ネットで販路開拓(情報誌記事)の最近のブログ記事

◆ネット進出レポート 縲怎lット販売による販路開拓
(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)では、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


利用者に代わって商品を厳選 確かな目利きが成長のカギ(株)公進都市企画
[じろや]

http://www.giro-ya.com/

じろや ウェブサイト
(上/じろやのウェブサイト)コンテストでは審査員が「商品の質の良さが伝わるショップ」とコメント。商品写真にも高い評価が寄せられた

●月替わりの特集で購買意欲を刺激

社員が撮影した商品写真は、自然光での撮影を心がけている

 公進都市企画が運営する「じろや」は、九谷焼の食器や牛首紬のバッグといった伝統工芸品を販売するセレクトショップである。ショップには、シンプル&モダンをテーマに、およそ600点もの商品がラインアップされている。いずれも、県内作家の手によるもので、運営責任者である小高康之取締役が実際に工房を訪ね、選び抜いた逸品だ。

 ショップがオープンしたのは平成18年1月。同社の関連企業である(株)西山産業(白山市)が牛首紬を製造していることから、県内の優れた伝統工芸品を広く紹介したいと店を開き、以降、売り上げもアクセス数も順調に伸ばしている。
 じろやの好調を支えているのは、確かな目利きだ。ネットでは商品を手に取ることができないだけに、小・ス・ス取締役は利用者に代わって現物を入念にチェックして商品を厳選。半数以上がリピーターということからも、利用者の満足度の高さがうかがえる。商品の魅力をストレートに表現しようと、サイトは白を基調としたシンプルなデザインとし、温かみのある写真が商品の色合いや素材の質感を伝えている。

 母の日のプレゼントに最適の商品を集めたり、注目の作家にスポットを当てたりと、月替わりの特集を
組むほか、こまめに新商品を紹介して、更新頻度を上げるなどして、いつ訪れても新たな発見があるショップになるよう工夫している。


●改良を重ねてコンテストで入賞

じろやご担当 小高取締役 今年3月にはISICOが主催する「ネットショップコンテスト石川2009」で、ファイナリスト賞に輝いた。昨年に続き、2回目の応募での受賞である。

 受賞の陰には、去年から今年にかけての細かな改良の積み重ねがあった。デザインを見直し、商品写真をより大きく掲載したほか、商品選択から決済に至るまでの導線を分かりやすく再構成。また、「ショッピングカート」と呼ばれる決済システムにおいても、システムを提供している会社に要望し、使い勝手がよくなるようカスタマイズしてもらった。

「写真はいいが、職人さんや店員さんが登場しないのが寂しい」との選評を受け、「今後は、作家や制作過程をサイト内で紹介したい」と小高取締役。「こだわりの手仕事は石川県の財産」と、塗り物やガラス製品なども充実させ、さらにサイトを進化させていく考えだ。


(株)公進都市企画
■所在地 白山市部入道町ト40
     TEL.076-273-0808
■代表者 小倉 継和
■設立 昭和57年11月
■資本金 1,000万円
■従業員数 6名
■事業内容 牛首紬、九谷焼など伝統工芸品の販売、造園工事など

(2010/7発行『情報誌ISICO』vol.52掲載記事より)

◆ネット進出レポート 縲怎lット販売による販路開拓

(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)では、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


季節に合わせたキャンペーンでこだわり農産物をPR(株)金沢大地
[農産工房 金沢大地]

http://www.k-daichi.com/

農産工房 金沢大地 Webサイト
金沢大地のネットショップでは写真と商品の説明文が豊富。ISICO主催の「ネットショップコンテスト石川2009」では、ファイナリスト賞を獲得した


●有機JAS認証の商品がずらり

 金沢大地では、直営農場「金沢農業」が生産した米や小麦、大豆、野菜などの農産物と、これらを主原料とした味噌や醤油、豆腐、麦茶などの加工品を販売するネットショップを運営している。農産物のほとんどを有機栽培で育てている点が大きな特色で、商品一覧には有機JAS認証商品がずらりと並んでいる。

有機農産物を使った加工品と、電動石臼「キッチンミル」

 平成17年の開設から6年目を迎え、ネット販売の売り上げは順調に増え、毎年、目標額をクリアし続けている。好調の背景には、「食の安全・安心」を求めるニーズの高まりはもちろん、金沢大地の積極的な販売戦略がある。

 その一つが、シーズンに合わせたキャンペーンだ。秋に収穫祭として有機米をプレゼントしたり、初夏には大豆を無料で配布し種まきを呼びかけたりするなど、サイト上でさまざまな企画を実施したところ、多くの反響が寄せられたという。
 商品ラインアップの充実にも力を注ぎ、家庭で味噌が作られるように米麹こうじと大豆を組み合わせたセット商品を販売するほか、小麦を自宅で挽(ひ)くことができる電動石臼「キッチン・ミル」などユニークな商品も扱っている。


●作り手の情熱と主婦目線が商品への説得力を生む

Webご担当 五十嵐さん また、ホームページでは、単に商品を販売するだけでなく、有機栽培を始めた理由や将来的な目標など、井村辰二郎代表の農業に対する情熱を伝えている。加えて、利用者が農業を考えるきっかけとなるよう、同社が運営するコミュニティーサイト「あぐりハグハグ」にもリンクしており、金沢大地の農業への姿勢が伝わってくるつくりになっている。
 一方、商品の説明に関しては、ネットショップ担当の五十嵐教子(のりこ)さんが、小さな子を持つ母親として率直な感想をコメント。農作物の作り手側と購入する側双方の意見が見えることが、ユーザーにとって商品への信頼感につながっているようだ。

 同社では今後、出荷時期などのタイムリーな話題を今まで以上にきめ細かく発信し、ネットショップでの購入につなげていく考えだ。五十嵐さんも、「ISICOのホームページドクターにサポートしていただき、改善を加えてきた。これからもアドバイスを参考に、ネット販売の売り上げ増につなげていきたい」と意気込んでいる。

(株)金沢大地
■所在地 金沢市八田町東9番地
       TEL.076-257-8818
■代表者 井村 辰二郎
■設立  平成14年3月
■資本金 2,400万円
■従業員数 13名
■事業内容 農産物加工・販売

(2010/7発行『情報誌ISICO』vol.52掲載記事より)

◆ネット進出レポート 縲怎lット販売による販路開拓
(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)では、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


目指すは年間売上1億円 利用者拡大に向けアイデア続々 能登紙器(株)
[ダンボールワン]

http://www.notosiki.co.jp/

ダンボールワン サイトイメージ
(上)能登紙器のネットショップ「ダンボールワン」。昨年はサイトを見た大手新聞社からも大口の契約を取り付けた。


●売り上げの約40%がネットショップから

能登で唯一のダンボールメーカーである能登紙器では、平成17年に開設したネットショップの売上高を右肩上がりで伸ばしている。昨年度は、総売上の約40%にあたる7,500万円を販売するまでに成長した。
 昨年2月にはホームページを全面的にリニューアルし、サイト名も社名から「ダンボールワン」へと改めた。この際、デザインを一新したほか、自動見積システムを導入。寸法、材質、数量、配送先を入力するだけで、自動的に見積もりが表示され、そのままサイト上から注文できるように改良した。
 従来のように、メール等で仕様や見積金額についてやりとりする煩わしさがなくなったことで、注文件数が大幅にアップしたほか、スピーディーに受注できるようになり、正午までに注文を受けたものは当日中に出荷することが可能になった。


ダンボールワンWEBマスターの辻俊宏氏 また、リニューアルと同時に、ISICOが運営するバーチャルモール「お店ばたけISHIKAWA」に出店した。「ホームページドクターなどから客観的に見て分かりづらい部分を指摘してもらえた」。ダンボールワンWEBマスターの辻俊宏氏がそう話すように、例えば、これまで業界用語で「A式」と表記していたダンボール箱の形を一般消費者でもイメージしやすい「みかん箱」に変えるなど、改善を施した。



●引っ越しセットなどで個人客の利用増

 同社がネットショップを開設したのは、能登という限られた地域から全国に販路を広げようと考えた
のがきっかけだ。売り上げは初年度こそ低迷したが、その後、毎年のように新たなアイデアを考え、躍進につなげた。

 平成18年には、オーダーメードが常識だった業界にあって、人気のサイズ10種類を規格品として販売開始。小ロットでも安価で購入できるよう工夫した。平成19年にはさまざまなサイズのダンボール箱とクラフトテープ、緩衝材を組み合わせた引っ越しセットを販売。こうした企画が奏功して個人客の利用が増え、現在では売り上げの30%を占めるまでになった。

 この間、全都道府県にあるダンボールメーカーと協力関係を結び、配送先の最寄りのメーカーから納品してもらうことで、納期の短縮と配送費のコストダウンを実現。平成20年には自社広告を入れ、価格を割り引いたダンボール箱の販売をスタートし、好評を得た。
 今年は海外から輸入した低価格ダンボールを投入するなど、1億円の売り上げを達成しようとさらに知恵を絞る。

能登紙器(株)ネットショップ売り上げの推移 グラフ

能登紙器(株)
■所在地  七尾市下町丁32-1
      TEL.0767-57-3002
■代表者  岩崎 隆
■設 立 昭和51年10月
■資本金  1,000万円
■従業員数 13名
■事業内容 ダンボールの製造・販売

(2010/2発行『情報誌ISICO』vol.50掲載記事より)

◆ネット進出レポート 縲怎lット販売による販路開拓 【ネットショップコンテスト石川2008 受賞企業特集】

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
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「ネットショップコンテスト石川2008」ファイナリスト賞受賞
豆腐にかける真摯な思いをメルマガやブログで表現縲怐i株)山下ミツ商店
[白山とうふ工房 山下ミツ商店]

http://www.mitsu102.co.jp/

白山とうふ工房 山下ミツ商店 サイトイメージ


●国産大豆100%のこだわり豆腐を販売

 山下ミツ商店はおいしくて、安全・安心な豆腐づくりに定評がある。
原料には、契約農家で栽培された国産大豆をはじめ、白山の伏流水と天然にがりを使用。手間がかかっても消泡剤(大豆を煮るときに出る大量の泡を消す添加物)を使わない上、包装後、加熱殺菌せずに風味を守るなど、そのこだわりは素材から製法に至るまで多岐にわたる。

看板商品の「堅とうふ」以外にも、豊富なラインアップがそろっている

 看板商品であり、白山ろく特産の「堅とうふ」は1丁600gが1050円と高値だが、そのおいしさと食感が多くの人を引きつけてやまない。

 同社の商品は本店(白山市白峰)のほか、2つの直営店(めいてつ・エムザ店/金沢百番街店)、県内のスーパーなどで手に入るが、店舗に足を運ぶことのできない全国の消費者への販路を担っているのが、約6年前に開設したネットショップである。

 ネットショップでは、同社の商品紹介を中心に、豆腐を使った料理のレシピなどが鮮やかな写真とともに掲載されている。また、作り手の豆腐づくりや商売についての考え方がダイレクトに伝わってくるコンテンツも魅力の一つだ。山下浩希社長はメルマガブログに原材料や製法、衛生管理に対するこだわり、日々の試行錯誤などを率直に記し、おいしくて、安全・安心な豆腐づくりにかける自身の姿勢を消費者に伝えている。


●集客力アップに向け動画の活用へ

24歳でサラリーマンを辞め、家業を継いだ山下社長は、原料や製法に工夫を重ねる ネットショップでの販売にあたっては、豆腐という商材ならではの悩みもある。その一つが、ちょっとした衝撃でも崩れやすいという点である。味に問題はなくても、形が崩れてしまえば商品価値は失われる。そこで、同社では容器の材質や形状に改善を重ねたほか、「私は豆腐です。手渡しで大事に運んでください」と表記したシールを貼って配達業者に注意喚起するなど、対策を施している。

 ネットショップの売り上げは徐々に伸びてきてはいるが、それでもまだ会社全体の数%に過ぎない。とはいえ、「情報社会だけに、立地に左右されないネットショップは必須と考えており、将来は収益の柱に育てていきたい」と山下社長は力を込める。

 今年6月に大豆の播種の様子を動画で撮影してブログで公開したところ好評だったことから、これからはネットショップ上に工場内の様子なども動画で公開するなどして、商品の独自性や安全性を分かりやすくPRすると同時に集客につなげていく考えだ。


(株)山下ミツ商店
■所在地 白山市白峰チ62-6
     TEL.076-259-2024
■代表者 山下 浩希
■創 業 明治20年
■資本金 4,000万円
■従業員数 18名
■事業内容 大豆製品の製造、販売

(2009/12発行『情報誌ISICO』vol.49掲載記事より)

◆ネット進出レポート 縲怎lット販売による販路開拓 【ネットショップコンテスト石川2008 受賞企業特集】

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
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「ネットショップコンテスト石川2008」ファイナリスト賞受賞
『かぶら寿しと並んで 野菜ジェラートが広告塔に縲怺博ョ会社四十萬谷本舗』
http://www.kabura.jp/

四十萬谷本舗ネットショップ サイトイメージ


●冬のピーク時以外の販売促進に苦心

 老舗の漬物店である四十萬谷本舗では、ネットショップでの売り上げを順調に伸ばしている。販売のメインは何と言ってもかぶら寿し。かぶら寿しの出荷が最盛期を迎える11月から翌年2月にかけては、ネットショップの売り上げもピークに達する。

 一方、かぶら寿しを販売していない春先から秋口は月々の売り上げがピーク時の1/20程度にとどまる。このため、同社ではいかにこの時期の販売を伸ばすかが課題となってきた。

野菜ジェラートは、野菜ソムリエの四十万谷社長の思いが込められたスイーツ

 そんな中、主力として育ってきたのが平成19年夏に発売した野菜ジェラートだ。能登大納言や五郎島金時といった地元の野菜に加え、自社の漬物や味噌を使ったユニークなジェラートは雑誌などのメディアで取り上げられることも多く、これによってネットショップへのアクセス数も増加。もちろん売り上げにも貢献している。

 ジェラートの販売を強化しようと、今年4月からはジェラート専門サイトを立ち上げた。サイトは、若者に訴求できるデザインとし、ネットショップに誘導する新たな窓口として機能している。

 また、かぶら寿し以外の漬物の魅力を知ってもらうため、今年5月には味噌漬けや浅漬けを詰め合わせた「お漬物おためしセット」をネットショップ限定で企画。消費者からも好評だ。

●ネットに不慣れなお年寄りに配慮

ネットショップご担当の井村さん 四十萬谷本舗が独自ドメインのネットショップを開設したのは3年前のことである。
平成19年からネットショップを担当している井村佳奈さんは「ショップ運営に関する知識がまったくなかった」と話し、当初はISICOの専門家派遣制度を活用し、ホームページドクター・中野治美氏にアドバイスを受けながら改善を進めた。

 その後、お年寄りに配慮し、購入手続きに関する説明を分かりやすくしたり、文字サイズを大きくしたほか、仕込み風景や作り手の写真を載せて、商品の安全・安心をアピール。月1回だったメルマガを月3 .4回に増やし、ブログを毎日更新するなど、情報発信にも力を入れた。

 「ネットショップは、頑張った分、結果が数字に表れるのでやりがいがある」と井村さん。「商品の説明文や写真など、まだまだ改善したい点はたくさんある」と意欲を燃やしている。


(株)四十萬谷本舗
■所在地  金沢市弥生1-17-28
    TEL 076-241-4173
■代表者  四十万谷 正久
■創 業 明治8年
■資本金  3,000万円
■従業員数 48名
■事業内容 漬物、味噌、醤油、佃煮の製造、販売

(2009/10発行『情報誌ISICO』vol.48掲載記事より)

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓 【ネットショップコンテスト石川2008 受賞企業特集】

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
 ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


ネットショップコンテスト石川2008」ファイナリスト賞受賞
『利用者の笑顔で、満足度と信頼感を表現~(有)グラスヒュッテ・オダ [表札1.com]』
http://www.hyosatsu1.com/

(有)グラスヒュッテ・オダのネットショップ、「表札1.com」サイトイメージ


●こだわりに応える技術力と対応力

利用者の思い入れがにじむ表札はどれも手作り。一つとして同じデザインはない。 グラスヒュッテ・オダが運営する「表札1.com」は、その名の通り、ガラスや鉄、アルミ、ステンレスで作ったオーダーメード表札を販売するネットショップである。平成18年のオープン以降、売り上げを伸ばしており、これまでの累計販売実績は約2万枚にもなるという。

 その人気の秘密は、利用者のこだわりを取り入れ、世界でたった一つの表札を作り上げる確かな技術力と実店舗以上とも言える柔軟な対応力である。
 ガラス表札を例にとると、利用者はまず表札の形や色、文字の書体や色といった基本的な要素を選ぶ。書体の種類は200種類、文字色は24種類とそのバリエーションは実に豊かだ。その後、希望に沿ってデザイン案を作成し、顧客にメールで確認。例えば、子どもの描いた絵を取り入れてデザインしてほしいといった要望にも対応可能で、デザイン変更にも最大4回まで無料で応じている。

 素材はすべて日本製を使用。塗料が溶けたり、あせたり、はがれたりしないよう特殊技術の焼き入れ
塗装を施し、美しい仕上がりと業界最高品質を実現している。

●当初は大手モールに出店して集客

ネットショップの改善に意欲を示す尾田社長。 「数多くあるネットショップの中から選んでもらうためには、パッと見ていい店だなと思ってもらえることが重要です」と話すのは同社の尾田知之社長だ。そこで、尾田社長がとりわけ大切にしているのが信頼感を感じさせるサイトづくりである。

 前述したような技術力や対応力をPRするコンテンツと同様に、信頼感をネットショップ上で表現しているのが、実際に購入した人々の笑顔である。これは同社が年に一度開催している「自慢の表札コンテスト」に送られてきた写真を掲載したもので、尾田社長は「何よりもお客様の笑顔こそ満足の証です」と胸を張る。さらに、尾田社長をはじめスタッフの顔写真も安心感を与えるのに一役買っている。

 同社では「表札1.com」を独自ドメインで開店する前に、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」といった大手ショッピングモールに出店し、実績を上げてきた。表札のほかにも、ガラス加工のノウハウを生かした掛け時計の専門店など、3つのネットショップを運営している。尾田社長は「表札を買ってくれたお客様を掛け時計のショップへ誘導するなど、各店の連動性を高めたい」と、相乗効果に期待を寄せている。

(有)グラスヒュッテ・オダ
■所在地  石川郡野々市町二日市1-59
      TEL 076-294-1431
■代表者  尾田 知之
■設立   平成13年10月
■資本金  500万円
■従業員数 13名
■事業内容 オーダーメード表札の製造、販売

『情報誌ISICO』vol.47掲載記事より)

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓 【ネットショップコンテスト石川2008 受賞企業特集】

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
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『料理を盛りつけた写真で、漆器のある暮らしを提案~(株)酢谷 喜八工房』
http://www.kihachi-web.com/
(株)酢谷のネットショップ、「喜八工房」サイトイメージ


●カテゴリー分けを工夫し、商品を選びやすく

 明治15年創業の山中漆器の老舗である酢谷は今年3月、ISICOが開催した「ネットショップコンテスト石川2008」で準グランプリを獲得した。

漆器の喜八工房 同社が運営するネットショップ「漆器の喜八工房」は、黒をベースに用いたシックで洗練されたデザイン。約100種類の漆器を「シーン」「色や材質」「形」「シリーズ」「価格」で分類し、消費者が好みの商品を探しやすいよう工夫されている。

 伝統的な木製漆器にこだわり、現代のライフスタイルに合うデザイン性に優れた漆器づくりが同社の真骨頂だ。とはいえ、ネットショップでは実際に商品を手にとることはできない。そうしたデメリットをカバーするため、喜八工房ではさまざまな角度から撮影した商品写真を掲載するほか、実際に料理を盛りつけた写真で使い方を提案。漆器のある暮らしをイメージできるようになっている。

 ネットショップを運営する六代目当主の酢谷喜輝氏は「まさか受賞できるとは思わなかった」と驚きを隠さず、これを励みに、さらに改良を加えようと気持ちを新たにしている。

●実店舗への誘客や大量受注のきっかけに

「自分が使いたい」と思える漆器を作るため、自ら試作を手がける喜輝氏と、実店舗の様子

 「興味はあったが、ネットでは売れないと思っていた」という喜輝氏が自社サイトを立ち上げたのは約7年前にさかのぼる。その言葉通り、当初はショッピング機能はなく、B to Bを意識して商品を紹介するだけのサイトだった。

 ネットショップとしてリニューアルを図ったのは昨年7月のこと。経営相談で訪れたISICOからホームページドクター広瀬誓氏((株)ヒロテック代表取締役)を紹介されたのがきっかけだった。同社ではかつて問屋への販売が9割を占めていたが、近年は問屋や小売店に比べ、消費者への販売比率が増える傾向にある。こうした現状を踏まえ、消費者への販路拡大にはネットショップが有効な手段と考えを改めた。

 開設後、徐々にだが着実に成果は出始めている。また、ネットショップが呼び水となり、結婚式の引出物などまとまった受注につながるケースがあるほか、実店舗への誘客にもつながっているという。
 「メールマガジンの発行、ギフト用の企画やネットショップ限定商品の開発など、まだまだやれることは多い」と喜輝氏。「2年後に1日100件のアクセス、月商100万円を目指す」と目標を掲げ、ショップ運営に一層力を入れる考えだ。

(株)酢谷
■所在地  加賀市山中温泉塚谷町イ323
    TEL.0761-78-0048
■代表者  酢谷 喜八
■設立  昭和53年9月
■資本金  1000万円
■従業員数  4名
■事業内容  山中漆器の製造、販売

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓 【ネットショップコンテスト石川2008 受賞企業特集】

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
 ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


『店の危機を救ったネットショップ 本業を支えるビジネスに急成長~(株)能登前・幸寿し』
http://www.kouzushi.com/
幸寿しウェブショップ サイトイメージ


●動画導入で五感に訴え、売り上げ増を

能登前・幸寿し代表の橋本公生氏 今年3月、ISICOが開催した「ネットショップコンテスト石川2008」の初代グランプリに輝いた幸寿し。6年前、パソコンを触ったこともないところから始め、ネットショップを開設した店主の橋本公生氏は「ネットショップを始めていなかったら、能登半島地震の後に廃業していたかもしれない。55歳になって初めて一等賞を取ることができ、涙が出るほどうれしい」と受賞の喜びをかみ締める。

 幸寿しのネットショップは、オープンから6年間で本業を支えるまでに急成長した。その要因は「客がいない間は、いつもパソコンを触っている。手をかければかけるだけ結果が出るから面白い」という橋本氏の熱心さに尽きる。実店舗の売り上げは最盛期に比べて半減しているだけに、ネットショップの売り上げは大きな収入源になっている。

 今年からプレゼント企画を開始し、メールマガジンの発信回数も増やした。今後はサイトへの動画の導入も検討しており、「このわたを作っているところや、いしりを使った料理を食べている様子を流す」五感に訴える手法で、さらなる売り上げ増を狙う。


●ネットから情報を発信「能登を元気に」

能登情報満載の幸寿しブログは、白羽監督との出会いの場となった。 橋本氏にとってホームページは、単なるネット販売の手段でなく、能登を元気にする場でもある。「能登に人を呼び込み、少しでも活気づいてほしい」と考え、トップページの目立つ場所に、商品を紹介せず能登の情報を載せているのは、そんな気持ちの表れだ。

 そして、ネット販売している、くちこやこのわた、いしり、蒸しアワビ、香箱ガニなどは、自分の目で選び抜いた品質の確かなものばかりで、個人経営の漁業関係者や加工業者から仕入れている。
「商品が売れれば、自分がもうかるだけでなく、仕入れ先のおばあちゃんたちももうかる」ことから、地域の産業振興の一助となればとの思いは強く、販売にも力が入る。

 2008年、震災のつめ跡が残る能登を舞台に、ふるさとと家族の温かさを描いた映画「能登の花ヨメ」が公開された。メガホンを取った白羽弥仁監督が5年前、橋本氏のホームページのブログを訪れ、「能登について話を聞きたいので、店に行ってもいいですか」と書き込みをしたことから、白羽監督と能登との交流が始まり、ついには映画が誕生したのだという。

 橋本氏は、「ホームページを開設したことで、いろんな人とのつながりが生まれ、自分の世界が広がった」と話し、今後も奥能登の食材と情報を発信し続けるつもりだ。


(株)能登前・幸寿し
■所在地  鳳珠郡穴水町大町チ37-4
       TEL 0768-52-2114
■代表者  橋本公生
■設立   平成19年8月(法人化)
■資本金  500万円
■従業員数 4名
■事業内容 寿司店、奥能登の海産物、加工品の販売

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓
『ネット限定のブランドで全国からの集客に挑戦 ~キャラバンサライ(株)』

 ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
 ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。



ネット限定のブランドで全国からの集客に挑戦~キャラバンサライ(株)
http://www.caravanserai.co.jp/

高品質の豆を求めてコロンビアやブラジルなどコーヒーの原産地に直接足を運ぶ西岡社長■オリジナルブレンドが転勤族にも人気
 自家焙煎コーヒーが人気のキャラバンサライでは、販路拡大に向けてネットショップでの販売にも力を注いでいる。「加賀美人」や「百万石」といった金沢の街をイメージして作ったオリジナルブレンドやネットショップ限定で販売する月変わりのコーヒー豆セットが好評だ。

 ネットショップの利用者は、実店舗のブランドが認知されている石川県内、およびその隣県が多いという。しかし、近年では全国各地からの利用も着実に増えてきた。利用者となっているのは、石川県内の大学を卒業後、他県で就職したり、転勤で金沢を後にした人々だ。

 「コーヒーは嗜好品です。金沢で暮らしているときにファンになってくれたお客様が、当社にしかないブレンドを買うためにネットを利用してくれています」と西岡憲蔵社長。
 転勤族の会社員が、移り住んだ町で評判を広めてくれるケースもあるそうだ。

煎りたてにこだわり、本店裏の焙煎工房は、毎日フル稼働している■ギフト用の企画や社員によるブログが好評
 キャラバンサライは平成12年にネットショップを開設した。しかし、当時はネットショップそのものが黎明期ということもあって思うような売り上げを得られずにいた。コンテンツを見直すなど、取り組みを本格化したのは平成17年のことである。

 ISICOのバーチャルモール「お店ばたけISHIKAWA」に出店したのを皮切りに、関連するセミナーへ参加したり、専門家派遣制度を積極的に活用し、SEO対策(※1)やPPC広告(※2)の利用、他サイトとの相互リンク、コーヒーマイスターによるブログの開設などに取り組んだ。その結果、売り上げは順調に伸びていった。

店頭ではコーヒーの知識が豊富なコーヒーマイスターが1人ひとりに合った味をアドバイスしてくれる ブログでは、新商品をはじめ、おいしいコーヒーの入れ方や雑学などの情報を提供。「社員もブログに目を通すのでお互いの働きぶりが分かり、意思疎通にも効果を発揮する」と、西岡社長はブログがもたらす意外な効果に目を細める。

 さらに今年は、初の試みとして父の日を前にギフト用の企画商品を販売し、好評を博した。「コーヒーは贈り物としても最適で、これからも時節ごとにこうした企画を取り入れていきたい」と、西岡社長は意気込む。

 また、同社では「キャラバンサライ」とは別に、ネットショップ限定のコーヒー豆専門店「金澤屋珈琲店」を平成18年に開設し、新たな販路開拓に挑戦している。「地元ではブランド力があるとはいえ、他県の人で“キャラバンサライ”と入力して検索する人はいない。そこで地域性を出しながら、コーヒー店としての認知度を高めるためにこのサイトを立ち上げたのです」と、西岡社長はオープンの理由を説明する。
 金澤屋珈琲店では、100g 3,600円のコピルアックコーヒーといった、希少で話題性の高い商品の販売を計画するなど、キャラバンサライとは違ったアプローチでチャレンジしている。

 今後について、西岡社長は「新しいネットショップでは、実店舗1軒分に匹敵する売上目標を設定している。今までの取り組みを継続しつつ、ショップデザインなどをさらに改善していきたい」と意欲を見せている。


(※1)S e a r c h E n g i n e O p t i m i z a t i o n の略。
 検索エンジンの検索結果で自らのサイトが上位に現れるようにウェブページを変更すること。
(※2)P a y P e r C l i c k(クリック課金)の略。
 広告主が事前に登録したキーワードを消費者が検索すると、広告主の宣伝が表示される。クリックごとに費用が発生する。

■ 所在地  金沢市保古3-51
       TEL:076-240-4151
■ 代表者  西岡 憲蔵
■ 設 立  昭和62年5月
■ 資本金  1,500万円
■ 従業員数 21名
■ 事業内容 コーヒー豆の卸販売・小売販売、喫茶店の経営、
       洋菓子の製造・販売

財団法人 石川県産業創出支援機構 情報誌『ISICO』vol.41 掲載記事)

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓
『奥能登の酒蔵が味覚を発信 上質の酒粕が人気商品に~松波酒造(株)』

ISICOでは、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。


奥能登の酒蔵が味覚を発信 上質の酒粕が人気商品に~松波酒造(株)
http://www.o-eyama.com/

奥能登の酒蔵からウェブを活用して販路を開拓する若女将の金七聖子さん■利用者の声で商品ラインアップを拡充

 能登杜氏発祥の地、能登町(旧内浦町)で、奥能登の地酒「大江山」を醸造する松波酒造では、ネットショップを開設して、販路開拓や新商品開発などに役立てている。

 平成15年1月のオープン以降、当初の予想を超えて人気商品となっているのが酒粕だ。以前は販路に頭を悩ませるほどたくさん余っていたそうで、ウェブマスターを務める若女将の金七聖子さんは「酒造メーカーの減少とともに蔵元直送の酒粕は手に入りにくくなっていて、ネットでは上質の酒粕が手に入ると好評です」と顔をほころばせる。


商品の特徴や食べ方、イベント情報などを掲載したネットショップ 元々は本醸造酒の製造過程でできる2種類の酒粕だけを販売していたが、ネットショップ利用者の問い合わせなどを参考に、現在は、大吟醸酒や純米酒の製造過程でできた酒粕など5種類にまでラインアップを増やした。
 また、「能登全体を売り込まなければ、自社の商品も売れない」という考えのもと、干し柿や塩、いしりなど、奥能登の味覚を販売し、好評を博している。

 平成16年9月から始めたブログでは酒造りの風景や能登で開催されたイベントなどを紹介するほか、若女将自身の晩酌メニューを公開。利用者との距離を縮める人気コンテンツとなっていて、能登旅行の際などにわざわざ足を運んでくれる人も増えたという。
 「誌面に限りのあるカタログと違って、ネットならば商品はもちろん、作り手の人柄や酒造りへの思いなども伝えられる」と金七さんはそのメリットを話す。


セミナーの同期生が心強い仲間に

松波酒造「大江山」と酒粕、オリジナル猪口 松波酒造がネットショップに取り組みはじめたのは、「奥能登の小さな酒蔵が勝ち残っていくためにはネットショップが必要」という機運が社内で高まったことがきっかけだった。
 金七さんはISICOが主催するネット販売支援セミナー「バーチャルショップ道場」を受講し、知識と技術を磨いた。いつも早めに会場に行って、講師に質問するなど熱心に学び、平成18年には、ISICOの専門家派遣制度を活用して、ホームページドクターから指導を受けた。

 金七さんにとって、専門家からのアドバイスと同様に心強い存在となったのが、バーチャルショップ道場の同期生たちだった。取り扱う商品や年齢は違っても、ノウハウのない状態からネットショップを立ち上げる仲間として、分からないことについて教えあったり、運営上の悩みを共有したりと、今でも頻繁に連絡を取り、切磋琢磨を続けている。

 ところで、ネットショップの開設を契機として、個人利用者による通販だけでなく、小売店や飲食店など、「大江山」を扱ってくれる店舗も増えてきた。
 また、東京・新宿のカフェでのイベントに商品を提供したり、異業種とコラボレーションした商品企画を進めたりと、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。
 金七さんは「既存の商品でも、一工夫するだけで売れることがある。今後もいろいろな企画を考えて販促につなげたい」と話し、ネットショップを足がかりにさらに「大江山」のブランド力向上を図る。

■ 所在地  鳳珠郡能登町松波30-114
       TEL 0768-72-0005
■ 代表者 金七 政彦
■ 設 立 明治元年( 1868年)
■ 資本金 4,000万円
■ 従業員数 5名
■ 事業内容 日本酒の製造、販売

(財)石川県産業創出支援機構の情報誌『ISICO』第39号(平成20年3月号) 巻頭特集
「石川の繁盛点に聞く成功の秘けつ 売れてる「ネットショップ」はここが違う」インタビュー記事をご紹介いたします。


CASE.03
ネットショップを糸口に東京都内に3店舗を出店「(有)チャンネルアッシュ」
子供服・雑貨H(アッシュ) http://www.ch-h.net/
TシャツのOJICO http://www.ojico.net/

「OJICO オジコ」、「H アッシュ」サイトイメージ


■1年間は売り上げゼロ

チャンネルアッシュ 越原裕幹社長。 子供服や雑貨の販売を手がけるチャンネルアッシュでは、今年3月、東京都内のルミネ北千住店にオリジナルTシャツ「OJICO(オジコ)」の直営店をオープンさせた。OJICOの直営店は、昨年9月のエキュート立川店(JR立川駅構内)、今年2月の吉祥寺パルコ店に続いて3店舗目である。

 地方初のTシャツブランドが都内で次々と出店を果たすまでには、ネットショップが大きな足がかりとなっていた。快進撃の裏側をのぞいてみよう。

 同社の第一歩は、平成14年9月に野々市町で開店した「H(アッシュ)」である。
越原裕幹社長自身がフランスやベルギー、オランダで買い付けた子供服や雑貨を販売する店舗だ。
5万人足らずの商圏では狭すぎるとネットショップをオープンしたのはそれから2年後のこと。しかし、その後約1年間、ネットによる売り上げは皆無だった。
 「実店舗の商品をそのまま載せていたので、実店舗で売れたらその商品を削除して、入荷したらまたアップして。ネットショップというより在庫管理表みたいなものでした」と越原社長は当時を振り返る。


 商品力には自信を持っていたが、品ぞろえに不満がないわけではなかった。ヨーロッパブランドの子供服は、しゃれたお出かけ着が多く、毎日着てどろんこになって遊べるようなデイリーウェアがないのだ。

 そこで平成17年に立ち上げたのが「OJICO」である。大人でも欲しくなるようなデザイン性を持たせながら親子がおそろいで着られるようサイズは子供用だけでなく、大人用までそろえた。
 品質にもこだわり、生地の製造からプリント加工、縫製まで、ほとんどの工程において県内繊維企業の協力を得た。

こうして出来上がったTシャツは、Hで販売すると同時に、OJICO単独のネットショップを開設し、販売した。


■催事への出店をネットへの呼び水に

 大きな転機となったのが、平成18年2月に広島三越が期間限定で催したフランスフェアへの出店である。
 Hのネットショップを見たバイヤーからの誘いを受け、OJICOのTシャツを売ることを条件に出店したところ上々の評判を得た。リピーター拡大の絶好のチャンスと、購入してくれた客にはネットショップを告知するビラを手渡した。フェアが終わってしばらくすると、広島からの受注が急増。1年後に再度出店すると、待っていたファンが駆けつけてくれた。

 その後、越原社長は全国の百貨店に営業をかけ、催事への出店を増やしていった。催事への出店が、ネットショップでの購入の呼び水となり、売上も伸びていった。
 実績を重ねるうちに百貨店側からのオファーも増え、昨年8月から半年間は恵比寿三越に期間限定ショップをオープン。そして、ついに常設店舗としての出店要請が舞い込んだのだ。

 地方の実店舗がネットショップへ、さらにネットショップから首都圏での実店舗へと展開した、希有なビジネスモデルが実現したのは、商品力に加え、ネットショップと実店舗をリンクさせる地道な営業努力の結果にほかならない。

 「Tシャツのトップブランドとして、都内でさらに実店舗を増やしていきたい」と今後を見据える越原社長。金沢発のブランドが日本のファッションシーンを席巻する日も近いのかもしれない。

 
(有)チャンネルアッシュ
所在地: 金沢市新保本1-436-5
TEL: 076-246-0066
代表者: 越原 裕幹
設立: 平成14年9月
従業員数: 20名(アルバイト含む)
事業内容: 子供服・雑貨の販売、Tシャツ・雑貨の企画・製造・販売

(財)石川県産業創出支援機構情報誌『ISICO』第39号(平成20年3月号) 巻頭特集
「石川の繁盛点に聞く成功の秘けつ 売れてる「ネットショップ」はここが違う」インタビュー記事をご紹介いたします。


CASE.02
過去の反省を踏まえ、ネットショップを再構築 (株)雅風堂
雅風堂 http://www.gafudo.co.jp/

雅風堂ホームページ イメージ


■ネットをきっかけとした来店やメールが増加

(株)雅風堂 安田晶一社長 和座本舗と同じく「WEB1グランプリ2007」で審査員特別賞を受賞したのが雅風堂のネットショップである。白を基調としたシンプルなサイトでは、彩り豊かな和菓子の写真が大きく扱われ、目を引きつける。

 実はこのネットショップは昨年8月末にリニューアルオープンしたばかりである。
同社では現在県内に5店舗を展開しているが、ここ数年、来店人数こそ変わらないものの、企業の経費節減や個人客の消費行動の変化を受けて単価が下がってきたという。
 そこで、てこ入れ策の一つとして、ネットショップの再構築に乗り出したのだ。
制作は専門のデザイナーに依頼した。

 サイトのコンセプトは“和のスイーツ”である。
これまで和菓子を紹介する写真と言えば、漆器に盛りつけての撮影など、重厚感が重視される傾向にあった。しかし、今回はスイーツ、つまりカジュアルさ、親近感を感じさせる表現に挑戦している。

 立ち上がって間もないだけに売り上げはまだまだとのことだが、「ネットで紹介した季節商品を買いに地元客が足を運んでくれたり、メールでの問い合わせが増えるなど、手ごたえを実感している」と安田晶一社長は話す。

■サイトを作れば必ず売れるわけではない

 そもそも同社がネットショップを開設したのは平成13年にさかのぼる。
ちょうどインターネットの利用が急速に伸びた時期であり、同社も時流に乗ってショッピング機能を設けた自社サイトを構築した。「サイトを作れば売れるだろう」とのもくろみに反して注文はほとんどなかった。実店舗での販売が順調だったせいもあって、その後は更新もおろそかになっていた。

 過去の反省を踏まえ、新サイトでは季節の商品を紹介するなど更新頻度を高めるよう努めている。
「ネットショップは最初に立ち上げるまでが1の力とすれば、その後のメンテナンスには9の力をかけるべき」と言う考えが安田社長と制作を担当するデザイナーの共通認識だ。
 また、実店舗とは別にネットショップ限定のポイント制度も設け、集客に向け知恵を絞る。

 今後は、販売以外にアンテナショップとしての役割も期待している。
新商品を実店舗へ投入する前に、まずネットで販売して消費者の評価を確かめようというのだ。ネットの場合、メールで評価を集めることができる。消費者の生の声が、開発に役立つ上、社員のモチベーションアップにつながると考えている。問い合わせが増えつつあるアレルギー表示など、情報提供にも力を入れていく。

 再スタートを切ったばかりの雅風堂のネットショップは今後の展開が楽しみである。

(株)雅風堂
所在地: 石川県白山市布市1-239
代表者: 安田 晶一
設立:  昭和55年7月
資本金: 2,000万円
従業員数: 25名
事業内容: 菓子製造販売

(財)石川県産業創出支援機構情報誌『ISICO』第39号(平成20年3月号) 巻頭特集
「石川の繁盛点に聞く成功の秘けつ 売れてる「ネットショップ」はここが違う」
インタビュー記事をご紹介いたします。


CASE.01
商品の魅力を写真で伝え、同業者も認める人気店へ「和座本舗」(九谷物産(株))
和座本舗 http://www.wa-za.net/

和座本舗 サイトイメージ


■大手モールで成功し、自社サイトを開設

和座本舗 西田上代表 九谷焼を販売するネットショップ「和座本舗」は、今年1月に「WEB1グランプリ」(GMOホスティング&セキュリティ主催)で、審査員特別賞を受賞した。これまでも、「1,000人の店長が選んだベストECショップ大賞2006」(全国イーコマース協議会主催)で大賞に輝くなど、消費者はもちろん、同業者からも認められる人気ショップである。

 「あくまで主役は賞品。その魅力を殺さないよう心がけている」という西田上代表の言葉通り、サイト内では九谷焼の色合いや質感、雰囲気を伝える写真がメインに据えられ、ビジュアルを補完する形で一つひとつの器の個性が丁寧に解説されている。

 「どう見せれば器が美しく見えるか。それを一番分かっているのは自分なので、人任せにしたくない」と撮影はすべて自身が手がけている。

 西田代表がネットショップをオープンさせたのは平成12年3月のこと。家業の九谷焼販売が低迷し、「売れる市場に出て勝負したい」と考えたのがきっかけだった。当初は大手ショッピングモールの楽手市場に出店。その後、平成15年にYahoo!ショッピングに出店、そして平成17年に自社サイトを構えた。


■“九谷焼”を探す消費者はいない

 楽天市場、Yahoo!ショッピングで実績があったとはいえ、自社サイトの運営は順風満帆とはいかなかった。集客力のあるモールと違って、自社サイトはとにかくアクセスがなかったのだ。
 早速SEOに取り組み、“九谷焼”という単語で検索した際、検索の上位に表示されるよう工夫したが、それでもアクセスは伸びなかった。

 そこで、まず力を入れたのが、商品の厳選、充実だった。モール内の自社店舗が売上げを重視するのに対して、自社サイトはあくまでシンボル的な存在と位置づけ、売れ筋商品よりも絶対に自信のある商品を取り扱うようにした。
 また、PPC広告(※)を活用し、“湯のみ”等のアイテム名や“敬老の日”といったイベント名で検索した際にサイト名が表示されるようにした。「消費者が探しているのは九谷焼ではないと気づいたんです」と西田代表はその理由を話す。

 さらに、個人よりも潤沢に予算を持っている法人需要の取り込みを図った。
ギフトラッピングは無料サービスとし、納期や領収書の発行についても分かりやすく明記した。
急ぎの注文については電話で対応している。これもモールでは不可能であり、自社サイトならではのサービスである。こうした取り組みが実を結び、今ではネットによる売上げの約2割を自社サイトが占めるまでになった。

 今年度(平成19年度)からはISICOのホームページドクターを務め、新規参入店の指導にも当たっている。
「実店舗をきれいに手入れするように、ネットショップも作りっぱなしにしてはいけません。売上げが伸び悩んだら、やるべき事をリストアップして一つずつ点検してほしい」とアドバイスを送り、自らも「もっと情報の充実したサイトにしたい」とさらなる高みを目指している。


※PPC広告
Pay Per click(クリック課金)の略。広告主が事前にキーワードを登録し、消費者がそのキーワードで検索した際、広告主の宣伝が表示される。クリック回数に応じて費用が発生する。

和座本舗(九谷物産(株))
所在地:能美市寺井町レ88
代表者: 西田上
設立:昭和44年11月
資本金:1,430万円
従業員数:5人
事業内容:九谷焼販売

◆ネット進出レポート ~ネット販売による販路開拓
『奥能登の元気と食文化をネットで全国へ~(株)能登前・幸寿し』

(財)石川県産業創出支援機構(ISICO)では、ネット販売を行っている、石川県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけ」を開設しています。
ネットに進出し、様々な方法で販路開拓を行っている店舗を紹介します。

奥能登の元気と食文化をネットで全国へ~幸寿し web shop
http://www.kouzushi.com/


■プロ料理人からも受注、楽天市場にも出店

幸寿し 代表 橋本公生さん のと鉄道穴水駅前で30年近く営業している幸寿しでは、ネットショップで穴水湾をはじめ奥能登各地でとれる海の幸や押し寿司などを販売し、利用者から好評を博している。

 店主の橋本公生さんがネットショップに取り組みはじめたのは4年前のこと。
ISICOが主催するネット販売支援セミナー「バーチャルショップ道場」を受講して知識と技術を身に付け、平成16年3月にオープンにこぎ着けた。「受講する以前は、パソコンに触ったこともなかった」という橋本さんは、講座と並行して個人的に家庭教師を雇い、パソコンの基礎や用語を学んだという。


 ホームページを開けば、くちこやこのわた、いしり、へしこ、蒸しアワビ、香箱ガニなど、奥能登の味覚がずらり。元は、能登町で漁師をしていたという店主が選ぶ確かな品質が支持され、評判も上々だ。注文は全国から寄せられ、個人客だけでなく、東京の高級すし店やイタリア料理店など、プロの料理人からも受注があり、支持されている。

 自前のサイトに加えて、今年7月からは国内最大のインターネットショッピングモール・楽天市場に「じんきち」の屋号で出店した。こちらの運営は長女の有子さんが担当し、プレゼントやオークションといった大手モールならではの機能を利用しながら、新規顧客の開拓に力を入れている。

■震災で店舗は半壊、復興ブログを立ち上げ

 ところで、今年3月に起きた能登半島地震は、穴水町でも震度6強を記録し、甚大な被害をもたらした。幸寿しが入居していた3階建てビルは半壊、1階にあった店舗も調理器具や食器が散乱するなどして、休業を余儀なくされた。
 ネットショップの方も、地震を境に注文がぱったりと来なくなったが、安否を気遣うEメールや励ましのコメントがたくさん寄せられ、橋本さんを勇気づけてくれたという。

 ようやく営業を再開できたのは7月9日のことだった。元の店の三軒隣に土地を借り、鉄骨平屋建てカウンターのみ13席の店舗を新築した。ネットショップにも徐々に客足が戻り、10月になって震災前と同等の売り上げにまで回復した。

真新しい幸寿し店内。是非ご来店ください。

 ネットショップの制作や運営で培ったノウハウは復興への一助にもなっている。
地域の寄り合いで、穴水町の復興状況や復興イベントなどを町のホームページを使って発信しようというアイデアが出た際、橋本さんは「こまめに情報発信するなら、ホームページよりもブログの方が適している」と進言。自ら事務局を引き受け、能登半島地震復興支援ブログ「がんばらんかいね能登穴水」(URL:http://www.anamizu-fukkou.com/)を立ち上げた。

 12月からは、能登産の食材や食器にこだわった丼を提供する能登丼キャンペーンに参画し、くちこやこのわたを使ったオリジナル丼の販売を開始した。
 これからも、実店舗とネットショップで、奥能登の元気と食の魅力を発信していく。

(株)能登前 幸寿し
■所在地 鳳珠郡穴水町大町チ37-4
     TEL 0768-52-2114
■代表者 橋本 公生
■設立 平成19年8月(法人化)
■資本金 500万円
■従業員数 4名
■事業内容 寿司店、奥能登の海産物、加工品の販売 

<関連リンク>
幸寿しweb shop
http://www.kouzushi.com/

このわた くちこ・能登半島の幸寿しBLOG
http://kouzushi.org/

能登半島・食旬々
http://kouzushi.her.jp/syun_blog/

((財)石川県産業創出支援機構の情報誌『ISICO』37号[2007.12]掲載記事より)

“新発想”集客効果アリ 【情報誌 ISICO】掲載記事
繁盛店には、独自のノウハウがある---。
集客の仕組み、あるいは仕入れから商品の陳列、サービスの充実といった店作りの工夫などを大解剖します。


ネットショップやブログを活用して実店舗へ集客
(株)金港堂
http://www.kinkodo.co.jp/shirt/

金沢市片町 金港堂店舗


マスメディアの広告より高い確率で来店

 オーダーシャツの販売を専門に手がける金港堂では、ネットショップを活用して実店舗への集客を図っている。

 きっかけは昨年4月にISICOが運営するバーチャルモール「お店ばたけISHIKAWA」に出店したことだった。シャツをオーダーするためには肩幅などを採寸する必要があるため、ネットで売り上げを伸ばすのは難しい。それならばと実店舗への集客をメインに考え、それまでのホームページをリニューアルすることにした。

オーダーシャツ専門店 金港堂 宮谷代表。 単に店舗を紹介するだけではつまらないと考え、オーダーシャツの店らしく、自分の体を採寸する方法やお気に入りのシャツを送る方法など、6つのオーダー方法を考え、ネットでオーダーできるよう工夫していたが、来店促進効果を狙って、取り扱っている生地ブランドや製作工程、店舗内部の様子などのほか、オーダーシャツの実例も紹介し、購入意欲を高めるよう工夫した.

 狙い通り、リニューアル後はホームページを見た来店客が増えてきた。「初めての店には誰でも入りづらいものですが、店舗の様子や商品、価格帯などの情報が先に得られることで来店しやすくなった。不特定多数の人に一斉に告知するテレビや新聞と違って、ネットの場合は商品や情報を探している人が見てくれるので、来店につながる可能性が高い」とオーナー兼ウェブマスターの宮谷隆之代表は分析する。


ネットからの注文も増加 客層の変化も

 金港堂のネットショップからは、宮谷代表が3年前から続けているブログも見られるようになっている。
話題はファッションを中心にさまざま。北陸の人気ブログランキングで一時期トップになるほどの人気で、メールでの問い合わせも増えているという。

 当初は期待していなかった効果も表れている。その一つがネットを通じたオーダーの増加である。客単価は実店舗と比べても遜色がなく、一度注文してくれた人が、次には来店して注文するケースも多い。

 また、これまでは40代以上の客が多かったが、最近では20~30代の客が増えてきた。さらに、一般消費者だけでなく、貸衣装店からの受注も舞い込んできている。

どんなシーンで着用するのか、コミュニケーションを重ねながらシャツが作られていく 競争が厳しさを増す中、「オリジナリティの高い一着を作るために、より専門性を高めていきたい」と宮谷代表は今後の方向性を示す。どんな業種でも、専門性が高まれば高まるほど市場が小さくなるもの。これを補うためには販売エリアを広げる必要があり、広域から集客するにはネットが有効と宮谷社長は考えている。

Q&Aや事例集の充実など、今のホームページに足りない部分も見えてきた。「今後もサイトの充実を図り、全国からシャツ好きの人を集めたい」と期待をふくらませている。


(株)金港堂
■所在地 金沢市片町2-1-1
■TEL 076-262-7535
■代表者 宮谷隆之
■設立 昭和7年4月
■資本金 1,000万円
■従業員数 5名
■事業内容 紳士洋品小売、オーダーシャツ販売


<関連リンク>
オーダーシャツ専門店 金沢・金港堂
http://www.kinkodo.co.jp/shirt/

オーダーシャツ生地のご案内-金沢・金港堂
http://www.kinkodo.jp/shirting/

オーダーシャツ屋金港堂の日々発見 体をシャツに合わせるか?シャツを体に合わせるか?
http://kinkodo.exblog.jp/

((財)石川県産業創出支援機構の情報誌『ISICO』35号[2007.8]掲載記事より)

お店ばたけホームページ

お店ばたけホームページへ
ISICOバーチャルモール「お店ばたけ」は、(財)石川県産業創出支援機構が運営するインキュベーションモールです。

ネットショップコンテスト北陸2012

2012logo.gifネットショップコンテスト北陸2012 昨年を上回るご応募を戴きました!! 2012年1月20日(金)締切。只今審査期間中です。今回は、注文・予約・見積依頼などのフォーム機能があれば 旅館・ホテル業、製造加工業、サービス業、建設業など物販を伴わないサイトも対象です。

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