ネットショップを糸口に東京都内に3店舗を出店「(有)チャンネルアッシュ」(情報誌ISICO)

(財)石川県産業創出支援機構の情報誌『ISICO』第39号(平成20年3月号) 巻頭特集
「石川の繁盛点に聞く成功の秘けつ 売れてる「ネットショップ」はここが違う」インタビュー記事をご紹介いたします。


CASE.03
ネットショップを糸口に東京都内に3店舗を出店「(有)チャンネルアッシュ」
子供服・雑貨H(アッシュ) http://www.ch-h.net/
TシャツのOJICO http://www.ojico.net/

「OJICO オジコ」、「H アッシュ」サイトイメージ


■1年間は売り上げゼロ

チャンネルアッシュ 越原裕幹社長。 子供服や雑貨の販売を手がけるチャンネルアッシュでは、今年3月、東京都内のルミネ北千住店にオリジナルTシャツ「OJICO(オジコ)」の直営店をオープンさせた。OJICOの直営店は、昨年9月のエキュート立川店(JR立川駅構内)、今年2月の吉祥寺パルコ店に続いて3店舗目である。

 地方初のTシャツブランドが都内で次々と出店を果たすまでには、ネットショップが大きな足がかりとなっていた。快進撃の裏側をのぞいてみよう。

 同社の第一歩は、平成14年9月に野々市町で開店した「H(アッシュ)」である。
越原裕幹社長自身がフランスやベルギー、オランダで買い付けた子供服や雑貨を販売する店舗だ。
5万人足らずの商圏では狭すぎるとネットショップをオープンしたのはそれから2年後のこと。しかし、その後約1年間、ネットによる売り上げは皆無だった。
 「実店舗の商品をそのまま載せていたので、実店舗で売れたらその商品を削除して、入荷したらまたアップして。ネットショップというより在庫管理表みたいなものでした」と越原社長は当時を振り返る。


 商品力には自信を持っていたが、品ぞろえに不満がないわけではなかった。ヨーロッパブランドの子供服は、しゃれたお出かけ着が多く、毎日着てどろんこになって遊べるようなデイリーウェアがないのだ。

 そこで平成17年に立ち上げたのが「OJICO」である。大人でも欲しくなるようなデザイン性を持たせながら親子がおそろいで着られるようサイズは子供用だけでなく、大人用までそろえた。
 品質にもこだわり、生地の製造からプリント加工、縫製まで、ほとんどの工程において県内繊維企業の協力を得た。

こうして出来上がったTシャツは、Hで販売すると同時に、OJICO単独のネットショップを開設し、販売した。


■催事への出店をネットへの呼び水に

 大きな転機となったのが、平成18年2月に広島三越が期間限定で催したフランスフェアへの出店である。
 Hのネットショップを見たバイヤーからの誘いを受け、OJICOのTシャツを売ることを条件に出店したところ上々の評判を得た。リピーター拡大の絶好のチャンスと、購入してくれた客にはネットショップを告知するビラを手渡した。フェアが終わってしばらくすると、広島からの受注が急増。1年後に再度出店すると、待っていたファンが駆けつけてくれた。

 その後、越原社長は全国の百貨店に営業をかけ、催事への出店を増やしていった。催事への出店が、ネットショップでの購入の呼び水となり、売上も伸びていった。
 実績を重ねるうちに百貨店側からのオファーも増え、昨年8月から半年間は恵比寿三越に期間限定ショップをオープン。そして、ついに常設店舗としての出店要請が舞い込んだのだ。

 地方の実店舗がネットショップへ、さらにネットショップから首都圏での実店舗へと展開した、希有なビジネスモデルが実現したのは、商品力に加え、ネットショップと実店舗をリンクさせる地道な営業努力の結果にほかならない。

 「Tシャツのトップブランドとして、都内でさらに実店舗を増やしていきたい」と今後を見据える越原社長。金沢発のブランドが日本のファッションシーンを席巻する日も近いのかもしれない。

 
(有)チャンネルアッシュ
所在地: 金沢市新保本1-436-5
TEL: 076-246-0066
代表者: 越原 裕幹
設立: 平成14年9月
従業員数: 20名(アルバイト含む)
事業内容: 子供服・雑貨の販売、Tシャツ・雑貨の企画・製造・販売


お店ばたけプラスホームページ

お店ばたけプラスホームページへ
ISICOバーチャルモール「お店ばたけプラス」は、(公財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

アーカイブ

ブログを購読する(RSS)

  • RSS2.0を購読する
  • RSS2.0を購読する