「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」穴水商店振興会

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構 「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

穴水の魅力(川・人・味覚)再発見が活性化の鍵! 穴水商店振興会

穴水の魅力(川・人・味覚)再発見が活性化の鍵! 穴水商店振興会

まいもんまつりの里として知られる能登有料道路の終点・穴水町。春はいさざまつり、夏はさざえまつり、秋は牛まつり、冬は牡蠣(かき)まつりと美味しいものに恵まれ、毎回多くの来場者で賑わう。
その一方で、のと鉄道穴水駅周辺に点在する穴水商店振興会(会員数25店舗)に加盟する商店は、店主の高齢化や後継者難で厳しい環境下にある。そんな中、様々なイベントで集客に努めている穴水商店振興会の吉村扶佐司会長にお話を伺った。



◆地元の魅力をキーワードに商店街に元気を呼び込む
昭和40年代、グリーンスタンプやブルーチップなど様々なスタンプが重宝され始めたのを受け、穴水の商店街でも地元独自のスタンプを発行しようと穴水スタンプ会が設立されたのが昭和45年のことで、当時60店舗あまりが加盟していた。
賑わいを見せた穴水町の商店街も、過疎化、少子高齢化の波に揉まれ、年を追うごとに店主の高齢化と後継者がいないため閉店する店が増え、現在は25店舗に。
平成19年の能登半島地震から復興し、店舗の建物は新築されて綺麗になり、道路も街並みも整備が進み、環境は申し分ないのだが、商店街として集客力の低下が否めない状況にある。
そんな環境下にある商店街に少しでも元気の種蒔きができないかと吉村会長を先頭に、自分たちが子供の頃から遊び場として親しんできた真名井川(
ないがわ)を活用した「カヌー体験」、穴水町と縁があるアメリカ人天文学者パーシヴァル・ローエルに因んだ「カフェローエル」、能登半島地震からの復興をアピールする目的で地元の産品を販売する「復興市(ふるさと市)」などを開催し、商店街への集客に地道な努力を重ねている。
一大イベントである「カフェローエル」は、毎年多くの人で賑わう!
一大イベントである「カフェローエル」でのステージイベント。、毎年多くの人で賑わう!


◆川から始まる商店街!!
穴水町の商店街の中を流れる二級河川・真名井川(旧小又川:おまたがわ)は、50代以上の商店主たちが幼少の頃に川遊びをしたり、魚釣りをした生活に密着した親水空間だったが、長らく活用されないままになっていた。canu2-2.jpg
現在は活動を休止しているが、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団のB&G穴水海洋クラブが、子供たちにカヌー体験を通して、健全な精神を育成する活動を行っていた。そのためカヌーの艇庫もあるなど、以前からカヌーと穴水町は浅からぬ縁がある。そこに金沢大学と金沢星稜大学の地域課題研究ゼミナールの学生たちが目をつけ、カヌーを活用して真名井川の魅力を引き出せば、商店街の魅力がより一層増すのではないかとの発案でカヌー体験がスタートしたのだ。
具体的なコースは、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)の艇庫がある穴水町大町を起点に、穴水町商店街の中を通り、穴水町役場前を経由して戻ってくる一周約2㎞のコースを1時間ほどかけてゆっくりと巡ってくるもので、川から眺めることでこれまで気づかなかった新たな穴水の魅力ある自然景観を再発見できる。
体験した人たちの口コミで年々利用客が増えてきており、とりわけ夏休み中は多い日には家族連れが十組あまりカヌー体験に訪れ、受付担当者が嬉しい悲鳴を上げるまでになり、穴水町の新たな魅力として定着しつつある。



◆穴水町の一大イベントに育った「カフェローエル」

迫力のある祭り太鼓商店街の通りはもちろんのこと、商店街の中を流れる真名井川の流れに沿って両岸にキャンドルを整然と並べ、商店街への誘客につなげるイベント「カフェローエル」は、平成16年にスタートし、来年10年目の節目を迎える人気イベントで、ゆっくりと緩やかなフラダンス今では穴水町の定番イベントの一つとして遠方より訪れるファンも増えてきている。 昼は、商店街の広場周辺を会場に、炭火焼の牡蠣や魚介類の飲食コーナー、祭り太鼓やフラダンスなどのステージイベントで賑わいを見せる。
日が沈んで暗くなると、いよいよお待ちかねの灯りの一大イベントの幕開けだ。いつもは静かな夜の商店街もこの日ばかりは幻想的な灯りのイベントを一目見ようと多くの見物客で賑わい、各店舗が用意した料理なども店先で提供され、夜遅くまで賑わう。
夜にはなんとも幻想的な灯り
イベントを開催するためには、テントや椅子の設営やキャンドルを町中に並べたり、その後片づけといった裏方の仕事に労力を取られるが、最近はボランティアとして手伝いを申し出る人も出てきているようで、「継続してやってきたおかげで、町外からもかなりたくさんの人が見物に来て下さり、中にはボランティアをして下さるありがたいファンの方もおり、嬉しい限りです」と顔をほころばす。


◆地元の人たちの交流の場「ふるさと市」
能登半島地震から穴水町の商店街が復興したことをアピールする目的で始めた「復興市」は、年々参加者が増え、出店内容もバラエティーに富み、復興市から「ふるさと市」へと昇華してきている。
「ふるさと市」は地元の野菜や魚の販売、そしてコミュニケーションの場
地元の農家で採れた野菜、地元で獲れた魚介類、趣味のサークル等で作成した小物類など100円から手頃な価格設定で販売している。
これは単に商品を販売するだけの場ではなく、日頃一人暮らしで寂しい思いをしているお年寄りが集い、世間話に花を咲かせるコミュニケーションの場を提供するという重要な役割も担っている。



◆穴水ファンづくりに英知を結集
カフェローエル開催時には、のと鉄道と連携してビール電車を七尾―穴水間で走らせ、七尾から穴水までお客様を乗せ、七尾の石崎奉燈祭の時には穴水から七尾までビール電車を走らせるといった連携も行っている。
のと鉄道は、『花咲くいろは』の聖地の一つでもあり、全国から熱烈なファンが押し寄せるイベントが開催される際に、商店街で買い物や食事をしてもらえるような仕掛けを工夫するといった連携も今後の検討課題の一つではないだろうか。
穴水町の名所・旧跡に案内看板を設置し、穴水駅に降り立った人が30分~1時間程度、穴水町内をぶらり散歩できるような、人の流れを創出する観光コースづくりにも取り組んでいる。このコース整備と合わせて商店街も散策してもらえるよう「まち歩きマップ」の制作も同時並行で進めており、平成24年度内の完成を目指している。
商店街としては厳しい環境下にあるものの、商店主の人柄、都会では失われつつある地域のつながり、美しい自然環境、美味しい食べ物、これらが穴水町の大きな財産であり、そうした魅力を大いにアピールし、穴水ファンを増やすべく邁進してもらいたい。



◆情報発信できる魅力づくりが課題
吉村扶佐司 会長穴水商店振興会にはホームページがないため、外に向かって情報発信するツールがないのが現状である。
その課題を解消すべく、石川県商店街振興組合連合会のセミナーに参加している有志で、商店街のホームページを再度立ち上げることを目標に勉強を始めているところである。
通り一遍の商品だけではホームページを作ってもアピール力に欠けることから、「各商店が知恵を絞り、穴水ならではのお土産物になるようなオリジナル商品を作ることが急務で、まず能登を連想させ、次に穴水につながるような商品開発が不可欠だと思っており、みんなで知恵を出し合って何とか形にしたいと思っています」と吉村会長(写真:左)は力を込める。




◆インタビューを終えて・・・
穴水町には年4回、毎年開催される「まいもんまつり」や商店街が主催する「カフェローエル」といった知名度のあるイベントが定着している。これを商店街活性化に活用しない手はなく、町、のと鉄道、飲食店等との連携をより一層密にし、積極的な誘客戦略の展開を期待したい。


 ■商店街メモ
穴水商店街の街並み・名  称   穴水商店振興会
・会  長   吉村扶佐司
・所在地   穴水町大町一帯
・設  立   昭和45年
・加盟店   25店舗


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