「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」宮子花園(白山市)

(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」金沢・加賀・能登 は、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


こだわりのシクラメンを看板に家族の絆が魅力の「宮子花園(みやしかえん)」
(※ 紹介動画はこちら)


こだわりのシクラメンを看板に  家族の絆が魅力の宮子花園(みやしかえん)


JR野々市駅からほど近い白山市横江町の田園地帯の中に、シクラメン栽培一筋38年、今はハーブの栽培も手がけ、ハーブティーや手作りクッキーで来園客をもてなす宮子花園(みやしかえん)がある。土づくりからこだわり、丹誠込めたシクラメンが整然と並ぶハウスを中心に、家族4人がそれぞれの個性を発揮し、他にない宮子ワールドを構築している。シクラメンに惚れ込んだオーナーの宮子豊吉さん・外喜子さんご夫妻にお話を伺った。


兼業農家から花卉専業に

オススメ商品紹介稲作農家の長男として産まれた豊吉氏は、中学2年の時に施設園芸をやりたいと心に決め、松任農業高校(現 翠星高校)で野菜栽培と花卉(かき)栽培を学ぶ中で、とりわけシクラメンの魅力に憑かれる。卒業後、県立農業短期大学の一期生として学び、卒業するとシクラメンの栽培農家として稲作と兼業でスタートする。

農作物の出来は土で8割方決まることから、シクラメン用土の土づくりから徹底してこだわり、一鉢ずつ手冠水で丹誠込めて栽培した。ところが、暫くすると栽培技術が発達し、それまでの手冠水から底面吸水方式に変わったことで、一気に大量栽培が可能になり、全国的にシクラメンの生産量が増大し、1鉢あたりの単価が下がり始める。

あられや雪にも負けないパンジー稲作も減反続きで、厳しい先行きを予感した豊吉氏は、それまで手がけていなかったガーデニング向けの春先の花苗の栽培を始めることを決断し、稲作を委託に出し、花卉(かき)栽培の専業農家に転身。昭和62年のことである。

夏の暑さにも強いガーデンシクラメン育てた花が花卉市場でいい値段で競り落とされることを目標に日々頑張っていたが、一鉢ずつ手塩にかけたものも、大量栽培したものも、市場でまとめて競り落とされるため、差別化が通らない相場の世界で、値崩れし、元も子もない結果となった。


自家栽培&自家販売

オレンジの壁が目印「花工房夢見草」そうした相場に左右される状況に嫌気がさし、それなら自分たちで売ってみようと考え、田んぼの脇に『花売ります』と書いた看板を立ててみると、予想以上に多くの人が買いに来てくれた。

そうこうしているうちに、「肥料が欲しい」、「土が欲しい」といったお客様の要望に応えるべく、育苗温室を小さな売店に改造して店頭販売を始めたところ、バブル景気に向かっていた時代背景もあって、たくさんの来店につながった。

ハーブティーや手作りケーキなどを楽しめます。平成9年には花香房夢見草を開設し、花にまつわる雑貨類やハーブティー娘さん手作りのクッキー等を本格的に販売。今に比べればまだ景気のいい時代で飛ぶように売れ、贈答用の大口注文も入り、商いは順調に推移する。


豊吉氏の話術で教室が繁盛

とても広い園内店舗をオープンしたのを契機に、園内の温室を会場に、豊吉氏が講師となって寄せ植え教室フラワーアレンジ教室をスタートし、今年で15年目を迎える。

豊吉氏の話術には定評があり、口コミで人気が広がり、近年ではあちこちから声が掛かり、出張教室も開催している。

そんな人たちの多くが宮子花園の得意客として定着。「ほとんどの方は教室の時間を楽しく過ごしたいと思って参加されているので、難しい専門的な話は一切なくし、楽しく寄せ植えやフラワーアレンジを体験してもらえるよう工夫を凝らしています」と豊吉氏はにこやかに語る。


50の手習いでネットショップを開設

宮子花園(みやしかえん)のホームページ遡ること6年前、県農業試験場からパソコン研修への参加をすすめられ、それまで二人(豊吉氏、外喜子氏)ともパソコンが得手ではなく、ましてネットショップなど考えてもいなかったが、「この機会を逃すと上達するチャンスはないと一念発起し、二人で真面目に通いました」と豊吉氏は述懐する。

たくさんんのシクラメン何回か通ったおかげで、ブログをアップすることができるようになり、ブログを並べただけの買い物カゴ機能もない簡単なものだったが、同店ホームページの前身がスタート。これによって、少しでも若年層のお客様を新たに獲得することができればとの思いだった。

そんなホームページとまで言えないような状態ではあったが、東京からの大口注文を受注することができ、インターネットの底力を痛感する。

手作りブラックべーリージャムそのことがきっかけで、本格的なホームページを開設すべく、石川県産業創出支援機構の専門家派遣を活用し、現在のホームページが平成18年に完成し、「お店ばたけ」にも出店。定期的に開催されるセミナーに参加し、研鑽を重ね、個人情報保護の観点からショッピングカートのカラーミーショップを導入し、買い物カゴの情報が漏れないようシステムを変更したところ、徐々に注文が増えてきている。


ブログは誘客に大きく貢献

ギフト用の花かごセット同店のブログは、宮子花園の顔として四季の花情報(シクラメンやブラックベリーなど植物に関すること)、花とハーブで、元気いっぱい!(ハーブやクッキーなどの加工品や家族に関すること)、花吉さんは今日も一生懸命!!(店主である豊吉氏の個人的なつぶやき)の3つのパターンに分けられており、様々な検索に引っかかるよう工夫している。現実に、ブログで紹介した花がすぐ売れ始めたり、何月何日のブログに掲載されていたあの商品が欲しいといった問い合わせもあり、着実な成果に結びついている。

ホームページの内容をタイムリーに更新したいという思いはあるが、実店舗が忙しいためそこまで手が回っていない。そのできない部分を日々のブログ更新で何とかカバーしている格好だ。さらに、豊吉氏はfacebookを積極的に活用し、将来を見据えた人脈づくりにも取り組んでいる。


直帰客をいかにして買い物に向けるか

丈夫で長持ち宮子花園のシクラメン多い月は1カ月に5万~6万件のアクセスがあるが、同店のホームページにはお客様のためのサービスとも言える、シクラメンの手入れの仕方ブラックベリーの育て方・剪定の仕方のようなサービスページが多くある。

花苗のご紹介そうしたページにアクセスして中身を読んだら直帰するパターンが多く、そこを見たついでにショッピングしてもらえるような仕掛けが十分でないため、アクセス数が多いわりには売上につながっていない。

「そのページに何かをプラスすることで、ショッピングにつながり、ファンページに入れてもらえるなど次の一歩を踏み出してもらえるような工夫をすることが課題ですね」と、外喜子さんは分析する。


家族の個々の魅力が相乗効果を発揮

白山市ある宮子花園「今後は寄せ植え等の教室をもっと増やしていきたい」と外喜子さん。教室を開催すると、1つの会場で、少なくても20人、多いときは70人ぐらいが参加するため、ある程度まとまった量の花が売れるからだ。まだまだ行っていない地域がたくさんあるだけに、そうしたところを開拓し、確実な売上につなげていきたい考えだ。

ドライハーブの量り売り家族全員がB型というユニークな宮子家、それぞれに自己主張が強く、個性的な家族が好きなことを言いながら、明るい雰囲気の宮子花園ができあがっている。

シクラメンからスタートし、そこにハーブが加わり、フラワーアレンジメントの有資格者の息子さん、調理師と菓子製造の免許を有する娘さんが加わり、商いの枝葉が広がり、宮子花園へ行けば何かあるとお客様がワクワクするショップを目標に、家族で邁進中である。



インタビューを終えて・・・
パソコンが得手でなかったご夫婦が、一日の終わりにブログを更新することが日課になり、会話の中に専門用語が飛び交うまでに成長された姿を目の当たりにし、これからのネットショップの展開が益々楽しみである。


宮子花園(みやしかえん)社 名 宮子花園(みやしかえん)
住 所 白山市横江町87番地
電話番号 (076)275-2448
URL http://www.miyashikaen.com


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