「薬の成分含量について」【週刊ウンチク】

薬のなぞを、アート薬局の中村智子さんがお話しします。  お店ばたけ 週刊ウンチク
第346回(2007.11.29)
「薬の成分含量について」
提供:アート薬局
中村智子さん


 ◆塗り薬、飲み薬...有効成分の割合って?入っている添加物は?くすりの成分について、アート薬局の中村智子さんがお話しします。
◆薬の中身ってどんだけ~~~???

先日お店でお客様とお話していたときのことです。
“この塗り薬の主成分の濃度は0.12%のものなので・・・。”
と説明していたら、
“えっ、じゃあ薬(主成分)以外のものもの入っているんですか?”
ときかと聞かれ、こちらも、“えっ・・・”
(あの~~、当たり前なんですが・・・。

たとえば、かなりメジャーな塗り薬《リンデロン-Vクリーム0.12%》は、
主成分の吉草酸ベタメタゾンは全体の0.12%だけ、
つまり、残りの99.88%は主成分とは別のもの。

=以下は薬の添付文書より。ただし( )内は付け加えました。=

成分・含量(1g中)

主成分:吉草酸ベタメタゾン 1.2mg

添加物:白色ワセリン・流動パラフィン(軟膏基剤鉱物油),
     セタノール(乳化剤),
     ポリオキシエチレンステアリルエーテル(乳化剤),
     パラオキシ安息香酸ブチル・パラオキシ安息香酸メチル(保存料),
     結晶リン酸二水素ナトリウム(等張化剤),
     リン酸・水酸化ナトリウム(PH調整剤)


外用剤の場合は、同じ主成分に対して、軟膏・クリーム・ローションタイプなど
湿疹の状態や使用部位などに応じて、まわりが違ってきます。
いわゆる基剤(白色ワセリンや流パラ、プラスチベースなど)と呼ばれるものに、
ごく少量の主成分が含まれ、そこに安定性を良くしたり
保存性をよくしたりするものがさらに添加されます。

一般に、軟膏基剤よりクリーム基剤のほうが、
さらっとしてべたつかないし、塗り広げるときに使い勝手がいいのですが、
内容的に考えると、添加物の多いのはクリーム基剤のほうです。
軟膏基剤のほうが比較的シンプルで添加物も少なめ
です。

だから、軟膏基剤のほうが皮膚に対する刺激は比較的少ないし、
含まれる水分量も少ないので、長期安定性もいいです。
(つまり、傷みにくい。)
ただし、油っぽくベトついたりして塗り心地はあまりよくありません。

クリーム基剤のものは、製剤する上でどうしても薬品添加物をが多くなるので、
さらっとして使用感などは良いですが、敏感になっているお肌の場合、
トラブルが出てくることもあります。

また、頭皮などに使う外用薬のローションタイプもそうですが、
目薬もまた、それぞれの有効成分はそれぞれ0,1%以下のものが大半で、
ほとんどは滅菌した精製水、
さらに安定性がとても悪いので、使いきりタイプを除き、
しっかり保存料が入っています。

だから、お肌の敏感な方が、目薬を使われる場合、
目の周りにこぼれた薬液に反応して、かぶれる場合もあります。

同じ主成分のお薬に対してどのタイプのものを使うのか、
もちろん、お医者様の指示もあると思いますが、
どうも合わないように感じられる場合は、
そのこともちゃんと報告してご相談されるといいと思います。

◆飲み薬もイロイロです。

さて、のみ薬にもいろいろな添加物が製剤上必要となってきます。
《 賦形剤 (ぶけいざい) 》

外用剤と同様、薬そのものだけでは量が非常に少ないため、
まずは、乳糖・白糖などの糖類や、小麦・とうもろこし・馬鈴薯などのデンプン類などで、
かさを増やします。また、顆粒状や錠剤などを形作るためも使われます。


《 保存剤 》

散剤や錠剤など、乾燥したものには少ないですが、
シロップ剤などには、ばい菌が繁殖したりして薬が傷まないように添加します。
パラベンや安息香酸ナトリウム、ソルビン酸などがよく使用されています。


《 矯味剤、香料、甘味料 》

小児用シロップ剤、ドライシロップ剤などには、味を甘くしたり、
イチゴ風味にしたりするために添加されます。
糖類(乳糖、白糖、ブドウ糖)やサッカリン、デキストリン、
また、食品にも使われている香料などが使用されます。


《 着色剤 》

他の薬と区別するためにわかりやすいように使用されます。
いわゆる食用の合成着色剤(黄色~号とかいうもの)がほとんどです。
あまりうれしくはないのですが、かといって、お薬が全部白ばっかり!
になっちゃっても、怖いお薬などで調剤ミスやのみ間違いが増えても困るので、
仕方のないところでしょうか。


もちろん、薬にはいろいろ添加物が入っているから、
“だから、飲まない!”ということをおすすめしているわけではありません。
お薬は必要だから、処方されている場合がほとんどですし、
また、食事と違い、量的にも少ないものになりますので、
普通はあまり気にされなくてもいいかと思います。

ただ、アレルギー体質や敏感肌の場合、
良くするためにお薬を使っているのに、かえって調子悪くなるような場合、
上記のようなことも、わかっていたほうが有利
かと思い、
今回書いてみました。


また昨今、サプリメントを使われる方もとても増えていますが、
サプリメントについても、錠剤やカプセルの形にするとき、
また、ドリンクタイプにするとき、
似たような添加物が使われている場合がほとんどなので、
そのあたりも吟味されたほうがいいかと思います。

健康になるために飲んでいるサプリメントのせいで、
調子を崩していたのでは、本末転倒ですからね!(^_-)-☆

 

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