしたと喜んだのもつかのま、この季節はあちこちからタケノコをもらうこともあり、大きな物が重複したときはちょっと大変です。近所へお裾分けしようにもそのお宅でも持てあましていることが多いのですよね。
というわけで、春の味覚・タケノコを我が家で完全に食べ尽くすために、賢い保存方法を探ってみました。
茹でて水につけたまま冷蔵庫へというのが一般的ですが、これだと上手くもって1週間。毎日のように食卓にあると家族も喜んでくれないので、台所を預かる主婦としてはなんとかもう一がんばりしたいところです。
水煮を冷凍するとスカスカの繊維ばかりになって、タケノコとは別物のようになってしまいますが、細かく刻んでタケノコご飯の具や中華炒め用に料理・味付けしたものを小分けして冷凍しておくと、意外といけますし、これは重宝します。3週間くらいは充分持ちますし、お弁当のおかずや、時間の無いときの夕飯のおかずにも便利です。
それからもうひとつ。じつは私もまだ試していないのですが、大分県の林業試験場の機関誌に面白いことが載っていました。なんと、生のまま1年間も保存できるとか!
■ 林試だよりNo.15-4(大分県大分県林業試験場)
http://forest.pref.oita.jp/dayori/rd0015/rd001504.htm
「家庭用としてはオカラ(豆腐のしぽり粕)漬がよく、1年間は新鮮な状態で保存できます。方法はタケノコの皮を剥いだものを縦に2つ割りとし、生のままで節間の中空にオカラと塩を半分ずつ混ぜたものを詰て、容器の中にうつ伏せて順次積み重ね、あと蓋をしただけでおもしは必要ありません。食用に供する時は水にさらし、ゆがいて料理すればよいわけです」と、あります。
いかがですか?何本も集まったときには、思い切ってやってみませんか。
今年はタケノコ堀用のクワを借りて、竹本さんちの「たけのこ堀」を手伝いに行ってこようかな♪
もちろん、たくさんのおみやげを期待して……。