「町内句碑めぐり【1】白山比め神社(その1)」【週刊ウンチク】

霊峰白山
お店ばたけ 週刊ウンチク
第418回(2009.4.30)
「町内句碑めぐり【1】白山比め神社(その1)」
提供:明光自動車サービス
三納鶴仙さん

(明光自動車サービス(株)様は、2012年5月退店されました。記事は掲載当時の内容です。)


 

◆白山麓・石川県白山市鶴来の白山比め神社(愛称「白山さん」)には、芭蕉の句碑があります。明光自動車サービス 会長の三納嘉一さんが執筆されている、地元鶴来の俳壇「高根社」の句会報からご紹介します。

◆町内句碑めぐり【1】白山比め(※)神社(その1)

  今年の梅雨前でしたか。山田副会長、北村伸一郎さんと三人同道で、町の中の句碑を訪ねて参りました。
北村さんは俳句の趣味のほかに、写真展でも受賞されているが、今度の句碑巡りでは、やれ光線がどうの、時間帯がどうのと固いことは云わずに、気楽にやることにした。


 それでも、いざ文章を書こうとすると不明の個所や、もっと調べたいことも出て、再三足を運ぶ結果となった。

白山さんの新しい手水舎(ちょうずや)を過ぎると左手の方に白い案内板が立っている。すぐ上の一段高いところに句碑がある。


表に刻してあるのは

  風薫る
     越の白根を
        国の花

          芭蕉

碑の裏には

  昭和辛丑皐月
     古稀叟 寒雲道人 建立

とある。つまりこの句碑は、昭和三十六年五月に、鶴来在住の郷土史家、武閑雲が自らの古稀を記念して建立、奉納したものである。
筆跡は、もちろん武閑雲本人と見てよいだろう。


  ○


前記の「風薫る云々」を柞原集(ははそはらしゅう)で調べるために、早速クレーン内の鶴来図書館へ足を運んだ。


柞原集には巻一、巻二の二冊があり、巻一の冒頭には

 春
・春なれやこしの白根を国の花  芭蕉
比句芭蕉翁一とせの夏、越路行脚の時、
五文字風かをると置てひそかに聞こえ侍る
をおもひ出て、卒爾に五文字をあらたむ。

と載っていた。

 『俳諧大辞典』(明治書院)によると、「柞原集」は元禄五(一六九二)年刊。
句空が、白山さんへ奉納のため句集を編んだものである。

拾い読みをすると万子、牧童、曾良、去来、杉風、其角、秋の坊、一笑などの有名俳人が句を連ねている。もしご覧になりたければ、鶴来図書館へ行って、『郷土』の書架の前に行き「加越能古俳書大観」(上・下)を探されるとよい。
因みにこの本は絶版で古書店では上下セットで一〇,〇〇〇円は致します。


  ○


 さて、芭蕉が曾良を伴って「おくのほそ道」の旅へと江戸の深川を発ったのは、元禄二(一六八九)年である。「おくのほそ道」にはこの句はないし、「芭蕉全句集」の一〇六六句をあたっても、この句はない。先に、冒頭に挙げたが、編者句空の注釈に見える「越路行脚」に、果たして芭蕉が行ったのかどうかも、検討して見なければならない。
もし行っておれば証明となり、一件落着となるが、異説もあって、句空の句だろうとも云われている。
(この項おわり)

※事務局註:「め」の漢字は、口偏に羊

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