「石川発!お店探訪記」 カレーと和食 はづ貴 (河北郡内灘町) おふくろの愛情カレーが人気の我が家レストラン

(財)石川県産業創出支援機構「石川発!お店探訪記」金沢・加賀・能登 頑張るお店 では、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


金沢・加賀・能登 頑張るお店 カレーと和食 はづ貴

おふくろの愛情カレーが人気の我が家レストラン

内灘町にある鶴ヶ丘神社の参道沿いに広がる住宅街の中に、おふくろの味の手作りカレーが美味しいと評判の我が家レストランがある。初めて行く時は、地図片手に行かないと迷ってしまいそうな住宅街の中の普通の一軒家が、お目当てのカレーと和食の店「はづ貴」である。主婦からシェフに転身し、成功を収めた北本貴美恵さんにお話を伺った。

● 主婦からシェフへ
北本貴美恵さん
主婦として、からだにいいものを家族に食べさせたいとの思いで日々料理を作る中で、栄養面に重点を置き、国産の食材にこだわり、外国産は使わず、家族が喜んでくれる料理を日々作っていた。

そんな北本さんが、自宅で飲食店を始めようと思った動機を尋ねると、「50代になって、改めてこれからの自分の人生を考えた時、もう外に働きに行ける年齢ではなく、主婦の延長線上で自宅で何か仕事ができたらと思うようになったのです。」と、チャレンジ精神旺盛な人柄を滲ませる。たまたまそんなタイミングで息子さんが県外に就職し、部屋が空いたことから、自宅なら家賃も必要ないと思い切って始めることにしたのが、『母さんのカレーは美味しい。』との息子さんの一言が嬉しく、自身もまんざらでもないと思っていたカレーの店だった。「自宅で食べ物屋を始めることができたのは、主人と双子の娘たちと息子が背中を押してくれたからで、家族の協力なしではあり得なかった。」と振り返る。


店内
からだにいい料理がコンセプトとはいえ、宣伝を一切しなかったため開店から2年あまりは悲しいぐらいに来店客がなかったという。「そんな時も近所の皆さんから慰めと励ましの言葉をいただき勇気づけられました。」と感謝する。「オープン当初来店したお客さんが『胃もたれしないで何杯でも食べられるカレーだ』と私の手作りカレーを評して下さったのが自信になりました。」とも。
やがて『おふくろの味が美味しい』と口コミでお客さんが増え始め、雑誌や新聞の取材も来るようになり、それからは順調に来店客数が増え、今では予約なしでは入れない盛況ぶり。双子の娘さんたちはデザートのプリンとケーキづくりを担当し、お母さんの手料理をサポートしている格好だ。
はづ貴という店名の由来を尋ねると、「商いをするにあたって、木に枝葉が付いていくように成長しますようにとの思いを込め、葉づきにかけて、きは自分の名前から貴の字を取り、はづ貴としました。」とのこと。

● 新鮮な国産食材で手作りにこだわる
店内
営業時間は11時から17時まで。ランチタイムは実質15時ぐらいまでの短時間勝負だ。
料理に使う食材は、国産にこだわり、その中でもできるだけリーズナブルな価格のものを自分の目で見て確かめ、新鮮なものを買い付ける。「お客様から『あー美味しかった』という声が聞けた時が、飲食業に携わる人間なら誰しもが一番嬉しい瞬間で、疲れも吹っ飛びます。」と、その一言のために愛情を込めた食材選びから始まり、仕込み、調理、盛りつけ、接客といった一連の努力が日々続けられている。


ハンバーグカレー
カレーの上にのるハンバーグ、コロッケ、ヒレカツに至るまで全て手作りで冷凍食品は一切使わない。そうした手間ひまをかけた手作り愛情料理が食事した客のハートをぎゅっと掴んで離さないのだろう。
食材の買い出しに行き、カレーを作り、和食の仕込みをし、営業が終わると家族の夕食作り、そう考えると寝る時間以外はずっと台所に立ちっぱなしの日々を送っている。

● おふくろの感覚でメニューづくり
手作りのハンバーグカレー
カレーのメニューは、ホタテとじゃがいものカレー、ほうれん草とたまごのカレー、季節の野菜カレー、納豆カレー、ハンバーグカレー、ヒレカツコロッケカレー、ビーフカレー等々すべてオリジナルだ。

女性客には季節の野菜カレーが一番人気。男性客には大盛り無料という嬉しいサービスがあり、近隣の医科大の学生さんに好評だ。「若い男性のお客様には、最初に大盛りはサービスですよとお声をかけ、後からもうちょっと食べたかったなぁ・・と思われることがないようにしています。これもおいしかったと満足していただくためのサービスですよ。」と顔を綻ばす。

旬の膳
子供連れのお客さんには、お子様カレー、お子様ランチ、すうどんといったメニューを準備してあり、おもちゃなどを置いたキッズコーナーも設けてある。


● 駐車スペースの確保が課題

満席で35名ほど入れる店内だが、店の前の駐車スペースが7台分しかないのが一番の悩み。近所に駐車場は借りているものの、足りないのが現状だ。「予約のお客様にはできるだけ相乗りでのご来店をお願いしていますが、お客様にもご都合がありますから店側の都合を押しつけられません。」と複雑な胸の内を語る。
席が空いていても、駐車場が満車だと、一杯だと思って帰るお客さんもしばしばのようで、ゆったりとした駐車場を確保できる店を持つのが目下の夢でもある。

● お客様から喜びと元気をいただく
旬の膳
近隣はもとより、金沢市や白山市、遠くは富山や福井からも常連客が訪れるという。「本当に何も宣伝していないのですが、皆様のおかげでここまでやってくることができました。」と感謝することしきり。「人生の内で今が一番幸せだと思っています。この仕事はもう10年まではできないと思うので、あとは娘か嫁が継いでくれたらと願っており、それまで私の知っている限りのことを教えていきたいと思っています。娘たちに恵まれ、お嫁さんに恵まれ、何より理解のある主人のおかけで好きな料理を商いとして日々楽しんでやっています。」と、家族に改めて感謝する。

毎週日曜日と月曜日は連休になっているが、この間もキッチンの清掃、その週の新メニューづくり、食材の買い出し、仕込みといった仕事が次々と待っているだけに、実質休日もなく料理漬けの日々を送り、それを自ら楽しんでいる様子が端から見ていて微笑ましく写る。

夜は予約をすれば個室として利用できる
「お客様がおいしかったと喜んで下さると、喜びと元気が湧いてきて、その継続でなんとか今日までやってくることができたのかなぁ・・・。自分のおこづかいが出る程度でやっていけたらと思って始めた商売ですが、思いがけずたくさんのお客様が来て下さるおかげで、生きていく上で最も大切な生き甲斐を与えていただくことができ、こんな幸せなことはありません。」と満面の笑みが全てを物語っている。
『好きこそものの上手なれ』を地でいく北本さんにとって休息の時はまだまだ先のようだ。


インタビューを終えて・・・
取材の最中にも、食事を終えて帰るお客様を玄関先まで見送りに飛んで行く北本さん。今日の料理に対する満足度を表情と言葉から察知し、またの来店につながるよう丁重に見送る姿に、もてなしはプロ顔負けの域に達していると感じさせられた。
和食用の皿に盛りつけられたカレーを和室の畳の上に座って食べるのもまた一興かもしれない。

カレーと和食 はづ貴 外観
商 号 カレーと和食 はづ貴
住 所 河北郡内灘町鶴ヶ丘4-1-159
電話番号 (076)286-1810
創 業 平成12年
定休日 毎週日・月曜日
営業時間 11:00~17:00


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