「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」モリ(加賀市)

(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」金沢・加賀・能登 は、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。


丸紐・平紐、房のあらゆるニーズに小回りの効くモノづくりで対応 「モリ(株)」
(※ 紹介動画はこちら)


丸紐・平紐、房のあらゆるニーズに 小回りの効くモノづくりで対応携帯ストラップの細い紐(ひも)からロープと見間違うほどの太さの紐まで、様々な太さ、長さ、色柄、編み方の多彩なバリエーションを武器に、あらゆる丸紐・平紐、房類のニーズに対応する個性的な企業が、加賀市にあるモリ株式会社である。
紐と房類に特化し、ホームページ開設により全国から注文が入るようになった同社の森修英社長にお話を伺った。


撚糸+ドールヘア+紐・房

レーヨンカラー 色んな色があります先代が昭和39年に撚糸工場を興したのが同社のスタート。その後、浅草の人形問屋に節句人形の髪の毛(ドールヘア)を納めるようになる。

根付け紐平成に入ると、節句人形の髪の毛を作るついでに鎧兜(よろいかぶと)の紐や房を製造できないかと打診され、紐と房の仕事が新たに加わる。当初は、紐メーカーから購入したものを納めていたが、メーカーに注文する場合は、まとまった量が必要なため、少量多品種の注文に対応すべく自社で機械を導入し、自社生産に切り替えた。

ドールヘアについては、雛(ひな)人形は安定しているものの、市松人形や尾山人形といったその他の人形が売れなくなったことで、仕事量は大幅に減少している。


ホームページ開設で小売へ進出

房紐.com一口に紐と言っても細いものから太いものまで、全て専用の編み機で生産されている。
こうした紐類の大部分は、大手甲冑(かっちゅう)メーカーに卸しており、残りは仏具店や菓子店、根付けの紐などとして卸している。

従来までの卸業務だけでなく、一般の人にも知ってもらい、買ってもらうためには自社のホームページを開設することが一番の近道と考え、ホームページ制作ソフトを使って平成21年に自前のホームページを立ち上げた。

ひもの編み機しかしながら、年間で数件程度しか問い合わせがなかったことから、さらなる内容の充実とアクセス数アップを図るべく、石川県産業創出支援機構の専門家派遣制度を活用し、平成22年にホームページ(房紐.comをリニューアル。それが奏功し、「最近は一日に数件程度問い合わせがくるようになってきました」と顔をほころばす。

ホームページを開設するまでは卸業務のみであったが、現在は個人や企業に直接販売する小売のウエイトが少しずつではあるが伸びてきて、売上全体の1割程度を占めている。
平成23年に入ってからアクセス数が次第に伸び始め、現在は月1,300件を超えるまでになり、問い合わせも日に2~3件は入るようになってきた。

ひもの編み機同社のホームページを見たお客様から、「クレジットカードは使えないの?」「買い物カゴはないの?」と時々言われるようだが、それに対応しようとすると、セキュリティーの問題や新たなソフトを導入しなければならず、かなりのコストがかかることから、ネットでの注文が軌道に乗り、コンスタントに売れるようになった段階での検討課題としている。


様々な用途に使われる紐

カラーが豊富数ある紐の中でも甲冑(かっちゅう)に編み込む平紐の売れ行きが好調で、太めの紐になると和装やブライダルの需要もあるという。

同社のホームページでは、激得500円均一コーナーを設け販促に努めており、森社長はく「おそらく他社さんの同様の紐製品に比べて2~3割はお買い得になっていると思います」と笑顔で語る。

節句鎧兜の顎に付ける房紐(忍緒赤/金手綱16mm蝶結び)ネットで紐を購入する人の多くは、趣味で手作り甲冑を制作している人たち。東北地方は伊達政宗、愛知県は徳川家康の手作り甲冑を身につけてお祭りで合戦まで行う地域もある。
「中には自動車販売店から和装のキャンピングカーを作るので、ハンモックにつける房が欲しいといったユニークな注文や、競技用の鞭(むち)を制作している会社やアクセサリー関係の会社、用途は不明ですが鉄工所からも紐の注文がある」とのこと。

ホームページを開設したことで、京都から和装の帯締めの注文も入るようになり、さらには、時代劇の道具類を扱う業者からも問い合わせや注文が入るようになってきた。

手作り甲冑の編み込み部分に使用する紐は、150mぐらいの長さが必要で、平均消費単価は5,000~6,000円。


量販店にないものがあるのが強み

手芸用品を販売する全国チェーンの量販店等に行っても、同社が扱っているような紐や房類の品揃えが十分ではなく、楽天やヤフーのショッピングページを探し回り、それでも見つけられず同社のページに辿り着くお客様も少なくない。

検索キーワードは、平紐・飾り房・飾り紐といったものが上位を占める。
量販店が扱ってもそれほど量が出ないから置かないのだろうが、どうしてもその紐が欲しいというお客様が全国にいることも事実で、その意味ではそうしたこだわりの趣味人にとって同社はなくてはならない存在である。

節句鎧兜の顎に付ける房紐(忍緒黒/金唐打太細16mm蝶結び)そんな人たちが、同社のホームページを発見したことを同じ趣味を持つ仲間に広めるべく、自分のホームページに同社のバナーを張ったり、口コミでも宣伝してくれるおかげで、房紐.comの輪が次第に広がり始めている。

節句鎧兜の顎に付ける房紐(忍緒金色柄16mm無双結び)同社は、1,000円であらゆる試作品の製作をサービスしている。顧客が欲しい太さの紐・寸法・色を伝えれば、希望通りの試作品が送られてくるわけだ。
「これは商売としては赤字ですが、自分の欲しい紐がなくて困っているお客様に喜んでもらいたいとの思いで大出血サービスしています。

試作が本番でも構いませんという但し書きを入れてあることで、お客様も気軽に依頼できるようで、今は月に20件ぐらいの試作依頼があり、お送りした試作品が気に入ってもらえ追加オーダーが入った時が嬉しい瞬間です」と顔をほころばす。


紐・房を中心に魅力ある商い目指す

「将来的には、紐・房を中心にして、関連する商品も取り扱い、販売品目のバリエーションを広げていきたいと思っていますが、当面は、現在の紐・房に限定し、全国にまだまだいらっしゃるであろうヘビーユーザーを時間をかけて開拓していくことに力を注ぎ、当社の知名度アップを地道に取り組んでいきたい」と力を込める。

飾り紐 房付き卸業務への対応で時間が取られ、なかなかホームページを充実させることに時間が割けないのが現実だと思うが、甲冑に、人形に、菓子箱に、根付けに、携帯ストラップにと様々な商品に使われている自社の紐の使われ方をホームページはもちろんのこと、ブログを活用して発信していくことで、新たなユーザー発掘に繋げていっていただきたい。

菊結び2連古代紫、朱赤ネットを活用し、新規客を獲得していくためにもホームページのさらなる充実が課題であるが、一歩一歩ネット販売の実績を積み重ね、売上の新たな柱に育てていくことで、子息達が後を継ぎたくなる魅力ある企業に育てることが、森社長の偽らざる胸中ではないだろうか。


インタビューを終えて・・・
日頃何気なく使っている紐も専門的に掘り下げると奥が深いことに驚かされる。様々なところに紐は使われているだけに、異業種とのコラボレーションで新たな展開の可能性が広がり、これから益々楽しみである。


モリ(株) 代表取締役社長 森修英 氏社 名 モリ株式会社
住 所 加賀市大聖寺仲町6
電話番号 (0761)73-1544
URL http://fusahimo.com/


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