2014年1月アーカイブ

石川県産業創出支援機構では、2013年11月27日に「ネットショップ成功事例セミナー」成功者に学ぶホームページ運営のためのヒントを開催いたしました。

「ネットショップ成功事例セミナー」

優良ネットショップを表彰する「ネットショップコンテスト北陸2013」において、審査員の方々からサイト構成やデザインも素晴らしく、お客様にわかりやすく安心できるサイトであると高い評価を得た、グランプリと準グランプリを受賞された2社をお招きし、ネットショップの構築から運営のポイント、サービスから商品開発、お客様への伝え方について、お話しいただきました。


フクイカメラサービス 高山陽一氏 「ネットショップ構築からグランプリを経て・・・」

 (株)フクイカメラサービス 代表取締役社長 高山 陽一氏

●ネットでデジカメ修理!?
フクイカメラサービスは、福井市内でデジタルカメラの修理に特化したビジネスを展開している会社です。従業員は23名、平均年齢30歳。主要取引先は家電量販店、プリクラメーカー、カメラ店、写真館、さらにカメラメーカー8社と契約する修理認定店として、年間約7万台のデジタルカメラを修理しています。 ホームページを開設したのは2年半前で、それまではホームページを作りませんでした。どうして作らなかったのか、その理由は・・・
 ※ 続きはこちらをご覧ください


ヤマト醤油味噌 山本晴一氏 「目指せ発酵食美人!(一汁一菜一糀の薦め)」

 (株)ヤマト醤油味噌 代表取締役社長 山本 晴一氏

●特定少数のお客様の心を掴む商い
当社の使命は、『私たちは、お客様の健康で喜びに満ちた食生活の実現のために、お役に立つ商品・サービスを喜んで工夫して創り、お届けします。
また、自らが、季節の味・旬のものを活かす日本の伝統的な食文化を楽しみ、これを、関わる人々にお伝えします。
働くことは、傍を楽にと心得、社員一同相和し協力してこのミッションを実現します。』

 ※ 続きはこちらをご覧ください

下記写真はセミナーの様子です。
ネットショップ成功事例セミナーの様子です
 

「目指せ発酵食美人!(一汁一菜一糀の薦め)」

  (株)ヤマト醤油味噌 代表取締役社長 山本 晴一氏

「ネットショップ成功事例セミナー」


特定少数のお客様の心を掴む商い

ヤマト醤油味噌のサイト当社の経営理念は、『私たちは、お客様の健康で喜びに満ちた食生活の実現のために、お役に立つ商品・サービスを喜んで工夫して創り、お届けします。
また、自らが、季節の味・旬のものを活かす日本の伝統的な食文化を楽しみ、これを、関わる人々にお伝えします。
働くことは、傍を楽にと心得、社員一同相和し協力してこのミッションを実現します。』

セミナーのお話のポイントは以下の4つです。


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  ブランディング(ご指名買い)
  商品開発 (ストーリーマーケティング)
  実店舗からWEBショップへの誘導
  口コミ(特定少数のお客様に伝えること

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私 の商いの商材は醤油です。沢山の人でなくてもいいから特定の人に何度も何度も買って欲しいわけです。食品の商いは1回だけ買ってもらっても商売にならず、 何度も繰り返し買ってもらうことで初めて商いが成立します。特定のお客様に繰り返し買ってもらうためにはどうしたらいいか、このことに知恵を絞り続けて今 日に至っています。



日本にしかないものを極める

和食とは、御出汁に醤油と味醂と砂糖を加えたものがベースにあります。海外から帰ってきてまず食べたいと思うのは、うどん、そば、てんぷら、うなぎ、いなり寿司などだと思います。こうしたコンビネーションリキッドを使って生み出される味です。

金沢は海のもの、山のもの、食材が豊かな土地であると同時に、日々の食生活の中に発酵食品を採り入れています。そんな歴史の中で、江戸の後期に大野の醤油屋が生まれたのです。

世界に出て行くと日本にしかないものが売れる。日本にしかないものは何かというと、誠実なものづくり、緻密で、和(チームワーク)で作り上げる、パーフェクトな仕事、輪島塗が好例だと思います。  当社の社員さんには、くり返し、この日本的なモノづくりの姿勢を大事にして欲しいと言い続けています。



商品開発のストーリー

ひしほ醤油ヤマト醤油味噌の商品に『ひしほ醤油』という搾りたて生醤油があります。
とても香りのいい醤油で、全米のリッツカールトンホテルチェーンのウェスティンホテルチェーンで使って頂いております。香りの良さを高く評価してくださり、外国人にも醤油が焦げる香ばしい香りが好まれることが分かりました。

商品開発をするにあたって、私はとにかく何にでも醤油をかけてみました
プリンに醤油をかけると茶碗蒸しの味になります。ケーキに醤油をかけると生クリームのところは美味しいですが、スポンジに染みた醤油は最悪です。カスタードクリームに醤油をかけるとウニの味になります。パイナップルに醤油をかけると八宝菜の味がして美味しいです。
いろいろやってみて一番美味しかったのはアイスクリームで、アイスクリームにかける醤油を開発するに至りました。これをWEBにアップして、一連の楽しいストーリーを販促に使うと、効果が大きいという事を実感しました。

現 在、海外8カ国に醤油を輸出していますが、いったい何に使われているのかというと、フランス料理では卵に含まれるタンパク質であるレシチンと水と醤油を泡 立て器で混ぜることで、タンパク質で固まった泡ができます。その醤油の泡を料理につけて食べると口から鼻に醤油の香りだけが抜けていきます。香りを楽しむ という点で、日本では思いつかないしょうゆの楽しみ方を教えられました。こうした体験が商品開発のキッカケになっています。



発酵食美人メーカーを標榜

ヤマト醤油味噌は、発酵食美人メーカー、美人をつくる会社です。美人になるようなハッピーな気持ちになれる商品しか作りません。『本体価値×価格×サービス×ブランド×情報×理念』そうしたものづくりの背景にある情報を発信することに努めています。と同時に製造面では、ISOシリーズの上を行くFSSC22000をしょうゆ業界で2番目に取得するなど、顧客満足度向上のために邁進しています。

当社の商品のひとつである甘酒は、昔は飲む点滴と言われていましたが、最近は飲む美容液と言われています。古くから続いてきているものは何らかのいいことがあるからで、金沢大学との共同研究で、当社の社員29名が、1日100㏄の甘酒を半年間飲み続けたところ、何が変わったか?結果は真皮が厚くなり輝きが増したのです。
か らだに酵素を採り入れると酵素がタンパク質を分解してペプチドができ、ペプチドはコラーゲンが生成される元です。酵素を採り入れることで自然とペプチドが 作られることが分かってきたのです。すばらしいことです。糀を食事にとり入れるということは、まさに日本人の知恵のかたまりです。

ヤマト醤油味噌へ行こう!

自社を糀の聖地にすることで、みなさんがハッピーになれることに取り組んでいます。その一環として、12名の主婦の方を集めて1年間勉強会を行いました。12名の方に友達を1人ずつ連れてきてもらい、12+12で24名の方に月1回、年12回、糀を使った『糀部』という料理教室を開きました。24名の方が1年間やった結果として、それまで糀を使ったことがなかった人たちが家庭に帰って糀を使った料理をし、ご家族みんなが食べるようになり、ご家族の肌の調子が目に見えて改善されてきたのです。
実際に身を以て体験していただいたことがSNSで、特定少数の人に伝えることで広がっていきました。たくさんの人に伝える必要はなく、本当のファン数人から十人程度に伝えることで、すごい広がりがあることを実感できたのがこの糀部の活動でした。  



当社は「一汁一菜一糀」をお薦めしています。

昔 から四里四方の旬の食材を食べるとからだにいいと言われています。魚もあれば、野菜もあります。昔はお袋の味と言われたものが、今はレトルトなどの袋の味 に変わってしまい、食材はほとんど輸入食材になり、油を使った調理方法になり、和食の伝統文化がどんどん破壊されてきてしまっている悲しい現実がありま す。
糀を使っていただければ腸美人になること請け合いです。これはヤマト醤油味噌としてできることであると同時に、皆さんにお伝えしたい日本の伝統的な食文化の素晴らしさなのです。
若い人たちにとにかく一回食べてもらい、納得してもらえたら、来店するか、インターネットで購入してもらう。特定少数の人に繰り返し買っていただく、ヤマト醤油じゃないとダメだという熱狂的なファンを作るための商いを心がけています
来春の北陸新幹線金沢開業に向けて、金沢で様々な発酵食づくりに携わっている皆さんと協力し、金沢で発酵食を体験していただく、発酵食大学を開催したいと考えています。
創業103年目を迎えるヤマト醤油味噌の商いは、特定少数の熱烈なファンとなっていただけるように、その結果当社の商品を繰り返し買って頂けるように、お客様と共に育つことだと思っています。

「ネットショップ構築からグランプリを経て・・・」

  (株)フクイカメラサービス 代表取締役社長 高山 陽一氏

「ネットショップ成功事例セミナー」


ネットでデジカメ修理!?

フクイカメラサービスのサイトフクイカメラサービスは、福井市内でデジタルカメラの修理に特化したビジネスを展開している会社です。従業員は23名、平均年齢30歳。

主要取引先は家電量販店、プリクラメーカー、カメラ店、写真館、さらにカメラメーカー8社と契約する修理認定店として、年間約7万台のデジタルカメラを修理しています。

ホームページを開設したのは2年半前で、それまではホームページを作りませんでした。どうして作らなかったのか、その理由は

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 ・ BtoBの会社であること
 ・ カメラが壊れたら購入店に持って行く→ネットで修理は申し込まない
 ・ カメラ業界に革命が起こる デジタルカメラの登場→フィルムカメラが無くなるなんて・・・
 ・ 昔はカメラ屋でカメラを買っていた →デジタルカメラは家電量販店で購入する(パソコンともリンク)

  ホームページを作らないのは自分を追い込むため
  ネットで修理を集めるなんて逃げていると考えていた

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福井県は人口も少ないし、メーカーもなく、問屋もない。北陸だけで商売をしても成り立たない→商圏を全国に広げよう→営業で全国一になることを標榜→業界地図を自分が書き換えるとの強い意志で取り組んできました。

とはいえ、インターネットの普及で、デジタルカメラもネットで購入する人が増え、その人たちは修理はどこに出すのか?という疑問がありました。そこで、そ ろそろホームページを開設してネットで修理を集めることを決意しました。デジタルカメラの修理はどこよりも早くスタートしましたが、ネットに関しては業界 内でも後発で、どこよりも遅く始めました。



成功事例のないネット修理サービスの構築

どうすれば修理を集められるだろうか。自分たちは技術屋だから、まずは顧客から見た時の 『安心感』 と 『利便性』 を徹底的に追求していこうと考えました。

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◇『安心感』
 
 年間7万台修理している実績
 ・
 修理状況をリアルタイムで表示
 ・
 修理料金の開示
 ・
 地方色を出さない

◇『利便性』
 
 玄関先まで無料で引き取りに行く
 ・
 返却手数料無料
 ・
 代引き手数料無料
 ・
 夜10時までの修理依頼で365日翌日集荷

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この中でも修理料金の開示が最もハードルが高く、BtoBの世界では絶対できないことですが、これをやらないとBtoCは成立しないため、事前に取引先の各メーカーの了解を取り付けるのに苦労しました。ようやく了解を取り付けた上でホームページの制作に取りかかりました。



他にない特徴あるサイトづくりに腐心

ホームページは自社で作るのか、外注するかを検討したときに、私は迷わず外注を選びました。最大の理由は、大きなビジネスチャンスだけに素人っぽいホームページは避けたいとの思いからで、プロに依頼することにしました。

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ウェブ制作会社の選び方>高山社長が考えたポイントは、
 1. 友人、知人、見識者の紹介で決めない→パートナーを自ら探す
 2. 自社で変更、更新が容易にできる
 3. 作品事例がダイナミックで自由な制作会社がいい
 4. 必勝パターンを押し売りする会社は避けたい

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一から一緒に考えてくれる制作会社を求めて、「福井・ホームページ制作」とキーワードを入れて検索してみた中から、私がこれだと閃いた会社を一つ見つけま した。それがバージョンジャパンという会社です。その会社は同世代が3人でやっていて、さまざまな話をしながら私の考え方を理解してもらい、基本は押さえ つつも誰が見てもいいなぁと思う遊び心も加味したサイトづくりを依頼しました。

当社のサイトの一番の特徴は、修理の流れがモニターできることで す。お客様からお預かりしたカメラが、今どんな状態にあるか、随時確認できるように表示されます。また、他のお客様がどんなカメラを修理に出しているのか が一目瞭然で分かるよう各メーカーのカメラの画像をクリックすると、例えばどの色の修理依頼が多いのかといったことも分かるようになっています。

・ 「お客様の声」
お客様の声は当初つけていませんでした。
家電量販店やメーカーのコールセンターとしてはお客様は故障が発生して修理代金がかかるとなった段階からクレームの嵐で、日々大変な思いをして対応しています。ところが、サイト経由ではお客様と直接やりとりをしているため、お客様の声には素晴らしい評価をいただき、涙が出るほど嬉しいお褒めの言葉をいただいています

・ 「ブログ
日々のカメラの修理内容を細かく書けばお客様にはプラスの情報になりますが、当社は修理認定店のためそれは書くことができません。そこで、当社にしかでき ないことをしようと考え、スタッフが順番に毎日ブログを書いています。いつの間にか仕事に追われ、毎日更新し続けられる会社はそうはないと思います。これ ができているのは、小さな会社で社員が仲良く、エキサイティングな時間を共有できているからに他ならず、当社のブログを見て取引の申し込みがあったほど評価が高いです

・ 「ネットショップコンテスト北陸2013でグランプリを受賞
何よりも当社のスタッフが一番喜んでくれ、それだけで十分かなと思っています。多くの常識を破り、新しいことに取り組みホームページを立ち上げたことが認められたことが嬉しいです。この受賞で会社の信用力がアップし、知名度アップにも大きく貢献してくれました。 



修理サイトから生まれた新規事業『ハイシューカ!』

ハイシューカ!のサイト物を集める事業者として、修理、クリーニング、リサイクル、レンタルなどたくさんの業種があります。
ネットは小売業だけでなく我々のように物を集める事業にも活用できるのです。ただ、ネットで物を集める際に最も大切なポイントは、申し込みのしやすさ、集荷のしやすさだと思います。我々の仕事は、物を集めないとビジネスが始まらず、集荷=集客です。
自社サイトで実践してきている夜10時まで申し込めば365日翌日集荷するサービスは、当初自社のために構築したシステムですが、将来的に集荷サービスはこうなっていくとの考えに行き着いたのです。

そこで新規事業として立ち上げたのが、レンタル型集荷フォーム『ハイシューカ!』です。40種類のバリエーションの中から自社にフィットするものを選んで自社サイトに貼り付けてもらうだけで、そのサイトに集荷サービスが付加されるという優れものです。
これはクロネコヤマトと佐川急便の二大運送会社とシステム連携しており、お客様が集荷フォームに入力を完了した瞬間に運送会社にデータが転送されます。お客様を会員制にすることでIDとパスワードで簡単入力にも対応しています。
また翌日だけでなく当日集荷サービスにも対応できるようになっています。その他、SSL対応、フォームのカスタマイズも可能で、価格競争ではないサービスで競合他社に差をつけることができます。

通常このシステムを自社で開発しようとすると何百万円という膨大な投資コストが発生しますが、このシステムは月々1万円で誰でも使うことができます。これによって集荷業務から解放され、ランニングコストも大幅に削減することができます。
顧客データが一元管理できることで、集めることに対して大きな市場が生まれます。これは小売業でもメーカーでも活用でき、全ての集めたいを適えるビジネスとして代理店も募集中です。

デジカメ修理サービスをつきつめて考えた結果として、新しい集荷システム『ハイシューカ!』が平成25年11月15日にスタートしました。目標を実現するために何とかしようと行動する力があれば、いろんな可能性が生まれることを身を以て実感しています。

売れるネットショップの秘密を探る!


石川県産業創出支援機構「売れるネットショップの秘密を探る!」では、お店ばたけに出店しているネットショップの中から、順調に成果を上げている繁盛ショップを取材し、ネットショップを成功させるためのページづくりのノウハウやポイントを紹介します。

顧客のニーズに即応し、表札のネット販売で躍進!
  (株)グラスヒュッテ・オダ

(平成25年11月取材)

顧客のニーズに即応し、表札のネット販売で躍進! (株)グラスヒュッテ・オダ

2001年10月に手作りのガラス彫刻作品を販売する工房『グラスヒュッテ・オダを設立した尾田知之氏。当初は、自らの作品を持って富山・石川県内の土産物店等に売り込みに行くも、なかなか思うように売れず暗中模索状態が続いていた。
そんな時、インターネットが普及し始めた時期でもあったことから日本中を相手に商売することを思い立ち、2003年、楽天市場に出店する。
以来10年の歳月が経過し、今では年商1億5千万円を売り上げる『表札マイスター』として確固たる地位を築くまでに。尾田社長に成功の秘訣を伺った。


◆顧客のニーズに即応し、飛躍のきっかけを掴む
(株)グラスヒュッテ・オダ 尾田社長尾田氏(写真右)が独立した当時は、インターネットが普及し始め、ネットで商品を販売するビジネスが産声を上げた時期でもあったことから、商売の合間にホームページビルダーで自前のホームページづくりに独学で取り組む日々を送っていた。
そんなある日、「実店舗がなくても楽天市場に出店すれば日本中を相手に商売ができる」と、2003年2月に『のんびり屋ガラスの国からの贈り物』
現在:表札マイスターの弟子の店 穏美里家)を出店したのが今日の原点である。「自分で作ったホームページで最初に売れたのが1万円のガラスの花瓶だった」と述懐する。
売上は、平均して月に50~60万円、よい月で100万円ぐらいだったという。1年あまりが経過した頃、顧客から「ガラス板に名前を入れて表札を作れないか」との問い合わせがきっかけで、表札づくりに取り組む。できあがった表札を新商品としてホームページにアップすると、これがおもしろいように売れはじめ、表札だけで月に100万円近く売り上げる看板商品になった。
そこで、表札を売る店の名前が『のんびり屋ガラスの国からの贈り物』ではピンと来ないと判断し、2005年6月、楽天市場に表札専門の別サイト『表札マイスターをオープン。同年10月には本店となる自社サイト『表札1.comもオープンする。
 

◆プロの手でリニューアルしたホームページでステップアップ

ガラスの表札「ネットショップでガラス雑貨を販売していたおかげで、それを見たお客様から表札という新たな商品展開の可能性を示唆され今日があるわけで、ある意味ネットの効能です」と尾田氏はしみじみと語る。
表札が看板商品になったものの、売上的には月150万円ぐらいを上限に、なかなかその壁を乗り越えられない時期が続いたため、プロにホームページを作ってもらう必要性を痛感する。
そこで、楽天市場に出店した当初、東京で開催された講習会で知り合った浜松市にあるSAVAWAYという会社に製作を依頼。その会社が販売しているカートシステム「マルチドメインカート」を導入し、買い物しやすいホームページが完成する。
いろんな表札投資コスト的には、毎月の固定費ならびに月の売上が一定金額を超えたら更に上乗せという契約。
毎月固定費が発生することは、そこだけみるとマイナスではあるが、そのコストを惜しんでいては、売上をステップアップさせることができないと判断した。
リニューアルしたホームページは順調にアクセス数、売上共に伸び始め、ガラス表札だけでなく次第に金属製表札を要望する顧客の声が増えてきたことに応えて金属製表札も作るようになり、現在では金属製表札の注文の方が多いとのこと。
表札のネット販売で成功した同社の真似をし、表札を販売する店が楽天市場には何社もあるが、何と言っても真っ先に手がけた『表札マイスター』への注文が断トツであり、楽天市場で先駆けて取り組んだ先行者利益の典型と言える。


◆自社サイトから楽天市場に注力をシフト

表札マイスター(楽天市場店)自社サイトは、楽天市場やヤフーと異なり、いかにしてアクセス数を増やすか、そのSEO対策としてリスティング広告のオーバーチュアやアドワーズに出費。
検索順位を少しでも上位にすべく取り組み、「今週は上がった」、「今週は下がった」と一喜一憂していた。
そのうち自社サイトの検索順位が、3~4ページ目に低下した時期がしばらく続いたことから、オーバ-チュアやアドワーズだけに頼っていてもコストばかり要して成果が出ないと判断し、楽天市場に注力することに方針転換する。
もちろん出店料や広告費に月20万円程度はかかるものの、トータルコストで見れば安くつくと判断したからだ。
ページづくりの面では、同社の表札を購入した様々な年齢層の顧客が、実際に玄関にその表札を設置し、その場で撮影した笑顔溢れるスナップ画像がたくさんアップされていることで、購入を検討している顧客にとっては、購買意欲がそそられる仕掛けにもなっている。

◆楽天市場での受賞が売上増にもつながる

九谷焼の表札ホームページのリニューアルはもちろんのこと、表札を作る素材もガラスステンレスアルミ九谷焼金箔など次々と新商品を世に送り出した。
バー ジョンアップの努力を重ねてきたことで、注文件数も年々増加。と同時に、ホームページの勉強を重ねてきたことで、尾田氏自らは作れなくてもある程度のノウ ハウを蓄積できたと判断し、外注していたホームページの維持管理を自社内で完結させるべく、専門知識を有する人を新たに採用し、現在はWeb担当二人が同 社の全てのサイトの維持・管理を行っている。
そうしたホームページに対する日々のこまめな対応が奏功し、2010年には「ネットショップコンテスト石川2009」でグランプリを受賞


楽天市場EXPO賞(成功のコンセプト賞)を受賞その翌年には念願であった「楽天市場EXPO賞(成功のコンセプト賞)」を受賞と、グラスヒュッテ・オダのネットショップの実力が地元は共より全国でも高く評価される。
それが話題となり、誘客にもつながる好循環が生まれ、現在、『表札1.com』(本店)、 『表札マイスター』(楽天市場店)、 『表札マイスター』(ヤフー店)の3店舗で、月平均1200万円を売り上げ、中でも楽天市場の集客力が断トツとのこと。

楽天市場に出店していれば自社サイト(本店)を検索上位にもっていくための並大抵ではない労力が省け、安定した売上が見込める点が大きい。とはいえ、「どのような環境になっても、バランス良く各サイトの売上を上げていく戦略を練る上で自社サイト(本店)がある意味は大きい」と尾田氏は強調する。



◆表札シミュレーターの導入で、次なる高みへ

お客様が自由にレイアウトをデザインできる表札シミュレーターを平成25年6月に製作し、ホームページに付加サービスとしてアップした。顧客が自分の好みのレイアウト、素材、色などを自由に選び、実際の表札になったらどんな感じになるかを文字通りシミュレーションできる優れものだ。
投 資額も相当かかったことと想像されるが、「まだこのシミュレーターを導入したことが即売上増につながるという効果は現れていませんが、他社にない新たな試 みを先行してやっていくことが、次のステップにつなげるための重要なポイントです」と、常に先を見据え、チャレンジ精神旺盛だ。


◆顧客にとってのオンリーワンを追求

いろんな表札表札は1度作れば、そう度々替えるものではなく、1軒に1つあれば十分な商品のため、リピーターはほとんどないに等しいと思われる。
それなのに年々業績を伸ばしている秘密はどこにあるのか。
それを突き詰めて考えていくと、一人一人のお客様にいかに満足してもらうか、「表札マイスターに頼んで良かった」と言ってもらえるオンリーワンのモノづくりに徹しているからではないだろうか。
そうした高い顧客満足度が口コミでじわじわと広がり、それが大きな輪となって同社の業績に反映してきている。
ガラスから金属へ、そして地元の伝統工芸である九谷焼や金箔も表札に活用することで、他にはない差別化商品を世に送り出してきている。さらに平成26年からの発売に向け、同じガラスでも質感の異なる新たなガラス表札の開発にも取り組んでいる。
こうした十人十色の様々なニーズに対応できる充実した品揃え、商品開発力こそが、同業他社には真似ができない最大の武器である。
近年、大手メーカーが廉価なものや同様の商品を扱い始めたことから、販売力やルートを持っている大手に対抗するためにも、いかに小回りの利くモノづくりで顧客満足度を高めるか、そこが鍵を握ってくる。
「お客様にとってオンリーワン、ナンバー1のショップであり続けるために日々の努力を怠らず、将来的にはエクステリアをトータルで提案できる企業に育てていきたい」とさらなる飛躍に向けて邁進する尾田氏である。


◆インタビューを終えて

社長を含め16名のスタッフが日本中の住宅やマンションの玄関先を個性的な表札で飾っている素晴らしい仕事である。思い立ったら即行動に移す尾田氏の行動力と顧客満足度を追求したモノづくりで、日本中の家庭に幸せの輪を送り続けてもらいたい。


グラスヒュッテ・オダ・企業名        (株)グラスヒュッテ・オダ
・サイト名              表札1.com(自社サイト)
・所在地        金沢市福増町北204-20
・電話番号       076-287-3925
・創業          平成13年
・URL         http://www.hyosatsu1.com/

「お店ばたけ」の新しい仲間を紹介!

石川県産業創出支援機構お店ばたけ事務局では、新たに「お店ばたけ」に仲間入りしたお店を取材し、ネットショップをスタートさせた経緯、ネットショップを運営する上ででの課題、今後の目標などを伺い、お店の魅力を紹介すると共に、チャレンジするショップを応援します。

お店ばたけ出店者 高砂茶寮・金谷酒造店ネットショップ たかさご  (平成25年11月取材)

人と人のつながりを大切にした商いに徹す


白山市安田町商店街にある清酒高砂の醸造元(株)金谷酒造店は、霊峰白山の伏流水で仕込まれる加賀菊酒の酒蔵としての顔と、平成15年にオープンした予約優先、月替わり(昼・夜共)コース一人2,985円を謳う酒蔵レストラン『高砂茶寮』の二つの顔を持つ。金谷酒造店と高砂茶寮の二つのサイトを運営している金谷芳久社長が、満を持して2年前に立ち上げた地酒と酒粕スイーツを販売するネットショップ「たかさご」に託す思いを伺った。


まずは自らネットを学ぶ

金谷芳久社長そもそも金谷社長(写真左)がインターネットに取り組み始めたのは、インターネットが15年あまり前のこと。
商店街にLANケーブルを自前で敷設し、自らネットについての勉強を重ね、ホームページビルダーにて自店を紹介する名刺代わりのホームページを作り上げる。
その後、ネットについて勉強を重ねる中で、知れば知るほど奥が深く、ただ作って放っておいたのでは全く意味がなく、日々のこまめな更新作業と生きた情報を発信しないとホームページとは言えないことを学ぶ。
「ネットの勉強をすればするほど自分の能力ではとても満足できるものは作れない現実に直面し、自ら関わることを断念し、専門知識を有する人を採用しました」と述懐する。



ネットで売れる特徴ある商品を作ったものの・・・

酒粕バウムクーヘン「ネットショップではありきたりの商品は売れない」これが金谷氏の基本的な考え方である。
他にない特徴ある商品づくりを目標に取り組む中で、県の活性化ファンドを活用し、高砂茶寮のシェフが自社の酒粕を使ったバウムクーヘンとダクワースなどのオリジナル商品を開発した。

酒粕ダクワースし かしネットで販売しようとなった時に予期せぬ問題が発生する。「お酒を醸造している当社は、当然のことながら食品工場だと認識していましたが、保健所サイ ドからすると酒造メーカーは食品工場ではないとの指摘を受け、いくら自社の酒粕を使用した食品であっても製造・販売できない現実に直面したのです。
そこで酒粕入りのお菓子類は、やむなく外注先に製造を委託し、できあがった商品を仕入れて販売しています」と、食品を製造・販売する難しさを滲ませる。


ネットで酒類を販売するには要免許

地酒と酒粕スイーツを販売するネットショップ「たかさご」酒粕を使った千代尼粕(ちよにかす)バウムクーヘン酒粕ダクワースなどのオリジナル商品をネットで販売できるようになり、2年前に地酒と酒粕スイーツを販売するネットショップ「たかさご」を開設。
しかし金谷酒造店のお酒の商品と高砂茶寮のお菓子類の二つの商品群をホームページでどのようにして販売するか、そこがまたネックになる。
金谷酒造店のホームページでお酒を売ることはできても、ネットショップの運営会社である(有)なべよしは酒類販売の免許を持っていなかったため、お酒の販売ができない。そのため、酒類を販売できるようにするため改めて通販の酒類販売の免許も取得する。


予想外の商品が売れるのがネット!?

ホー ムページへのアクセス数を増やすため、ヤフーにPPC広告を月5万円をめどに出稿するとともに、検索にひっかかりやすいようキーワードとなる言葉を散りば め、丁寧な説明を心がけ、少しでもアクセスが増えるよう日々努力してきた中から予想外のヒット商品が誕生する。それが『麹あまざけ』である。
「ホームページに甘酒の注文が頻繁に入るようになったため、甘酒の専用サイトを開設して、甘酒の注文にスムーズに対応できる体制を整えているところです。最近の健康ブームの中で、甘酒の効能など、甘酒に関することを検索される方が増えており、甘酒についての情報を発信している当社の甘酒サイトの順位が上位にあがってきています」と顔をほころばす。それに伴って受注も増えるという相乗効果も。


甘酒を看板商品に!!

人気の麹あまざけ甘酒(あまざけ)にはブドウ糖、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、オリゴ糖、グルタミン、アミノ酸など点滴と似た成分が含まれ、「飲む点滴」とも言われ、近年注目されている発酵食品である。
同社の甘酒は、お米と米麹のみで造られた自然の優しい甘味と味わいが特徴で、砂糖は一切使わず、無添加、無加糖、ノンアルコールのため、子供からお年寄りまで安心して飲むことができる。
実際に他の甘酒とお客様に飲み比べをしてもらうと10人中10人が同社の甘酒を選ぶという。「他の甘酒は人工的な甘さなのに対し、当社の甘酒は自然な麹の甘みと優しい味わいのため、その差は歴然です」と金谷氏は大きく頷く。

麹甘酒お 酒はメーカーもあれば小売店もあり、ものすごい数があるため検索サイトで上位にいくのは至難の技であるが、甘酒のカテゴリーであればそんなに難しいことで はない。「ネットで甘酒の人気が高いことから、県内のスーパーを回って営業してみたところ、仕入れ担当者が一口試飲して『持ってきて』と言われ、コープに て販売されることが決まった」と嬉しそうに語る。
店頭販売で人気が出れば、自動的にネットショップへの注文が増えることも予想され、実店舗とネッ トショップの相乗効果が期待できる。やはり、同社の場合もテレビ番組で甘酒や酒粕の効能が放送されると、その直後から注文が急増する点は他の商品と同様の よう。同社の麹あまざけは、500㎜l入が735円(上写真)、900㎜l入が945円(右写真)で、女性を意識した淡いピンクを基調としたかわいらしいラベルが特徴だ。北陸新幹線開業に向け、観光客向けのお土産として小さなボトルも商品化する予定。


オリジナルラベル酒も人気商品

人気のオリジナルラベル酒ネットショップで甘酒に次ぐ人気商品が、名前入りオリジナルラベル酒である。
誕生日、父の日、新築、開店、就職、結婚、退職等々人生のさまざまなお祝いの場面で、名前をラベルにプリントした世界でひとつだけのオリジナル日本酒を贈ることができる
個人だけでなく、法人の記念品など大口注文にも対応している。
オリジナルラベルは、同社のWeb担当者が顧客のさまざまなオーダーに応えてパソコンで製作する。
二升半(4.5リットル)入りのジャンボサイズのボトルも用意しており、インパクトを与えたい時にはうってつけだ。同様に写真入りのオリジナルラベル酒の注文にも対応しており、こちらは特に結婚式の引き出物としての人気が高い


将来を見据え新たな商いにも挑戦

「甘酒(あまざけ)の販売に力を注いでいるメーカーが少ない今こそNo1になれる大きなチャンスと捉え、そこに集中的に投資して確固たる地位を築きたい」と力を込める。 現時点でのネットショップの売上は、全体の数%に過ぎないものの、第一段階の目標を3千万円に設定し、日々邁進中である。
国内市場は高齢化、人口 減少、若者の日本酒離れ等々、酒造業界にとってパイが広がる可能性が乏しいのが現状だ。そんな時代背景の中、自然減をカバーする新たな市場として3年前か ら金谷氏の三男がカナダ・バンクーバーに常駐し、自社の日本酒を販売している。これまで現地になかった商品を販売するだけに可能性は大いに期待できる。 「自社の商品だけではお客様からすると品定めする楽しみがないことから、他社のお酒も販売しようと考え、新たに輸出専用の免許を申請しているところです」 と、輸出事業にも大きな夢を託す。

高砂春の蔵祭りその一方で、足元では自社の蔵を年に1回開放して『高砂春の蔵祭り』を開催している。実店舗のある安田町商店街に人を呼ぶことが目的で、マグロの解体ショーや太鼓の生演奏、屋台の出店でお客様をもてなす。
今年は2日間<2013年4月20日(土)、21日(日)>で3千人あまりが来場したという。「2~3年先には3日間で1万人をもてなしたい。準備や当日の対応は大変だけど、大変なことをやらないと人は来てくれない」と金谷氏の商店街活性化にかける思いは熱い。

海 外展開やネットショップに果敢に挑戦している金谷社長だが、その商いに対する姿勢の根底には、自分の店に、商店街に、一人でも多くの人に足を運んでもら い、賑わいを創出すること。デジタルな時代にあってもアナログな人と人のつながりを大切にする精神が宿っていることを痛感させられた。


インタビューを終えて・・・
新 しいことにも積極的に挑戦する一方で、商いの原点・基本を忘れず忠実に守る商いに徹する。簡単なようで実は難しいこの両立ができていることが、金谷酒造店 の大きな魅力であり、また行きたくなる、リピーターになるポイントではないだろうか。お店ばたけへの出店を機に、ISICOを存分に活用し、サイトの充実 につなげ、顧客満足を高め、売上も伸びる。金谷氏の頭の中にはそんな図式が描かれているに違いない。

レストラン高砂茶寮商   号 (有)なべよし

住   所 白山市安田町3-2

電話番号 076-274-0078

URL http://www.takasago-shop.com/

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