<商い益々繁盛店>(株)アミング(金沢市)

石川県産業創出支援機構(ISICO)では、石川県内で頑張っている繁盛店を取材し、商い益々繁盛店としてご紹介いたします。

石川県の繁盛店をご紹介!<商い益々繁盛店>
<商い益々繁盛店>(株)アミング(金沢市)


アミング 当たり前のことを当たり前にこなすプロ集団


金沢で女性に人気の雑貨店「アミング」の1号店が開店したのは昭和59年。雑貨店は街の中心部でしか商売にならないと思われていた時代に、あえて駐車スペースを確保した郊外型の店舗を出店。同業者や問屋からの疑問の声はどこ吹く風、「もし自分がお客だったら・・何が欲しいか、どんな接客をしてもらいたいか」そんな視点に立った品揃え・接客でファンを獲得。今では北陸4県に12店舗を構えるリーディングカンパニーに。西江整社長、西江あきよ専務にアミングスピリットを伺った。


● アミングの生い立ち

西江社長の実家は漁網の製造販売会社を営んでいる。200海里規制以降、漁網市場の縮小を予見し、海だけでなく、ゴルフ練習場のネットや工事現場の安全ネットなど陸の網も手がけるべく別会社・扇商事株式会社を設立する。その際、他社に勤務していた長男の整氏が呼び戻され、「若い感性で好きなことをやってみろと父から言われ、事業を手伝うことになった」という。西江氏29歳の時。早速、金沢市北安江のファミリーレストラン隣接地に会社が所有していた建物に事務所を構えた。空きスペースがかなりあったので、そこを活用して何か商売ができないかという発想から、「本当に何となく雑貨屋をやってみようということになり、網(アミ)が陸に上がって歩き出した、アミ+ingでアミングという店名でスタートしたのです」と当時を振り返る。その頃から、あきよ専務もアルバイトとして関わっていた。もちろん二人ともこの世界では素人であった。


●郊外型店舗の先駆者

西江整社長(左)と西江あきよ専務どんな商売を始めるかもさることながら、当時二人が考えたのは、片町に行くとなると駐車場の順番待ち、それなりの格好をして出かけないといけない、休日はともかく平日仕事が終わってからでは店が閉まっている等々の煩わしさを感じていた。そんな時に郊外で駐車スペースを確保し、ある程度夜遅くまで営業している店があったら便利じゃないか、そんな思いが根底にあったという。「我々は素人だったので、自分たちが消費者の感覚で店づくりをしていったことが良かったのではないか」。店を始めるためには商品が不可欠だが、当然のことながら聞いたこともない店の人間がいきなり問屋に行って、商品仕入れを持ちかけても相手にされるはずもなく、「そんな郊外で雑貨屋をやってもお客が来ないよと笑われたものです」と苦笑する。各地の問屋を訪ねて回ったが、全く相手にされず門前払いの連続、そんな中から何とか取引してくれるところを見つけ出し、少しずつ商品が店頭に並ぶようになる。何となく始めた商売ではあったが、車社会を先取りし、夜10時まで営業、品揃えは消費者の視点等々の好要素が重なった上に、深夜営業のファミリーレストランが隣接していたことが奏功し、そこへ来店したお客様がアミングにも流れてきた。当時は、家族連れやカップルがよく利用していたことから、口コミでアミングファンが着実に増え、西江夫妻の思い以上に急成長の道を歩み始める。


●自分たちの強みは挨拶・独自の品揃え

「開店当初はたまにしか来店客がないので、必ず『いらっしゃいませ』と挨拶できた。お客様にきちんと挨拶する。それしか取り柄がないから、挨拶を徹底しようと心に決めた。品揃えは、自分の子供と一緒に成長していくように、ファミリー層が何を求めているかを考えれば、それは一番よく分かる部分で、自分が欲しいものを選べば良かった。働く女性たちが仕事を終えてからふらっと立ち寄ってもらえるように夜10時まで営業したことも正解だった」と専務は述懐する。実はその挨拶こそが、今日までにアミングが成長できた原動力に他ならない。


●職場は人間形成のための修業の場

アミング 店内「我々が事業をやっていく上での哲学は、がむしゃらに店舗を増やして売上を伸ばすことではなく、全国に共育(教育)のできる場、勉強のできる場を作りたいと思って店づくりをしています」と社長は強調する。「今の日本に一番欠けているのは教育、人間として夢を持って生きることの楽しさや善悪のけじめ、そんな原点を教えられることなく大人になってしまっている人が多すぎるのです。子供たちをまっすぐ育てるためにはお母さんの果たす役割はとても大きく、お母さんが、お父さんを立てて、日々の家事を楽しそうに、仕事を一生懸命頑張っている姿を子供たちが見ていたら、そんなに曲がった人間にはならないはずですよ」と専務は付言する。「うちの社員は将来お母さんになる人ばかりで、彼女たちが変われば世の中は変わります。既に、素晴らしいお母さんになった社員たちのレポートが当社ホームページからアミングダイアリーのところに掲載してありますから是非読んでみて下さい」と目を輝かせる。
 


●人生も商いもファン獲得競争

「全国に300社あるメーカーが一番にうちに商品をくれるわけがありません。それをどうやって入れてもらうか、メーカーさんにいかにかわいがってもらうか。250坪ある店舗を一人で見ることは不可能で、50坪までが限界です。誰か一人が休んでもアウトです。全員で協力してカバーし合わないと店は成り立ちません。そのためには、お互いにカバーし協力してもらえるような人間にならないといけません。それを私たちは徹底的に教育しています」と専務は強調する。金沢は日本一の激戦区である。これだけ郊外型の雑貨店が乱立している県は全国的にも珍しい。そこで、ずば抜けた実績を維持しているのは、従来までの20歳前半までの顧客層だけに留まらず、50~60代の年齢層まで、幅広くファンを開拓してきていることが強みであり、子供の成長とともに母娘で楽しめる店づくりが展開されているからに他ならない。


●社員の資質向上=社会を良くする

アミング 商品顧客とのコミュニケーションを深める一つとして、フラワーアレンジ教室を開催している。まず専務がスタッフを指導する教室を月に2回実施し、今度はスタッフが先生になってお客様にフラワーアレンジ教室を行い、楽しんで帰ってもらっている。それだけにとどまらず、化粧品や紅茶の教室なども定期的に行っている。こうしたことが従業員にとってもただ商品を売るだけでなく、お客さんとのコミュニケーションがさらに深まると同時に、やり甲斐にもつながっているわけだ。「金沢に競合店がたくさんできたお陰で、我々は先駆者としてどこを目指すべきかを考えることができ、常に上を狙って品揃えと店づくりをしてきています。仕事においてもプライベートにおいても、常にプラス思考で物事を考え、出来ない言い訳をするのではなく、どうしたら出来るか、その方法を考える。自分を高め心豊かな人生を送れば、その人の子供も立派に育ち、ひいては社会が良くなるのです」と企業家としての哲学を改めて強調する西江夫妻である。


■インタビューを終えて

営者は知らず知らずのうちに利益第一主義に走りがちである。『利益は後から付いてくる』『経営者に哲学なくして企業の成長なし』『社員を一人前に育てることが社会貢献』こうした企業理念を日々実践し、今日のアミングを築き上げた西江夫妻に感銘すら覚えた。

アミング 外観
商 号   (株)アミング
所在地    金沢市元町2-9-25
設 立    昭和57年

資本金 3000万円
年 商 36億7千万円(18年7月期)
社員数 正社員71名 パート・アルバイト150名
店舗数 石川4店、富山3店、福井1店、新潟4店
HP アミング


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