2010年8月アーカイブ

「ネット対決倶利伽羅合戦 session3 北陸三国志」7月度結果

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「ネット対決倶利伽羅合戦 session3 北陸三国志」イメージ

富山vs石川vs福井の企業が県別チーム対抗で、ネットビジネスの目標達成率を競う「ネット対決倶利伽羅合戦 session3 北陸三国志」7月の各県達成率が発表されました。
※対決期間は2010年7月から2011年3月末までです。


ネット対決倶利伽羅合戦北陸三国志、初月の成績は、ほぼ横一線にならびました。
石川県チームが僅かなリードで首位。

富山: 96.2%
石川: 96.8%
福井: 85.9%

達成率グラフはこちら

「100%に届かないのは、今後の奮起の材料」と合田コーディネーターのコメント。
この達成率はチーム全体の平均なので、目標達成率100%以上の企業さんもいらっしゃいます。石川県チームでは最高月商を更新されたという方もいらっしゃいました。素晴らしいですね。
また、残念ながら至らなかった企業さんも、残りの月で挽回、目標達成目指して頑張ってください!


<ツイッター>
北陸三国志 @h3594
北陸三国志ハッシュタグ #h3594

★サーバー停止、および、お盆の開館時間のお知らせ ★

1.停電によるサーバー停止について
【2010年 8月13日(金)17時30分縲鰀16日(月)8時20分の間、作業停電のためサーバーを停止】いたします。
その期間中は、ISICOホームページISICO公式サイト産業のポータルサイトDgnetお店ばたけお店ばたけブログSOHOプラザバーチャル工業団地石川新商品カタログISP)を閲覧する事ができませんので、予めご了承下さいますようお願い申し上げます。

また、【ISICOへのメール送信も出来なくなります】
ご不便をおかけ致しますが、ご了承ください。


2.(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)の開館時間について(ISICOライブラリー
上記の停電に伴い【2010年 8月13日(金)の開館時間は、8時30分縲鰀17時15分まで】とさせていただきます。
  また、【2010年 8月14日(土)は休館】です。
  2010年 8月16日(月)からは、通常どおり、8時30分縲鰀19時30分まで開館いたします。
よろしくお願いいたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」では、2010年 7月29日(木)、平成22年度第2回目の「お店ばたけ出店者交流会」を開催しました。

お店ばたけ出店者交流会は、ネットショップオーナー(ご担当者様)のみなさまが、実際に顔を合わせて交流する会。
今回は、地場産業振興センター(金沢市)研修室に、10名の出店者が集まりました。

●出店者交流会(金沢会場)の様子(写真はセミナー風景)
出店者交流会のセミナー風景


 まずISICO事務局より、平成22年度の今後の運営スケジュールと各事業内容を紹介いたしました。

・ネットショップ経営力強化講座「基礎力編」は終了しましたが、
・ネットショップ担当者スキル強化講座「技術編」
については、まだ開催予定の講座があるので、是非受講いただきたい旨を伝えました。

平成22年度ネットショップセミナー開催予定表はこちら


 また、専門家派遣制度(ドクタークリニック)については、初回縲鰀3回目まで無料で、まだ応募可能なことを伝えました。


ホームページに関する専門家派遣(ドクタークリニック)事業について

その後、恒例の出店者自己紹介を行いました。


●続いては、出店者ミニセミナー。
(株)ヒロテック 広瀬誓さん


今回は、(株)ヒロテック/お店ばたけホームページドクター 広瀬誓さんに
「スマートフォンで何がどう変わる?」というテーマで、ネットショップオーナーが「今」知っておきたいケータイウェブの動向についてお話しいただきました。

<目次>
・スマートフォントとは?
・スマートフォントを普及させる理由
・ネットショップにとって何が変わるか
・ブラウザかアプリか 竏鈀 2つの選択肢
・今できること


 
皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。


次回交流会は、平成22年度9月2日(木)能登会場で開催予定です。

7月21日に開催いたしましたセミナー「アクセスログ解析で現状把握<分析編>」にて、受講者様より「GoogleAnalyticsで、自分(自社)のアクセスを除いた解析結果を出す設定ができない」というご質問がありました。

中野先生のウェブサイトに、この問いへの回答が記されていましたので、下記にご紹介します。


******** ここから引用 ********

Google Analyticsの機能として、プロファイル設定>プロファイルに提要したフィルタ で、自分のアクセスを除外する機能があります。
しかし、設定してもうまくいかないとのこと。

IPフィルタでは、固定IPでない限り設定は難しいので、Cookieを利用したフィルタ設定を薦めました。
これに関しては、「Google Analyticsで自分(内部)のトラフィックを除外する方法」を参考にしていただけるとよいかと思います。

他にも特殊なやり方の一つとして、「Google Analytics オプトアウト アドオン(ベータ版)」のサービスもあります。
2010年5月に公開されたばかりのベータ版なので、導入する際には今後の情報収集も大切です。

******** ここまで引用 ********

 秋から開催される、石川県IT総合人材育成センター様主催の【Webアプリケーションセミナー】をご紹介します。
 お店ばたけのネットショップセミナーには含まれない分野「HTMLとCSS」や「ホームページ構築」などの講座もございます。


【Webアプリケーション編】

 ※会場は全て 石川県IT総合人材育成センター
 (金沢市鞍月2ー1)地図はこちら


■Web作成入門(1)竏辿TML編竏鈀
  日 程: 10月7日(木)縲怩W日(金) 2日間
  受講料: 33,600円
  ※ CSSについても少しふれます


■Web作成入門(2)竏谷avaScript編竏鈀
  日 程: 10月26日(火) 1日間
  受講料: 16,800円


■ホームページ・ビルダー基礎から活用まで
  日 程: 12月21日(火)縲怩Q2日(水) 2日間
  受講料: 33,600円


■次世代WebとAJAX 竏酎ャ習編竏鈀
  日 程: 9月2日(木) 1日間
  受講料: 16,800円
  ※日が迫っています。お申し込みはお早めに

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

商品と共に真心を包むパッケージをネット通販 箱マイスター

日本酒や焼酎のラベル印刷の分野で、国内シェアNo.1企業である高桑美術印刷(株)(本社 金沢市 高桑秀治社長)が、蓄積してきたノウハウを活用し、お酒を販売する際に欠かせないパッケージ関連商品をネット販売するウェブショップ「箱マイスター」をスタートさせてから5年目を迎える。ウェブ担当の前田雄一郎氏と濱田雅巳氏にお話を伺った。


● お酒のパッケージ商材をネット販売

箱マイスターのホームページ同社がこれまで手がけてきた清酒や焼酎、食品等の取り扱いラベルは10万種類以上、取引先の酒造メーカーは全国1,200社を数える。そうした酒造メーカー等には、営業マンが直接出向き、さまざまなニーズに対応し、今日のシェアNo.1の地位を確固たるものとしてきた一方で、これまでほとんど開拓できなかった酒販店を新たに顧客に取り込むべく、5年前にスタートしたのがお酒のパッケージ商材を専門に扱うネットショップ『箱マイスター』である。

ラッピング、紙袋、バックなど印刷会社として、ホームページを作成することは日常業務であるが、実際にネット通販サイトを運営するのは今回が初めてのこと。お客様が使いやすいページづくりに腐心し、他のサイトと比較して見劣りすることのないレイアウトなどを心掛けているとのことだが、「業務用商品のサイトはどうしても見にくい印象が強いことから、一般のお客さんが使い易さを感じてもらえる見せ方に工夫しながら試行錯誤の日々です」と苦笑する。

「大手酒造メーカー様に対するシェアは高いですが、酒販店様をはじめとした小売店様に対するシェアとなるとまだまだ低く、しかもネット通販は後発のため、時間をかけて少しずつシェアを広げていければと思っています」と堅実路線を強調する。


● 酒販店のみならず新たな顧客も開拓

風呂敷は、ラッピングアレンジが自由自在現在の顧客の内訳を伺うと、「当初は酒販店様を開拓できればと考えてスタートしましたが、いざ蓋を開けてみると酒販店様は全体の5割で、あとの5割を個人のお客様、一般企業様、デザイン会社様、通販会社様がシェアしており、当初思い描いていた酒販店様だけでなく、幅広いお客様を開拓することができました」と嬉しい誤算だったよう。

お中元お歳暮などのギフト商品にギフト箱酒瓶を入れる紙袋の最小ロットは20枚、箱は50枚からとあって、個人で買うには多すぎるように思うが、送料との兼ね合いや作業の繁雑化を避けるため、これ以上細かいロットに対応することは現段階では考えていない。

「2~3枚だけ欲しいとのお問い合わせや要望もありますが、それは丁重にお断りしています」と恐縮する。支払い方法は銀行振込と代引きがあるが、顧客の7割が代引きを利用する。それは買上金額に関係なく、代引き手数料を210円(税込)でサービスしているからだ。1万円以上のお買い上げで送料が無料になることから、顧客の平均消費単価は1万円を超えるという。


● お酒に続き、お菓子のパッケージ商材をネット通販

パケラボのホームページ『箱マイスター』が軌道に乗り始めてきたことから、パッケージ専門サイトの第2弾として、お菓子のパッケージ・ラッピング商材を専門に扱うサイト『パケラボ』を平成22年6月にスタートさせた。

パケラボには、色んな形の箱が揃っています同じラッピング商材のため、箱マイスターの中で展開すればとの意見もあったようだが、お菓子のラッピングを買いたいお客さんが検索する時には、お菓子という検索ワードを入れるように、売る側もお菓子のラッピング商材に特化した専門サイトを立ち上げた方が、結果としてその商材を求めている方により多く、より確実にアクセスしてもらえると考えた。

ネット通販での売上は、全社の売上の1%弱とはいえ、金額にすると6,000万円と聞いて驚かされた。「箱マイスターとパケラボを合わせ、3年後に年商1億円を目指したいですね」と意欲的だ。


● 『お店ばたけ』に出店し、さらなるスキルアップを

おすすめのかわいいパッケージがいっぱいスタート時から地道にアクセスアップにつながる努力を重ねてくると同時に、3年前からヤフーとグーグルにリスティング広告を掲載し、コストをかけて集客アップに努めている。
それと並行し、2カ月ごとに様々なキャンペーンを展開し、その案内を随時メルマガ配信することで、アクセスアップにつなげている。そうした努力の甲斐もあって、箱マイスターは地道ではあるが、毎月前年対比プラスをクリアし、順調に伸びてきている。

しかしながら、その伸び方のスピードをさらに加速させるため、石川県産業創出支援機構が運営する『お店ばたけ』に出店し、様々な勉強会に積極的に参加するとともに、専門家のアドバイスを受け、目下アクセスアップの方策を原点に立ち返って勉強中。


● 目指すは24時間働く営業マン

トリュフチョコレート・プラリネ等専用の箱twitterやFacebookも販促ツールと捉え、twitterで箱マイスターのアカウントをフォローしてつぶやいて応募すると注文時に、次回使える500ptが加算される期間限定ポイントキャンペーンを実施している。(2011年2月・3月キャンペーン)またFacebookのファンページの運用も行っているが、まだまだ新しいツールのため、売上に結びつく効果的な活用法はこれから検討していくところである。
こうしたツールは、個人客をターゲットとしたサイトでは効果的に活用されているが、酒販店様などの商店が主要な顧客のため、アプローチの仕方を模索中でもある。

かわいい父の日シャツ型バッグ「箱マイスターの充実した品揃えは自負できるものの、その周辺のサービス、例えば箱の組み立て方、ラッピングの仕方といったビジュアルでお客様に分かりやすく説明するようなコーナーや、お酒のうんちくを語るコーナー、お酒の売れ筋ランキングといったお酒にまつわる+αの情報発信を充実させるとともに、お得意先の酒販店様を紹介する頑張るお酒屋さん的なコーナーを新設することも検討中である。そうした枝葉を充実させていくことで、お酒のパッケージを核として大きな広がりをもつホームページに成長していくことが期待できる。

箱マイスターfacebookページ
「やるべきことが一杯ありすぎて、まだまだこれからですが、お客様の笑顔が一人でも多くなるお役立ちサイトにすることができればと思っています」と濱田氏が抱負を語ると、すかさず前田氏が「お酒の箱やラッピングのことなら箱マイスター、お菓子の箱やラッピングのことならパケラボと世の中に認知されるサイトにすることが目標であり、夢です。
さらなる知名度アップへの努力はもちろんですが、営業マンが廻れない全国津々浦々の新規顧客を開拓する24時間稼働の営業マンとして会社の発展に貢献していきたい」と力を込める。


インタビューを終えて・・・
個人向けのネット通販花盛りの中にあって、小売店を主ターゲットとしたお酒とお菓子のパッケージ商材のネット通販に目を付けた取り組みはなかなか斬新で、これまで見落とされていた隙間ビジネスではないだろうか。現実、短期間で売上を大きく伸ばしてきていることが、潜在的なニーズがあった証拠でもある。


箱マイスターのWeb担当者の皆さん社 名 高桑美術印刷(株) (サイト名 箱マイスター)
住 所 能美郡川北町土室か16-1
電話番号 (076)277-8688
URL http://hako.wave.jp/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

地元作家の手仕事の美しさを石川から全国に!(株)公進都市企画

白山麓の自然と風土が育んだ伝統産業である牛首紬(うしくびつむぎ)を商う西山産業のグループ会社である公進都市企画が、グループ会社の白山工房が製作した小物のみならず、地元作家の手仕事の美しさを発信したいと考え、九谷焼と牛首紬などをインターネット通販で全国に販売することを目的に、6年前に立ち上げたのが生活に潤いを提供するネットショップ『じろや』である。サイト運営責任者の小高康之 氏にお話を伺った。


● 人の輪が広がる商いを

白山の麓・白峰地区では昔から囲炉裏のことを「じろ」と呼んでいることから、囲炉裏を囲み家族団欒でくつろぐように、地元の伝統工芸品の数々をゆったりと品定めしてもらいたいとの思い。と同時に、イタリアではジロという自転車レースがあり、イタリア語のジロには周遊する、巡るという意味がある。そんなことから度々ネットショップを訪れてもらいたいとの思いを込め、『じろや』と命名する。

九谷焼のうつわメニュー「実店舗を持つことは資金的な負担が大きく難しいですが、ネットショップであれば、初期費用を最小限に抑え、なおかつ全国に向けて情報発信できることに魅力を感じ、この事業をスタートさせました」と小高氏。

石川県デザインセンターが毎年若手作家の支援を目的に作成している商品カタログの中から、小高氏が自らの感性に訴えかけてきた作り手の工房を訪ね歩き、現在約20名あまりの作家の手による商品を取り扱っている。


● 最小限の在庫のため品切れが課題

じろやが選んだ、石川県内作家の湯呑みやそば猪口それぞれの作家の器や皿などの中から小高氏の感性に叶う商品だけを少量ずつ購入し、それが売れた段階で新たに発注をかけるという、在庫を最小限に留める商いゆえ、品切れになった商品を準備するには、かなりの日数を要する。そのため、同店のホームページを見ると、品切れと表示された商品が多いのに気付く。

「お客様からもまだ品切れですねとよく言われるのですが、資金的に負担にならない量しかストックすることができないのと、作家さんも売れるかどうか分からない商品をたくさんストックできる時代ではなく、窯元さんも同様で、一旦品切れになると改めて発注し、出来上がるまで2カ月近く待っていただいています」と不況の影響で伝統産業にかかわる様々なところで在庫を最小限しか持たないことが、品切れにつながっている。

在庫を可能な限り持たないようにしながら、同時に品切れを頻発させない工夫が目下の課題である。


● 手作りのホームページで一歩一歩

ネットショップ『じろや』「当店のホームページを見て牛首紬(うしくびつむぎ)を初めて知ったというお客様が意外に多くいらっしゃることから、インターネットを活用してタイムリーに情報発信していくことで、新たな需要を開拓できると感じています」と期待を込める。

じろやのホームページは、スタッフ3人が通常業務のかたわら、時間を割いてこつこつと作り上げてきた手作りのホームページであるが、石川県産業創出支援機構が毎年実施しているネットショップコンテスト石川において2009年のファイナリストに選出されており、上品な雰囲気を醸し出すページづくりが特徴である。


● お客様の声を大切に

温かみのあるやきものスタートから6年あまりが経過し、売上、アクセス数ともに少しずつではあるが右肩上がりで推移している。
「当初は、器や小物など、持った感じや手触りを確認して購入する商品がネットで売れるのだろうかと半信半疑でしたが、そうした不安は取り越し苦労に終わり、意外とスムーズに購入していただけています」と嬉しそうに語る。「お客様から器の大きさはサイズ表記で分かるが、器を手に持った時の重さが分からないとの指摘を受け、重さを表記するようにしている。そうした表記にも工夫していきたい」とお客様の声を大切にしている。

牛首紬ハンドバッグ、ポーチ特集PICKUPのコーナー(トップページの右下)を新設したのも、そうした顧客からの声に応えたもの。「お客様の目線から見れば当店のホームページはまだまだ不十分なことから、石川県産業創出支援機構さんが運営しているお店ばたけに出店させていただき、専門家のアドバイスやネットショップを運営している方々との情報交換を通じ、より一層充実したホームページに近づけていきたい」と更なるステップアップにも積極的だ。


● 顧客にお得感を提供できるサービスに

いろいろなお皿じろやのホームページで買い物するにあたり、会員登録をすると250ポイントが付与される。さらに誕生日の月に購入すると250ポイントが付与されて次回購入時に使用できる。
こうしたサービスはポイントを集めるのが好きな女性のお客様に好評とのこと。
また、じろやでは、決済に「楽天あんしん支払サービス」を利用できるため、独自サイトでありながら楽天市場のポイントが貯まるほか、独自のポイント付与サービスも行っている。

小鉢やお茶碗など「本当はもっとお安く商品を提供できればいいのですが、単に値引きすることは作家さんの商品を扱っていることから現実的に難しく、それよりも買い物してくださったお客様にポイントを還元することで、じろやでまた購入していただけるような環境づくりに努めた方が、長い目で見てプラスではないかと思っています」と力を込める。

そうしたポイント付与と同時に、お買い上げ金額1万円以上で送料無料、代引き手数料はお買い上げ金額に関係なく無料と顧客にとって嬉しいサービスも実施している。


● 焦らず、急がず、着実な商いに邁進(まいしん)

表現も多彩な九谷焼のお皿伝統工芸でスタートしたネットショップであるが、とりわけ食器は料理を盛りつける器であることから、料理と切っても切れない関係にある。

白山麓には全国に誇れる食材がたくさんある。じろやが勧める商品なら安心して購入できると思ってもらえるまでに顧客が定着した段階で、白山麓や地元石川の食材をネット通販する次なるステップも視野に入れながら、当面は会員であるファン客を着実に育て増やしていくことに邁進する考えだ。

可愛いねこのオーナメント何を扱うにしても、まずは全国に安定した会員を保有することが先決である。「じろやのPRと同時に作家さんたちのPRの一翼を担えるよう、お互いに相乗効果で売上増につながるホームページにしていきたい」と熱く語る小高氏。時間はかかっても地道に少しずつ前進していくことを自らも楽しみながら歩んでいる。

インタビューを終えて・・・
人あたりも語り口も実にソフトな小高氏の繊細な感性で選りすぐられた器たちが、全国各地の九谷焼ファンに愛され、それが巡り巡ってじろやの商いを育て、ひいては石川県を愛するファンの拡大につながっていく、その一歩は小さいかもしれないが、確実な一歩であることを確信した。


じろや 小高康之 氏 社 名 (株)公進都市企画 (サイト名 じろや)
住 所 白山市部入道町ト40
電話番号 (076)273-0808
URL http://www.giro-ya.com

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

カラフルな弁当箱でランチタイムに笑顔と楽しさを演出!(株)たつみや HAKOYA


カラフルな弁当箱でランチタイムに笑顔と楽しさを演出!(株)たつみや

バブル崩壊以降の長引く不況下で、「弁当男子」という新語が誕生するなど、女性だけでなく男性の中にも弁当持参で出勤する節約指向が定着している今、山中漆器のカラフルな弁当箱は人気商品である。そんな中、遡ること20年前から弁当箱専業に方向転換し、今では産地を代表する弁当箱メーカーである(株)たつみやの山口雅功社長とネットショップ「HAKOYA」のウェブ担当・齊官篤志氏にお話を伺った。


● 20年前から弁当箱専業メーカーに

家弁「のりお」と「こうめ」山中漆器産地と言えば、かつては結婚式の引き出物やイベントの記念品など、プラスチック製の時計やハンディークリーナー、オルゴールなど様々な品揃えで、国内市場を席巻していた。ところが、バブルが崩壊し、メイドインチャイナに代表される安価な商品が流入するようになると、そうした需要が目に見えて激減していった。そうした変化の兆しをいち早くキャッチし、ギフト市場はもちろんのこと従来までの椀、盆、花器などの既存商品の取り扱いを全てやめ、弁当箱に特化した専業メーカーへと転身を果たす。

和風 弁当男子長引くデフレ経済下にあって、節約指向や内食ブームが追い風となり、弁当箱の需要は年々拡大してきており、近年は女性だけでなく、男性も自分で料理を作り、弁当箱に詰めて会社に持っていく「弁当男子」が急増し、男性用弁当箱の売れ行きも好調である。


● 品揃え豊富な女性用弁当箱

クールカラー まるランチなど女性用弁当箱は、単に弁当を入れる容器ではなく、ファンシーグッズと同様に見た目のかわいさ、カラフルさが重要で、ランチタイムが楽しくなる、華やかになる、話題になるようなデザインや色使いが求められている。しかも2~3種類といった少ない中から選ぶのではなく、20~30種類以上のたくさんある中から選びたいとのニーズが強く、そうした点で同社の弁当箱は絶大な人気を誇っており、国内各地の有名百貨店や雑貨店、セレクトショップ等々で広く販売されている。

「恐らく全出荷量の9割強は女性向けの弁当箱が占めていると思います」と山口社長。さらに同社は、毎年国内で開催される関連商品の見本市やパリで開催されるメゾン・エ・オブジェにも出展参加しており、新たな市場開拓にも余念がない。


● 運営ノウハウこそがネット販売成功の鍵

カワイイぱんだのぱんだ おにぎりBOXなど同社が楽天内に直販ショップ「HAKOYA」を開設したのは、平成22年6月。出店の狙いを伺うと、「当社の弁当箱が百貨店さんや小売店さんのネットショップで相当量売れている現実を目の当たりにするようになり、様々な流通チャネルがある中で、ネットという選択肢の重要性を感じ、メーカーといえどもネット通販に取り組む必要性を感じてきたことから、ネット販売に参入しました」と山口社長が経緯を語る。

ハコヤショップのホームページ弁当箱のような雑貨商品は、女性の場合は店頭で手にとって質感や使い勝手、デザインなどを確かめて購入するウエイトの高い商品であるだけに、ウェブ上の画像でいかに実物に限りなく近い質感を伝えるか、とりわけ蒔絵などは光の当たり方で色の変化や光沢感が変わるだけに、デジカメで撮影した画像でそこまでの質感を伝えることは難しく、試行錯誤を繰り返しているところのよう。

ピンクがかわいい家弁「ネットショップの運営は、技術的な面よりもホームページで商品を販売するノウハウが重要で、どんなページにすればお客様に買っていただけるのか、ああでもない、こうでもないと思案しながら作り込んでいるところです。何しろ当社の扱っている弁当箱の種類が多く、1,000アイテムを超えるため、本来なら1点1点その商品の魅力をアピールしたいのですが、現実には点数が多すぎて手つかず状態です。これから動画を取り入れることや、表現方法を工夫しながら、お客様に商品の魅力が正確に伝えられるように進めていきたい」と齊官氏は力を込める。


● ネットは消費者ニーズと直結

カラフルなお弁当箱と水筒愛着のある弁当箱でも、シールふたがしっかり閉まらなくなったり、傷んだりするとそれで使えなくなってしまうが、同社の強みは自社で製造していることから、顧客からそうした問い合わせがあると、その弁当箱に合わせた新品のシールふたのみを販売するアフターサービスを行っており、愛着ある弁当箱を捨てずにまた使えることへの喜びの声も届いている。

モードカラー ランチBOXセット卸し業務のみ行うメーカーの場合、消費者と直結していないため、市場の反応がなかなか伝わってこないが、ネットショップを始めたことで、マスコミで自社商品が紹介されると、その影響で注文が増えるといったリアルタイムの動きが見られ、売れ筋を見ることで今の流行を知ることができる点が大きなメリットと言える。

和風重箱(中フタ付)アクセス増の一助にプレゼント企画やセール情報を、メールマガジンで配信しており、将来的には自社製品を個別にピックアップし、作り手側の思い入れや商品の特徴を掘り下げて伝えていけるようなものにしていきたい考えだ。


● 顧客に満足感を提供できるショップめざし

へのへの 兼六千筋弁当「お客様へのサービスの一環として、お買い上げ金額3,150円以上で送料無料にしています。そのため、8割近くの方はいろんな組み合わせで3,150円以上になるように購入されます。やはりお弁当箱のような単価の低い商品では送料の比率が大きくなるため、少しでもお客様にお得感を感じていただければと思っています」と齊官氏。自社商品をディスカウントするよりも送料無料のような付加的サービスを充実させることを重視しており、そうした点はメーカーだからこそできる部分でもある。

お家でお弁当 UCHIBEN 家弁現在はHAKOYAショップの知名度アップを図るため、集客力のある楽天に出店しているが、ネットショップ運営のノウハウを蓄積し、認知度が高まってきた時点で、自社サイトにシフトすることで、さらにお客様にメリットを還元できるショップに育てていく腹づもりである。

お箸「今後はブログやツイッターも活用し、自作の弁当自慢や課題となる弁当箱を提供し手作り弁当コンテストを実施するなど、様々なアイデアを駆使しながら、弁当箱をきっかけに新たな世界が広がるようなサイトを目指したい」と語る山口社長の舵取りで、HAKOYAワールドの輪を広げる航海は始まったばかりである。


インタビューを終えて・・・
1,000アイテムに上るバラエティーに富んだ商品の中から、自分の好きな弁当箱を自宅に居ながらにしてパソコン画面上でショッピングできることは、女性にとって楽しい買い物に違いない。商品のPRにとどまることなくお弁当に関わる様々な情報を発信するサイトに成長されることを願いたい。

Web担当 齊官篤志氏 社 名 株式会社たつみや
住 所 加賀市別所町漆器団地12-4
電話番号 (0761)77-1717
URL http://www.rakuten.co.jp/hakoyashop/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

眠りの大切さの啓蒙とお客様の幸せ創造に邁進! ふとんの石田屋


眠りの大切さの啓蒙とお客様の幸せ創造に邁進! ふとんの石田屋

人生の3分の1は眠っている時間である。それだけ長い時間お世話になる寝具だが、果たしてそこにどれだけのお金を掛けているだろうか。車には何百万円とかけている人でも、寝具に同等のお金をかけている人はどれぐらいいるだろうか。それだけ、健康と眠りに関する理解が一般的に不足している証拠でもある。そんな眠りの啓蒙に全社を挙げて取り組んでいるのが「ふとんの石田屋」だ。このほど寝具のネット販売をスタートさせた同社Web担当の栄田俊さん、丸山篤さんにお話を伺った。


● 眠りの大切さ、寝具の大切さをお客様に

石田屋犀川店では、実際にお布団に横たわることができる。疲れたから眠る、眠くなったから眠る、実に単純なことではあるが、自分のからだに合った寝具で眠らないと、からだを休めるはずの睡眠が原因で体調を崩したり、肩こりになったり、睡眠時無呼吸症候群のような病気にまで発展することもある。さらに、寝具の素材も化学薬品や洗剤を使った羽毛布団よりも、自然の中で育った水鳥の羽毛や羊毛の入った布団を使うことで、豊かな気持ちになり、からだにも当然いい。そういうコンセプトで、布団を売るのではなく、眠りをトータルでプロデュースしているのが石田屋である。

アイダーダックダウン同店が取り扱う羽毛布団は高価だが、ただ高いのではなく、お客様のことを考え、安全で安心できる本物の羽毛布団しか提供しないという絶対的な自信がその価格を裏付けている。例えば、世界で最高の羽毛とされるアイダーダックの羽毛は、世界で年間2トンしか獲れないにもかかわらず、日本国内では3トン以上のアイダーダックの羽毛布団が流通しているという理解しがたい現実がある。「当社は、現地まで石田社長が自ら足を運んで仕入れ、アイダーダック100%の羽毛布団を販売しています」と胸を張る。


● 商品を体験できるレンタル制度を完備

Web担当 丸山篤さん本当にいい商品を選ぶには、やはり店頭に足を運び、実際に肌触りや暖かさを体感してみないことには、何十万円もする羽毛布団の購入は決断できないだろう。そうした「買いたいけど、思い切れない」、「実際に寝てみないと不安」といった顧客のニーズに応えるため、同店では有料のレンタルを行っている。
1週間程度実際に使ってみて、気に入れば、商品価格からレンタル料金を差し引いた差額を支払うことで購入でき、気に入らなければ商品を返却することで、レンタル料のみの負担で済む。商品の良さや魅力は、言葉ではなかなか伝えることが難しく、実際に使ってもらうのが一番との考え方からこうしたレンタル制度を設けている。

寝具の中で、一般的に一番悩みを抱えているのが枕である。枕の固さ、高さ、中の素材がその人の睡眠を大きく左右する。何個も枕を買い換えている方も多いと思うが、同店の二階では実際にベッドに寝ると、その人に相応しい枕を睡眠環境診断士の有資格者に親切丁寧にアドバイスしてもらうこともできる。布団のサイズも既製品では、長身の人には短く、小柄な人には大きすぎるといった不都合があるが、同店では自社で布団を製造していることから、顧客の自在なサイズのニーズに応えた布団を作れることも他店にない強みになっている。


● ネット通販で販路拡大を

ふとんの石田屋のホームページこれまで何回かホームページのリニューアルを行ってきたが、「従来のホームページはイベント情報がトップページに掲載されていたため、石田屋が布団屋であることを分かっている地元の人はともかく、県外の人が見た時に何を売っている店なのか分かりにくかった」と反省する。

このほどネット販売をスタートさせるにあたり、一目瞭然で布団屋であること、自社商品を分かりやすく、いかに見やすく表現するかにポイントを置き、その観点からレイアウトデザインを一新した。「まだまだ商品説明の充実度が不足している点は否めず、これからもっともっと充実させていきたい」と意欲的だ。ホームページには「睡眠のことでお困りの方へ」というコーナーも設けられ、各店舗に1名以上いる睡眠環境診断士が、眠れない、朝起きると肩が痛い、枕が合わない等々の顧客の悩みに親身になって答えてくれる。

石田屋の店内風景他の社員も睡眠環境アドバイザーとして、日々の接客で経験を重ね、睡眠環境診断士へのステップアップを目指している。全国誌等にも紹介され、金沢に石田屋ありと知名度はあるものの、顧客の9割は県内客で占められ、1割程度が県外客とのことで、首都圏は現段階ではまだまだ開拓できていないことから、ネット通販を通じて全国から注文が入ることに期待をかけている。


● 店と顧客のよりよいコミュニケーションづくり

石田屋 犀川店の1Fのようす布団屋ではあるが、からだにいいことなら何でも取り組むとの精神から、定期的に算命学、整体教室、フェイシャルリフレクソロジー、ベビーマッサージといった教室を犀川店で開催している。これは顧客サービスであると同時に、犀川店への来店の動機付けでもある。

石田屋では、靴下や雑貨なども販売また、春・夏・秋・冬の年4回、顧客向けに「眠音(ねおん)」という季刊誌を発行している。発刊当初は金沢の紹介や作家さんの紹介、お客様の紹介などを中心にしていたが、最近は寝具のことや眠りに関わる話題も取り上げるようになってきているとのこと。
毎号1,000部発行し、石田屋ファンに愛読されている。


● いいものを大切に、リフォームにも力

石田屋犀川店では日本の布団店ではじめてドイツ・ロルヒ社の羽毛洗浄機を導入羽毛布団のクリーニングや綿布団の打ち直しといったリフォーム需要も同店にとっては大きなウエイトを占め、特に春から夏への衣替えシーズンに羽毛布団のクリーニングが集中し、その時期の売上の半分強を占めるという。羽毛布団をクリーニングできるドイツ製のマシンは日本に2台しか無く、その内の1台が犀川店の1階に備えられている。

一枚一枚、中の羽毛を取り出し、専用の洗濯機で洗浄し、殺菌乾燥させ、新しい羽毛を足して新しい側生地で縫製し、羽毛布団を文字通りリニューアルする。費用は35,000円~となっている。愛着ある布団を大切に使うこともホームページを通じて啓蒙していきたいと考えている。


● 快適な眠りのお手伝い・・それが永遠のテーマ

石田屋店内風景「お店ばたけに出店することで、様々なセミナーや交流会で勉強する機会を得られ、成功事例を聞くことができ、ホームページドクターの派遣を受けられることができ、ISICOさん((財)石川県産業創出支援機構)の支援を受けながら、ネット販売の売上を伸ばしていきたい」と期待を込める。
今年、同社は創業から88年。100周年の節目に向けて、いつの時代にあっても、寝具の大切さ、眠ることの大切さを一人でも多くの人に知ってもらうことが、同社の永遠の使命と捉え、初めに啓蒙活動ありき...、その結果として商いがついてくる。快適な眠りのお手伝い、それが石田屋の企業理念でもある。


インタビューを終えて・・・
ホームページのリニューアルを機に、眠りの大切さを伝えるメールマガジンの発行や顧客へのDM発送といったアフターフォロー面の充実が当面の課題のよう。1日1,000アクセスを目標に、全国からの注文が獲得できるホームページに育て、石川に眠りのスペシャリスト石田屋ありと自他共に認められる日もそう遠くなさそうである。

(株)石田屋 犀川店社 名 (株)石田屋
住 所 金沢市額乙丸町ニ259(本店 金沢南店)
電話番号 (076)296-1919
店 舗 金沢南店、犀川店、A・UN店(金沢市)、和座店(能美市)
URL http://www.ishitaya.com

左の写真は、犀川店です。

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


手づくりの楽しみ・喜びを全国の手芸ファンに ニッソー(株)


手づくりの楽しみ・喜びを全国の手芸ファンに ニッソー(株)

日本を代表するゴム紐類の一大生産拠点である石川県かほく市から、雑貨・ファンシーグッズ、カラーゴムや手芸用ゴム紐などを全国に発信するため、平成21年3月にニッソー(株)がスタートさせたのが、個人客向けの新たなネットショップ『ザクシー』(雑貨<ザッカ>とファンシーの造語)である。同ショップの運営責任者である沢野衣津子さんにお話を伺った。


● 産地直送の値頃感が売り

ネットショップ 『ザクシー』産地企業が、新たな市場を開拓することを目的に、個人客向けに手芸用ゴム紐や雑貨、ファンシーグッズを販売するネットショップを新たに開設したのがザクシーである。日本列島の真ん中にある石川県の地の利を活かし、北海道や沖縄、離島を除き全国均一運賃525円を売りに、ゴムひも+手芸用小物を、小売用のパッケージはもちろんのこと、従来の卸し資材であるロール巻きになった原反にまで全て価格を付けた透明性の高いネットショップになっている。文字通り産地直送のため、量販店等で販売されている上代価格より割安の価格設定で、この値頃感と全国均一運賃525円が、ネットショップを利用する手芸ファン客のお得感をくすぐる。


● キャンペーンはアクセス増の特効薬

カラーゴム手芸を趣味とする人たちの検索キーワードは、手芸・ゴムひも・平ゴム・丸ゴムなどで、これら売れ筋の単語を入力し、ザクシーのページに辿り着いているようだ。

多種多様なカラーゴムが購入できるそうしたアクセスを少しでも増やす一助として、平成22年秋、ホームページのリニューアルを機会に、ホームページを見ての感想をメールすると、抽選で自社商品1,000円相当を20名にプレゼントするリニューアルキャンペーンを展開したところ、予想通りアクセス数がそれまでの倍近くに跳ね上がり、北海道から沖縄まで全国各地からのアクセスが増え、目に見えて効果を上げた。


● 産地企業の強みを最大限発揮

金ラメの丸ゴム全国の量販店や専門店の売れ筋情報をいち早くキャッチし、個人ユーザー向けの新商品として素早くその流行の兆しを、ホームページ上に反映できることも産地企業である同社の強みの一つである。最近は、招待状に巻いて使う金と銀のゴムひもに人気があり、個人客だけでなく、時には印刷会社から大口の注文も入るという。
原反は1ロール500mあるが、そのへんは融通を効かせ、50mでも100mでも要望に応じてカット販売できる点も同様に当店ならではである。

ゴムひもの用途も従来までの下着や洋服関連の分野だけでなく、腰痛ベルト、美容院のエクステ(つけ毛のためのゴム)、ラッピング用バンド(ゴムにプリントしたもの)等々、時代のニーズが変化しており、そうした流れをリアルタイムで自身も感じながら、半歩先、一歩先を見据えた新商品づくりに腐心している。


● 目標に向かって地道に前進

色が豊富なカラーひも石川県産業創出支援機構の専門家派遣事業を活用し、ホームページドクターの指導を受けていた。顧客がキーワードを入力して検索した際に、同ショップができるだけ上位に入るような取り組みも行っている。

「個人客向けのサイトは、事業者向けとは異なり、細部にまでこだわって作らないと好感を持ってもらえないとの指導をいただき、レイアウトはもちろんのこと、商品の説明や使い方などを親切に表記することが、購入に結びつけるための重要なポイントであることを自らに言い聞かせながら、手作りでこつこつと作り上げている途中で、まだまだ不都合なところが多く、やるべき作業が山積しています。

zakcy_06.jpg手芸好きの方が当店のホームページを見た時に、第一印象でこの店にしようと思ってもらえるような色合いやキャッチコピーを女性の立場で作っていますが、何しろまだまだ発展途上です」と苦笑する。
納得のいくホームページができた段階で、次のステップであるメールマガジンの配信を検討したいとのこと。


● 男性客や法人客も来店

やさしい肌触りのマスクの抗菌ゴム「来店客の大部分は女性客だが、美容師の男性からのエクステ用のゴムの注文や招待状用の金銀のゴムひもの注文など、男性客からの注文も意外と多いようだ。

ザクシーのひも人気商品は50色あるカラーゴムやカラーひもだが、何しろ1本だけなら単価は百円前後という安価な商品で、送料の方が高くついてしまう場合もあるが、平均客単価は3,000円~5,000円で、時には企業から産業資材の一つとして何十万円単位の注文が入ることもあるという。

ネットの便利さはわざわざ店に足を運ばなくていいこと、忙しくて買いに行けないからとにかく早く欲しいというニーズが強く、そうした顧客は、送料が商品代より高くつくことを厭(いと)わないことも学ぶ。


● タイムリーな企画商品で売上アップを図る

ストラップやラッピングにカラー編み紐年間を通して受注は安定しているが、春先は入園・入学シーズンでもあり、トートバッグやズック袋などを手作りする母親からの注文が増えることが予想される。「これまで産地企業の商品を仕入れて販売してきていますが、新たな試みとして自ら生地を購入し、当店の織りネームをつけた数量限定、世界に何十個しかないオリジナルの入園入学セットを準備しているところです」と嬉しそうに話す。雑貨部門の売上を伸ばすための起爆剤としてこのセットの完売に期待を込める。

見えてもOKなブラストラップオリジナル企画商品となる入園・入学セットを皮切りに、今後もタイムリーな企画商品を発売し、社名に込めた雑貨とファンシーグッズのショップとしての本領を発揮していきたい考えだ。自社の商品だけでなく、かほく産地の同業者の商品も仕入れて扱っていることから、「ゴムひもの一大産地であるかほく市を全国に発信していく一翼を担うことができれば」と夢を膨らませる。

ネット販売の売上を年々アップさせていくべく、お客様に喜んでもらえるページづくりに今日も思いを巡らす沢野さんである。

インタビューを終えて・・・
ゴム紐類の一大生産拠点であるかほく市にある企業としてのメリットを最大限に活用することはもちろん、ホームページづくりや品揃えにおいても主要な顧客である女性の感性・目線を重視していることが、ザクシーの特徴である。オリジナル商品の今後の展開が楽しみである。


ニッソー株式会社 沢野衣津子さん 社 名 ニッソー(株) (サイト名 ザクシー)
設 立 平成21年3月
住 所 かほく市木津ハ41-1
電話番号 (076)285-0608
URL http://zakcy.com

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顧客のこだわりをリーズナブルに実現!! Lide「リーデ」


顧客のこだわりをリーズナブルに実現!! Lide「リーデ」

新しい家具が欲しい時、そのスペースのサイズを測り家具店を巡るものの、なかなかぴったりしたサイズの家具が見つからないのが現実だ。そんな時、縦・横・高さを何と1ミリ単位でオーダーできる組み立て式家具を販売しているネットショップがあるのをご存知だろうか。思い通りのサイズの家具がないのなら自分でそうしたニーズに応えられるネットショップをやろうと一念発起。オーダー家具のネットショップLide「リーデ」を設立した道海勉社長にお話を伺った。


● 「あったらいいな」をビジネスに

オーダーメードで作るテレビ台家具に人一倍愛着を感じる道海氏が、自宅の空きスペースにぴったり収まる家具を求め、採寸したメモを片手に金沢市内の家具店を何軒も廻るも、ぴったりしたサイズの家具は見つからなかった。やむなく趣味の日曜大工の腕を活かして自分の欲しいサイズの家具を作り始めた時に、「ひょっとしてこんな思いをしているのは自分だけではなく、これを商売にすればいけるんじゃないかと思った」と振り返る。

家具製作風景早速、ネットにどんなオーダー家具のショップがあるのか調べてみたところ、いわゆる高級オーダー家具の店はたくさんあるが、どこも高額で、しかも素人には注文しにくいホームページばかり。それなら自分でやろうと思い立ったのが3年前のこと。独学で身につけた知識で縦・横・高さの寸法を1ミリ単位でオーダーできる画期的なホームページを開設した。


● 簡単で分かりやすいページづくり

ネットで簡単に見積りが出せるネットでオーダー家具を販売する場合、通常であれば細部にわたって何度もメールのやりとりや電話をしないと顧客の思いが製作する職人に伝わらず、手間暇ばかり要することが懸念される。そこで道海氏が考えたのは、パターンオーダー的な発想で、材料となる木材を統一し、パネルの色も白・薄い木目・濃い木目の3種に限定することで、材料原価を極力抑えている。

受注する家具は、台所や洗面所の収納棚、食器棚、下駄箱、隙間家具、デスクなど、家具全般、多岐にわたる。何よりも顧客が縦・横・高さの寸法を入力するだけで簡単に見積もり価格が表示される自動見積もり計算ソフトを組み込んだことで、とても使い勝手の良いページに仕上がっている。

木材の色は、白・薄い木目・濃い木目の3種に限定オーダー家具と聞くと高額なものを想像するが、道海氏の目指しているのはリーズナブルで手軽に注文でき、誰でも簡単に組み立てられるオーダー家具であり、そうした思いがホームページの端々に反映されている。
ネットショップをオープンした当時から石川県産業創出支援機構の『お店ばたけ』に出店し、各種セミナーに積極的に参加、ネットショップを運営する仲間との情報交換を通じて様々なことを学び、ホームページドクターの指導を受けるなど、ホームページの充実に向け貪欲に取り組んでいる。


● 顧客は大都市圏が断トツ

リーデのオーダー家具事例ネットショップをスタートして3年あまり、注文してくる顧客の大部分を関東・関西ならびに東海といった大都市圏在住者が占めているという。もちろん数は大都市圏の比ではないものの、北海道から沖縄まで全国各地から注文が入ってきているとのこと。
家具はそんなに頻繁に買い換えるものではないが、「以前にウチで購入された方が、商品を気に入っていただき、リピート注文が入ってくるようになってきました」と嬉しそうに語る。

ネットショップの場合は、いかにしてアクセスしてもらえるかが勝負を決めるだけに、同社は検索キーワードを大切にし、Lide「リーデ」のホームページが上位にヒットするよう知恵を絞っている。これまでのところ、テレビ台、台所隙間家具、台所収納棚、パソコンデスクなどが人気商品とのこと。

● 親切・丁寧・わかりやすいをモットーに

リーデのオーダー家具事例「自動見積もりで簡単に自分の欲しい商品の価格が分かることが他のショップとの大きな違いだと思っています。それプラス自分だけの特別仕様、例えば側面にこのサイズの穴を開けて欲しい、こんな形の切り込みを入れて欲しいなど、メールでの問い合わせからオーダーを受注する比率が増えてきていることから、そうしたお客さんに対しては、できるだけ丁寧に細かなところまで対応しています。

また、組み立てについてもマニュアルを同封するため、どなたでも簡単に組み立てできるのですが、特別な仕様の場合は、それを少しアレンジしていただかないとできない場合もあり、中には途中で分からなくなって問い合わせの電話をいただくお客様もありますが、そんな時も丁寧にお答えし、解決しています」と、顧客満足を第一に取り組む姿勢をアピールする。


● エコへの取り組みも好評

リーデのエコ梱包返送システム組み立て式の家具を購入した場合、梱包してある段ボール箱や発泡スチロールなどの緩衝材がゴミになり、後始末に困る場合が少なくない。そうした顧客の心理と環境配慮に対応すべく、同社では梱包材のリサイクル活動を展開している。

商品を発送する梱包の中に、緩衝材を入れて同社に返送する袋を同封している。これはゴミが出ないだけでなく、リサイクルにもつながることから顧客からも好評で、ほとんどの顧客が梱包材を返送してくるそうだ。エコはもちろんのこと、オーダー家具は形が不定形のため、一つ一つ丁寧に梱包しているとシステム化できず手間ばかりかかって段ボールを揃えるのも大変だが、一度使用した段ボールや緩衝材をリサイクルできれば、コスト面でも梱包作業の手間の面でも大いに助かり、一石二鳥というわけだ。
「マンション住まいの方などは場所を取って邪魔なゴミにしかならない梱包材を返送できるので、とても好評です」と顔をほころばす。


● さらなるアクセスアップに向けて

家具を組み立てているところ自分の店なのだから自分で作ろうとのポリシーのもと、ホームページ製作の知識がなかった道海氏は、独学で勉強しながらホームページを作り上げ、受注した商品写真をその都度追加する作業を積み重ね、今日の膨大な情報量を有するサイトにまで仕上げてきた。

本来なら注文を受けた全てのお客様にメールを送信し、アフターフォローをしたいところだが、日々の注文をこなすことで精一杯なのが現状で、そうした顧客サービスを充実していくことがこれからの課題の一つである。

現段階では、年間を通してまずまずの成績を上げられるまでになってきていることから、あとはいかにホームページの内容を充実し、アクセスアップにつなげるか。「これからはオーダー家具のバリエーションを広げる努力と共に、オーダーで気軽に買える組み立て家具の提案を発信し続け、皆さんが家具を買うスタイルを変えていきたい」と、このコンセプトに徹した商いを強調する道海社長である。

インタビューを終えて・・・
工場を見学し、耐汚性・耐油性・耐熱性・耐水性・健康安全性等々に優れたリサイクル基材であるパーティクルボードを家具素材に使用し、組み立て方法、職人の手間等々コストをいかに抑えるか、その点を追求し徹底させた道海社長の緻密な計算が手に取るように分かり、顧客満足第一のオーダー家具の真髄を見た思いだ。

カラーオーシャン 道海勉氏社 名 カラーオーシャン(サイト名 Lide「リーデ」)
設 立 平成19年
住 所 白山市千代野西2-9-10
電話番号 (076)218-9555
URL http://l-kagu.com

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

手彫りの技でお客様の思いをハンコに宿す (株)ツルミ印舗


手彫りの技でお客様の思いをハンコに宿す (株)ツルミ印舗

パソコンが普及し、インターネットで様々なことが可能になった便利な時代になっても、日本では銀行に口座を開設する際、車を購入する際、契約書、婚姻届等々、何かにつけてサインではなく銀行印、認印、実印といったハンコが重要な役割を果たす。金沢において明治以来140年余り、手彫りのハンコを商い、金沢の繁栄を縁の下で支えてきた老舗・ツルミ印舗5代目・鶴見昌平氏にお話を伺った。


● 手彫りにこだわって140年

ハンコは本人の唯一無二の証であるものだけに、機械で彫った量産品では唯一無二のハンコとしての価値は全くない。ハンコは一つひとつ手で彫るから意味がある。同店のはんこ彫刻人である昌平氏の父は、この道40年を超すベテラン職人であり、一等印刻師の称号を有する現代を代表するハンコの匠である。

手彫りにこだわる注文を受けた文字の字源を一文字ずつ調べ、それを基にハンコの文字を意匠としてデザインする。文字には相性があり、機械彫りでは難しい場合もあるが、そこは卓越した手彫りの技があるためどんな意匠も自在で、機械彫りでは決して真似できない。手彫りのハンコには文字そのものに生き生きとした勢いと、流れがある。そうした職人技によって、直径僅か15ミリ前後の小さなハンコの中に躍動感溢れる美しい文字の世界が繰り広げられる奥深い領域だ。しかも、機械彫りと異なり、同じ職人が彫っても同じものは二つと作れないことこそ、唯一無二の証でもあるわけだ。

「唯一無二の証だからこそ完全手彫りにこだわり、一生使っていただくはんこだからこそ、お客様が押すのが楽しくなるハンコをお届けするのが、当店の流儀です」と5代目は力を込める。


● 満を持してのホームページリニューアル

ツルミ印舗のホームページ高校卒業にあたり、4代目である父から勧められ、横浜にあるハンコの専門学校に4年間通い、ハンコのいろはからみっちり学び、5代目として戻ってきた。

早速、昌平氏手づくりのホームページをスタートさせ、以来数回のリニューアルを重ねてきたが、このほど半年あまりの準備期間をかけ、ハンコが探しやすく、選びやすく、お客様に分かりやすいページづくりを目指し、満を持してのホームページにリニューアルした。現段階では、売上全体の3割程度がネット販売で、とりわけ実印の注文が多いという。
かつて勉強のためにと楽天に出店した時期もあったが、ハンコという商品は価格競争をして販売する商品ではないと判断し、1年半あまりで撤退し、自社のホームページのみでの販売に転換している。


● 手彫りの蘊蓄(うんちく)をホームページで発信

手彫り印鑑同店のホームページを全く見ないで来店したお客様の大部分は、価格が手頃な機械彫りを選択するそうだ。例えば15ミリの象牙の実印で、手彫りと機械彫りでは15,000円ほどの差がある。

同じ文字でも彫る職人さんによって全く印象の異なる雰囲気になるのが、手彫りの魅力でもあると同時に、機械彫りにはない味わいが特徴だ。とりわけ実印となれば、一生に1回の買い物でもあり、いいものを持ってもらいたいと考えている。

ハンコを彫る一方、ホームページを閲覧し、手彫りの蘊蓄(うんちく)を読んだ上で来店されると手彫りを注文される傾向があるとのこと。「お客様と1時間ぐらいお話をしている中で、ハンコを作るにあたっての思い入れなどを聞くと、当然のことですが作り手の我々としてもお客様の思いが手仕事に反映され、より心のこもったものづくりになります」と実感をこめる。

お客様から求められれば、開運につながるハンコの材質や書体などを選ぶお手伝いもするが、これはあくまでもお客様任せであり、店側からあえて説明することはしない。


● ネット販売にも対面販売の心配りを

陳列されたハンコ「対面販売であれば、お客様の目を見て会話することで、その人の人柄や雰囲気を感じられ、なおかつどんな思いでハンコを作るのかも伺うことができます。一方、ネットではお客様の顔が見えず、お客様もこちらの顔が見えません。
そこを補うため、ネット通販では、注文フォームにお客様がハンコを作るにあたっての思いを自由に書き込んでもらうスペースを設けてあります。それを拝見することで、少しでもお客様の気持ちに近づいたものづくりができればと思っています」と笑顔で語る。


● 未来工芸プロジェクトにも参画

未来工芸プロジェクト 「家宝(KAHOU)/未来工芸印鑑」 中小企業団体中央会の後援を得て、九谷焼と山中塗の異業種交流による表札と印鑑のセット「家宝シリーズ」を開発したグループの代表が、せっかく九谷焼と山中塗の伝統工芸の職人技で作り上げた商品だけに、印鑑の文字部分だけ機械彫りというのはいかがなものかと思案していた時、たまたまツルミ印舗のブログが目に止まり、昌平氏に会いたいと来店したのが、このプロジェクトに関わることになったきっかけである。

山中塗、九谷焼、ガラス工芸等々の異業種の職人が集まり、次なるコラボレーションを模索しているところで、「異なる分野の方たちと交流することで、さまざまな刺激をもらうことができ、とても勉強になっています」と嬉しそうに語る。

● 金沢ブランドの一翼を担う

大人の女性限定はんこ「金沢」のネームバリューは、ネットビジネスにおいてもブランド力を発揮しているとのこと。そうしたことはネットで注文されたお客様からのお礼のメール文からもうかがい知ることができる。
中には、金沢への旅行を兼ね実店舗へ来訪されたお客様もいるとのこと。

「私自身も金沢のはんこ屋ということをアピールしており、金沢ブランドの一翼を担うことができれば、こんな嬉しいことはありません」と顔をほころばす。機械彫りであればものの数分でできあがるものが、手彫りの場合はそれだけに集中してやっても数時間を要する。その結果としてできあがるハンコの印面の違いは一目瞭然であり、わずか十数ミリの世界に展開される職人技の凄さは圧巻である。それこそが本物を求めるお客様の心をとらえて離さない。


● プラスαの商いを指向

四代目 鶴見健一氏(左側)、五代目 鶴見昌平氏(右側)店頭での商いから離れ、地域の集まりやイベント会場に出張しての篆刻(てんこく)教室の開催も以前から取り組んでいる。
40代、50代を中心に毎回10名以上の参加者がある。好評を得ており、長い目で自店の商いにもつなげていければと考えている。篆刻教室を通じて、日本のハンコ文化を盛り立て、広めていく要素を何か付加していくことができればと思案しているところでもある。

4代目であるベテラン職人の父の仕事を横目に、次なる時代の道しるべを見い出すべく、新たな取り組みにも積極的に取り組む5代目の活躍に期待したい。


インタビューを終えて・・・
日頃何気なく使っているハンコだが、職人さんが丹誠込めて仕上げた手彫りの逸品を手にすると、ハンコに込められたお客様の思いとそれに応える職人技が見事にコラボレーションし、唯一無二の作品として仕上がっていく深遠なるストーリーを改めて痛感させられた。


 (株)ツルミ印舗 店舗外観店舗 店舗名 (株)ツルミ印舗
住 所 金沢市高岡町23-21
電話番号 (076)221-3451
創 業 明治初期
URL http://www.i-hankoya.co.jp

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

からだにいい安全・安心な健康食の提供がテーマ 陽菜

からだにいい安全・安心な健康食の提供がテーマ 陽菜

石川特産の高級芋、加賀丸いもを使用した「味つけとろろ」を販売している陽菜(ひな)。
一年前にからだにいい安全・安心な健康食の提供がテーマに開業したアンテナショップ陽菜は、 口コミはもちろん、雑誌やテレビでも紹介され、常連客が着実に増えてきている。
今年(平成22年)8月に、更なる販路拡大を目指しネットショップをオープン。
陽菜を運営している赤嶺福海氏にお話しを伺った。


● 健康食・加賀丸いもを広めたい

地元能美市産の加賀丸いも自然薯(じねんじょ)掘りを生業としていた赤嶺氏の父親が、晩年体調を崩した時に自然薯を使った食べ物屋をしたいとの夢を語っていたという。
しかしながらその夢を果たせぬまま30年あまり前に他界する。「私は乳酸菌を中心とした健康食品ビジネスに取り組んできましたが、50歳を過ぎた頃から亡父の語っていた夢が頭をもたげるようになってきたのです」と振り返る。
自然薯はホルモンの面からみても非常にからだに良い成分を含有していることや、これからはからだにいい食をテーマにやっていきたいとの思いが熟し、自ら店を持つことを決意する。
ただ、自然薯は原料の確保やコスト的な問題があるため、自然薯と変わらぬ成分を有する地元能美市産の加賀丸いもに着目し、その美味しさ、魅力を広めるための店「陽菜」(ひな)を平成21年8月にオープン、亡父の夢でもあっただけに感慨もひとしおの様子。


● こだわりの数々

調味料にも徹底してこだわっている。お客さまの健康を願い、食材一つひとつを手づくりで提供していくことにこだわっている。その一環として、店舗のすぐ近くに畑を借り、店で使うトマト、きゅうり、なす等々の野菜を無農薬で栽培し、そこから収穫した野菜を調理し、お客さまに提供している。店で使う味噌も手づくりである。大豆150㎏程度を使用し、1年間に使用する約400㎏の味噌を製造している。
冬場の仕込みの時期に、味噌の仕込み体験を行っている。希望するお客さま10人ほどを招き、仕込み作業を通してコミュニケーションがより一層密になり、お客さまも自分で仕込んだ味噌を後々、味噌ができ次第、もらうことが出来ることから、参加者達はそのイベントを楽しみに参加しているという。

提供される料理を見れば一目瞭然だが、本わさびをお客さま自らおろすことができるよう、丸ごと1本付けられている。コストはかかるが、本わさび1本の存在感はなかなかのもの。

お店で使うトマト、きゅうり、なす等々の野菜を無農薬で栽培。醤油は、玉子かけごはん専用に開発された「たまひめ」、ドレッシングは、地元大野の直源醤油が源助大根を素材として開発した「直江屋源兵衛」、塩は竹の中に塩を入れて焼き、十分の一の量まで水分を飛ばして作られたキ・パワーソルトといった具合で、調味料にも徹底してこだわっている。


● なぜか店内は流木ギャラリー

流木を材料にしたオブジェ流木を材料にしたオブジェ加賀丸いもを使った料理を提供する店ではあるが、店内の至る所に流木を材料にしたオブジェが並べられている。

hina_05.jpgその点について伺うと、「私は若い頃から流木が好きで、海岸で拾ってきたものを事務所の前に飾ったり、室内にも飾ったりしていました。そのうち、流木をデザインして作品にできる人がいないかと探していたところ、北海道の流木作家である村本さんと知り合い、店内に飾ってあるオブジェはもちろん、テーブルに置いてある調味料入れも作ってもらいました」と顔をほころばす。


● 味つけとろろのネット販売に注力

 陽菜の味つけとろろをネット販売。今年(平成22年)8月から味つけとろろのネット販売をスタートさせ、3カ月余で500セットを発送したという。

来年のお中元から地元の百貨店である大和での販売も決まったとのことで、味つけとろろの美味しさに太鼓判を押されたようなもの。ネットショップの販売促進面での様々なヒントやアドバイス、出店しているメンバーとの情報交換など、自慢の味つけとろろをより多くの方々に知ってもらい、買ってもらえるショップに育てていくため、このほどISICOの「お店ばたけ」に出店。お中元とお歳暮の各シーズンに1,000セットの販売を目標に掲げる。


● 顧客とのコミュニケーションを大切に

店内の様子店内の各テーブルにアンケート用紙が置いてある。とはいえ、アンケートを取るだけではお客さまに楽しみがないことから、毎回クイズを出題し、後日正解をハガキで知らせ、正解者の中から抽選でプレゼントを提供している。

手作りの新聞やアンケートこのハガキを次回来店時に持参すると、飲み物がサービスになる心憎い演出も忘れない。

既に800名を超える回答が寄せられており、アンケートにメールアドレスを記入したお客さまには、イベントなどの情報をメールで配信すると共に、年3回程度手作りの新聞や販促ハガキを発送し、顧客とのコミュニケーションを深めることにも余念がない。


● 人気メニューは「まかない」だった「猫とろ丼」!?

加賀丸いも 麦とろめし月曜日から金曜日までのランチタイムだけ営業し、土日は休みと決めていたものの、お客さまの要望が多いことから金曜日と土曜日は夜も営業している。

ランチタイムのメニューは、麦とろめし(めった汁、サラダ、香の物付)700円、玉子かけごはん(めった汁、サラダ、香の物付)500円、蕎麦とろろ800円。
赤嶺氏が自らのまかないとして食べていた猫とろ丼(700円)を新しくメニューに追加したところ好評を博しているとのこと。どんな丼なのかは是非足を運んでご賞味あれ。
今年(平成22年)11月から陽菜(ひな)のとろろ弁当(600円、みそ汁付き700円)が新たに登場し、テイクアウトも可能になった。前日までに予約すれば、10個から金沢市内の配達にも対応する。


● 加賀丸いもの魅力をもっともっと

陽菜を運営している赤嶺福海氏とろろがいくら身体にいいと言っても、アレルギー等でとろろを食べられない人もいることから、そんな人たちにも来店してもらえるように、食材にこだわったからだにいいカレーを試作中とのこと。どんなカレーができあがるのか楽しみである。

「美味しい、安い、居心地がいい...、そんなお客様の声が、食べログやぐるナビなどの食関連サイトで話題になるように、これからもからだにいい食材、手づくり、無農薬栽培の野菜にこだわり、地元産でいい食材があれば、そうしたものも採り入れながら、お子さんからお年寄りまでが気軽に食事に来ていただける店を目標に頑張りたい」と、温かな眼差しで語る赤嶺氏である。

インタビューを終えて・・・加賀丸いもは形が丸く、ぬめりがあるため、皮剥きは重労働である。自ら滑り止めのついたグローブをはめ皮剥きに日々汗を流す赤嶺氏。陽菜の味つけとろろには、からだにいいもの、美味しいもの、健康になれるものを多くの人に食べてもらいたいとの愛情が込められている。

加賀丸いも麦とろ・流木ギャラリー 陽菜の店舗店舗名 加賀丸いも麦とろ 陽菜(ひな)
住 所 金沢市伏見新町255 サンピア泉ヶ丘2階
電話番号 (076)280-3334
営業時間 月~土 昼11~15時
金・土のみ 夜17~21時も営業
URL  http://www.hinahina.jp/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

日本で唯一、珪藻土七輪の産地・珠洲が誇り(株)鍵主工業


日本で唯一、珪藻土七輪の産地・珠洲が誇り(株)鍵主工業

遡ること2000万年~1200万年前、能登半島の海中に珪藻(けいそう)というプランクトンの遺骸が堆積したのが珪藻土(けいそうど)である。珠洲の珪藻土の層は、深いところで500mもあり、日本一の埋蔵量を誇る。江戸時代初期から一般家庭の竈(かまど)や製塩竈の材料として使われていたが、明治時代になると、七輪などの製品として販売されるようになり、全国の家庭に普及していった。日本で唯一の珪藻土産地・珠洲を代表するメーカーである(株)鍵主工業の鍵主哲社長にお話を伺った。


● 珪藻土七輪の現状

珪藻土七輪珠洲の珪藻土七輪ガス調理器のみならずIH調理器までもが各家庭のキッチンに普及している今、なかなかお目にかかることはないが、昭和30年代頃までは、プレス成型された珠洲の珪藻土七輪が全国の家庭で活躍し、とりわけ焼き魚の美味しさは現在の調理器具の比ではなかった。

kaginushi_02.jpg時代の流れ、生活様式の欧米化、都市ガスの普及にともない、次第に七輪が家庭から姿を消し、生産量が激減した時期を経て、平成の時代に入り、こだわりを持った人たちの間で、珪藻土七輪が見直され、一般的なものでは旅館の一人用七輪、特注では焼肉店の無煙ロースターの中に組み込まれた七輪など、復権の動きが顕著になってきている。さらに、近年はより本物指向の人たちや料理店向けに、珪藻土の切り出しから手作業で製造した切り出しコンロが人気を集めている。


● 13年あまり前にホームページを開設

kaginushi_03.jpg遡ること13年あまり前から、ネット通販で新規顧客を開拓すべく、鍵主社長の手づくりで珪藻土七輪を紹介するホームページを開設。

ネットショップの売上推移を伺うと、「売上がここへきて下降気味だったことから、売れるネットショップの作り方、運営方法等を勉強することを目的に石川県産業創出支援機構の『お店ばたけ』に新規出店させてもらったところです。ウチがホームページを開設した当時は、ネットに商品を掲載しておくだけで売れていく時代だったことから、忙しさにかまけてそのままになっていました」と苦笑する。

珪藻土コンロでバーべキューを同社の売上の大部分を占める耐熱レンガの製造は、景気に大きく左右され、設備投資が落ち込むと受注がなくなることから、景気に左右されることなく安定して販売できる珪藻土コンロの製品群で、「景気の影響を少しでもカバーできるように持って行きたい」との思いが、ネット通販のテコ入れへとまた、『お店ばたけ』への出店を後押ししたようだ。


● 顧客の立場になった商いの重要性に気付く

珠洲市の名産 珪藻土七輪、こんろ「テレビで紹介されると驚くほど問い合わせや注文が入るのは嬉しいのですが、火の起こし方が分からない、炭の使用量が不適当、コンロの手入れの仕方が分からない等々の基本的な知識を持っていない人たちが多いことを痛感させられ、我々メーカーの責任として、正しい使い方をきちんと伝える努力を怠ってきたことを思い知らされました。そのことを今の段階でしっかりやっておかないと、せっかく購入していただいても使い方が分からないお客さんばかりになっても困りますから」と優しい眼差しで語る。
というのも、従来まで珪藻土コンロは、使い方を熟知した人しか購入しない商品だったが、数年前ぐらいからのバーベキューブームや不況下で家飲み層が増えたことで、珪藻土コンロを見たことも使ったこともない若い世代が購入するようになったことが最大の要因で、そうした顧客層への対応が後手に回っていた点を反省する。

ホームページにおいても同様に、楽しく使ってもらうことがメーカーとして一番望むところだけに、そうした部分の情報を提供するコンテンツを充実させていく必要性を痛感している様子。


● 認知度アップに地道な努力

珪藻土コンロ鍵主社長は自身のブログで、珠洲をはじめとした能登の祭りのPRも積極的に行っているが、観光客の来店は10年前に比べると減ってきているという。
その理由は、自家用車にカーナビが普及したことで、かつては狼煙の灯台から海岸線沿いに走るのが一般的だったのが、カーナビが最短距離で誘導するため、狼煙の灯台から見附島に直行するルートを辿るようになり、珪藻土資料館(鍵主工業社屋に併設した「珪藻土資料館」では、珪藻土関係の資料を展示、また、七輪やコンロなどを販売している。)のある同社がルートから外れた格好だ。「それをどうこう言っても始まらず、カーナビの設定をする際に、珠洲でお薦めの場所の一つに入れてもらえるように努力するしかない」と自らに言い聞かせる。

穴水のカキまつりで、珠洲の珪藻土コンロを大量に使用。その方策の一つとして、珪藻土コンロの魅力を知ってもらうべく、東京で開催される自治体のイベントに珪藻土コンロを持参し、サンマを焼いて来場者に提供するなど積極的な取り組みを続けている。

地元では、穴水のカキまつりで珠洲の珪藻土コンロが大量に使われており、「あちこちでカキを焼いて提供する際に、同時に珠洲の珪藻土コンロもPRしていたただいています」と感謝する。そうした認知度向上への日々の努力の積み重ねで徐々に売上が伸びていくことを期待し、珠洲のPRに努力を惜しまない。


● 珪藻土と共にこれからも...

kaginushi_08.jpg不況が続いているため、好景気の時代にはなかなか目を向けてもらえなかった地場産業に興味を持つ若者が増え、そのおかげで同社にも若者が就職するようになり、平均年齢はここ数年で若返ってきている。
さらに、既存の製品から一歩踏み込み、新製品を開発しようと、同業者が集まって珪藻土でピザ窯を作る研究中とのこと。

試作品でピザを焼きながら出来上がりを確認し、平成23年の春頃までには珪藻土の新たな製品として完成させるべく取り組んでいる。「ピザは子供からお年寄りまでファンの幅広い食品だけに、珪藻土の耐熱レンガで作ったピザ窯で美味しいピザが焼ければ、珠洲発の新製品になるのではと期待しています」と顔を綻ばす。

kaginushi_09.jpg珪藻土コンロを生産できるのは日本中で珠洲しかなく、この強みを大いにアピールし、珠洲に珪藻土コンロあり、そんな意気込みで全国に発信していくと同時に、日本中で使われている珪藻土コンロに対する責任を痛感している。「珪藻土コンロでバーべキューをやったら楽しかった。またやりたいと言って下さるお客さんを一人でも多く増やしていくことができたら...」この言葉に、鍵主社長の偽らざる思いが込められている。


インタビューを終えて・・・
能登の珪藻土コンロは全国シェア100%。これは本県を代表する伝統産業として誇るべきことであり、珠洲と言えば珪藻土コンロと言われるよう認知度アップに努めていただきたい。珪藻土コンロは、金具さえ外せば、全て土に還るエコな製品でもあり、地球環境に優しいモノづくりの典型で、まさに能登はやさしや土までも...。

鍵主工業 鍵主哲社長店舗名 (株)鍵主工業
創 業 昭和7年
住 所 珠洲市蛸島町1-2-146-1
電話番号 (0768)82-0780
URL http://www.kaginushi.co.jp/
鍵主工業七輪の里 http://7rin.biz/

(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)では、平成22年7月21日(水)、
H22年度ITを活用した経営力強化セミナー ネットショップ担当者スキル強化講座<技術力編>
第3回「アクセスログ解析で現状把握<分析編>」を開催し、37名に受講いただきました。ありがとうございました。


中野治美先生ネットショップ担当者スキル強化講座<技術力編>、第3回目は、中野治美先生(タスクマザー 代表/お店ばたけホームページドクター)に「アクセスログ解析で現状把握<分析編>」のテーマでお話しいただきました。


下は講義の様子です。

セミナーの様子


<内容>

・Google Analyticsの概要と基礎データ
・分析するためのおすすめ機能・設定
・目標設定をして効果測定をしよう
・質疑応答


講座では、Google Analytics(グーグルアナリティクス)のメニュー(基本5項目)や、データの種類、そのデータから分かることなど実際のデータを見ながら解説していただきました。
また分析するための便利な機能・設定、目標設定で指標をより明確にし、仮説・実施・検証の繰り返しを行うことの大切さなどもお話しいただきました。

講座の途中に、5つの4択問題を出し、受講者に挙手していただきました。


アンケート結果からは、「新たな発見があった。」 「データを見ながらの説明はとても分かりやすかった。」 などの声をいただきました。
やはり、前回の基礎編よりは難しかったようですが、言葉だけでなく実際のデータを見ながら説明していただいたので、分かりやすかったと思いますし、これから先、Google Analyticsを利用していく上で、参考になったと思います。

講師の中野先生、ありがとうございました。

次回は、平成22年8月11日(水)、「ネットショップの写真撮影」のテーマで行います。

ご参加をお待ちしています。

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


組立型オーダー家具をお手頃価格・短納期で ソロ・モビリア

組立型オーダー家具をお手頃価格・短納期で ソロ・モビリア

『この隙間にぴったり収まる家具があったらいいのに...』こんな思いを誰しも経験しているに違いない。ただ、オーダーしてまで作るという人は稀ではないだろうか。その理由はコストが高くつくからだ。そんな文字通り隙間ビジネスに目をつけ、組立簡単・お手頃価格・短納期をキーワードに、『あったらいいなぁ』を実現してくれるのがソロ・モビリアである。


● 隙間ビジネスに可能性を見い出す

ネットショップ「ソロ・モビリア」仕事の関係で、県内各所にある製材所や木工所、家具製作工房などとの人脈があったオーナーが、サイズをオーダーできる組立家具をネット販売している先行事例を目にした時、「後発でも市場を開拓でき、エンドユーザーに直接販売することで利益も確保できる。しかもネットであれば店舗を持たずに全国に販売できる」との読みで、組立型オーダー家具の専門店としてネット販売を行うソロ・モビリアを開設。

そのネットショップ『ソロ・モビリア』(ソロはイタリア語で「ぴったり」の意、モビリアはフランス語で「家具」の意から、ぴったり家具)をスタートさせたのが、平成21年4月のこと。

ホームページを製作する専門業者と構想の段階から半年近くをかけ、満を持したホームページを完成させる。このホームページには、デジタル製図機能を完備しており、自分の欲しいサイズを入力すると、オーダー家具のできあがり図面を自動で作成し、その場で確認することができる。併せて見積を自動計算するソフトが組み込まれているのが大きな特徴であると共に、他社にない強みでもある。


● 売りは「誰にでも簡単に組立可能」

組立(アセンブル)家具には、食器棚・本棚・下足棚・レコード棚・TVボード・レンジ台シリーズがあり、それぞれに片開き、両開き、ガラス入りなどバリエーション豊富な組み合わせが選択でき、なおかつ自分の欲しいサイズを入力することで、自動で設計図面が製作され、見積もり金額も計算される仕組みになっている。さらに、ホームページ上には掲載されていないが、棚部分を引き出しに変更するオーダーにも対応している。
何よりも組立がプラスドライバー1本でできることが嬉しい。組立家具を購入したものの、いざ組み立てようとするとかなり厄介なものもある。とりわけ、そうした作業が苦手な女性には朗報だ。ドライバーが1本あれば、女性でも簡単に組立できるというのが同社の売りでもある。

組み立て作業を見ることができます。そうは言われてもやはり組立は...という方のために、組立作業をムービーにした組立ムービーまで完備。これを見ればどんなに不器用な人でも必ず組み立てられるという強い味方だ。

そこまで行き届いたサポート体制が整っていても、それでも面倒だから組立はしたくないという人には、注文家具1点につき15,000円(税込)を支払うことで、配達した作業員が、設置場所まで商品を運び、その場で開梱・組立・設置・梱包材等のゴミ持ち帰りまで行う組立サービスのオプションも用意している。


● オーダーでありながらお手頃価格・短納期を実現

最新の機器を揃えています。自宅のパソコンの前に居ながらにして使う木材の材質や色、棚の数、扉の有無、扉にガラスを入れるか入れないか等々の選択をした後、自分の欲しいサイズを入力するだけで注文が完了するため、わざわざ店舗や工場へ出かけていく煩わしさがない。

一方、同社にすれば、材料のストックは必要だが、製品としての在庫は持たないため、在庫コストの削減を図ることができる。と同時に、組立式にしたことで、職人が現場へ出向いて施工する人件費が不要になり、その分のコストをお手頃価格として顧客に還元できるのだ。
また、組立家具の材料を何カ所かある外注先の工場にストックしておくことで、注文が入るとすぐ作業に取りかかることができ、それによって短納期を実現している。

家具製作に使う機器制作された家具一方、フルオーダーの場合は製作にかかる前段階で、顧客との綿密なやりとりが不可欠なことから、短納期というわけにはいかなくなるが、ディスプレイの画像では実物の色合いや木目、質感を正確に伝えられないことから、使用する材料の現物片を宅配便で顧客に送り、指定された材料で製作していいかの最終確認を得てから作業に取りかかる入念さだ。


● 1年目はまずまずのスタート

下駄箱です。初年度の状況を伺うと、「9割以上を組立(アセンブル)家具が占め、フルオーダー家具は1割弱」とのこと。デフレ経済下の時代を反映し、低価格の組立家具に人気が集中している格好だ。
ネット通販だけに、全国各地から注文が入ってくるが、やはり人口の集中している関東方面や関西方面のウエイトが高く、全体の6割ぐらいを占める。

デジタル製図ホームページには、会員登録する箇所が設けられているが、現段階では、それによって何らかのメリットやサービスを受けられるわけではなく、これからの課題だ。ISICOの『お店ばたけ』に出店したことで、「公的な機関のホームページに自社の名前が載っていることで、お客さんがグーグル等で検索された際に、掲載順位が自動的に上位になると同時に、企業としての信用度も上がり、それが新たな受注にも繋がり始めています」とISICOの支援に感謝。

● オーダー組立家具でナンバー1を目指す

ソロ・モビリアの家具事例当初の売上目標には及ばなかったものの、まずまずのスタートを切れたことに安堵の表情を覗かせる。

「初年度はお客様の注文にクイックレスポンスすることに全力を注いできたため、こまめな営業活動やPRができなかったが、2年目からはそうした点にも努めていきたい」と力を込める。時間の経過と共に同社の認知度が高まれば、受注件数が飛躍的にアップすることが期待され、そこが全国をターゲットにするネットビジネスに秘められた大きな可能性でもある。

ソロ・モビリアの家具事例「今は自動計算ソフトに対応できるものでないとカート注文に対応できないことから、組立(アセンブル)家具は6種類が基本となっていますが、将来的にはこのバリエーションを少しずつ増やしていき、お客さんからの様々な付加ニーズにも対応できるフレキシブルなホームページへと成長させていきたい」と意欲的に取り組むソロ・モビリアである。

インタビューを終えて・・・
痒いところに手が届く、あったらいいなぁ・・を現実の形にすることで、着実に顧客を獲得している隙間ビジネスの好例と言える。自動製図ソフトや自動見積計算ソフトといった思い切った初期投資をすることで、先行する他社との差別化を図るなど、このネット事業に賭ける並々ならぬ意気込みを痛感させられた。


店舗名 ソロ・モビリア
設 立 平成21年4月
資本金 500万円
住 所 小松市沖町ト153番地
電話番号 (0761)21-8899
URL http://solo.co.jp/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

お客様の立場に立った店づくりで永続企業へ (株)エース

吉田カバン。鞄好きはもちろんのこと、そうでない人でも名前だけは聞いたことがあるであろう日本を代表する鞄ブランドである。吉田カバンの製品を実店舗とネットショップで商い、堅調に業績を伸ばしているのが、金沢市竪町に本社を置く(株)エース(乙村要介社長)である。
同社のネットショップならびに実店舗の責任者である松田卓也部長にお話を伺った。


● 新しい発想で販売を革新する血を継承

吉田カバン(ポーター)ブランドの財布と小物がずらり同社は、現社長の祖父が大正10年、金沢市七ツ屋町にて履物店を創業したのが始まり。昭和2年に横安江町商店街に移転。昭和38年に二代目が履物店から靴店に業態転換。三代目の現社長が昭和55年に入社後、積極的な多店舗展開で業容を拡大する一方、靴安売りの全国チェーンの台頭を契機に、在庫経費の嵩む靴店に見切りをつけ、平成8年、吉田カバン専門店『クールキャット』を竪町パティオに出店し、靴店から鞄店へと業態転換する。

「ビジネスバッグ」をテーマにした吉田カバン「ポーター デバイス」。先代、現社長ともに時代を読む先見性に富んだ経営者であることが、同社の歩みから見て取れる。さらに、遡ること10年前の平成12年には、クールキャットのホームページを立ち上げ、いち早くネットビジネスにも着手している。


● スリムな経営体質に転換

吉田カバン正規取扱店「クールキャット」実店舗の様子平成18年頃まで10店舗あまりの実店舗を展開していたが、長引く消費不況を乗り切るべく、店舗のリストラを断行し、吉田カバンを中心に扱う竪町本店『クールキャット』、金沢駅前フォーラスの『クラチカ』(吉田カバンのフランチャイズ)、それに本店2階にあるセレクトショップ『86』の3店舗に集約する。

ちょいレトロなバスク柄のポーター流ナチュラルマリン。その一方で、ネットビジネスの伸びは著しく、同社が運営する『クールキャット』、『お財布屋』、『86』のホームページは、楽天やヤフー、アマゾンにも出店しており、同社の鞄類の売上全体(クラチカ除く)の8割近くをネットショップが稼ぎ出しているのが現状だ。

● 10年前に手作りでスタートしたホームページ

クールキャットのホームページ同社のホームページは、松田氏が入社した翌年(平成12年)、「これからはインターネットの時代だから...」との乙村社長の指示を受け、松田氏が手作りで始めたもので、自ら製品の写真を撮り、1点1点アップしてアイテム数を蓄積してきた結果、10年の歳月を経て現在の本格的なページに充実してきたもの。

楽天市場にも出店「吉田カバンの製品は定番として長年変わらないものが多く、商品が次々と入れ替わる商材とは異なり、アイテムを蓄積していけるため、当社のような少人数でも対応でき、その点はネット向きの商品なのかもしれません」と謙遜する。

「お財布屋」ネットショップそうして蓄積されたアイテム数は約1,800点に上る。ネットショップはスタートから6年を過ぎたあたりから認知されるようになり、売上も軌道に乗り始め、通販部門と実店舗部門を分離し、それぞれに専任スタッフを置く形にはなったが、実店舗の奥に通販部門があり、互いに協力しながら商品の管理運営が行えることが強みでもある。


● 吉田カバン+αの品揃えに転換

金沢市竪町「クールキャット」店内の様子吉田カバンの魅力を伺うと、「真面目にモノづくりに取り組んでいる姿勢が伝わってくる信頼できる商品だけに、売る側の我々にとっても自信を持ってお客様に勧めることができます」と熱く語る。長年愛用することを考えると国内で修理対応できる点もお薦めのよう。

『クールキャット』の店頭に並ぶ商品は、8割が吉田カバン、残りの2割がその他ブランドとなっているが、売上構成比では95%を吉田カバンが占める。その点について、「吉田カバンへの依存度が高すぎる点は危惧しており、新しい柱となる商品を育てたいと思い、3年ほど前から新たな商品も扱い始めています。いずれも国内で修理やアフターケアが確実にでき、お客様にご迷惑やご不便をおかけすることのない商品だけを扱っています」とこだわりを披瀝。

吉田カバン正規取扱店クールキャット 人気ランキング平成18年に吉田カバンのフランチャイズショップである『クラチカ』をオープンしたのを機に、商圏が近いこともあり、竪町の『クールキャット』は吉田カバンを中心としたセレクトショップへと変化させてきている。近年はオリジナル商品を強化したいとの社長の考えで、昨年末と今夏の二回、それぞれ百本ずつオリジナル商品を発表し、1カ月あまりで完売。こうしたオリジナル商品への取り組みを今後も継続し、核である吉田カバンへの依存度を少しずつ下げたい考えだ。


● ネットショップのデータベースは財産

吉田カバンの顧客層は幅広く、20代前半から50代後半まで、男性客が圧倒的に多い。メインは20代後半から30代半ば。近年は女性客も増えてきているという。

吉田カバン・ポーター 小物(キーケースなど)ネットショップでは、大都市圏の東京、大阪の順で注文件数が多く、全国各地から月平均1,800~2,000件の注文があるとのこと。2年~3年に1回の間隔で再来店する顧客が主流だが、中には3カ月に1回程度買い物するヘビーユーザーもいる。同店のホームページに掲載されている人気商品ランキングに黒の鞄が多い理由は、男性客のウエイトが高いためだ。

クールキャットで扱っている吉田カバンの商品たち店舗と顧客をつなぐメールマガジンは、今のところ不定期発信となっているが、「できれば1週間に1回程度は配信したいところですが、現実には日々の業務に追われて間隔が延びがちになっています」と苦笑する。メールマガジンでは、新商品の案内や人気ランキング、その時期の特設コーナー、例えばクリスマス、バレンタインデー、就職など、その時期に相応しい商品を紹介している。


● 魅力ある個店をめざし

(株)エース 松田卓也部長10年あまり運営してきているホームページではあるが、他店がどのような取り組みをしているのか、いろんな情報収集を目的に今般ISICOの『お店ばたけ』に新規出店した。
「鞄のショップは安定した売上を稼ぐまでになってきましたが、まだ発展途上のサイトもあり、販売する商材によって相応しいやり方が異なることから、そうしたアドバイスや情報を出店されている皆さんからいろいろ勉強させていただき、アンテナショップでもある実店舗とネットショップをバランス良く伸ばしていくことが今後の課題です」と謙虚に語る。

店内に飾られたポーターのフラッグ竪町商店街の通行量が目に見えて減少している昨今、実店舗の売り上げはこのところ減少傾向のよう。「空き店舗や更地が点在する現状ではなかなか難しいものがあります。そんな中で、個店としてお客様を惹きつけるだけの魅力ある店にクールキャットを育てていくことが我々にとっての日々のテーマです」と語る目線の先には、自社・取引先・顧客の三方がハッピーになれる理想の青写真が見えているに違いない。

インタビューを終えて・・・
同社の社名であるACEは、All Customer Enjoyの頭文字からきている。全てのお客様に楽しんでいただくことを商いの目標に掲げ、日々邁進するエースグループの5年後、10年後が楽しみである。


クールキャット 店舗外観店舗名 (株)エース
住 所 金沢市竪町44 エースビル1階
電話番号 (076)223-8880
創 業 大正10年
URL http://www.ace-company.net/~coolcat/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


酒通の五感くすぐる酒具たちをネットで発信! (有)村上商店

酒通の五感くすぐる酒具たちをネットで発信! (有)村上商店

昭和28年から、酒造メーカー向けの醸造機械や酒造りに用いる様々な道具を製造販売してきているのが、金沢市尾張町に本社を構える村上商店である。自他共に認める左党でもある村上修社長は、日本人の風土と食文化に根ざした日本酒をこよなく愛する酒通に喜んでもらいたい、日本酒ファンを開拓したいとの熱い思いで、2年前から日本酒を燗する道具類等をネット販売するホームページ『酒具市場』を立ち上げ、新たな顧客の開拓に腐心している。


● 酒造業界では知る人ぞ知る村上商店

村上商店の取扱商品は、酒造店御用達の商品酒造用機械酒造りの工程で、麹室に敷く麻布がある。この醸造用織物は特殊な織り方をする布で、現在全国シェアの100%を同社の製品が独占しているというから驚きだ。この商品がベースにあり、全国に約60軒あまりの代理店網が構築され、全国の酒造メーカーが得意先である。
そうした酒造メーカーに麻布だけでなく、簡易充填機びん太(同社登録商標)及び関連商品、濾過機、異物除去装置等々を製造・販売している。
なかでも簡易充填機びん太は同社のロングセラー商品で、全国の酒蔵に450台以上の納入実績がある。

創業時から長い年月をかけて信頼関係を築いてきた得意先の酒蔵が全国に点在しており、ネット社会になる遙か以前から全国ネットのビジネスを展開してきている村上商店が、ネットショップ『酒具市場』の母体である。


● 日本酒ファンを増やすことがネットの狙い

すずちろり、ききちょこ、かんどうこなど、日本酒を楽しむための道具を取り扱う「日本酒の長期低落傾向に歯止めがかからず、若い人が日本酒をほとんど飲まなくなってきています。原因はいろいろありすぎて一朝一夕にはどうすることもできませんが、何とかしたいとずっと思い続けていました」と熱く語る村上社長。

そんな思いを形にしたのが、燗酒を飲むさまざまな道具類をネットで販売するホームページ『酒具市場』の開設である。しかしながら、極端に間口の狭いネットショップだけに、訪れるお客さんは特別な人(通人)に限られる。そのため、これ以上品揃えを増やすことや関連グッズを取り扱うことは考えていない。「逆にこの間口の狭さにこだわっていきたい」と顔を綻ばす。「日本酒が低迷しているとはいえ、東京で開催される試飲会などに出かけると若い女性が大勢来ていて、あれを見ると日本酒もまだまだと思いますが、金沢へ帰ってきてお酒の会を開くと毎回同じ顔ぶれで、若い人が増えないという悩みがあります。お酒を楽しめる何かを提案できれば...」と腕を組む。


● 本体のホームページは頼もしい右腕

村上商店が取り扱う機器村上商店の社長手作りのホームページはかなりの歴史があり、新製品の機械や施工事例の写真を大きく貼り付けて紹介する簡単なものだが、同社の製品や施行例の実績写真は、酒造メーカーが見れば一目瞭然で分かることから、それを見て問い合わせの電話が入り受注につながり、村上社長の頼もしい右腕として同社の売上に大いに貢献している。

今年7月末に静岡県下田市に完成したミネラルウォーター製造工場の仕事もこのホームページがきっかけで受注したもの。その意味で、荒削りのホームページではあるが、実績の写真を見せることで新規受注が獲得でき、ホームページとして十分に機能している。しかしながら、ネットショップとなると、ターゲットが異なる上に、まずは辿り着いてもらわないことには商売にならず、簡単にはいかない様子。


● プラスαのページづくりに試行錯誤

かんどうこかんすけ夏場は冷酒の需要が高まる時期ではあるが、敢えてそこには目を向けず(器屋になってしまうため...)あくまでも燗酒用の道具にこだわる。
ただ、酒造りにとっても人間が生きていくためにも美味しい水は欠かせないことから、業務用のみならず家庭向けの浄水器の販売を本格的に展開していきたい考えだ。

例えば、錫製の燗酒用『すずちろり』は何種類もあるが、ネットでは価格が高いものの方がよく出るそうだ。購入者の多い地域を伺ったところ「特にどの方面が多いということはなく、まんべんなく全国各地から注文が入ってきています。逆に地元からの注文は少ないですね」と首をかしげる。自らが考える売れるものと、ネットで売れるものとの間にギャップがあることを感じながらも、どの商品も全て本物にこだわり、決して紛い物は扱わないと決めている。


ききちょこ「杜氏さんがきき酒する時、新酒鑑評会で鑑定官がきき酒する時に使うきき猪口(ちょこ)ひとつ取っても、紛いものが沢山出回っています。そんな中で、杜氏さんや鑑定官がきき酒に使用する本物のきき猪口であることを表記したところ、立て続けに売れ品切れ状態です」と顧客の購買意欲をくすぐるキャッチコピーも心得たもの。「今は一日あたり100~200件程度のアクセスですが、これが1日1,000~2,000件ペースに増えれば、ネットショップとして採算が取れるようになるのではないか」と自己分析する。

日本酒は冷酒で飲むよりも燗酒を飲んだ方が二日酔いもなく、味も良くなることから、そうした日本酒本来の飲み方文化の提案や、得意先の酒蔵の杜氏紹介、酒造りにまつわるエピソードなどをホームページ内で紹介することなど、新たな魅力づくりに思いを馳せる。


● 新たな目玉商品で勝負

炭酸水製造装置を開発する最近の地サイダーブームもあって、炭酸ものを製造する装置の要望が増えてきたことから、試行錯誤を繰り返し、炭酸水製造装置を自社で開発し、商品化にこぎつけた。現在、特許取得に向けて準備を進めている。

同社オリジナルの炭酸水製造装置は、コンパクトで移動可能なことが最大の特徴で、先のビッグサイトでの展示会に出展したところ、かなりの反響を得た。価格も250万円と工場の製造ライン設備のことを思えば4分の1程度とあって、全国の酒造メーカーからこの新製品の注文が舞い込んでおり、今後さらなる引き合いが期待できる一押し商品である。

ネットショップ『酒具市場』については、「お店ばたけの他の出店者の皆さんのページを拝見すると、細かく作り込まれた素晴らしいものばかりで頭が下がります。まずはいろいろ勉強させていただき、日本酒に目を向けてもらえるプロ仕様の楽しいグッズを紹介していくホームページづくりを目指したい。できれば、仕入れ販売だけでなく、地場の伝統工芸の職人さんとのコラボレーションでオリジナルグッズの開発にも取り組んでみたい」と夢を膨らませる村上社長である。

インタビューを終えて・・・
いくらいいもの、本物を扱っていても、アクセスしてもらえなければ商いが成立しないのがネットショップの難しさでもある。いかに、多くの人に来店してもらえるページにするか、お店ばたけでの成果が期待される。


村上商店 村上社長商 号 (有)村上商店
住 所 金沢市尾張町2-7-12
電話番号 (076)221-4023
創 業 昭和28年
取扱商品 醸造機械、酒具、醸造用織物ほか
URL http://ichiba.sakagu.jp/

(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!お店探訪記」加賀・能登 頑張るお店 は、石川県内の実店舗・ショップを訪問し、取扱商品の特徴・売れ筋、店づくりや店舗展開・経営方針、顧客サービスや今後の課題などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


日本の伝統商品をネットでオーダー販売 半纏本舗

日本の伝統商品をネットでオーダー販売 半纏本舗

日本人にとって春・夏・秋に各地で開催される祭りは、年中行事としてなくてはならない大切なイベントである。祭りと言えば、水色と白の市松柄に赤で祭と書かれた半纏(はんてん)が欠かせない必需品。大正6年から旗や幟(のぼり)、半纏を扱ってきている森佐(株)では、ネットで別注の半纏を販売する事業を4年前にスタート。新たな取り組みを同社3代目・森昭夫社長に伺った。


● アナログな商品をITを活用して販売

ネットショップ「半纏本舗」同社は綿布問屋として、呉服店がメインで販売する商品の脇を固めるサラシなどの白生地や暖簾(のれん)、半纏などを扱ってきている。呉服離れが叫ばれて久しく、呉服関連商品のウエイトが低下してきていたことから、創業の原点に回帰し、半纏や祭り関連グッズに特化した商いにシフトすると同時に、ネットを活用してオーダー販売するウェブマーケティングを営業戦略の柱にすべく、自社のカラーを主張できるホームページ『半纏本舗』を4年前に立ち上げる。

かつては、問屋が直接小売をすると、小売店に刺激を与え、嫌がられたことから、同社は『森景』の屋号で7年前からテレビや新聞等に広告を出し、雛人形の小売販売を行ってきている。いわゆる買い物カゴビジネスとして『森景』は楽天にも出店し、順調に推移している。しかしながら、本来売りたいのは別注の半纏であることから、問い合わせ、受注を受け付ける専門ページとして半纏本舗を立ち上げた格好だ。 通常のネット通販では、注文してから商品が届くまで2~3日であるのに対し、別注の半纏は受注から納品まで2~3カ月を要するのが大きな違いだ。現在の売れ筋は、半纏、旗・幟関係、お祭り関連グッズの順。関東方面からの注文が多く、伝統工芸の町として全国的に知られている金沢に同社があるため、商品に対する顧客の期待度はかなり高いようだ。


● 昔ながらのモノづくりと最新技術を融合

いろいろな半纏半纏は小ロットの商品だけに全て国内生産である。 金沢は加賀友禅の産地だけに、伝統的なものを作り込む技術は優れているが、昨今、顧客のニーズが高まってきているコンピュータグラフィックにて製作したデザインを半纏に表現する場合は、地元ではなく京都の染め屋に発注している。またカラープリンターで印刷する注文も増えてきていることから、デジタルデータに対応した染め技術の確立も課題の一つ。レーザープリンターによる転写は合繊素材には対応できるが、従来からの綿素材にはそぐわないことから、まだまだ職人技は不可欠であるが、今後技術開発が進み綿素材においても忠実な発色が可能になれば、デジタルへ移行することも考えられる。 現段階では、祭礼用の半纏は従来までの綿素材に手染めした伝統にこだわったものが求められ、企業の販促やイベントに使う半纏は合繊素材と、二極化してきている。


● こだわりを持った顧客を大切に
 お祭りに欠かすことの出来ない半纏オリジナルデザインをTシャツにプリント。オリジナルデザインのTシャツを制作ネット販売をしているとはいえ、やはり従来からの地元の販売ウエイトが圧倒的に多い。 これまで小売店の黒子に徹してきていた同社だが、祭り関連商品を扱う小売店そのものが激減してきたことで、ネットで検索して同店にようやく辿りつき、「やっと見つけた」と喜んでもらえることが多々あるという。地元のお客さんの中には、自分の作りたい半纏のデザイン画や写真などを持参して店頭を訪れる人も少なくなく、「他の人とは違うこだわりの半纏を作りたいとの熱意がひしひしと伝わってきます。そんなお客様には作り手の我々も力が入ります」と顔を綻ばす。


● お店ばたけで情報共有・モチベーション高揚

お祭りはっぴ「自社だけでネットをやっていると孤独なことから、同じ仲間のネットワークの中に入り、些細な情報でも共有する接点が欲しかった。画面を見ながら作り込んでも無機質で反応もなく、思うように成績が上がらず、ストレスが溜まってきます。
お祭りたび勉強会やセミナーでそうした共通の悩みを話すことで、気が晴れたり、ヒントをもらえたりします。さらに、ホームページドクターから様々なアドバイスをいただけ、ちょっとしたことでも相談できることが心強い」とお店ばたけに感謝。

同社がある問屋団地にはかなりの数の企業が集積しているが、ネットに力を注いでいるところは少なく、なかなか互いに励まし合い、目標に向かって邁進する仲間が見当たらなかった。「お店ばたけには熱い思いで取り組む志を同じくする仲間が多く、自分の熱さも冷めることなく持続できることが最大のメリットです」と力説する。


● こまめな更新が顧客獲得への第一歩

昔の日本を今に伝える半纏夏祭りの時期に向けて、半纏の襟部分への名入れ代をサービスするキャンペーンを展開中。「やはり、こうしたキャンペーンなど、いつもと違うことを打ち出すと、アクセス数が増え、それに伴って注文をいただける確率が高まります」と話すように、ホームページは日々どこかが更新されている、画面上のどこかに変化があると顧客も反応することから、ホームページは1日1回は更新することを目標に掲げ、スタッフブログは必ず新しくするようにしている。「そう言いながら1週間ぐらい更新されていない時もありますが...」と苦笑する。


● 伝統を守りながら新しいことにも果敢にチャレンジ

いろんな種類の半纏半纏(はんてん)いろんな種類の半纏半纏(はんてん)3年目にしてリピーターが出始め、ようやくネットにおける半纏本舗が定着し始めてきているようだ。 現在のインターネットを介したホームページをさらに発展させ、携帯のモバイルサイトでの展開も目論んでいるが、売上もまだわずかであり、現状のホームページの完成度も低いことから、まずはその充実強化に力を注ぐ考えだ。「ネット販売の場合は、ホームページの画面の作り込みが2に対して、メルマガを始めとした販促対策が8と言われているにもかかわらず、当社はその8の部分がまだまだのため、これからお店ばたけで勉強させていただきたい」と力を込める。 7年後には創業100周年を迎える老舗として、扱う商品は日本の伝統文化に根ざした商品ではあるが、営業展開はインターネットを活用してデジタルな営業で受注を伸ばし、売上全体の1割~2割程度をネット通販が占めるまでに持っていくべく、更なるアクセス増対策に余念のない森社長である。

インタビューを終えて・・・
取材に伺っていた1時間足らずの間にも、自分好みのデザイン画や写真持参で半纏の注文をしにくる何組かの来客を目の当たりにする。祭りという限られた世界ではあるが、ヘビーユーザーに支えられていることを実感させられた。


半纏本舗 森佐株式会社 森社長商 号 森佐(株)
住 所 金沢市問屋町2-85
電話番号 (076)237-8888
創 業 大正6年
社員数 5名
URL http://morisa.co.jp

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ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」は、(財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

ネットショップコンテスト北陸2012

2012logo.gifネットショップコンテスト北陸2012 昨年を上回るご応募を戴きました!! 2012年1月20日(金)締切。只今審査期間中です。今回は、注文・予約・見積依頼などのフォーム機能があれば 旅館・ホテル業、製造加工業、サービス業、建設業など物販を伴わないサイトも対象です。

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