<商い益々繁盛店>中山薬局(七尾市)

石川県産業創出支援機構(ISICO)では、石川県内で頑張っている繁盛店を取材し、商い益々繁盛店としてご紹介いたします。

石川県の繁盛店をご紹介!<商い益々繁盛店>
<商い益々繁盛店>中山薬局(七尾市)


中山薬局 地域に根ざした商いに徹し、七尾で三代
ドラッグストアの台頭で、いわゆる町のくすり屋さんとして昔から商いをしてきている薬局は、厳しい環境下にさらされている。そんな時流の中にあって、薬と化粧品の販売を柱に七尾市内で4店舗を展開している元気印の薬局が、赤い欄干の仙対橋たもとに本店(七尾市生駒町)を構える中山薬局である。その元気の鍵を握る地域密着戦略を橋本淑子副社長と秀隆専務に伺った。

●中山薬局のあゆみ
中山薬局の親子三代そもそも明治39年に七尾市一本杉で、中山忠夫氏(故人)が創業した薬局・中山大正堂が原点である。中山氏に後継者がいなかったことから、昭和18年に管理薬剤師として勤務していた橋本君子さん(現社長・橋本秀和氏の母)と力男氏夫妻がその薬局を引き継ぎ、そこで10年商いをした後、現本店のある生駒町に移転し中山薬局として再スタート。当時は、小売だけでなく、七尾・鹿島地区の医院向け卸も行っていた。その後、医院向け卸は医薬問屋に譲渡し、小売に専念。昭和44年に秀和氏と淑子氏(副社長)が結婚し事業を継承。現在は長男秀隆氏も加わり、4店舗を切り盛りしている。中山薬局なのに社長一家が橋本姓なのはそういう経緯があったのだ。そして今年、七尾駅前の再開発事業でミナ・クルがオープンし、そのテナントとしてミナ・クル中山薬局と化粧品専門店レッスンハウスアップルをオープンしたばかり。中山大正堂の創業から数えると100年を迎える七尾を代表する老舗の一軒でもある。

●商いを通して顧客に「健康貯金」を推奨
地域に根ざした薬局として、美と健康をテーマに、病気になってからお金がかかるよりも、病気にならないように「健康貯金」をしてもらいたいとの考えのもと、いつまでも心身ともに健康であるように、いつまでも化粧をすることで見た目も綺麗に、心も綺麗になれるように、美と健康を通して顧客の人生がより豊かになるようにと、常に顧客の立場に立った経営方針を貫いてきている。そのため、医薬品も化粧品も一流メーカーの商品だけを扱ってきているが、ドラッグストアの台頭で、そうしたブランド品が安売りされる時代になり、厳しい状況を余儀なくされた時期もあったようだ。「現在のように情報が氾濫し、情報がありすぎることで、お客様は自分に本当に合うものが分からなくなっています。そうした方々にまず自分の肌を知ってもらうことから始めるべく、一人ひとりに相応しい洗顔の仕方や、化粧の仕方を対面でアドバイスすることをかなり以前から行っています」と淑子副社長。ある意味、化粧品を販売する店として当たり前のことなのだが、この当たり前のことを当たり前に実践してきたことが、顧客の信頼を獲得し、顧客満足度の向上にもつながってきている。食べることやおしゃれの話は、誰でも幸せになれる関心の高い話題だけに、お客様とのコミュニケーションを深めているようだ。そうして、顧客と共に店も従業員も年を重ね、時間をかけて積み重ねてきた信頼関係の下で生涯に渡るつながりができていることが、中山薬局の最大の強みと言える。

●『商品』を売る前に『満足』を売る
顔のエステコーナーかなり以前から、化粧品購入の有無にかかわらず、顔のマッサージやパックを求める声に応える形で始めたのが、現在の顔のエステの始まりである。基本は、顔の汚れを取り、マッサージをし、パックをし、簡単なメイクを仕上げて1000円のコース。その上の3000円のコースは、吸引などが増えるため、1時間半程度の時間を要する。手間がかかる作業だが、あくまでもこれはサービスの一環と捉え低料金で実施している。予約制で限られた人数しか対応できないため、お断りするケースもあるほどの人気のサービスとして定着しているものの、「これはあくまでも美しくなる良さ、楽しさを知ってもらうきっかけづくりであり、これを商売にするつもりはなく、うちの店のファンになっていただく顧客満足を提供するサービスに過ぎません」と秀隆専務は強調する。

●美と健康は女性にとって永遠のテーマ
毛穴洗顔のアドバイス女性はいくつになっても綺麗になること、おしゃれをすること、若々しく健康でいたいと思うニーズは変わらない。「日々の接客において、お客様の悩みやニーズをいかにして汲み取るか、そのためにはお客様が当店の従業員を信頼できて初めて得られる情報であり、信頼される人材を育て、気軽に来ていただける店づくりをしていくこと。薬のことや化粧品で悩んだ時に、中山薬局に行って相談してみようと思っていただけることが何よりの幸せです。内面も外面もトータルでお客様の美と健康をサポートしていくこと、それにはお客様に心を開いていただくことが大切であると同時に、様々な要望にお応えできるようにこちらも日々勉強していかなければなりません」と自らに言い聞かせるように専務は語る。「対面販売を目指した以上は、そこが難しさである反面、ぴったり来たときは最高の喜びにもなるわけで、その時代、時代に合わせて臨機応変に対応していくことで、お客様の人生の一助となるお手伝いができ、現代社会につきものであるストレスを少しでも緩和できる癒しの空間として、ささやかな幸せを提供できればと思っています」と副社長は付言する。 

●あくまでも地域密着を貫く
健康に関するビデオを見るお年寄り『七尾に根ざし、七尾のお客様に少しでも綺麗に、健康になっていただくこと』が橋本社長の経営哲学であり、七尾市内に4店舗を集中展開することで、地域密着に徹する考えだ。離れた所に出店しても力が分散して顧客に満足してもらえるサービスが提供できないことが目に見えているからだ。
(1)お客様の健康と美のよき相談相手として精進いたします。
(2)お客様にとって一番効き目のあるお薬、化粧品をおすすめします。
(3)いつまでも若々しく、健康で楽しい人生のアドバイスを心がけます。
以上の3点を経営のモットーとして掲げる中山薬局。これからも七尾の地域にとって、なくてはならない美と健康のパートナーとして、親子三代の活躍に大いに期待したい。

■インタビューを終えて
化粧品を売ることを目的に顔のエステを始めたのではなく、あくまでも顧客サービスの一環として位置づけ、今日まで取り組んできたことが、ここへきて大きく花開き、根強いファン客獲得に結びついている。すなわち損して得とる。これこそ商いの真髄に他ならない。
中山薬局ミナクル店外観商 号 (合)中山薬局
所在地    七尾市生駒町6-1
創 業    明治39年

社員数 20名
支店 東部店、パトリア店、ミナクル店


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