「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」(株)福光屋(金沢市)

(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」金沢・加賀・能登 は、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


発酵技術が生み出す健康美商品で女性に潤いと美と夢を 「(株)福光屋」
(※ 紹介動画はこちら)


発酵技術が生み出す健康美商品で女性に潤いと美と夢を


古来より、酒風呂に入ると肌がしっとりする、杜氏の肌が美しいなど、日本酒が人間の肌の保湿に効果があることは知られている。寛永二年(1625年)創業、金沢で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵・福光屋では、そうしたお酒の美容面での効能に目をつけ、早くから日本酒の化粧水を販売していたが、2003年に健康美事業部を設置し、本格的に化粧品事業を展開してきている。同社健康美事業部の小林和宏課長にお話を伺った。


化粧品事業のおいたち

酒風呂専用の「すっぴん酒風呂・原液」1995年に日本酒の美容的な効能に目をつけ、飲める日本酒を専用の容器に入れ「純米酒すっぴん」の商品名で化粧水として売り出す。

しかし、これは中身が日本酒のため、酒店でしか販売することができず、「当初は本当に売れなかった」と述懐する。それがインターネットの普及に伴い、書き込みやブログ等で評価する声が広がり、徐々に売れ始める。

そこで、日本酒ではなく化粧品として販売できるようコメ発酵液の開発に着手し、2003年にネット通販での販売をスタート。

「純米酒すっぴん」(化粧水)化粧品の製造設備はないため、同社が原料のコメ発酵液を供給すると共に成分の配合を指示し、化粧品メーカーに製造委託している。

「当初は日本酒そのもののため、匂いがお酒臭いとのクレームがよくありました」と苦笑する。


天然の美容液「コメ発酵液」

「アミノリセ」トライアルセット天然の美容液であるコメ発酵液の原料は、お米と水。ここに麹や酵母、乳酸菌といった微生物が関与し、発酵が始まる。

発酵、熟成を経てできあがるコメ発酵液は、肌に浸透しやすく、天然保湿因子の主成分であるアミノ酸やミネラル、ビタミン類などを豊富に含む。

同社のコメ発酵液には、美肌作りに不可欠なアミノ酸が豊富に、しかも何種類も含有され、アミノ酸の分子の大きさはコラーゲンの約3,000分の1と小さく、肌の奥まで浸透し、潤いに満ちた肌へと導いてくれる。


すっぴんとアミノリセ

人気がある自然派化粧品「アミノリセ」一般流通を中心に販売される手頃な価格帯の「すっぴんエッセンシャルズ」シリーズの商品群と通販を中心に販売する高級化粧品「アミノリセ」シリーズの二極展開を進めてきている。
後者はアルコール分のないアミノ酸をより多く含んだコメ発酵液を原料としている。すっぴんエッセンシャルズシリーズは、クレンジングリキッド、洗顔フォーム、エッセンスローション、エッセンスミルクがあり、価格は840円~2,100円と手頃な価格帯。

石引にある福光屋の店内の様子一方、アミノリセシリーズは、クレンジングオイル、ナチュラルモイストローション、ナチュラルモイストエッセンス、リフトジェル、ナチュラルモイストエマルジョン等々12種を展開し、価格帯は3,150円~10,500円と高価格商品である。ネットの顧客は圧倒的にアミノリセが売れ筋で、平均客単価は約1万円と高い。


女心と秋の空

化粧品の難しさは、女心と秋の空に代表されるとおり、新しいものが出ると一回飛びついて使ってみるが、気に入らないとまた他のものにと移っていく。ただ、定番といえる基礎化粧品群は根強い人気があり、リピーターに支えられている。

商品がずらりと並ぶ化粧品産業はOEMの企業がたくさんあり、参入するのは簡単だが、ビジネスとして成功させるのは至難の業である。同社の場合、自社通販以外に通販会社へも販売しており「通販生活」の売上ランキングでは、化粧品部門で5年連続1位を獲得している。

本業が酒造業で化粧品事業に進出して成功しているのは、同社を含め全国で3~4社程度と非常に競争の激しい業界で、マルチブランドによる多チャンネル化が化粧品事業を成功に導くことのできた大きな要因と言っても過言ではない。


ホームページは鮮度が命

kome-hacco.com ネットショップ化粧品は女性に夢を与える商品だけに、ホームページ(kome-hacco.com)の作り方にも女性が魅力を感じるような工夫が散りばめられている。本業の酒造業においてもデザインにこだわりをもった企業だけに、格好いいページと買いやすいページの絶妙なバランスを心掛けている。

「まだまだ十分ではなく、できあがった瞬間から気に入らない部分が目に付くようになり、そこからまたさらにいいページづくりを目指しての試行錯誤が始まり、2~3年に1回は全面リニューアルを行ってきています」と常に鮮度を大切にしている。


直営ショップで情報発信

本社にある金沢本店、東京の玉川高島屋と東京ミッドタウンにある直営ショップは、雑誌やテレビなどのメディアで頻繁に取り上げられ、同社の情報発信拠点としての役割を十二分に果たしている。と同時に、ネットの画面やカタログ通販の冊子に載っている商品の現物を実店舗に出かけて自分の手にとって見てから購入したいといった、ネット顧客のためのアフターフォローの役割も果たしている。


徹底したアフターフォローに注力

会報誌「kome-hacco通信」これまでは順調に売上が伸び、顧客数も増えていたため、積極的な販促を行ってこなかったが、ここへきて顧客数が減少傾向にあることから、販促に本腰を入れていく考えだ。

会員になると、会報誌「kome-hacco通信」が年4回送付され、その際に販促キャンペーンを行っていた程度だったため、今後は電話こそかけないものの、一度お客さんになってもらったら離さないぐらいの気持ちで、アフターフォローを徹底していく考えだ。とりわけ初回購入者に対しては、購入後1週間、1カ月後という形で最低でも3ヶ月間は徹底したサポート体制を取りたいと考えている。

会報誌を送付するだけだった従来のやり方から積極的にサポートする体制へ大きく舵を切ろうとしている。


発酵技術で女性を幸せに

小林和宏 課長化粧品事業は、本業の日本酒との相乗効果があまり期待できず、別次元での販売戦略を展開していくことが求められる。とにかく飽きられては負け戦になるため、ほどよい間隔で新商品を投入し、固定客の目先を変える工夫と多品種の中から選ぶ楽しみを提案し続けていくことが不可欠である。

コラーゲンドリンク と ジンジャードリンクさらには、健康美事業部と命名した部署だけに、美だけでなく健康分野にも力を入れたいと考えており、現在はコラーゲンドリンクジンジャードリンクの2品目だけだが、健康分野の商品や発酵食品系の商品を充実させていくことも課題である。

ベースはあくまでも日本酒であり、米であり、共通するのはコメ発酵技術である。酒造りで培われた技術を女性の健康と美と夢のために、今後もいかんなく発揮していくことが同社の事業展開の指針であることに変わりはない。


インタビューを終えて・・・
同社の事業に一貫しているのは、他より先を走り過ぎることなく、かと言って遅れを取ることなく、タイムリーなタイミングで、市場が求める商品を他社より半歩先に送り出していく、絶妙な商魂が脈々と受け継がれていることを痛感させられた。


(株)福光屋社 名 (株)福光屋
住 所 金沢市石引2-8-3
電話番号 (076)223-1161
創 業 寛永二年(1625年)
資本金 3,200万円
社員数 102名
URL http://www.kome-hacco.com/


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