<商い益々繁盛店>「(株)エイム」(金沢市)

石川県産業創出支援機構(ISICO)では、石川県内で頑張っている繁盛店を取材し、商い益々繁盛店としてご紹介いたします。

石川県の繁盛店をご紹介!<商い益々繁盛店>
「(株)エイム」~スポーツ&メディカルクラブの先駆者

石川県の繁盛店をご紹介!<商い益々繁盛店>スポーツ&メディカルクラブの先駆者「(株)エイム」


世の中にフィットネスクラブが登場して間もない昭和63年、スポーツ&メディカルクラブ エイム21(石川郡野々市町)が産声を上げた。
以来、着実に会員数を増やし、平成13年には2店舗目のエイムムーンフォートを金沢市戸水に、さらに昨年、3店舗目となるエイムスカイシップを金沢市田上に開設。北陸はもとより全国のフィットネス業界のリーディングカンパニーが今回ご紹介する(株)エイムである。吉田正弘社長に事業にかける熱き想いを伺った。


健康産業人として覚醒
(株)エイムの吉田正弘社長。 吉田社長が32年間の銀行勤務を経て、独立起業に向け準備を進めていた昭和62年当時、その頃から萌芽し始めていた新しい産業であるフィットネス業界に大きな可能性を予見した。
 日本人の平均寿命が世界でも一、二を争う長寿国となってきた時代背景もあり、「健康で長生きすることをお手伝いすることにやり甲斐と使命感すら感じた」と運命的な出会いを強調する。

 とはいえ、フィットネス産業は未知の分野であり、産業自体が草創期であったことから、先発組といえどもノウハウが確立されるまでには至っていなかった。それぞれの企業が試行錯誤しながら方向性を模索している段階だった。やむなく自ら猛勉強をして独自のノウハウとシステムを作り上げ、今では同業者から一目置かれる存在にまでなっている。

 フィットネス産業は、初期投資額の大きい施設提供型の産業であることから、現在でも全国に2000あまりあるクラブの内、大手企業4社が約40パーセントで、大手企業4社の関連クラブは90パーセント以上を占める。そんな中、親会社を持たず自力でここまでに成長したクラブは異色の存在だ。
 それだけに、軌道に乗るまでの苦労は言葉に表現しがたいものがあったに違いないが、それを成し得ることができたのは、持ち前のハングリー精神と弛まぬ努力に他ならない。


施設そのものが商品
エイム内、エクササイズ風景。 フィットネスクラブの役割を「メンバーの皆さんにいい時間を過ごしていただくことが基本」と吉田社長は説く。
顧客がフィットネスクラブを選択する基準として、(1)利便性(2)価格(3)施設(4)接客サービス(5)ジムのプログラムや指導方法などの要素が考えられる。運営する側からすれば、施設を商品として提供している産業だけに、施設の充実にはとりわけ力を注いできている。

 同社の場合は、廣瀬設計の廣瀬氏(故人)、空間プロデューサーの梅沢氏、吉田社長の3人の見事なコラボレーションで既存の3施設が誕生している。
 「夢を追う梅沢さんと機能性を追う私、それを廣瀬さんが具体的な形にして下さった。お互いの葛藤の中で全ての空間ができあがり、その箱にちょうどいいだけの人を集めるべく、魅力ある施設づくりに腐心してきました」と胸を張る。


メディカル領域との融合がテーマ
 吉田社長が「スポーツ&メディカルクラブ エイム21」と名付けた真意は、限りなくレジャーに近い施設ではなく、できれば医学の業界と提携してメディカルの領域まで踏み込んだサービスを提供できるクラブを目指したいとの熱い想いが込められている。

 平成12年、業界の全国組織である社団法人日本フィットネス産業協会の理事に、地方企業の中から吉田社長が初めて選ばれた。地方のフィットネスクラブの活性化を促すべく全国を飛び回って汗を流した経験を通じ、創業時より温めてきたその想いをより一層強くしたという。
 そうした功績もあって、平成14年には大手4社以外の地方企業の中から初の同協会副会長が誕生し、2年間全国の業界の振興発展に尽力した。


接客の要は「思いやりの精神」
 「とにかく根気よく同じ事を何回でも分かるまで言い聞かせるしかない」と吉田社長は若手社員の教育に心を砕く。その基本的な接客術のポイントを細かく書き綴った手帳を社員に必携させている。そうした一連の接客において、吉田社長が最も大切にしているのは「思いやりの精神」である。
 若いスタッフたちに「常に相手を思いやる気持ちを持って仕事をしなさい。思いやりがあるといい仕事になる」と言い聞かせる。社員教育に関しては、新入社員に基礎的な教育を専門に行う教育ディレクターまで配置する力の入れようだ。

 そうした努力の結果、各施設のサービスに満足した会員の口コミで新たな会員が増え、新規施設のオープンにあたっても、開業前に採算ベースを超える会員数を確保できる原動力となっている。


インストラクターの養成が急務
 クラブ運営にとって、施設の次に重要なポイントは優秀なインストラクターの確保である。そうした養成機関は、北陸3県では同社しかなく、会員数の増大に対してインストラクターの需給バランスが崩れてきていることから、インストラクターの経費が上昇してきている。
 この経費を下げるためには、フリーのインストラクターをたくさん育てて供給していかないと、このバランスが取れない状況に直面している。こうした人材養成機関としての役割を担うことも同社にとって重要な仕事の柱である。
 毎年1回、全国から有名なインストラクターの講師を招いてのフィットネスセッションを開催し、インストラクターのレベルアップはもちろんのこと、これからインストラクターを目指す人たちにも夢を与えられる環境づくりを心掛けている。


健康行政の一翼を担う企業を志向
 最終目標として、国が進める健康行政を支えられる企業として社会的に認識されるよう運営の充実に努めることを掲げている。

 その意味で、メディカルとフィットネスの連携を密にした事業展開がこれから目指すところであり、現在はそのための先行投資を積極的に推進している。生活習慣病の一つ手前の段階であるメタボリックシンドロームの分野では、エイムスカイシップにおいて、金沢大学医学部心臓血管外科の大竹・木村両医師のご協力の下、6ケ月かけて会員からデータを収集し、最終的にはメタボリックシンドロームの生活習慣病への移行を阻止するため、プログラムの構築に取り組んでいる。

 また、生活習慣病に関しては、厚生連高岡病院の鳥畠医師が、同社のメディカルディレクターとして、1,000名あまりのデータを収集した中から、運動によって改善が見込まれる生活習慣病予備軍の百数十名をピックアップし、月1回のカウンセリング指導などを行っている。

 こうした金沢大学を始めとした専門医とフィットネス業界の連携実績を営業ツールとして活用し、行政からの公共施設の運営業務の委託獲得ならびにメディカル業務のプログラムやオペレーションを提案していくことも含め、新たな事業の柱に育てていきたい考えだ。


最大の財産は人脈
 「私の人生は50歳が折り返し点であったような気がしています。銀行に30年勤め、80歳まで元気で仕事ができれば、この仕事も30年やれることになります。これも創業以来、多くの皆さんに支援していただいたお陰で今日までやってくることができました」と感謝の念を忘れない。

 企業経営者として誰しもが思い描く夢が、株式の店頭公開である。吉田社長にとってもその思いは強く、年商30億円をその節目に設定し、自身及び社員の目標として邁進している。

 常にフィットネス業界の風雲児として、大胆かつ誰もやっていないことに先駆けて挑戦してきた吉田社長の企業家としての野望は留まるところを知らない。


商 号: (株)エイム
本 社: 石川郡野々市町御経塚4-10
設 立: 昭和62年
資本金: 7,000万円
従業員数: 50名
年 商: 約20億円(18年度見込み)


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