「コーヒーの花の香水」【週刊ウンチク】

コーヒーの花の香水お店ばたけ 週刊ウンチク
第415回(2009.4.9)
「コーヒーの花の香水」
提供:キャラバンサライ
コーヒーマイスター 岩邑太樹さん

(キャラバンサライ様は、2015年4月退店されました。記事は掲載当時の内容です。)

 

◆ジャスミンに似た、力強く爽やかな香り。世界初「コーヒーの花」の香水を作ったスイス人女性のお話を、キャラバンサライのコーヒーマイスター、岩邑さんがご紹介します。

◆コーヒーの花の香水

 皆さん、コーヒーの花をご存知ですか?白いジャスミンのような花です。

(写真はキャラバンサライお店便りブログ(コーヒーの木成長記録)より )


コーヒーの花(キャラバンサライお店便りより)

そのコーヒーの花から採取した「コーヒー蜂蜜」キャラバンサライ店舗でも販売していますが、コーヒーの花の香水があることを知りました。

 この商品を世界で初めて作った女性が、スイスのフリブール出身、シャルロット・ロベールさんです。
もともと経済学を勉強したロベールさんは、スイス連邦経済省の開発協力課に勤めていました。南北問題に興味を持っていたこともあり、スペイン語を勉強したいと考え、定年後南米に渡りました。彼女が選んだ国はコスタリカ。コスタリカは「ラテンアメリカのスイス」と呼ばれる国。

 移り住んだその国でスペイン語の学校へ通う日々を送っていたロベールさん。
ある朝、スペイン語の学校に向かう道で「この花は、ジャスミンに似た、なんと力強く、爽やかな香りなのかしら...このコーヒーの花の香りを香水に使った人が世界にいたかしら...」と思ったことがきっかけだったとか。

 この特別な朝からロベールさんの日々は忙しくなり、一旦、スイスに戻り、香水作りの専門家として名高い、友人のサビネ・デ・チャルナーさんを訪問。彼女は技術的には可能だと話してくれたそうです。
  ただ1つの問題はロベールさんがこの分野では全くの素人だということ。けれど、持ち前の忍耐と情熱、そして思いもかけない人間関係が成功への扉を開いてくれました。中でも、スイス人移民で、コスタリカにコーヒー農園を持つオットー・クレティさんとの出会いは決定的なものとなり、コーヒー生産協会の会長も務めるクレティさんの協力により、コーヒーの香水は生まれました。

 この時、コーヒーの木が咲かせる花を香水用に摘んでしまうと、コーヒーの実、コーヒーチェリーが収穫できずに本業のコーヒー豆生産に支障が出るのではという、最大の難問が待ち受けましたが、思いがけない幸運は、ここでもロベールさんに訪れ、コーヒーの花の花弁を香水用に摘んでも花はそのまま成長し、コーヒー豆を実らせたのです。


コーヒーの花(キャラバンサライお店便りより)

 そして2008年7月にコーヒーの花の香水、第1号を発表。8月にはコスタリカの経済大臣より、「最も革新的な女性企業家賞」を受賞しました。ロベールさんが作ったこの香水は「山の花:Mountain Blossom」と名付けられました。ただ正確に言うと、香水ではなく、濃度が薄く、頻繁につけられる「オードトワレ」に当たる商品です。

 ロベールさんは「フルール・ド・カフェ(Fleur de Cafe)」名の会社を創立。毎年150万人の観光客が訪れるコスタリカで今のところ、順調な売れ行きをみせているようで、今後1年間はこの香水のみを生産・販売し、コスタリカだけを市場に考えているとの事。 しかし、その後ローションやマッサージ用オイルなど新しい製品も開発し、市場も国外に徐々に広げていきたいと話していました。

  今のところ、全ての商品名は「山の花:Mountain Blossom」で会社名の「フルール・ド・カフェ(コーヒーの花)」という商品名は付けられないでいる。その理由はフランスのある会社の化粧品名に「カフェ」が登録されているからで、なんとか自分のものにできないかと訴訟を起こしているらしい。

フランス、アメリカに次いで香水好きの日本で販売される日も近いのかもしれません。


 
◆リンク集

金沢市を中心に展開する、コーヒー豆専門店・・・コーヒー豆専門店キャラバンサライ
コーヒーマイスターとは?(日本スペシャルティコーヒー協会ホームページへリンク)
おすすめコーヒー情報、新商品など嬉しいお店のNEWSがいっぱい・・・ キャラバンサライのブログ「お店便り」



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