2013年1月アーカイブ

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

七尾駅前の魅力ある商店街リボン通りへの誘客に日々努力  七尾駅前通り商店街振興組合
(平成24年12月取材)

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かつては七尾駅に降り立つと目の前に商店街の通りが見えた七尾駅前通り商店街(愛称:リボン通り商店街)だが、七尾駅前再開発事業により、駅前にパトリア、ミナクルの2つの商業ビルが林立し、駅前に通じていた商店街の入口が塞がれた格好となり、現在では駅から商店街の通りを見ることができない。
そのため、従来にも増して商店街の存在をアピールすることが不可欠となり、様々なイベントを開催し、地元住民とのつながりを大切にしている。日頃の取り組みについて得能勝秀理事長にお話を伺った。


◆商店街のコミュニケーション拠点「ふれあいリボン館」
七尾駅前通り商店街(愛称:リボン通り商店街)

七尾駅前再開発事業が開始される前、駅前通り商店街の愛称を募集したところ「リボン通り商店街」に決まり、アーケードの入口にリボンのマークをあしらった「ハートを結ぶ 七尾駅前 リボン通り商店街」として新たなスタートを切った。
以来、リボン通りの愛称を周知すべく、商店街の通りの街灯や各商店前のプランターに名称看板を付けてアピールしている。

リボン通り商店街は自ら商売をしている人もさることながら貸店舗が多いのが特徴で、商店街の通り中程にある空き店舗の一つを組合で借り、商店街の休憩スペース「ふれあいリボン館」として買い物客や地域住民に開放している。
「ふれあいリボン館」では、常時子供たちの個性豊かな作品が展示されている。お年寄りが商店街の途中で一服できる場所としての利用だけでなく、子供たちの絵画教室、書道教室、音楽教室などの練習の場としても活用されており、常時子供たちの個性豊かな作品が展示され(写真:左)、一息入れるお客様に癒しを提供するスペースとして好評を得ている。




◆ちびっ子の夏のお楽しみ「七夕まつり写生大会」

七夕まつり写生大会リボン通り商店街では、毎年、七夕の時期に商店街の通りに商店主が一斉に七夕飾りを華やかに設置し、七夕ムード満点の商店街をスケッチしてもらう写生大会を開催している。
約2万枚のチラシを作成し、地元の保育園、幼稚園、小学校に配布するだけでなく、新聞折り込みでも参加者を募集。
今年(平成24年)で44回目となる地元に定着したイベントになっている。この時ばかりは200名あまりのちびっ子たちが商店街の道路脇に陣取り、真剣にスケッチする姿で賑わい、いつもと趣の異なる商店街を見ることができる
写生大会後の表彰式写生大会が終わると子供たちの描いた絵を審査し、特賞8名、金賞16名、銀賞24名、銅賞40名の計88名に盾と賞状と記念品が贈られる
ちなみに特賞の記念品はキャラクター目覚まし時計。参加賞としてシャープペンシルとジュースが全員に配られる。

このイベントは、毎夏のリボン通り商店街の定番イベントとして地元の子供たちがとても楽しみにしている。44年もの歴史があるだけに、七尾で育ったちびっ子たちが、大人になってからも「そう言えばリボン通り商店街の七夕まつり写生大会に参加したなぁ・・」と懐かしく思い出すイベントに違いない。
写生大会の入賞作品は商店街に貼り出され、それを見に人が集まるという相乗効果もある。


◆一大イベント 「しののめフェスティバル」 と 「リボンバザール」

しののめフェスティバル

商店街の秋の一大イベントとして、七尾東雲(しののめ)高校と連携して開催される「しののめフェスティバルinリボン」がある。
場所やテントなどの施設、焼きそばやからあげの屋台などで使用する備品類は全て商店街が準備し、高校生たちは自分たちで栽培した野菜や花などを持ち込み、自分たちで販売する。
(写真上)
文化祭と商いの勉強を兼ねたイベントで、平成23年まで10年あまり、前身の七尾商業高校時代からリボン通り商店街を会場に継続して開催してきている。

ブラスバンドと太鼓演奏

よさこいとブレイクダンス

ブラスバンドや太鼓演奏に加え、よさこい・ブレイクダンスの演舞も行われ大いに盛り上がる(写真上)

この日ばかりはリボン通り商店街に若者が溢れ、その熱気が商店街をパッと明るくし、そんな若者たちの活気に引き寄せられるように大勢の見物客が集まり、大きな賑わいが創出される。商店街にとっても、東雲高校にとっても意義ある秋の一大イベントだ。

残念ながら平成24年は学校行事との兼ね合いで休止となった。「やはりこうしたブラスバンドや太鼓といった勢いをつける音楽とよさこいやブレイクダンスのイベントは、お客様もとても楽しみにしているだけに、来年はぜひ開催したい」と力を込める。

売り出しイベントである「リボンバザール」当日は、商店街を挙げての年2回の売り出しイベントである「リボンバザール」も同時開催され、押すな押すなの人出で商店街は大賑わいとなった。(写真:左)







◆一人でも多くのお客様のハートを掴む

得能理事長商店街の置かれている環境が厳しいことは否めないが、そんな中でも市や県の商店街活性化事業等を有効に活用し、商店街に少しでも人を呼び込むことにつながるイベントや情報発信に知恵を絞っている。と同時に、商店街の継続事業としてこれまで126回続けてきている先述の「リボンバザール」を今後も春と秋の2回開催し、加盟する商店が元気に頑張っていることを地元の人たちに発信していくことに力を注いでいく考えだ。
様々な環境変化に柔軟に対応し、常に前向きに、歴史あるイベントを大切にすると同時にいかに有効活用していくか。
ここに商店街として英知を結集し、心のこもった接客サービスで顧客に満足を提供することに邁進していく覚悟である。
商店主の高齢化が進む中、「数軒あまりではありますが、後継者が名乗りを上げた店舗があることが、これからのリボン通り商店街にとっての明るい話題です」と
得能勝秀理事長(写真:左上)は顔をほころばす。次代を担う若手たちが新しい発想で商店街を盛り上げていくことを期待したい。


◆インタビューを終えて・・・

七尾駅前だけでなく、どこの商店街も店主の高齢化、後継者難、少子化など取り巻く環境は厳しいが、そんな時こそリボン通り商店街のキャッチフレーズにあ る、組合員と顧客のハートを結ぶ、心あたたまる商店街として真心サービスをモットーに商店街の存在感を発揮してもらいたい。



 ■ 商店街メモ
・名  称    七尾駅前通り商店街振興組合
・理事長    得野勝秀
・所在地    七尾市大手町一帯
・設  立    平成6年
・加盟店    33店舗

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

個性豊かな商店街が山中温泉の魅力アップに日々邁進!  山中温泉湯の本町商店振興会・中央振興会
(平成24年11月取材)

個性豊かな商店街が山中温泉の魅力アップに日々邁進!  湯の本町商店振興会・中央振興会

加賀の奥座敷・山中温泉は、その名のとおり山の中にあり、鶴仙渓(かくせんけい)という他の温泉地にはない景勝地に恵まれている。
山中温泉は温泉嫌いで知られた松尾芭蕉が、山中温泉の名湯を気に入り8泊も滞在し、『山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ』と詠んだことで知られる。
そのお膝元にある2つの商店街、山中温泉湯の本町商店振興会ならびに山中温泉中央振興会では、山中温泉の魅力アップに日々取り組んでいる。
湯の本町商店振興会の紺谷欽夫会長、中央振興会の中村学紀会長にお話を伺った。



<湯の本町商店振興会>
◆笑顔のコミュニケーション

湯の本町商店振興会は、地元住民が食料品や日用雑貨、洋服などを買いに行く地元密着の商店街で、昔から観光客向けではなく、地元指向で繁栄している。
そうした地元のお客様との心のつながりをより一層大切にしたいとの思いから、商店街とお客様の絆を深めることを目的に「笑顔」をキーワードに、定期的に落語公演会を開催している。
「千円以上のお買い物で」「常連客に先着順」など、各店舗独自の配布条件を店頭に掲示するポスターに明記し、イベントの招待チケットを配布している。
湯の本町商店街でお買い物をすると、落語公演が無料で楽しめるという付加価値をプラスし、誘客促進につなげている。

◆盛況だった三味線&ジャズバンド公演

常連客はお年寄りが多いため、お年寄りに大いに笑ってもらうには落語が一番と考え、落語家を呼んでの落語公演を8回開催し好評を得てきた。
9回目となる先般のイベントは、少し目先を変え、去る11月10日(平成24年)に三味線奏者・永村幸治氏とジャズバンドのコラボレーションによる三味線ライブを開催
(写真:下)
三味線奏者・永村幸治氏とジャズバンドのコラボレーションによる三味線ライブ
当日は、開演時刻が19時30分であるにもかかわらず、1時間あまり前から会場である山中温泉元湯に併設された山中座に夕食を終えた家族連れ、中高年夫婦、おばあちゃんと娘さんといった様々な組み合わせの近所の人たちが三々五々集まり始めた。(写真:

この時を楽しみにしていたことが伝わってくる笑顔があちこちに見受けられ、開演時には客席が満席となる盛況ぶり。

三味線ライブは、大いに盛り上がった。

三味線とジャズの生演奏は、さすがに大迫力で、1曲終わるごとに盛大な拍手で会場は大いに盛り上がった。こうした光景を目の当たりにし、商店街主催のイベントが地元の人たちの楽しみの一つとして定着してきていることを実感させられた。

◆おまけ付きチケットで顧客の心をくすぐる

この演奏会の招待チケットの半券は、公演後1ヶ月間、湯の本町商店街の加盟店で買物する際に300円の割引券になるという心憎い配慮がされている。
もちろん、飲食店もあるため、食事をしても割引になる。
湯の本町商店振興会 紺谷会長商店街に来ると楽しい、買い物以外の楽しみも提供してくれる商店街にしたいとの思いで、笑いがある落語会を8回開催してきました。
後継者がいなくて自分たちの代で店を辞めるところも出てきていますが、少しでも商店街に笑いの輪を広げることができればと商店街を挙げて取り組んでいます」と紺谷会長は笑顔で語る。
地元にとってなくてはならない心が通い合う商店街として存在感を高めている。山中温泉は一人暮らしのお年寄りが多いことから、わずかの注文でも自宅まで配達サービスするなど、各店が精一杯の努力を重ね、肩を寄せ合い、激励し合って盛り上げている。


<中央振興会>
◆散策時に休憩できるスポットづくり
中央振興会には旅館が多く加盟しており、商店街と旅館が協力し、観光客を取り込むような取り組みができないかという観点から振興策を模索してきている。
中央振興会 中村会長「中央振興会は、鶴仙渓のあやとり橋から黒谷橋の区間にあたることから、山中を代表する観光スポットである鶴仙渓を歩いてもらうことが、中央振興会の商店前も通ることになるので、その途中にちょっと立ち寄ってもらえるスポットに各商店がなればと思っています。
さらに、散策の際の休憩スポットになればとの思いから、平成22年3月に東山荘という旅館だった古い建物を改装して東山ボヌール』というカフェを設け、観光客の回遊促進にも努めています」と中村会長(『きぬや』代表)は力を込める。


◆若手がゆるキャラとアートで街を盛り上げる

各店舗を回って絵画鑑賞「小さな町のアート展」中央振興会の各店舗では、「小さな町のアート展」と銘打ち、地元在住の作家が鶴仙渓をテーマに描いた絵画を加盟する14店舗に展示し、各店舗を回って絵画鑑賞するスタンプラリーを9月1日~11月30日(平成24年)の期間限定で実施。
スタンプラリーを達成したお客様には、中央振興会の若手有志が考案した『おわんさん』というゆるキャラのストラップをプレゼントした。同期間中に加盟店で3,000円以上のお買い物をした人も同ストラップをもらうことができ、合わせて1,200名様にプレゼントしたという。おわんさんのショートアニメも作成し、YouTubeで公開しており、その再生回数が1ヶ月間を待たずに千回を突破している。
観光客に少しでも財布の紐をゆるめてもらう動機づけになればとの思いもこの山中温泉の非公式ゆるキャラ『おわんさん』に込められている。
山中温泉では昔から旅館の若旦那が、おあんさんと呼ばれていること、それと地元の伝統工芸である山中漆器のお椀を題材に、ほんわかとした雰囲気を醸し出したゆるキャラが、YouTubeやブログでの情報発信の効果で、静かなブームが始まりつつある。
おわんさんストラップは購入することができ、販売先は中央振興会会員店だけでなく、山中温泉道の駅や山中座にも広がりが出てきており、女性観光客が「かわいいね」と手に取り、友達へのお土産にまとめ買いする姿が見受けられた。


◆各店の個性を誘客につなげる

おわんさんは非公式ゆるキャラではあるが、地元の若手商店主たちが話題づくりの一つとしての取り組みを始めており、これからどのような広がりを見せるか、大いに楽しみである。
土産物店『きぬや』「商品を販売するだけでなく、お客様に楽しいひとときを提案することが大切との思いから、私の店( - Kaga Style - きぬや:写真左)でも二階のスペースを活用して陶芸教室を行っており、体験してもらうことで商品に興味を持ってもらうきっかけになればと思っています」と中村会長が語るように、各店が個性を発揮し、観光客を呼び込む努力に余念がない。



◆心を一つに山中温泉の魅力を発信

山中温泉は、栢野大杉(かやのおおすぎ)や鶴仙渓(かくせんけい)に代表される自然の美しさはもちろんだが、温泉とモノづくり(山中漆器)が共に栄えている街であり、こうした街は日本中探しても山中温泉だけではないだろうか。
そんな思いを観光客に発信すべく、山中商工会が中心となって温泉に泊まって漆器のモノづくりを見学してもらう『山中温泉工房めぐり』を始めたところでもある。
いずれも観光の大きな要素であり、これから山中温泉を全国に向けて発信していく際の重要なキーワードだと捉えている。
同 じ山中温泉にある二つの商店街ではあるが、それぞれに顧客となるターゲットが、湯の本町商店振興会は地元密着、中央振興会は観光客とその色合いは異なるも のの、山中温泉を盛り上げようという思いは、老いも若きも同じであり、同じ目標に向かって邁進する個性豊かな商店街のこれからに期待したい。



◆インタビューを終えて・・・

11月中旬の紅葉・カニ解禁・週末という絶好の行楽日に取材したこともあるかもしれないが、予想以上に多くの観光客が山中温泉を訪れており、あちこちで賑 わいが見られ、土産物店には観光客が溢れていた。観光地としての魅力を兼ね備えている温泉街だけに、ちょっとしたアイデアや工夫で、まだまだいろんな可能 性を引き出せるに違いない。



 ■ 商店街メモ
・名  称    山中温泉湯の本町商店振興会
・会  長    紺谷欽夫
・所在地    山中温泉湯の本町一帯
・設  立    昭和45年
・加盟店    17店舗
・U R L     http://www.esowa.co.jp/yunohon/


・名  称    山中温泉湯中央振興会
・会  長    中村学紀
・所在地    山中温泉湯鶴仙渓、薬師通り一帯
・設  立    昭和58年
・加盟店    9店舗
・U R L     http://www.higashiyama-bonheur.jp/

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第4回<石川県ネットショップ> ベルビーベベ
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  第4回<石川県ネットショップ> ベルビーベベ

  「多店舗展開はチーム力で勝負」

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株式会社ベルビー(ベルビーベベ) 代表取締役の北川英明さん★ショップサーブ ネットショップ大賞2011秋 ギフト部門 総合1位
30,600の本店サイトの中から選ばれました!


講 師:

株式会社 ベルビー

代表取締役 北川 英明 氏

ウエディングアイテム、プリザーブドフラワー、ベビー用ギフトの製造販売
http://bv-baby.jp/(ベルビーベベ)

日 時:

平成25年 1月 16(水)13:30~16:30

場 所:石川県地場産業振興センター
新館5F 第12研修室

内 容:
ネットショップの歴史と現状、ウエディングアイテムやフラワーギフトを中心に6つのネットショップを運営する多店舗展開の必要性。そしてチームで戦う意義などについて、お話しいただきます。
皆さまのご参加をお待ちしております。


●主な受賞歴

2011年 楽天「成功のコンセプト賞」受賞

2011年 ショップサーブ ネットショップ大賞2011秋 「ギフト部門 総合1位」

2012年 ネットショップコンテスト北陸2012「ファイナリスト賞」受賞


株式会社LATERAL 北村錬充先生対 談:北村錬充氏(株式会社LATERAL 代表取締役/お店ばたけホームページドクター


【お問合せ】

  (財)石川県産業創出支援機構 産業振興部 産業情報課(お店ばたけ事務局)
  TEL 076-267-1001  FAX 076-268-4911

ISICOネットショップセミナー受講お申し込みフォームへ移動

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

住民参加型イベント(紫灯路)で商店街の魅力づくりに邁進  片山津商工振興会

住民参加型イベントで街の魅力づくりに邁進 片山津商工振興会

加賀市を代表する温泉地の一つ片山津温泉は、風光明媚な柴山潟を取り囲むように温泉旅館が点在し、その旅館と共存共栄で繁栄してきている商店街が片山津商工振興会である。
片山津温泉への入り込み客数の減少で厳しい環境下にあるものの、若手店主たちが一致団結し、商店街に人を呼び込む様々なイベントを展開している。
片山津の街を愛する若手商店主たちの信望も厚く、商工振興会の会長を務める山形貴秀氏、副会長を務める打出浩敏氏にお話を伺った。


◆地域資源を活用し、誘客促進の魅力づくり

観光客向けの体験型観光ならびに片山津温泉の魅力の一つとして定着してきているのが、柴山潟の湖底土と片山津温泉の源泉を使って染める「晶子(あきこ)染め」と源泉をにがり代わりに使う「源泉豆腐」づくり体験である。
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晶子染め とは・・・
「晶子染め」製品平成16年、地球環境科学が専門の金沢大学名誉教授の田崎和江氏が、粒度が細かい柴山潟の湖底土が奄美大島の特産である「大島紬」を染める泥に似ていることに気づく。
さらに、ミネラルを多く含む源泉にも着目し、色止めに使えるのではないかと研究を重ねた結果、化学薬品を一切使わず、ここでしか出せない色合いの染め物が誕生した。
染め方は絹の生地を数カ所輪ゴムで縛り、源泉で煎じた緑茶と柴山潟の湖底土の中で揉み込む。
晶子染めでオリジナルのハンカチとスカーフ染め上がった布は一つとして同じものはなく、作り手の個性が反映された文字通り一点物だ。
手軽に自分だけのオリジナルのハンカチ(絹35㎝角)やスカーフ(絹130㎝×145㎝)を染められることから、とりわけ女性観光客に人気で、従来までのお土産にはない、自分の手で自分のための思い出に残る記念の品を作れる魅力が、旅行雑誌や旅行者のブログで情報発信されていることも奏功し、根強い人気がある。
晶子染めというネーミングは、歌人・与謝野晶子が片山津で詠んだ和歌 「風起こり 薄紫の 波動く 春の初めの 片山津かな」 に因んだもの。
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源泉豆腐 とは・・・
楽しい手作りの源泉豆腐片山津温泉の源泉はミネラルを多く含むことから、これを豆乳に混ぜることで源泉がにがりの役割を果たし、豆乳がうまく固まり、塩味の温泉豆腐ができあがる
豆腐づくり体験は、女性だけでなく家族連れにも好評で、子供は目の前でみるみる豆腐ができ上がっていく過程に喜び、自分で作ったできたて豆腐に笑顔がこぼれ、観光客だけでなく地元の家族連れのリピーターもいる人気体験になっている。

晶子染めならびに源泉豆腐づくりは、体験型観光の目玉として、片山津温泉を訪れる女性観光客や家族連れに大人気で、平日はもちろんのこと、週末ともなると体験会場である商店街中心部にあたる三区通りでひときわ目を引く紅殻格子の
芸妓検番花館(はなやかた)」で順番待ちとなることも珍しくない。

◆晶子染めの行灯で商店街に光回廊を創出

晶子染めの行灯片山津商店振興会では平成24年に、晶子染めで染めた布の活用法として、行灯に仕立て街中に光回廊を演出するイベントを企画開催した。
以後毎年、体験学習で晶子染めを行っている近隣の小学生に行灯用の晶子染めづくりを依頼し、完成した布をプラスチックでコーティングし、円筒形にした行灯が片山津に新たな魅力を創出することとなる。

今年(平成24年)から 『紫灯路(むらさきとうろ)』 というタイトルで定番イベント化され、多くの人たちで賑わった


紫灯路(むらさきとうろ) とは・・・
商店街中心部にあたる三区通りの活性化を目的に、晶子染めの行灯を商店街の通りや周辺の公園にズラリと並べ、蝋燭(ろうそく)の灯りとLEDで光回廊を創出するイベントのことで、片山津の四季を通しての定番イベントになっている。

なんとも幻想的!

当初は300基程度を並べていたが、今秋の紫灯路では1050基に増えた。そこには、地元の小学生に一人一枚晶子染めの制作を依頼し、それを行灯に仕上げることで、自分たちの作った行灯を家族で見に来てもらおうとの粋な企画がなされた。
このことは地域住民のイベントへの参加意識を高揚することにもつながり、子供たちも楽しみにしている。

1000基を超える晶子初めの行灯とLEDで光回路を創出

「今回の紫灯路は、行灯の数が1000基を超えたことで、街中に文字通り光の回廊ができ、温泉街が幻想的な雰囲気に包まれ、なんとも言えない美しさに訪れた皆さんも歓声を上げ、あちこちで携帯のカメラで撮影する姿が見られ、街カフェの飲食コーナーやライブ演奏も賑わい大成功でした」と、満面の笑みで
打出副会長は紫灯路の夜を振り返る。

芸妓検番「花館」の前で、幻想的な二胡、フルートとピアノの演奏
・芸妓検番「花館」の前で、幻想的な二胡、フルートとピアノの演奏

カフェの飲食コーナーと紅殻格子の芸妓検番「花館(はなやかた)」
街カフェの飲食コーナー と 紅殻格子の芸妓検番「花館(はなやかた)」
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街カフェについては月に1回ぐらいのペースで開催したいとの思いもあり、定期開催が期待される。また、来年(平成25年)のゴールデンウィークには3日間連続で公園に行灯を展示することも検討している。

◆片山津ならではのB級グルメ・片山津バーガーを発案

片山津に来たらこれを食べなければ!と言える名物を作りたいとの熱い思いをいだいていた商店主の発案で、新たなご当地グルメを作ることになった。
商店街の飲食店有志が取り組み、試行錯誤の末に辿り着いたのが片山津温泉の高濃度の塩泉で作った温泉卵を使った「片山津バーガー」である。
現在は7店舗で賞味することができ、それぞれの店が個性とアイデアを商品化したユニークなバーガーを提供しているが、いずれのバーガーも一口頬張ると温泉玉子の美味しさと食材の旨みが口の中に広がり、癖になること請け合いだ。
今後は街カフェや紫灯路のイベント開催時の人気メニューの一つとして育てていくと同時に、片山津の新たな看板商品として情報発信にも力を注いでいく考えだ。


片山津温泉の高濃度の塩泉で作った温泉卵を使った「片山津バーガー」
1. シュ・ラスコバーガー SHU/LASCO) <上写真:左>
2. お好み焼バーガーなか伸) <上写真:中央>
3. 男前バーガー ・ 美少女バーガー 
村カフェ アレ・コレ) <上写真:右(左が美少女バーガー)>

片山津ならではのB級グルメ「片山津バーガー」
4. カモ治部焼バーガー (味屋だんご) <上写真:左>
5. ばーがーどーね パンドーネ <上写真:中央>
6. バイカーズバーガー PINE DINER <上写真:右>

7店舗で食べられる「片山津バーガー」
7. イタリアンまちバーガー まちカフェ

◆商店街を挙げて新店舗を誘致し、活気を醸成

山形会長平成22年から片山津商工振興会を挙げて空き店舗対策に取り組んでいる。
加賀市からの助成制度も奏功し、これまでに飲食店や雑貨店、マッサージ店、お好み焼き店など6店舗の新規出店に結びついている。
これまで閉ざされていたシャッターが開くことで、商店街の店の明かりが増え、街が明るくなり、来街者が増え、活気と賑わいが創出されるというプラスの相乗効果が期待される。
「多くの観光客の方に来ていただかないことにはこの町は元気にならない。そのためには町の魅力づくり、賑わい創出、情報発信にとにかく力を注いでいきたい。温泉旅館と共に栄えてきた町だけに、観光協会さんとも協力しながら様々な試みを展開していきたいと思っていますが、まず何よりも商店街自らが新しい店舗を誘致し、活気を呼び込むことに努めています」と山形会長は力を込める。

◆メールマガジンを誘客のツールとし、情報発信を強化

打出副会長片山津商工振興会では、従来から商店街で発行している「ゆーでるかーど」がリニューアルしたことから、そのカード交換に合わせて、メルマガ会員への登録を勧誘している。
対象とする年齢層別に商店街のイベント情報などを発信していきたいと思っており、急ピッチで登録作業を進めていきたい考えだ。
メールマガジンの活用と同時に、年間を通して様々なイベントを展開していることを事業者側にももっと情報発信する必要性も痛感している。
例えば、紫灯路などのイベント開催日時を旅館の接待の方に周知しておかないと観光客の皆さんに来てもらえないといったこともその一例で、チラシ等を作成し、各旅館にPRすることにも力を入れていく予定である。


◆光回廊の街・片山津を全国に発信
今後は商店街だけでなく、柴山潟に整備中の新しい堤防にも行灯を並べ、商店街と湖を彩る一大光回廊を実現することが目標で、片山津を代表するイベントに育てるべく、片山津商工振興会の会員一同やる気満々だ。
まずは自分たちがやっていることを知ってもらうことが先決で、そのためにホームページやfacebook、twitterなどのソーシャルメディアを活用した情報発信のあり方を研究中である。
片山津商工振興会の場合は、世代交代が順調に進んでおり、山形会長をはじめとした40代の商店主たちが商店街活動の旗振り役として頑張っている。
「何をするにも人です」と山形会長が強調するように、同振興会には20歳~40歳で構成される「あすなろ会」なる若手の集まりがあり、そうした次の世代の後継者も巻き込みながら、商店街を挙げてのイベントを開催できる点が片山津商工振興会の強みでもある。



◆インタビューを終えて・・・

商店街の役員を40代の若い人たちが務めていることにまず驚かされた。その若さを武器に、片山津の恵まれた自然環境を十二分に活用し、これまでになかった ような発想で様々な試みを提案し、温泉地として、観光地として、そして商店街として、片山津の個性を積極的にアピールしてもらいたい。



 ■ 商店街メモ
・名  称    片山津商工振興会
・会  長    山形貴秀
・所在地    加賀市片山津温泉一帯
・設  立    昭和52年
・加盟店    118店舗
・U R L     http://www.katayamazu.net/

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