2013年3月アーカイブ

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

都会の若者の視点を活用し門前の魅力を再発見するまちづくり  総持寺通り協同組合
(平成25年3月取材)

都会の若者の視点を活用し門前の魅力を再発見するまちづくり 総持寺通り協同組合

總持寺祖院の門前町として栄えてきた輪島市門前町(わじましもんぜんまち)。
平成19年3月25日、震度6を記録した能登半島地震に見舞われ、当時39店舗あった商店街の7割が半壊以上の被害を受けたものの、4年後の平成23年12月までに全ての店舗が再建された。
1店舗の廃業もなく新規出店も合わせ42店舗が元気に営業する
持寺通り協同組合の五十嵐義憲代表理事に、若い力を活かした地域活性化への取り組みを伺った。

◆元気な門前町を各種イベントを通じて発信!

能登半島地震による門前町の被害は、全壊327棟(うち商店街8棟)、大規模半壊74棟(同3棟)、半壊570棟(同17棟)、一部損壊2714棟(同9棟)と大きなものだった。
震災からの復興に向け、震災前からスタートしていた街並み修景事業と同時進行で商店街の各店舗の建て替え、道路等の景観整備が進められ
持寺通り商店街は4年の歳月を経て新しく生まれ変わった。
通り中程には商店街が誘致したイタリア
レストランが開店し、おしゃれな雰囲気を醸し出している。元気に復興した門前町を発信するイベントが、3月の「そばの市」と「雪割草まつり」、11月の「新そばまつり」である。

・そばの市

餅まきで豪華景品が当たるかも。門前町では古くからそばの栽培が盛んで、門前町そば生産組合と共に、 毎年3月に開催されるイベントが「そばの市」である。
当日は開会式のあと、餅まき(写真:左)が行われる。
門前そばの販売はもちろんのこと、
鹿鍋、漬け物、たこ焼き、カニちらし、地酒、栗、大判焼き、大福もち、水ようかん、やきとり、そば粉クッキー、山菜おこわなど地元の特産品がテントで販売され、歩行者天国となった持寺通り商店街は終日多くの来場者で埋め尽くされる

そばの市

今年(平成25年)の「そばの市」は、朝から雪が降る悪天候だったため人出は少なかったようだが、昨年秋の「新そばまつり」は天候にも恵まれ、2日間で3000食を超すそばが売れる大盛況だった。

・新そばまつり
門前そばを「新そば」の時期(11月)に販売することを目的に、「新そばまつり」が毎年開催されている。「 門前=そば 」というイメージが定着してきたこともあり、イベント当日は県内外から多くの人が訪れ、総持寺通りが人並みで溢れ、押すな押すなの大混雑となり、自然薯をつなぎに使った門前そばの茹でたての美味しさを堪能しようと長い行列ができる。
「商店街の有志もそばの屋台を出し、多い年は2日間に1400食あまりのそばが出る。昼前から夕方まで昼食もとれないので、売り切れた時には全身がガタガタになるくらい疲れますが、これがまた心地いい疲労感なんです」と五十嵐氏は笑顔で語る。
そばの販売だけでなく、地元の秋の特産品の販売や餅つき体験とつきたて餅の販売、商工会青年部による催しなどのアトラクションも行われ、総持寺通り商店街は終日賑わいをみせる。


・雪割草まつり

雪割草まつりのポスター門前町の猿山岬(さるやまみさき)は、日本一の「雪割草」の群生地として特別保護区に指定されており、平成20年には輪島市の花にも指定されている。
昨年(平成24年)3月に開催された「雪割草まつり」では、雪割草の写真展、雪割草は採取禁止のため栽培した雪割草の展示(写真:下)や
即売、雪割草の押し花体験、地域の特産物である門前そば、漬け物、もちなどの販売が行われた。
雪割草は全国に愛好家が多く、イベント当日は県外からも熱烈なファンが来場した。門前町の場合は、商店街単独ではなく、行政、商工会、商店街、街づくり協議会といった様々な組織が一体となって、街の元気を発信するイベントを展開してきている点が大きな特徴でもある。


雪割草の写真展と展示

◆都会の大学生の視点をまちづくりに活用

県の「平成24年度地域の絆づくり商店街モデル事業」に認定された持寺通り協同組合では、都会の大学生と地域の若者が協力し、地域の現地調査を行い、若者の視点で地域資源を発掘する取り組みをスタートさせている。
平成25年3月8日には、中央大学理工学部の谷下雅義教授ならびに谷下ゼミに所属する3年生4人が2泊3日の日程で門前町を訪れた。商店街の人たちと交流を深めると共に、実際に商店街を歩いてまわり、活性化のヒントとなるものを見つける試みが行われた。
滞在初日の夜には商店街ならびに總持寺の修行僧と懇親を深め、都会の大学生の視点で門前町を見て感じたこと、何をどのように発信すれば門前の魅力をアピールすることができるかを熱く語り合った。

学生が門前の商店街を調査

今回、学生たちが商店街を歩いてみて感じたことは、
1.人通りが少ない 2.人と人のつながりの深さ 3.自然の豊かさ

その上で、学生たちからの提案は、
1.移動販売車の出店 → 年齢を問わず交流促進につながる
2.音楽祭や夜市の開催
3.学生団体の誘致 → 地域を挙げて子供たちの部活動を支援
4.商店街独自の貨幣の発行ならびに交流の場の増設
5.地元に大学を創設する → 高校を卒業して門前を出て行く子供が減る など

の提案がなされた。今後相互に交流を続けながら方向性を見極めていくこととしている。


◆總持寺との連携を強化し、集客力アップ

門前町と言えば持寺祖院が町にとっての大きな財産である。能登半島地震で持寺も大きな被害を受け、いまだ修復作業が行われていることもあって、拝観者数が減少している。
「北陸新幹線が開業する平成27年は、總持寺二祖峨山(がざん)禅師の650回忌法要があるため、それに向けて市を挙げて盛り上げ、全国からの集客につなげたいと思っており、準備を進めているところです」と五十嵐氏は力を込める。
これまで
持寺を訪れる観光客は、拝観が終わるとそのまま帰るケースがほとんどだったが、総持寺通り商店街の街並みが整備されて以降、街中を散策する人が見られるようになってきた。そこで、門前町の中を散策してもらうモデルコースを作るべく、門前町街づくり協議会が中心となって準備を進めているところで、門前町の新たな楽しみ方として提案したい考えだ。

◆若者の視点で門前の未来を拓く

五十嵐代表理事持寺通り協同組合の43店舗ある加盟店の内、1割程度ではあるが30代の若手が後を継いで頑張っている。こうした若者と都会の大学生たちが交流することで、街づくりの新たなヒントが生まれ、門前町の明日の担い手に育っていくことが期待されている。

これからの商店街の方向性として下記の
5つを掲げている。
1.地域の高齢者の暮らしを支える住民向け生活サポートビジネスの構築
2.
持寺との連携による地元以外のお客様の集客力アップ
3.インターネットを活用した情報発信ならびにネット通販の導入
4.商店街を楽しむ交流事業の実施
5.若手を主体とした商店街活動への転換

 「商店街の若手を中心に都会の大学生の視点を参考にし、高齢者から若者へ知恵と地域文化を継承すると同時に、元気な高齢者が活躍できる仕組みづくりを推進することで、門前町ならではの魅力を発信していきたい」と、若者が主体となって取り組む商店街の未来づくりを温かく見守る五十嵐氏(
写真:右上)である。



◆インタビューを終えて・・・

豊かな自然。おいしい空気。うまいそば。金沢市内から門前町まで、無料化される(平成25年3月31日正午から)「のと里山海道」を経由して2時間弱のドライブコース。門前町の魅力をもっともっとアピールし、門前町に行ってみたくなる情報発信を期待したい。



 ■ 商店街メモ
門前町の商店街・名  称    總持寺通り協同組合
・代表理事   五十嵐義憲
・所在地    輪島市門前町
・設  立    平成5年3月25日
・加盟店    43店舗

・U R L     http://www.sojiji-st.com/

平成25年3月28日(木)、情報誌ISICO 69号が発行されました!
巻頭特集は、3月8日(金)に開催された「ネットショップコンテスト北陸2013」表彰式&モチベーションアップセミナーです。


表紙は、審査員講評の会場の写真です。巻頭特集、見開き(p2,3)は、4人の繁盛店店主(和歌山県の紀伊国屋文左衛門本舗 上野真歳様 高知県の竹虎 山岸義浩様 静岡県のところてんの伊豆河童 栗原康浩様 滋賀県の近江牛ドットコム 新保吉伸様)がディスカッションで語られた内容のエッセンスが掲載されています。

「ネットショップコンテスト北陸2013」表彰式の写真が、情報誌ISICO69号の表紙を飾りました!


p4には、「入賞サイトはどこが違う?審査員が評価ポイントを解説」のテーマで、グランプリ、準グランプリ、第3位、審査員奨励賞の受賞者を紹介しています。
ネットショップコンテスト北陸2013のグランプリ、準グランプリ、第3位、審査員奨励賞のサイトが紹介されています。


これらの記事はスマートフォンやiPadにも対応している「デジタルブック」でもご覧いただけます。情報誌「ISICO」最新号デジタルブックはこちら


なお、今回の上位受賞者&審査員奨励賞 計11サイトの一覧はこちらでご覧いただけます。
また、すべての受賞者の審査員コメント、全エントリーサイトは特設サイトでご紹介しています。


石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」 では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

ひろがる、にぎわう、つながる 地域と商店街の絆が深まるまちづくり  千代尼通り商店街協議会
(平成25年2月取材)

ひろがる、にぎわう、つながる 地域と商店街の絆が深まるまちづくり  千代尼通り商店街協議会


商店街のまちなみJR松任駅を中心に白山市の中心部を代表する大町(おおまち)・中町(なかまち)・安田町(やすたまち)・茶屋町(ちゃやまち)の4つの商店街が広がる。平成17年2月の白山市誕生前から進められてきたこれら4つの商店街の電柱地中化事業が、平成24年3月に完了し、一体感のある地域コミュニティーとして、4商店街で構成される千代尼通り商店街の街並みが一新された。千代尼通り商店街協議会の乙村貴正会長に地域の絆づくり商店街モデル事業への取り組みを伺った。

◆人と人、地域と商店街の絆づくりに邁進

旧松任市の時代に県の事業として、松任駅前の4つの商店街の電柱地中化事業がスタートし、それに合わせて一体感のある商店街づくりに向け、4つの商店街の連合体を作ろうとの気運が高まり、千代尼通り商店街協議会が発足。
平成24年春に4つの商店街にとってハード面の共通課題が解決したのを機に、次なるステップとして商店街の方向性を明確にすると共に、賑わいを創出するソフト事業に取り組むべく、県の平成24年度の地域の絆づくり商店街モデル事業に応募し、採択される。その具体的な取り組みは次の通り。

・ひろがるプロジェクト(街と人がひろがる絆の機会づくり)

このプロジェクトの柱は、「小箱ショップ」 と 「千代尼通りアートフェスティバル」である。
小箱ショップ」は、中町商店街の中にある「ぶんぶんボウル白山市宣伝部」店内に小さなテーブルを並べ、その1つのテーブルをショップに見立て、手芸などの小物づくりが上手な地域の
人たちに、各々の作品を飾って販売してもらおうというもの。

絵画千代尼通りアートフェスティバル」は、作家や地域住民を対象として絵画(写真:上)や陶芸(写真:下)、工芸などの作品を発表する場を提供しようとの思いから、商店街の各店舗に飾ることで、展示作品を見に行くことをきっかけに、これまで入ったことのないお店に入店してもらう動機付けをしようというもの。お客様にも商店街にも、出展者にもメリットがある取り組みとして好評を得ている。

陶芸アートフェスティバルの開催に合わせ、「白山獅子まつり」が行われる。無形文化財にも指定されている獅子舞は、白山市内各地に伝わる民俗芸能の代表格で、市内10団体とゲスト獅子が出演。千代尼通り商店街の沿道を通行止めにして勇壮な演舞が繰り広げられる。
獅子舞の演舞に合わせ、獅子鍋1000人前が振る舞われ、おかみさん会の屋台村、振る舞い酒、縁起餅つき、浅野太鼓メンバーの太鼓演奏、金城大学ダンス部によるパフォーマンスなどお楽しみがいっぱいで、この日ばかりは商店街がお祭り広場に大変身。
その他の関連事業として、雛めぐり、なかまっちコンサート、まちなか夜会などがある。

ひなだるまひなだるま

まず「雛めぐり」は、お客様に白い雛だるまを1000円で購入してもらい、各々好きな色づけをし、出来上がったものを各店舗に飾っている。この雛だるまは、白山市が姉妹提携している静岡県藤枝市の伝統工芸品である藤枝だるまを使っている。

お寺でコンサート

なかまっちコンサートは、商店街の婦人部が聖興寺(しょうこうじ)を会場にアーティストを呼んでコンサートを行う。(写真:上)
まちなか夜会は、松任グランドホテルの1階ロビーを会場に、ボジョレーヌーボーの解禁パーティーを1人1000円というリーズナブルな会費で開催し、ホテルと地域住民の絆づくりにも一役買っている。(写真:下)
これらのイベントの根底には、まさしく絆づくりにかける思い入れが感じられる。

なかまっちコンサートまちなか夜会
・にぎわうプロジェクト(街と商店街がにぎわう絆の舞台づくり)
このプロジェクトの柱は、「まちなかコラボDAY」 と 「千代尼通り未来会議」である。
春夢フェスタ「まちなかコラボDAY」は、JR松任駅から商店街までを結ぶエリアにある文化施設等を会場に、金城大学、松任獅子舞連盟、白山ふもと会、松任公民館といった地域の各種団体と連携し、平成24年4月15日(日)に「春夢フェスタ」を開催。
当日は、各団体にそれぞれのエリアを割り当て、そのスペースの運営を各団体に任せ、独自色のあるイベントを展開。
商店街各店では記念フェアを開催し、茶屋町商店街のあんころの円八では子供餅つき体験とふるまい餅が配られ、浅野太鼓のサスケJrのメンバーが商店街の中を移動しながら太鼓演奏を披露し、お祭りムードを大いに盛り上げた。
安田町商店街の金谷酒造店では甘酒が振る舞われ、中町商店街の酒のミヤムラではウェルカムドリンクの一杯無料サービス、大町商店街の和菓子の田中屋では、剣崎なんばのみそ松風の製造実演販売が行われた。

浅野太鼓とスタンプラリー

当日は、松任城址公園春まつりも同時開催され、4つの商店街と城址公園を巡る春まつりコラボスタンプラリーも行われ、桜の満開と快晴が重なる絶好の行楽日和と相まって、多くの人で賑わい、大成功を収めた。
「千代尼通り未来会議」は、商店街活性化に向けたソフト面の課題解決に取り組むため、定期的に商店街の役員が集まって意見交換を行っている。


・つながるプロジェクト(人と商店街がつながる絆の顔づくり)

化粧品店のウィッグで変身!10歳若返り体験!地域住民とお店をつなげることを目的に「街の知っ得!セミナー」を開催している。各店の店主が自店の売り、特殊技術、趣味などに関するセミナーを各店で開催するもの。
お米マイスターのごはんパワー教室お酒屋さんのワインを楽しもう!和菓子屋さんの上生菓子づくり体験
ヘアケアサロンのあなたの髪はまだまだ美しくなります 化粧品店のウィッグで変身!10歳若返り体験!(写真:左)、 楽器屋さんのウクレレでクリスマスソングを弾こう!!など盛りだくさんの内容だ。
店主とお客様の親密度を深めるセミナーに参加してもらうことで、これまで関わりの無かった地域住民に商店街の各店に来店してもらうきっかけづくりを提供しようというもの。年に2~3回、商店街の10店舗前後を会場に飲食・美容・健康・音楽といった分野のセミナーが開催され、開催期間中は毎回100名以上が参加する人気イベントになっている。


◆時代が変わっても人と人の絆が鍵

乙村会長昨今いずれの商店街においても課題となっている後継者難は千代尼通り商店街でも同様で、店を閉めるところのほとんどが後継者がいないことが要因で、今後も店主の高齢化に伴いそうした理由で閉店するところが出てくることが予想される。とはいえ、これまで店舗だったところが一般住宅になっていくのは商店街としての街並みに支障が出ることから、何とか賃貸物件として提供してもらえるよう乙村会長(写真:左)が奔走している。
その努力が実り、空き店舗になったところに白山市と地元テレビ局のコラボ事業による新ショップ「ぶんぶんボウル白山市宣伝部」を誘致することに成功。
今後もこうした新規出店希望者と大家とのマッチング事業に取り組み、空き店舗を極力なくし、明かりがつながる商店街にしていきたい考えだ。
千代尼通り商店協議会の活動の特徴は、白山市の中心部を活性化するために何ができるか、何が必要か、地域住民は何を求めているか、そうした観点から知恵を出し合い、人も出し、協賛先と主催者である商店街が文字通り一丸となって盛り上げ、前進していることである。こうした街を思い、愛する情熱が、年々開催されるイベントの中身を自ずとより充実したものへと成長させてきている。
電柱地中化事業によって商店街全体が明るくなり、繁盛店を核に賑わいも生まれ、コンビニができたことで学生たちも戻ってきている。夜になると、各商店街にある飲食店が盛況営業しており、昼だけでなく夜も賑わいが生まれている。「商店街として環境面は非常に良くなってきているものの、だからと言って安心はできません。後継者問題、駐車場問題、新規出店者の確保など課題は山積しており、気を抜くことなく、みんなで心を一つにして中心商店街としての自負を持って千代尼通り商店街の元気を発信していきたい」と決意を新たにする乙村会長である。




◆インタビューを終えて・・・

商店街の原点は、何と言ってもそれぞれの店に個性があることだ。そこに行きたいと思うお客様をいかに増やしていくか。街全体が明るく、きれいになった今こそ、商いの原点に立ち返り、個店の商品、技、接客を磨き上げる好機ではないだろうか。



■ 商店街メモ
・名  称    千代尼通り商店街協議会
・会  長    乙村貴正
・所在地    白山市大町・中町・安田町・茶屋町一帯
・設  立    平成11年
・加盟店    75店舗

・U R L     http://www.chiyo.ne.jp/2009/index.html
 

(財)石川県産業創出支援機構お店ばたけ事務局では、「お店ばたけ新規出店者」の実店舗・ネットショップ(HP)を訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介しています。

お店ばたけ出店者 ダステック  (平成25年2月取材)

炭を科学し、健康維持に役立つ飲用できる「純炭」を開発 (株)ダステック

きよら古来より日本人の生活に役立ってきた「炭」。昔は燃料として用いられていたが、近年では飲料水を浄化したり、炊飯時に入れるとごはんが美味しく炊けたり、脱臭剤や除湿剤、はたまた腎臓病患者さんの薬など、幅広い用途に用いられている。

そんな炭に着目し、炭を科学し、全く新しい発想から純炭を開発。炭を食べることで身体の中から不要なモノを外に出すサプリメント(写真:左)の開発に成功した(株)ダステックの樋口正人社長にお話を伺った。


安全で安定した「純炭」の開発に成功

樋口正人社長樋口氏(写真:右)は大手製薬会社の研究者時代に金沢医科大学の非常勤講師を兼任し、血液や尿の中の微量なタンパク質を計測することで、未病(病気の前段階)を診断する大学発ベンチャー企業を起ち上げる
そもそも病気とは、体内に悪いモノができ、それが細胞に作用して悪さをする。そのため、薬は悪さをするモノと細胞の結合を阻害することで薬効を発揮する。しかし樋口氏は、病気の原因になるモノを体内から除いてしまう方法がないか常々考えていた。
そんな時にたまたま炭を分析する機会があり、炭の特性を見た時にひょっとしたら薬の代わりになるかもしれないと閃き、炭を科学する取り組みが始まる。とはいえ、木炭由来の炭は、ヒ素や鉛など人体に有害な物質を含んでいるため、長期間飲用するのは大変危険である。
研究室そこで、能登(石川県)で採れた海藻や米ぬかなど身近にある自然のものを炭にして分析してみた。それらの実験を通して、同じ竹でも石川県で採れた竹と他県で採れた竹では中に含まれる成分が異なり、また、同じ場所で採れた竹でも年によって成分が異なるといったように、天然素材を原料として炭を作ったのでは一定品質のものができないという結論に達した。
常に安定した品質で安全な炭を製造する方法がないか模索した結果、医薬品や食品に使用されている高純度結晶セルロース(植物細胞の細胞壁および繊維の主成分)にたどりつく。特殊な焼成方法で焼く(現在国際特許出願中)ことで、これまでに類を見ない新しい炭を作り出す製法を見い出し、「安全性は世界でも1.2を争えるもの」と樋口氏が自信をもって紹介できるダイエタリーカーボン「
純炭(じゅんたん)」が誕生した。


不足するものを体内に入れるのではなく、不要なモノを出す逆転の発想

錠剤体内の毒素は、尿や汗ではほとんど排出されず、圧倒的に便によって排出される。そのため、便秘は身体にとって最悪な状態だ。さらに腸の中でできる毒素は、肝臓や腎臓に負荷をかけて働きを悪くする。
近 年、腎不全が日本人の新たな国民病として患者数が増加傾向にあり、成人の8人に1人の割合、つまり約1,330万人の日本人が慢性腎臓病に罹患していると 言われている。腸の中にはタンパク質が腐敗してできる腐敗物質があり、これが腸管から吸収されて全身をまわることで腎臓が悪くなる。それを防ぐには、腸の中にある悪いモノを吸着して外に出すことができれば腎不全が予防できる訳で、そこでこの「純炭」の出番となる。
カプセル悪いモノを吸着して出すことで、腸の中に善玉菌が増えてくる。腸内環境が注目されているが、癌や糖尿病、うつ病、花粉症など様々な現代病が腸内環境によって支配されていると言われており、腸内環境を整えることで様々な病気の改善が期待できる。
乳酸菌飲料やヨーグルトを食すことで、酸性環境を増やして善玉菌を増やすことが一般的に行われているプロバイオティクスであるのに対し、ダステックのアプローチは全く逆で、悪玉菌が作るアンモニア等の臭いアルカリ性物質を炭で吸着して外に出すことで、腸内環境を酸性に傾け、善玉菌を自然に増やすというもの。乳酸菌やビフィズス菌食品との併用はより効果的という。


炭の力で糖化により体内に蓄積したAGEをブロック

老化や病気には酸化が悪いと言われ、抗酸化物質を取るように言われていたが、近年、糖化が身体に悪いことが分かってきた。お肉やパンなどタンパク質と糖を含む食べ物を加熱すると、こんがりと茶色く色づき、香ばしい香りがする美味しいものができあがる。これがAGE(Advanced Glycation End-products:終末糖化産物)という物質だ。このAGEが体内に蓄積されることで、血管や皮膚の弾力が失われたり、腎臓の機能が低下することが分かってきた。
例 えば、甘党の人が好きなケーキは、小麦粉と玉子とバターなどから作られているが、これらを混ぜた段階でのAGEは大した量ではない。ところが、これをオー ブンに入れて加熱すると、糖とタンパク質が強く結合し、AGEが急激に増える。甘くて美味しいものだけでなく、ファーストフードや清涼飲料水などにも含ま れているAGEも「純炭」が吸着して体内への吸収をブロックしてくれる。
実際に67名の健康な女性に、同社の「純炭」の錠剤を1ヶ月間飲用してもらい、体の中に糖化物がどれぐらい貯まっているかを機械で測定したところ、約7割もの女性で糖化物が減少したというデータが出ている。欧米では糖化が心血管病(心筋梗塞や脳梗塞など)の原因のひとつと考えられ、日本でも抗糖化という言葉が広まりつつある中、ダステックの「純炭」は新しい抗糖化素材として、美容や予防医学の世界で注目を集めている


からだの中と地球環境の不要物除去がテーマ

ダステックのホームページ純炭」は、ネット販売だけで年間販売個数が1万個を超えるまでに伸びてきている。
最近では、有名健康雑誌にも紹介されるようになり、それを見た読者がネットで調べてダステックに注文してくるケースが増えている。と同時に、健康雑誌の通販でも販売数を伸ばしている
健康食品である「純炭」は、効能や効果は一切謳えないものの、ダステックではお客様が安心して購入できる裏付けとなる様々な検証データの蓄積に 余念がない。「将来的には大手製薬メーカーの協力を得て、薬をつくることが夢ですが、まずは様々なデータの蓄積と純炭で悪いモノを吸着して外に出すことの 大切さを、より多くの人に知ってもらうことに力を注いでいきたい。時間をかけてじわじわとこの商品の良さを広め、しっかり理解して下さった方に愛用してい ただき、その良さが口コミで広がっていくことが私の願いです」と熱く語る。
「純炭」は、あくまでも同社にとっての第一歩であり、さらなる新商品開発に向けた研究が進められている。一例を挙げると、腎臓病の人にとってリン酸が悪さをして血管を骨のように固く変えてしまうことから、リンを吸着する働きをするサプリメントの開発に取り組んでいる。身体の中の悪いモノを吸着して外に出すだけでなく、地球環境の中の悪いモノを取り出してリサイクルする、そうした二つの大きな目標を掲げ、金沢発の安全な炭、「純炭」の発信に邁進する樋口氏である


インタビューを終えて・・・
炭 そのものを食べるという発想がなかっただけに、最初は一歩も二歩も引いていたが、純炭の詳細を知るにつれ、身を乗り出して聞き入ってしまった。からだの中 に不足するモノを加えるのではなく、からだの中にある不要なモノを引き算する逆転の発想で、日本人の健康に大いに貢献していただきたい。

ダステック商   号 (株)ダステック

創   業 平成21年5月

住   所 金沢市粟崎町5-35-8

電話番号 076-237-5668

URL http://juntan.net/

ブログ http://juntan.net/blog/

フェイスブック http://www.facebook.com/Disease.Adsorption.System

1

お店ばたけホームページ

お店ばたけホームページへ
ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」は、(公財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

お店ばたけ出店者ブログ 更新情報

>>最新15件がこちらでご覧になれます!

アーカイブ

ブログを購読する(RSS)

  • RSS2.0を購読する
  • RSS2.0を購読する