「石川発!お店探訪記」 おむすび美人!(金沢市) カルゲン米の美味しさを多くの人に伝播

(財)石川県産業創出支援機構「石川発!お店探訪記」金沢・加賀・能登 頑張るお店 では、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

金沢・加賀・能登 頑張るお店 おむすび美人!

カルゲン米の美味しさを多くの人に伝播 おむすび美人!

遡ること30年前から、カルゲン(カルシウム肥料)の魅力に取り憑かれた杭田忠三社長が、生きた土作りからこだわり、ミネラル豊富で美味しいお米が育つカルゲン農法の確立に長年汗を流してきた。からだに良く、美味しいカルゲン米とカルゲン農法で育った昔ながらの野菜の美味しさを多くの人に知ってもらいたいと、そのアンテナショップとして平成18年5月、金沢市内におむすびを販売する「おむすび美人!」を開店した。

● からだに良くて美味しいカルゲン米の普及
石川県産カルゲン米コシヒカリ
カルゲンとは、太古の昔、海水中の石膏分(カルシウムと硫黄)が沈殿凝固して鉱石となり、地表や地層で層をなしているもので、これを原料に植物の肥料(ミネラル・栄養)と土壌改良剤として用いることで、生命エネルギーを持った土づくりができるというもの。その生きた土で育てられたカルゲン米はミネラルなどの栄養素が豊富に含まれ、消化吸収の良い安全で健康にいい食養生できるお米なのだ。現実にその農法で育てたカルゲン米と野菜を食べ続けている杭田氏は健康そのもので、とても84歳とは思えない若々しさとバイタリティーの持ち主で、自らその健康効果を実証している。このカルゲン米の美味しさを普及させたい、その熱い思いから行動させ、この「おむすび美人!」を開店することとなった。

● 体に良いおむすびを体に良い店で提供する
おむすび美人 店内
宣伝広告費にお金をかけるよりも、目立つ立地で店舗をオープンすれば、前を通りかかった車が自然と立ち寄ってくれるだろうと考え、現在地を購入した。

店づくりにあたっては、おむすび屋らしい和風建築はもちろんのこと、健康にいい商品を扱うだけでなく、来店されたお客様に環境面でも快適な店にしたいと考え、床下には炭とセラミックスを敷きつめるという念の入れようだ。店内の柱や壁の木材には国産の檜を使うなど、内装材の塗料や接着剤に対するアレルギーのある人でも心地良くいられる空間づくりに配慮している。そのため、常識を逸脱したコストがかかっているようで、「おむすび屋をやるのに土地と建物で私のような投資をするのは気違い沙汰だと笑われるかもしれないが、どうせやるのなら中身も器もいいものにしたかった。」と苦笑する。

おむすび美人 店内
店舗のPRについては、開店前のパート募集チラシとオープン後に3回程チラシを配った程度。「マスコミの方々が面白い店ができたと取材してくださり、随分お世話になりました。やってみて分かったのは、店の前を偶然通りかかった車が、こんな所にこんな店があるんだという感じで、飛び入りのお客さんが多いことで、やはりこの場所を選んで正解だったと思っています。そして、何より嬉しかったのは、『はまったうまさ』と常連客の口コミでお客様が増えたことです。」と顔を綻ばす。

● 朝ご飯を食べてもらいたくて
カルゲン米を販売
早朝開店最近は、朝ご飯を食べずに出社する、あるいは学校に行く人たちが多いことから、健康のためにも朝ご飯を食べてもらいたいとの思いで、早朝7時に開店し、昼食の時間帯を過ぎて午後3時に閉店する営業形態を取っている。昼食時間帯には、店頭に行列ができるほどの賑わいぶりで、土・日・祝日には平日の倍以上を売り上げる。

カルゲン農法で栽培した野菜を販売
来店する客層は、学生、ビジネスマン、OL、主婦、子供からお年寄りまで幅広く、女性客の比率が6割強という現状だ。おむすびはもちろんのこと、店先で籠に入れて販売されているカルゲン農法で栽培されたネギ、白菜、大根などの野菜を買い求める主婦の姿も目につく。 店の一角にはカルゲン米の販売コーナーが設けてあり、1日に100kgを販売する日もあるという。「とにかく一度食べていただくと、皆さんカルゲン米の美味しさにはまり、リピーターになっていただいています。」と胸を張る。

● 約20種類のおむすびメニュー
おむすびメニュー
店内に一歩足を踏み入れると、おむすびに入る具材をイラストで表現したパネルが掲げられたオープンカウンターが迎えてくれる。持ち帰り用と店内用に分けられた注文書に列記されたメニューの中から自分の食べたいおむすびに印をつけ、個数を書き込んでカウンターに出すと、その注文を受けてからパートのお母さんたちが1つ1つ握り始める。「ベテランの主婦でも1時間に握れる個数は200個が精一杯のため、手握りにこだわってやりたいと当初は考えていましたが、繁忙時間帯は対応しきれなくなることから、いろいろな機械を試した中で、これならばという限りなく手握りに近い握り方ができるものが見つかり、テイクアウト用は1時間に1000個握ることができるこの機械で対応しています。」とのこと。

おむすびのメニューは、一番人気の鮭ハラス180円、二番人気の焼きたらこ200円、三番人気の梅160円、その他に天むす250円、いくらハラス250円、いくら230円、かつお150円、ツナマヨ140円、銀シャリ100円など約20種類と豊富だ。おむすびのごはんは白米と玄米が選べるようになっているが、コンスタントに全体の3割の人が玄米を選択するという。普通の玄米に比べてカルゲンの玄米は格段に甘みと旨みがあり、一度食べると病み付きになると太鼓判を押す。

定食
イートインコーナーで食べる際、おにぎり+αのおかずとして用意されているセットメニューに使われている野菜類も出来る限り、カルゲン農法で栽培されたものを使っている。元気印セット(おかずのみ)串カツ、豚汁、漬物、小鉢が付いて300円、健康印セット(おかずのみ)サラダ、デザート、漬物、小鉢が付いて300円と破格の安さで提供されている。自分の好きなおにぎり2~3個とこのセットメニューを注文する人が多い。

● 石の上にも3年を目標に
総菜が並ぶ

「この店を始めるにあたって、当初3年間の赤字は覚悟し、それ以上続くようならやめることも考えていましたが、開店から1年半あまりが経過してようやく順調に売上、来店客数が推移してきており、この調子で伸びてくれれば、何とか軌道に乗せることができるのではないか・・。」とまだまだシビアに自己採点する。

杭田忠三社長
どんなに体に良い農法で、どんなに美味しいお米を作っても、そういうお米があることを周知しないことには消費者は分からないのが現実。その意味で、杭田氏がおむすび屋を開店し、とにかく食べてもらって、美味しさを分かってもらおうと決断した「おむすび美人!」の取り組みは着実に実を結んできているようだ。健康に良いカルゲン米を食べて、からだの中から健康美人になってもらいたいとの願いを込めて命名した「おむすび美人!」が、一日の食生活に欠かせない存在になっているお客さんが日に日に増えることを願ってやまない。


インタビューを終えて・・・
商いも事業も経営者の情熱がお客の心を掴む。正に、それを実践している杭田氏のバイタリティーに圧倒された。84歳とはとても思えない身軽なフットワークで、カルゲン米の効能を自らのからだで実証する宣伝マンとして、益々お元気で長生きしていただきたい。

おむすび美人! 外観
商 号 (有)おむすび美人
住 所 金沢市八日市出町922
電話番号 (076)240-3222
創 業 平成18年5月
営業時間 7時~15時
定休日 毎週火曜日