「石川発!お店探訪記」 イル ピアット ハタダ(七尾市小島町)能登の新鮮な魚介・野菜をイタリアンで供す

(財)石川県産業創出支援機構「石川発!お店探訪記」金沢・加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

金沢・加賀・能登 頑張るお店 イル ピアット ハタダ 

能登の新鮮な魚介・野菜をイタリアンで供す イル ピアット ハタダ


七尾港の能登食祭市場からほど近い、恵寿総合病院先の桜川大橋を渡ってすぐのつつじが浜交差点を左折すると、突き当たり左角に3色のイタリア国旗が風にはためく店がある。口コミで人気が広がり、七尾市内の美味しいイタリアンレストランとして評判の『イル ピアット ハタダ』である。
能登の食材にこだわった料理に情熱を注ぐ畑田寛シェフにお話を伺った。

● 営業マンからシェフに転身
オーナーシェフ 畑田寛 氏
大学を卒業し、大手事務機メーカーの営業マンとして働いていた畑田氏は、各地への転勤があるうえに、県内に戻っても金沢勤務のため、実家のある穴水までなかなか戻れず、将来的に親との同居を考えていたことから、27歳で退社を決意する。とはいえ、その後の仕事が決まっていたわけではなく、とりあえず朝5時から午後3時までは片町の鮮魚店でアルバイトし、夕方から深夜にかけては金沢国際ホテルのイタリアンレストランの調理補助のアルバイトを始める。

一年あまりが過ぎた頃、調理長から「社員になって勉強したらどうか」と勧められたのがきっかけで、本格的に料理人として修業することに。
それから10年あまり勤めた後退社。さらに、東京に出て有名店で修業すべく面接を受けて合格するも、都内での生活や諸々を熟考した結果、若いうちに地元に戻って店を持った方が賢明と判断し帰郷する。

● 多難を乗り越え開店にこぎつける
イルピアットハタダの店内の様子
実家の穴水に戻り、通える範囲内の能登の地で店を持ちたいと物件を探し始めていた時、石川県に災禍をもたらした能登半島地震が発生し、自宅が半壊。「ようやく家を直したと思ったら父親が他界し、自分にとって大変なことが続きましたが、知り合いの伝手でいろいろ見て回った中で、この店しか選択の余地がなかった」と振り返る。
こうして平成19年の秋に『イル ピアット ハタダ』をオープンする。

店名を日本語に直訳すると「畑田のお皿」で、そこから「畑田の料理」の思いで命名したもの。「まだあちこち改装したり、購入したい設備などもありますが、オープン当初の借り入れがたくさん残っているので、まずはこれを返済していくことで精一杯です」と苦笑する。普通の民家のような外観だったことから、少しでもイタリアンレストランらしく見えるようイタリア国旗をはためかせ、店内にはイタリアから輸入した特徴ある小物を並べ、イタリアにまつわる音楽をBGMに流すなど、一歩店内に足を踏み入れると、そこはまさにイタリアンな我が家という雰囲気が醸し出されている。

● 食材は可能な限り地元能登産
能登ワインとパスタ
地元の農家の方々が丹誠込めた野菜、能登で水揚げされる新鮮な魚介など能登の食材をメインに使用している。穴水の実家を朝出てから能登島の農家へ寄って野菜を仕入れたり、直売所で買い出ししてくるのが日課になっている。ワインも穴水の能登ワインを揃えるなど、自らの地元にあるものを大切にする、ひいきにすることから入るのが畑田流。「料理については特別変わったことは何もしていません。何しろ一人でやっているのでできることには限界があります。ただ、金沢国際ホテル時代に自分が担当していたパスタだけは他の店に負けたくないという思いで日々精進しています」と力を込める。

食材だけでなく、イタリアンではあるが、調味料として能登のいしりを使用しているのも同店の特徴であり、料理とマッチしてなかなか好評のよう。

新しいメニューを考える際のポイントを伺うと、「食材のロスを出さないことが絶対条件です」と即答。新メニューを考えると、食材が数種類必要になる。そうした食材をランチでもディナーでも使い回すことができるメニューづくりを季節感を盛り込みながらしなければならず、いつも頭を抱えるようだ。季節感に重きを置きすぎると特殊な野菜や高価な魚介が必要になり、他の料理に使い回しができずロスとなるため、奇をてらわずオーソドックスなものが自然と中心になるという。

● 常連客に支えられ2周年
できるだけ地元の食材を使用
オープンから2年が経過し、地元七尾市内だけでなく、輪島や珠洲、遠くは金沢や加賀方面からもわざわざ来店してくださる常連客が増えた。

イタリア料理を提供する店ではあるが、いろんな嗜好の顧客に対応できるよう、ワインだけでなく、日本酒や焼酎も取り揃えている。顧客の年齢層は20代後半から70代のお年寄りまで幅広いが、メイン層は30代から50代とのこと。
「来店されるお客様から日々さまざまなことを教えていただいたり、料理のヒントをいただき、それに自分なりのアレンジを加え、喜んでいただけるメニューづくりを心がけています」と語る通り、ランチはパスタランチが1,200円、おすすめのコースランチが2,800円、ディナーはパスタコースが2,000円、シェフおすすめコースが3,500円とリーズナブルな価格が魅力だ。

「注文を受けて料理を提供することで精一杯で、サービスのレベルはまだまだです。それでも手が空いた時はできるだけフロアに出て、お客様に料理の説明をしたり、感想を聞かせていただいたり、コミュニケーションを取る努力をしています」とシェフの人柄が垣間見える。

● イタリアン弁当を新たな柱に
イルピアットハタダの意味は畑田のお皿
「近くの病院や事業所のお客様から、会議の時に出すイタリアン弁当を作ってもらえないかとの要望が多くなってきていることから、新たな事業の柱として取り組むことを検討しています」と前向きに語る。

人手がないため、お客さんに店まで取りに来てもらう形になるようだが、一般客向けではなく病院や事業所などの会議で使う価格帯が2,000円前後の付加価値の高い弁当だけに、これが軌道に乗れば安定した収益の柱になる可能性が見込めることから、既にメニューの試作に着手している。

● 七尾にハタダありを目指し
イルピアットハタダ 店内の様子
「能登へ行くならハタダでランチを食べようと言っていただけるようになることが、私の目標です。そのためにもピザ釜を入れて自家製ピザもやりたいと思っていますが、まずは日々来店してくださるお客様に真心込めた料理を提供し、大切におもてなしすることに邁進したい」と、日々の地道な努力でファン客を増やしていくことを自らに言い聞かせるように語る。

能登へお出かけの際には、イタリア国旗がはためくイル ピアット ハタダを訪ね、能登のイタリアンを是非ご賞味あれ。

インタビューを終えて・・・
能登で純粋なイタリアンにこだわった貴重な店。純朴な人柄のシェフが、能登の大自然で育まれた食材に愛情をこめて調理した文字通り能登のイタリアンが地元だけでなく広く県内に浸透し始めてきていることを実感。


イル ピアット ハタダ 外観
商 号 イル ピアット ハタダ
住 所 七尾市小島町大開地1-5
電話番号 (0767)58-3636
創 業 平成19年
営業時間 11時30分縲鰀14時30分
17時30分縲鰀21時
定休日 水曜日
URL http://www5.plala.or.jp/Hatada/


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