「石川発!お店探訪記」 みそまんじゅう本舗 竹内(七尾市) みそまんじゅう一筋に最善を尽くす

(財)石川県産業創出支援機構「石川発!お店探訪記」金沢・加賀・能登 頑張るお店 では、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

金沢・加賀・能登 頑張るお店 みそまんじゅう本舗 竹内
みそまんじゅう一筋に最善を尽くす みそまんじゅう本舗 竹内

「竹内のみそまんじゅう♪、田鶴浜のみそまんじゅう♪・・・」このCMフレーズを知らない人は恐らく石川県民にはいないのではないだろうか・・・・。
単純なフレーズだが、誰もが知る童謡のリズムに載って繰り広げられる滑稽なCMのインパクトはなかなかのもの。そんなアイデアマンの父から事業を継承し、能登にみそまんじゅうありと自他共に認める商いを確立させた二代目・竹内大希社長にみそまんじゅうへの思い入れを伺った。

●後発として特徴ある商品開発に腐心
名物 竹内のみそまんじゅう創業者である竹内社長の父は、学校を出ると県外へ菓子職人目指して県外に修業に行き、昭和43年に、生まれ育った田鶴浜に戻り菓子屋を開業する。当時は、昔から田鶴浜で商いをしている菓子屋の商品でないと菓子でないという風潮が強く、そんな環境下で商売を始めただけに、当初は苦労の連続だったようだ。
地元で認められるためには、同じ饅頭でも他にない個性的なものにしなければと、試行錯誤を重ね、何百種類と試作した中から、3年あまりの歳月を経て、ようやくみそまんじゅうに辿り着く。
あくまでも数ある商品アイテムの一つに過ぎなかったみそまんじゅうだが、他店にない味が受け、次第に売れ行きが伸びていった。そんな折り、縁あって能登地区のドライブインに商品を置けるようになる。それから間もなく和倉温泉の旅館にも商品を入れることができ、売上は右肩上がりで伸び始め、能登・田鶴浜の土産菓子としてみそまんじゅうが認知されるようになった。

●食の安全・安心は当たり前のこと
竹内 店内の様子
「きれいな所で仕事をしないといい商品はできない。これが私のポリシーです。工場内を見ていただければ一目瞭然だと思いますが、県内の同業者の工場の中でも屈指の清潔さだと自負しており、衛生面には最大限の注意を払っています。
原料の北海道産小豆はもちろんのこと、一番いい材料を使って、一番理想的な作り方で製造しており、それで美味しいか、美味しくないかはお客さんの判断ですが、今できる最高の菓子づくりをやっているわけで、これ以上は手の打ちようがありません。」と最善の努力をしていることを強調する。

「食べ物は味が勝負だと私は思っています。菓子箱や包装紙などのパッケージがやたら凝ったものになっていても、食べてみてがっかりという菓子がたくさんあります。うちはパッケージはシンプルに、中身にコストをかけて味で勝負しています。七尾市周辺でしかみそまんじゅうは買えないので、金沢方面からもわざわざ七尾まで買いに来てもらえるまんじゅうづくりが私のポリシーです」と力を込める。

●できたてを目の届く範囲でのみ販売
1日限定75個のクレープ 本店でのみ販売する自らの目の届く、毎日持って行ける範囲内にしか店舗を構えていないのも、できたての美味しいものをお客さんに食べてもらいたいとの思いからだ。「以前は金沢市内のショッピングセンターにも商品を置いていましたが、七尾から金沢まで配送するタイムラグが発生し、味に対する絶対的な自信が持てなかったことから、敢えて金沢市内のショップから全て撤退しました。売上的にはマイナスになることは覚悟の上でしたが、七尾まで買いに来てもらえる商品にしようと意気込みがあったからです。」と鮮度へのこだわりを披瀝。
そうした観点から、同社のホームページは、あくまでも店頭で購入したお客さんやお遣い物でもらったお客様が、もう一つ欲しいと思った時に、箱に印刷されているURLから通販で購入できるようにというサービスとして位置づけており、ネット販売に力を入れる考えはない。それは、何よりもできたての商品を店頭で手渡ししたいとの思いが強いからに他ならない。

●機械が一番衛生的
竹内のマドレーヌ しなもんど同社では20年あまり前から、みそまんじゅうの製造を機械化している。大希氏が大学を卒業して、戻ってきたのが平成元年、職人の平均年齢は57歳前後。「後継者育成を考えた時、10年後には誰もいなくなることに愕然とした」と述懐する。
その当時は、今と違って手作りが一番という時代だっただけに、かなり抵抗はあったようだが、長い目で考え製造ラインを機械化することを決断。機械化したことで、人が商品に手を触れるのは、個包装された商品を箱に詰める最終工程のみとなり、衛生面で安全この上なしとなった。しかも、職人の育成はなかなか大変な上に、ようやく一人前に育てたところで辞められたのでは目も当てられない。その点も全て機械化したことで、人件費を大幅に削減でき、商品が均一化し、なおかつ衛生面でも完璧と、いいこと尽くめとなり、1個100円という低価格を実現してきたわけだ。
昨今の小麦を始めとした原材料のコストアップにより、平成19年12月に1個120円に値上げしたとはいえ、職人を使っていたらこの価格は不可能である。

●CMは口コミの補助
限られた15秒の時間内でインパクトのある奇抜なことをやらないと印象に残らないと先代が頭をひねり、当時は、大手メーカーの社長自らが出演するCMが流行していたこともあり、先代社長が自らCMに出ることにしたという。大希氏が後を継いでからも、先代のCM路線は基本的には変えず、少しアレンジを加えた形で継続している。
「せっかく父が遺してくれた財産でもあり、聞き慣れたリズムを活かしながら、時代に合わせて新しくしてきています。とはいえ、テレビCMはあくまでも口コミの補助であり、テレビCMをしたから売れると思ったら大間違いです。口コミが一番大事だということを勘違いしてはいけない。」と自らの経験に照らし力説する。

●あくまでも「みそまんじゅう」が看板商品
竹内の洋菓子 ふっくら先代が考案したみそまんじゅうに並ぶ新商品を開発する考えはないか尋ねたところ、「それはありません。うちはみそまんじゅう本舗ですから」と即答された。「みそまんじゅうを邪魔しないように、援護するような商品展開をしていかないと本末転倒になります。どうしても新たなものがやりたくなった時は、別会社を設立してやりますよ。」と明言する。
「ふっくら」「情々餅」「しなもんど」を開発したのもそんな思いからで、従来は、みそまんじゅうの10個入り、15個入り、21個入りだけだったが、時代の流れで核家族化が進み、一家族が3-4人となると、15個入りをもらっても、昔のように近所にお裾分けもできないとなると、食べきれない。餡の嫌いな子供さんにも食べてもらえる洋菓子をみそまんじゅうと詰め合わせすることが狙いで、もらう側の立場になっての商品開発であり、あくまでもみそまんじゅうを援護する商品の一つと捉えている。
「業績好調の間に次なる新商品を開発し、いつでも店頭に出せる状態で準備だけは常にしてあります」と、正に備えあれば憂いなしの経営を実践するみそまんじゅう本舗竹内である。


■インタビューを終えて・・・
観光客や遠方から買いに来るお客の立場になって考え、本店横に外から自由に入れるトイレを併設してある配慮にまず感心させられた。店内はもちろん、工場内も整理整頓され、清掃が行き届き、気持ちの良い環境で品定めができる店づくりが徹底されており、地域一番店の鏡と言っても過言ではない。


(平成20年3月取材)
竹内 外観商 号 (有)みそまんじゅう本舗 竹内
所在地    七尾市田鶴浜町を部14番地
創 業    昭和43年
電話番号 (0767)68-2053
営業時間 8:00~18:00(本店)
定休日 毎週木曜日
URL http://misoman.com


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