「売れるネットショップの秘密を探る!」(株)グラスヒュッテ・オダ

売れるネットショップの秘密を探る!


石川県産業創出支援機構「売れるネットショップの秘密を探る!」では、お店ばたけに出店しているネットショップの中から、順調に成果を上げている繁盛ショップを取材し、ネットショップを成功させるためのページづくりのノウハウやポイントを紹介します。

顧客のニーズに即応し、表札のネット販売で躍進!
  (株)グラスヒュッテ・オダ

(平成25年11月取材)

顧客のニーズに即応し、表札のネット販売で躍進! (株)グラスヒュッテ・オダ

2001年10月に手作りのガラス彫刻作品を販売する工房『グラスヒュッテ・オダを設立した尾田知之氏。当初は、自らの作品を持って富山・石川県内の土産物店等に売り込みに行くも、なかなか思うように売れず暗中模索状態が続いていた。
そんな時、インターネットが普及し始めた時期でもあったことから日本中を相手に商売することを思い立ち、2003年、楽天市場に出店する。
以来10年の歳月が経過し、今では年商1億5千万円を売り上げる『表札マイスター』として確固たる地位を築くまでに。尾田社長に成功の秘訣を伺った。


◆顧客のニーズに即応し、飛躍のきっかけを掴む
(株)グラスヒュッテ・オダ 尾田社長尾田氏(写真右)が独立した当時は、インターネットが普及し始め、ネットで商品を販売するビジネスが産声を上げた時期でもあったことから、商売の合間にホームページビルダーで自前のホームページづくりに独学で取り組む日々を送っていた。
そんなある日、「実店舗がなくても楽天市場に出店すれば日本中を相手に商売ができる」と、2003年2月に『のんびり屋ガラスの国からの贈り物』
現在:表札マイスターの弟子の店 穏美里家)を出店したのが今日の原点である。「自分で作ったホームページで最初に売れたのが1万円のガラスの花瓶だった」と述懐する。
売上は、平均して月に50~60万円、よい月で100万円ぐらいだったという。1年あまりが経過した頃、顧客から「ガラス板に名前を入れて表札を作れないか」との問い合わせがきっかけで、表札づくりに取り組む。できあがった表札を新商品としてホームページにアップすると、これがおもしろいように売れはじめ、表札だけで月に100万円近く売り上げる看板商品になった。
そこで、表札を売る店の名前が『のんびり屋ガラスの国からの贈り物』ではピンと来ないと判断し、2005年6月、楽天市場に表札専門の別サイト『表札マイスターをオープン。同年10月には本店となる自社サイト『表札1.comもオープンする。
 

◆プロの手でリニューアルしたホームページでステップアップ

ガラスの表札「ネットショップでガラス雑貨を販売していたおかげで、それを見たお客様から表札という新たな商品展開の可能性を示唆され今日があるわけで、ある意味ネットの効能です」と尾田氏はしみじみと語る。
表札が看板商品になったものの、売上的には月150万円ぐらいを上限に、なかなかその壁を乗り越えられない時期が続いたため、プロにホームページを作ってもらう必要性を痛感する。
そこで、楽天市場に出店した当初、東京で開催された講習会で知り合った浜松市にあるSAVAWAYという会社に製作を依頼。その会社が販売しているカートシステム「マルチドメインカート」を導入し、買い物しやすいホームページが完成する。
いろんな表札投資コスト的には、毎月の固定費ならびに月の売上が一定金額を超えたら更に上乗せという契約。
毎月固定費が発生することは、そこだけみるとマイナスではあるが、そのコストを惜しんでいては、売上をステップアップさせることができないと判断した。
リニューアルしたホームページは順調にアクセス数、売上共に伸び始め、ガラス表札だけでなく次第に金属製表札を要望する顧客の声が増えてきたことに応えて金属製表札も作るようになり、現在では金属製表札の注文の方が多いとのこと。
表札のネット販売で成功した同社の真似をし、表札を販売する店が楽天市場には何社もあるが、何と言っても真っ先に手がけた『表札マイスター』への注文が断トツであり、楽天市場で先駆けて取り組んだ先行者利益の典型と言える。


◆自社サイトから楽天市場に注力をシフト

表札マイスター(楽天市場店)自社サイトは、楽天市場やヤフーと異なり、いかにしてアクセス数を増やすか、そのSEO対策としてリスティング広告のオーバーチュアやアドワーズに出費。
検索順位を少しでも上位にすべく取り組み、「今週は上がった」、「今週は下がった」と一喜一憂していた。
そのうち自社サイトの検索順位が、3~4ページ目に低下した時期がしばらく続いたことから、オーバ-チュアやアドワーズだけに頼っていてもコストばかり要して成果が出ないと判断し、楽天市場に注力することに方針転換する。
もちろん出店料や広告費に月20万円程度はかかるものの、トータルコストで見れば安くつくと判断したからだ。
ページづくりの面では、同社の表札を購入した様々な年齢層の顧客が、実際に玄関にその表札を設置し、その場で撮影した笑顔溢れるスナップ画像がたくさんアップされていることで、購入を検討している顧客にとっては、購買意欲がそそられる仕掛けにもなっている。

◆楽天市場での受賞が売上増にもつながる

九谷焼の表札ホームページのリニューアルはもちろんのこと、表札を作る素材もガラスステンレスアルミ九谷焼金箔など次々と新商品を世に送り出した。
バー ジョンアップの努力を重ねてきたことで、注文件数も年々増加。と同時に、ホームページの勉強を重ねてきたことで、尾田氏自らは作れなくてもある程度のノウ ハウを蓄積できたと判断し、外注していたホームページの維持管理を自社内で完結させるべく、専門知識を有する人を新たに採用し、現在はWeb担当二人が同 社の全てのサイトの維持・管理を行っている。
そうしたホームページに対する日々のこまめな対応が奏功し、2010年には「ネットショップコンテスト石川2009」でグランプリを受賞


楽天市場EXPO賞(成功のコンセプト賞)を受賞その翌年には念願であった「楽天市場EXPO賞(成功のコンセプト賞)」を受賞と、グラスヒュッテ・オダのネットショップの実力が地元は共より全国でも高く評価される。
それが話題となり、誘客にもつながる好循環が生まれ、現在、『表札1.com』(本店)、 『表札マイスター』(楽天市場店)、 『表札マイスター』(ヤフー店)の3店舗で、月平均1200万円を売り上げ、中でも楽天市場の集客力が断トツとのこと。

楽天市場に出店していれば自社サイト(本店)を検索上位にもっていくための並大抵ではない労力が省け、安定した売上が見込める点が大きい。とはいえ、「どのような環境になっても、バランス良く各サイトの売上を上げていく戦略を練る上で自社サイト(本店)がある意味は大きい」と尾田氏は強調する。



◆表札シミュレーターの導入で、次なる高みへ

お客様が自由にレイアウトをデザインできる表札シミュレーターを平成25年6月に製作し、ホームページに付加サービスとしてアップした。顧客が自分の好みのレイアウト、素材、色などを自由に選び、実際の表札になったらどんな感じになるかを文字通りシミュレーションできる優れものだ。
投 資額も相当かかったことと想像されるが、「まだこのシミュレーターを導入したことが即売上増につながるという効果は現れていませんが、他社にない新たな試 みを先行してやっていくことが、次のステップにつなげるための重要なポイントです」と、常に先を見据え、チャレンジ精神旺盛だ。


◆顧客にとってのオンリーワンを追求

いろんな表札表札は1度作れば、そう度々替えるものではなく、1軒に1つあれば十分な商品のため、リピーターはほとんどないに等しいと思われる。
それなのに年々業績を伸ばしている秘密はどこにあるのか。
それを突き詰めて考えていくと、一人一人のお客様にいかに満足してもらうか、「表札マイスターに頼んで良かった」と言ってもらえるオンリーワンのモノづくりに徹しているからではないだろうか。
そうした高い顧客満足度が口コミでじわじわと広がり、それが大きな輪となって同社の業績に反映してきている。
ガラスから金属へ、そして地元の伝統工芸である九谷焼や金箔も表札に活用することで、他にはない差別化商品を世に送り出してきている。さらに平成26年からの発売に向け、同じガラスでも質感の異なる新たなガラス表札の開発にも取り組んでいる。
こうした十人十色の様々なニーズに対応できる充実した品揃え、商品開発力こそが、同業他社には真似ができない最大の武器である。
近年、大手メーカーが廉価なものや同様の商品を扱い始めたことから、販売力やルートを持っている大手に対抗するためにも、いかに小回りの利くモノづくりで顧客満足度を高めるか、そこが鍵を握ってくる。
「お客様にとってオンリーワン、ナンバー1のショップであり続けるために日々の努力を怠らず、将来的にはエクステリアをトータルで提案できる企業に育てていきたい」とさらなる飛躍に向けて邁進する尾田氏である。


◆インタビューを終えて

社長を含め16名のスタッフが日本中の住宅やマンションの玄関先を個性的な表札で飾っている素晴らしい仕事である。思い立ったら即行動に移す尾田氏の行動力と顧客満足度を追求したモノづくりで、日本中の家庭に幸せの輪を送り続けてもらいたい。


グラスヒュッテ・オダ・企業名        (株)グラスヒュッテ・オダ
・サイト名              表札1.com(自社サイト)
・所在地        金沢市福増町北204-20
・電話番号       076-287-3925
・創業          平成13年
・URL         http://www.hyosatsu1.com/


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