「いったいどうなるの?新型インフルの拡大」【週刊ウンチク】

アート薬局 中村智子さん

お店ばたけ 週刊ウンチク

第438回(2009.9.17)

「いったいどうなるの?新型インフルの拡大」

提供:アート薬局 中村智子さん


 

◆「今のうちにかかっておけば」とは思わないで!2009年秋、新型インフルエンザ対策について、アート薬局 管理薬剤師の中村智子さんがご紹介します。

◆いったいどうなるの?新型インフルの拡大

とっても不気味な感じです。

まだまだ冬には遠いのに、この新型インフルの拡大・・・。

いろんな情報を見ていると、10月にもピークがやってくるとか、

いや、早いと9月末にも・・・
。(>_<)



学校では、新学期から予防を生徒たちに徹底しないと

あっというまに学校内に感染が広がりそうです。

現に、早めに新学期が始まっている北海道では、

すでに、学級閉鎖続出の様子です。



昨年まで予想されていた強毒性の可能性が高い鳥インフルエンザに比べ、

今回の豚インフルは、毒性が中程度といわれています。ですので、

今のところ大半の方は、季節性のインフルエンザ程度の症状で済むため、

春の時ほどの危機感が、今はみんなに見られない。

その結果、春に比べて、マスクをする人数もぐっと少なくなり、

当然それに合わせて、手洗いやうがいも手抜きになっている様子がうかがえます。



確かに、今回の新型インフル、リスク評価は中等度のため、

多くの方は移ったとしても、季節性のインフルエンザのように、

3~4日の発熱を我慢して寝ていれば、自分の免疫力でやっつけて回復できそうです。

でも、誰もが抗体を持っていないため、感染力は大!!!

ということは、かかる患者の数の絶対数が多く、そのため、

その中から一定の割合で重症者がでるけれれど、

その絶対数が多くなり、そうすると

その中からの死亡者の絶対数も増えることになる。



特に、妊婦さんや慢性基礎疾患

(糖尿病、心臓病、呼吸器病、人工透析、免疫抑制状態、肥満など)

を持っている人は、重症化しやすい傾向があります。

また、気になる点は10代後半~20歳代に感染患者が多く、

健康な青年層でも、まれに重症肺炎を起こす例もある・・・。


重症者の一部ではサイトカインストーム、急性呼吸促迫症候群(ARDS)が

起きているようです。



そうして、重症者の人数が増えるとどうなるのか。

現在 沖縄が全国レベルの10倍の患者数になっており、

そうすると、下記のような状態に。(8月27日現在のデータ)



1、数多くのインフルエンザの患者が医療機関に来院し、

 救急病院を中心に年末年始のような忙しさが継続。

 特に休日・夜間は救急病院に患者が集中。

2、医療機関における電話での問い合わせも多いため、

 電話対応員が割かれざるを得ない状況。

3、重症患者を治療しているこども病院など、ICUにおける患者増加により、

  ICUにおいて術後対応が必要な手術などが待機状態。



ということです。

☆厚労省会議の配布資料“新型インフルエンザ 今後の対応”より

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu090827-01.pdf



さらに、新型ワクチンのできるのが、最初の予想よりはできる収量が悪く

年内に最大1700万人分、早くて10月下旬のワクチン出荷となる様子。



新型ワクチン接種対象者の順番の予想は?

1.医療サービスの維持、確保のため第一線の医療従事者

2.健康被害を最小に抑えるため予想されるH1N1vハイリスク群を優先

 ・ 妊婦

 ・ 生後6ヶ月以上の慢性基礎疾患患者

 ・ 生後6ヶ月未満の乳児の家族、保育者

 ・ 健康な小児(生後6ヶ月~4歳)

 ・ 15~25(?)歳の健康若年成人

 ・ 65歳以上の健康高齢者

3.社会における感染伝播を抑制するため

 ・ 健康な小児・学童

☆厚労省会議の配布資料“ワクチン(by田代氏)”より

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu090828-02.pdf



■ はたして、自分たちに順番が回って来るのは、いつ??? ■

(ただ、海外からワクチンを輸入することも、現在いろいろ検討されているようですが、

新型インフルは日本だけではやっているわけではなくて、世界中が必要としている。

その中で、医療水準が低い国ほどワクチンが必要とされているというのに、

お金の力でそれを確保するというのも、なんかうなずけない感じがするのは、私だけでしょうか。)

◆家族のために、どうすれば?!

感染予防の基本は、 “手洗い”“うがい”“人込みでのマスク”です。

(ちょっと耳タコ…(^^ゞ、でも大切!)

また、次に大切なのは、 “免疫力!”です。

“バランスの悪い食事”⇒“身体の機能が低下”⇒“免疫力低下!”

“睡眠不足”⇒“自律神経のバランス悪化”⇒“免疫力低下!”

“ストレス”⇒“自律神経のバランス悪化”⇒“免疫力低下!”

なので、どうすればいいか、わかりますよね!(^_-)-☆



では、現実に家族内にかかってしまった人が出たら、どうすればいいの??

まず、飛沫感染を防ぐため、感染者は部屋をわけて、家族と別室で。

(どうしても部屋が無ければ、応急にシャワーカーテンを画鋲で

天井にくっつけるというのも一法だそうです。)

また、看護しないといけない人(主にお母さん!?)はこんな時にこそ、

あれば、N95のマスクを使うといいですね。

かかっていない兄弟は、実家などに避難できるなら、それも一法です。

また、感染者には通常のサージカルマスクをさせて、

咳やくしゃみでウィルスが散らばるのを極力防ぐ
こと。

また、空気感染を防ぐためには、とにかくこまめな部屋の換気も大切です!



それから、注意しなくていけないのは、

6歳以下の子供に多いインフルエンザ脳症。(+_+)

新型インフルによる小児の脳症例が、8月22日までに7件報告されていますが、

これは、今までの季節性インフルエンザでもあったことです。

症状は急激に変化し、高熱の後、突然、けいれんが続いたり、

意味不明の言動や意識障害を起こします。

具体的には、

▽呼びかけに答えないなどの意識レベルの低下(意識障害)

▽けいれんが続いたり、けいれん後の意識障害

▽意味不明の言動--

小さな子供さんで、発熱やせきなどのインフルエンザ症状に加え、

脳症を疑う症状があれば、小児科などの医療機関で至急受診してほしいということです。



それから、インフルエンザでの発熱時に注意が必要なのが、解熱剤!!!

以前から言われていますが、一部の強い解熱剤は子供に限らず大人でも

脳症を重症化させる要因になります。

インフルエンザでも使える解熱剤は、成分が『アセトアミノフェン』というものが

無難
です。(病院からもらう時の名前は、カロナール、ナパなどなど。)

座薬では、アンヒバ座薬、アルピニー座薬などです。

薬屋さんで買う時は、アセトアミノフェンのみの解熱剤“タイレノール”がおすすめ。

(お薬の成分がわからない時は、どうぞお電話で聞いていただいても大丈夫ですヨ。)



熱をお薬で無理やり下げてからといって、病気が治るわけではないのですが、

あまりに熱が高い場合には、体力の消耗を防ぐ、脱水を防ぐ為に、

解熱剤を使用したほうがよい場合もあります。

また、発熱時には、水分を十分に取り、腋の下などを冷やす事もとても有効ですネ。



とにかく、わからない時には自宅の置き薬や残薬を勝手に服用したりせず、

医師や薬剤師に相談してください
ね。(^_-)-☆

◆『今のうちにかかっておく方が・・・!?』の危険性!

インフルエンザ感染者が、“他人に感染させる可能性がある時期”は、

発症の1日前から快復後3日ほどです。

そのうち、回復後の人への感染リスクは外出を控えるなどして、防ぐことが可能です。

でも、"発症前1日"から、感染力がありますので、発症したと自覚する以前には、

既に何人かに感染させてしまっているわけです。

(新型の場合、平均値は3,1人に感染させていると言われます。)

新型インフルの感染拡大を「止める」ことはできないのですが、

その感染拡大の速度を少しでも遅らせることには、とても大きな意味があります。

春の兵庫県や8月の沖縄県のように、

拡大の速度が早ければ早いほど、医療機関のパニックの危険性が上がります。

そうなると、本来なら十分な医療を受ければ事なきを得た患者さんが、

運悪く重症化したり、最悪、死亡したりする可能性が上がります。

逆に感染拡大をなだらかにすることができれば、

医療機関もパニックにならず、しっかりと対応できます。

もし、みんなが“早めにかかっておけば…、”と考えて防御しなくなれば、

一挙に感染が広がり、その結果、本来なら助かるはずの自分の家族や身内が、

運悪く最悪の結果になるかもしれない・・・。(+_+)



実はこのことは、いろんな感染症に言えることです。

個人個人が自分が感染防止に注意することは、自分の身だけを守っているのではなく、

家族や職場の同僚や学校の同級生を守っていることになります。
逆もまた同じです。

ですので、『今のうちにかかっておく方が・・・!?』には、実は

大きな危険性をはらんでいることを、知っておいてくださいね。(^_-)-☆

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