地産地消の思いを込め 新タイプのベジ味噌を開発 橋栄醤油みそ(株)

(財)石川県産業創出支援機構お店ばたけ事務局では、「お店ばたけ新規出店者」の実店舗・ネットショップ(HP)を訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介しています。

お店ばたけ出店者 橋栄醤油みそ  (平成25年1月取材)

大正13年創業の醤油醸造メーカー・橋栄醤油みそ株式会社

まるは上みそとまるは熟みそ江戸時代の醤油5大産地(銚子・野田・小豆島・竜野・大野)の一つとして知られる金沢市大野町
大野の街中に入ると、何とも芳醇な醤油の香りが訪れる者を迎えてくれる。藩政時代から伝統の醤油づくりの技が連綿と受け継がれてきているこの地で、大正13年創業の醤油醸造メーカー・橋栄醤油みそ株式会社の4代目・橋本雄一専務(上写真:左)、営業部の赤倉和貴氏(上写真:右)にお話を伺った。


ホームページを開設し、小売部門を強化

橋栄醤油みそのホームページ橋栄醤油みその醤油の特徴は、お客様からの様々なニーズに応えるオーダーの醤油づくりに力を注いできている点だ。
例えば、甘みを求めるところ、旨みやコクを求めるところ、香りを求めるところ等々、客先によって千差万別のニーズがあり、同じ甘みでも微妙な違いがある。
お客様の様々なニーズにきめ細かく対応してきたことによって、同社の基本となる醤油の味が歳月をかけて定まってきた格好だ。
醤 油や味噌の業務用卸の売上が全体の8割強を占めている。「これまで業務用卸に注力してきたため、一般のお客様に自社の商品をもっと認知していただき、小売 部門の売上を伸ばしていきたいと考え、3年前(平成22年)にホームページを開設し、ネット販売をスタートさせたところです」と橋本専務はホームページ開 設の狙いを語る。


県産野菜を自社の味噌に合わせる 『ベジ味噌プロジェクト』

 ・ 能登野菜を使った 『中島菜みそ

ホームページ開設に合わせ、新たな商品開発への取り組みもスタートさせた。大手メーカーと価格競争する商品ではなく、付加価値をつけることでお客様に選択してもらえる魅力ある商品づくりがテーマ
県産野菜を自社の味噌に合わせる『ベジ味噌プロジェクト』醤油や味噌の消費量が落ち込んできている中で、若い人たちに手軽に味噌汁を飲んでもらえる商品を提案できないか、試行錯誤を繰り返す中で、県内の安全で安心できる生産者の顔が見える県産野菜と自社の味噌のコラボレーションを企画

県内の野菜生産者に自らの思いを伝え、共に商品開発に取り組む 『ベジ味噌プロジェクト』 を始動した。

中島菜みそまず第1弾として石川県独自の野菜の中から、能登野菜の中島菜に着目。
昨年(平成24年)春の中島菜の収穫時期に間に合い、七尾市中島町の生産農家に橋本専務が思いを伝えたところ、能登野菜・中島菜を広めたいという生産者の思いと合致。

中島菜を乾燥させてチップ状にしたものと粉末状にしたものを味噌の中に混ぜ込んだ。「混ぜる分量はどの程度がベストなのか、それを決めるために毎日昼食時に社員全員でみそ汁の試食を繰り返し、ようやく商品化にこぎつけることができました」と赤倉氏は苦労した開発段階を振り返る。そうした努力の末に新製品 『中島菜みそ が誕生する。
中島菜には血液をさらさらにする効果があると
言われていることから、キャッチコピーは「毎日さらさら生活」。中島菜みそは、通常のみそ汁を作る際に使うだけでなく、カップに適量の味噌とお湯を入れて混ぜるだけで中島菜の味噌スープとしても楽しめる手軽さが売りだ。

 ・ 白山市産野菜を使った 『トマトみそ

トマトみそ中島菜みその次に第2弾として取り組んだのが、白山市平木町で生産されているトマトを味噌に入れること。
トマトのリコピンには老化を防ぐ作用や、肌を若々しく保つ美容作用があると言われていることから、キャッチコピーは『太陽の恵でキレイキラキラ』。
そんな健康野菜を味噌に入れて手軽に食べて欲しいとの思いから 『トマトみそ』 が誕生する。トマトは水分が多いことから乾燥させる加工法等を研究するため、県工業試験場の協力も得たという。
味噌汁はもちろんのこと、トマトはイタリア料理のメイン食材であることから、リゾットやパスタを作る際に使っても美味しくなるのではとレシピを考案中


 ・金沢産野菜を使った 『生姜みそ』 

中島菜みそ、トマトみそに続くのは、女性の冷え性にも効果があり、からだを温める作用がある生姜を味噌に混ぜ込んだ生姜みそ』 である。生姜を乾燥させる時は、新生姜よりも少し寝かせたひね生姜の方が味がいいため、それを使って平成25年2月中に発売を開始する。

「ベジ味噌シリーズを販売するだけでなく、このシリーズを使うとこんな料理が美味しく作れますよといったレシピづくりもこれから取り組んでいきたい」と橋本専務は意欲的だ。
いずれの商品も生産者の顔が見える、より安心で、地域性溢れる商品コンセプトがこれまでにない特徴である。


お客様と共に商品開発に取り組む

ベジ味噌商品は、テレビや雑誌等でたびたび紹介され、話題性があることから問い合わせが増えてきている。「従来まで卸部門が主力だったことから、一般のお客様に橋栄醤油みその社名と商品を認知していただくきっかけにしていきたい。
そのためにもホームページのアクセス数をいかにして増やしていくか、お店ばたけへの出店を契機に右肩上がりになるよう勉強させていただきたいと思っています」と橋本専務は力を込める。
ベジ味噌シリーズの新商品開発にあたって、お客様からこんな野菜を使って欲しいというアイデア募集や、味噌だけでなく醤油と野菜などを組み合わせた新商品開発に向け、お客様の声を聞くようなこともやってみたいと考えている。
「若い人たちが味噌や醤油を消費しなくなってきているので、少しでも興味を持っていただけるような商品を提案することで、長い目で見てお客様になっていただけるきっかけになればと願っています」と赤倉氏は付言する。


商品と共にお客様に楽しんでいただける情報を提供

まるはの「足軽だより」ホームページでは、自社商品のアピールはもちろんのこと、バラエティーに富んだ調理例がプロ顔負けの鮮明な写真で紹介されており、顧客にとってありがたい配慮が感じられる。
赤倉氏が担当するブログまるはの一滴入魂
猫衛門の一語壱絵)はほぼ毎日更新されており、新しい情報を発信すると共に、石川県の観光情報なども積極的に掲載している。
また、数年前からお得意先に納品する際に一緒に届けている月刊紙 「まるはの足軽だより」も赤倉氏が担当し、地元の観光地はもとより、出張で県外に出かけた際は、現地の見所などをカメラに納め、ふんだんな写真と赤倉氏の文章で伝えるチラシを制作し、毎月1回届けている。
これは赤倉氏のまめな人柄が滲み出ている力作である。「商品を配達するだけでなく、お客様に楽しんでいただける情報を提供できればとの思いで始め、自社商品の宣伝は少なく、それ以外の観光地の紹介などに力を入れています」と、赤倉氏は毎月の苦労を語る。


商いの基本に忠実に邁進

「商売を大きくすることよりも、お客様から必要とされる会社、小さくても注目される会社にしたい。と同時に、お客様の口コミで評判がじわじわと広がり、お客様がお客様を呼ぶような商いに専念していきたい」と橋本専務は力を込める。
こだわりのぽん酢しょうゆ事実、ぽん酢しょうゆは、口コミで評判が広がり、じわじわと売上を伸ばしてきている。
同社の特印醤油」と「能登海洋深層水」それに能美市辰口(たつのくち)の「国造柚子(こくぞうゆず)」を使用し、酸味が苦手な人にも手軽に使ってもらえるよう柔らかく甘みを加えてあるのが特徴だ。
ぽん酢と言えばお鍋のイメージが強いが、サラダのドレッシングとして一年中使用できるとお客様からも好評とのこと。
こうした商品づくり、接客、社員教育といった基本的な部分に注力し、共存共栄の精神で、みんなで心を一つに大野醤油の発展を願い、邁進していく考えだ。
「同じ商品でも、切り口や見せ方を変え、話題になる新しい商品を開発し、様々な味噌の楽しみ方ホームページフェイスブックをフルに活用し、従来からの味噌汁ファンはもちろんのこと、若い人たちに積極的に発信していきたい」と夢を膨らませる橋本専務である。



インタビューを終えて・・・
『安売りはするな。付加価値をつけて販売せよ。』との先代の教えを胸に、堅実な商いに徹する中で、1歩ずつ着実に新しい商品を萌芽させている橋栄醤油みそ株式会社。大野の街と共に発展し、味こころを時代につないでもらいたい。

橋栄醤油みそ商   号 橋栄醤油みそ(株)

創   業 大正13年

住   所 金沢市大野町1-30

電話番号 076-268-2244

URL http://www.hashie.co.jp


お店ばたけホームページ

お店ばたけホームページへ
ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」は、(公財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

アーカイブ

ブログを購読する(RSS)

  • RSS2.0を購読する
  • RSS2.0を購読する