「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」(株)オハラ(金沢市)

(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」金沢・加賀・能登は、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

じわもんの企画外品に新たな命を吹きこみ、笑顔の輪を広げる商いに邁進 「(株)オハラ」
(※ 紹介動画はこちら)

じわもんの規格外品に新たな命を吹きこみ、笑顔の輪を広げる商いに邁進

農家が丹精込めて栽培した野菜であっても、形がきれいなものと歪(いびつ)なものができてしまうことは避けられない。これまで形の悪いものは、店頭販売する商品にならず廃棄処分されていた。形が悪いだけで味は何ら変わらない規格外食材を何とか活かすことができないだろうか。
そんな農家の思いを商品の形に変え、新たな販路を開拓しているのが(株)オハラである。松下龍文 営業課長に同社の「農水産物加工活性化業」としての取り組みを伺った。


何よりも生産者の笑顔が見たい

じわもんおかき 五郎島金時 さつまいもそもそもコンニャク製造を生業としていた同社だが、新たな事業展開の一環として全国の有名パティシエに製菓材料を供給するOEMの仕事を始める。

じわもんおかき 五郎島金時 さつまいもそんな中、五郎島金時の形の悪い規格外品をペースト状にし、大阪の有名ケーキ店でスイートポテトにして販売したところ長蛇の列ができ、美味しい食材であれば売れる商品になることを痛感。2003年のことである。
これがきっかけとなり、それまで味は何ら変わらなくても形が悪いだけで捨てられていた地元のブランド野菜である加賀野菜の新たな販路を開拓するビジネスに着手する。

この取り組みを同社の小原社長は「農水産物加工活性化業」と位置づけ、生産者の笑顔はもちろんのこと、それをお手伝いする同社の笑顔、その商品を販売するお店の笑顔、そしてお客様の笑顔、この四者が喜ぶ笑顔が同社の「4ッの笑顔」プロジェクトにつながる。


常に最高を求める姿勢

じわもんおかき 能登小木港・いか同社は、高いレベルを求める顧客に恵まれ、互いに切磋琢磨し、レベルアップに努めてきており、食の安全・安心は言うに及ばず、加工工程における安全管理を徹底している。
食材へのこだわりはもちろんのこと、その食材を仕込む水も限りなく純水に近い逆浸透膜水を使用している。

じわもんおかき 能登小木港・いか水道水や地下水を使うと、同じ作り方をしても日々微妙に仕上がりが異なることから、一年を通して品質を安定させるため逆浸透膜水を使用している。
ここまでこだわっている加工メーカーは全国的にも少ない。日本を代表するパティシエの期待に応えるものづくりをしていくためには、そこまでこだわっていく姿勢が不可欠でもあるということだ。そうした基本姿勢がある同社だから4ッの笑顔プロジェクトが成り立ったと言っても過言ではない。


土づくりから始まる菓子づくり

じわもんおかき 金沢港・甘えび「安く大量に作れれば添加物を使おうが何でもありの利益優先のものづくりではなく、土づくりからこだわった安心・安全なものづくりに徹底してこだわり、いい商品を作り、それを認めていただけるお客様に恵まれ、鍛えられてきたからこそ、この事業が成立したのです」と力を込める。

じわもんおかき 金沢港・甘えびじわもん(金沢弁で「地元産のこと」)野菜の規格外品を使うことで、そのブランド価値を高める援護射撃的な役割を果たせることに誇りを感じている。
何よりも産地を盛り上げ、頑張っている農家を支援し、志の高い人たちと一緒に仕事をさせていただくことで、自分たちの意識も高まる』これが、小原社長の信念でもある。もちろん同社が直接生産に携わっているわけではないが、農家と一緒になってやっているという思い、農家の思いを商品の形にして届ける縁の下の力持ち的な存在を自認する。


ブランドの知名度向上への一翼を担う

じわもんゼリー北海道の夕張メロンは、5月~7月の間のみしか収穫できず、生の販売は2カ月のみだが、北海道のメーカーが夕張メロンゼリーを作ったことで、一年中メロンゼリーが味わえる環境が整備され、夕張メロンのブランド価値が上昇した事例がある。

五郎島金時の収穫も秋と冬だけだが、これもスイートポテトやゼリーにすることで、一年中、五郎島金時を周知することができ、それによってブランドが形成され、産地のイメージアップにもつながることを願っている。

じわもんゼリーじわもんおかきシリーズは、加賀野菜・五郎島金時さつまいも、金沢港甘えび、能登小木港いか、輪島・舳倉島海女採りわかめの4種が140g入りで販売価格は380円、加賀橋立港香箱がに加賀橋立港香箱がにが140g入りで販売価格は480円、黒毛和牛能登牛のおかきは140g入り525円。
じわもんゼリーシリーズは、金沢のりんご、金沢の柚子、能登のうめなど、いずれも8個入り1,200円。今年(2011年)新たに金沢の生姜、小松のトマトがラインナップに加わった。

さらに、石川県で品種改良されたサツマイモ「兼六」が干し芋に適している品種であることに目をつけ、昨年、石川県農業試験場が試験栽培したものを分けてもらい、同社で干し芋に仕上げ限定100袋を販売したところ好評を博したことから、今年は生産量をさらに増やす予定だ。


地元のじわもんから全国のじわもんまで

ホームページ(4ッの笑顔)これまで、地元の農水産物を発掘し、それを加工することで活性化につなげていく動きであったが、もっと日本全国に視野を広げ、眠っている商材があるのではないかと考えており、今後の全国展開に向けてのきっかけづくりの一環としてホームページを展開している。

ショッピングページでは、それぞれの商品開発に至る経緯や生産者の思い入れが消費者に伝わるページ作りに注力し、生産者の横顔を紹介するコーナーも設けるなど、主役はあくまでも生産者であるとの同社の姿勢が垣間見える。

「当社の売上に占めるネット通販の比率は、まだまだ微々たるものですが、商品に対する評価がダイレクトにいただけることから、大事に育てていきたいと考えています」と、自社商品に対する思い入れに共感して購入してくれるヘビーユーザーを大切にしている。


何よりも大切なことは従業員満足にから

松下龍文 営業課長従業員満足と聞くと、高い給料と休日が多いことと思われるかもしれないが、小原社長の考える従業員満足とは、仕事を通じて人間性を高め成長することであり、会社の清掃から1日が始まる。

また、社員同士で何か嬉しいことをしてもらった時には、ありがとうカードに記入して相手に直接手渡しすることを実践し、月に10枚以上がノルマになっている。
それを通じて感謝の気持ちを養うと同時に、これまで何気なく過ぎていたことにも気付きが生まれ、周りに感謝する気持ちを持つことで、自分も周囲から感謝される人間に成長し、みんなが幸せになっていくとの発想で社員を育てている。


共存共栄で笑顔の輪を広げる

お土産にじわもんおかきこれまで丹精込めて育てたにもかかわらず、形が悪いために規格外となり廃棄されていたものが、同社の加工技術によって新たな商品として生まれ変わった時の生産農家の喜びが同社の原動力となり、大きな協働の輪が次第に広がってきている。

じわもんおかきの能登小木港いか」を例に挙げると、私自身それまで小木港の名前も知らず、ましてや小木港が函館港、八戸港に次いで国内で3番目にいか漁が盛んな港だということすら知りませんでした。こうしたことを情報発信していくことも当社の大切な役割だと思っています。
それによって少しでもブランド価値が上がり、有名になってもらえればそんな嬉しいことはありません」と顔を綻ばす。じわもんの魅力を様々な手法で発信する(株)オハラの次なる一手が楽しみである。


インタビューを終えて・・・
規格外品に一手間加えることで、新たな収益の柱となり、生産者、加工者、販売者、顧客の4者が笑顔になる「4ッの笑顔」プロジェクトが、地元だけでなく全国に、笑顔の輪が波紋のように広がっていくことを祈念したい。


(株)オハラ 社 名 (株)オハラ
住 所 金沢市柳橋町甲14-1
電話番号 (076)288-6572
設 立 昭和53年4月
資本金 8,000万円
社員数 49名
URL http://oharashop.jp/


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