
お店ばたけ 週刊ウンチク
第468回(2010.4.22)
「それどこ?なコーヒー原産国【グアテマラ】」
提供:キャラバンサライ
コーヒーマイスター 西出夕希子さん
◆有名なコーヒー原産地、聞いたことはあるけれどどこにあるの?コーヒー原産国「グアテマラ」について、キャラバンサライのコーヒーマイスター、西出さんがご紹介します。
◆それどこ?なコーヒー生産国「グアテマラ」
「それどこ?な国」二カ国目はグアテマラです。
コーヒー好きの方なら「名前も聞いたことない」という人は少ないのではないでしょうか??
それくらいにコーヒー界では有名な生産地です。
位置は中米で前回のエルサルバドルのご近所です。
グアテマラという国名が意味する「森の国」の名の通り、日本でいう富士山なみの高い山々が連なってできています。
そしてその山々のほとんどの地域でコーヒーの木が茂っているのですから、コーヒー産業は実に盛んです。もともとはスペインの植民地で、エルサルバドル同様に周辺の国との争いや内戦などをくりかえして独立した国です。(歴史が似ているせいもあり、近隣のエルサルバドルやホンジュラスと国旗が酷似。)
グアテマラの人口の半分以上は先住民のマヤ族で、彼らがコーヒー産業を盛り立て、発展させていったといわれています。
マヤ族はルーツを辿ればわたしたち日本人同様にモンゴロイドの血をひいているそうです。もしや先祖は同じかもしれませんよ縲怐Bかつてマヤ族が築いたマヤ文明の足跡として、いまもかなり多くの遺跡が残されています。この文明、昔歴史の教科書で習った文明とは違い、大きな河にそってできたわけでもなければ、誰か統一者がいたわけでもなく・・・・かなり多くの謎に包まれています。もっと治安がよければ観光地として、人気のミステリースポットになっていたかもしれませんね。
コーヒー豆のルーツはというと、1750年にイエズス会修道士の手によって苗木がグアテマラ内に持ち込まれたのが始まりです。この苗木、根を下ろしたのも神聖なる場所。アンティグアにあるSociety of Jesus協会の中庭なんです。その後1821年の独立後、コスタリカから栽培技術が導入され、1860年以降から本格的に栽培が始まります。
のちに各地域にコーヒー農業は広がりをみせ、今では一つの国にいくつもの有名農園を抱えるコーヒー大国へと成長しました。
先ほども出てきましたが、国内最古の生産地である「アンティグア」を初め、国内で最も高度の高い栽培地域である「ウエウエ」(キャラバンサライの人気限定豆「グアテマラ・インフェルト」のふるさともここ!)、湿度が高く気候変動の多い「フライハーネス」に、いつも霧で覆われている「コバン」、日光が最もよく照る「アトランティン」、美しいコモ湖近く「オリエンテ」、最も火山が多くて降雨量も多い地域である「サンマルコス」など、ざっと上げてもこんなにあります。最後に紹介した「サンマルコス」ではキャラバンサライの産地契約豆である「グアテマラコンセーロ」が生産されています。
視察を行う西岡社長いわく、首都であるグアテマラシティからガタゴト車に揺られて7時間の山奥に農園は位置するそうです。しかも後半は舗装もされていない山道だそうで・・・・・わたしなら(車酔いで)酔いつぶれてしまいそうです。
もとより、グアテマラのほとんどのコーヒー豆は高度600m縲怩P500mの山の斜面で栽培されています。したがって等級も「標高」によって七段階。標高が高いほうがよりいい豆。というわけです。
簡単にこの七等級を記しておきます。
※等級名(略号)標高の順
●ストリクトリーハードビーン(SHB)1350m以上
●ハードビーン(HB)1200m縲怩P350m
●セミハードビーン(SH)1050m縲怩P200m
●エクストラプライムウオッシュド(EPW)900m縲怩P050m
●プライムウオッシュド(PW)750m縲怩X00m
●エクストラグッドウオッシュド(EPW)600m縲怩V50m
●グッドウオッシュド(GW) 600m以下
(「コンセーロ」の等級はまさに最高級の「ストリクトリーハードビーン」 舗装されていない山道を二時間・・・・・・も納得です。)
この様々な気候の違いや土壌の違いは、もちろん「味」にも反映されますので、それぞれの地域ならではの特徴を持ったコーヒー豆ができあがるわけです。某会社の、グアテマラの七つの地域のコーヒー豆をブレンドして作った、グアテマラ三昧の缶コーヒーなど、そんなユニークな発想が生まれるくらいに、各地域での品質や、味は管理されているのです。
グアテマラコーヒー業は、アナカフェ(Association Nacional del Cafe'の略称)と呼ばれるグアテマラ全国コーヒー協会が1969年発足以降、中心となって管理しています。このアナカフェ、「コーヒーの生産利益を守って、品質向上のための技術指導を行う」機関なのですが、3000以上もある生産農家の位置を正確に特定して、土壌の分析を行い、その土地のプロフィールを作成し、降雨パターンや霜災害などの情報提供なども行っています。さらに各生産地で実った豆は、味見のプロであるカッパーの舌によって徹底的に分析されます。
このアナカフェの特徴は、あくまで「生産者のための協会であり、生産者のためのサービスを行う」ということ。これから先、このアナカフェが中心となって、全世界にむけてインターネットで参加可能のコーヒー専門課程を持つ大学なども作られる予定だそうで、そこでは生産者はもちろん農園の経営学やコーヒーショップの経営・・・・などコーヒーに携わる全ての過程を専門的に学べるようになるのだそうです。すごいですね!!
けど、一つの機関が教育をすることによって、将来的にどの国のコーヒーも似たり寄ったりみたいにはならないんでしょうか?・・・きっとならないんでしょうね。(笑)
最後に「シェイドツリー」ついてお話したいと思います。
コーヒーの木は直射日光を嫌います。そのため周囲に背の高い木を植え、適度の日陰を作ります。この日陰を作るために植える木がシェイドツリーです。グアテマラではほぼ全てのコーヒーの木が日陰で栽培されており、主にマメ科の高木「インガ」という木をシェイドツリーとして使っているそうです。
インガは葉っぱで空気中の窒素を取り入れ。根っこから土に窒素を戻すことで、よい土壌を作ってくれ(窒素があることによって、土地が痩せない)、さらに落ち葉は立派な肥料になる・・・・というなかなかエコな木なのです。日本の農業でも枝豆などのマメ科の植物を植えて、土地を肥やすいわれがあるそうですよ。
◆リンク集
金沢市を中心に展開する、コーヒー豆専門店・・・コーヒー豆専門店キャラバンサライ
キャラバンサライのコーヒーマイスターたちが、多彩なテーマで語ります。・・・コーヒーマイスターブログ
コーヒーマイスターとは?(日本スペシャルティコーヒー協会ホームページへリンク)
おすすめコーヒー情報、新商品など嬉しいお店のNEWSがいっぱい・・・ キャラバンサライのブログ「お店便り」
コーヒー(珈琲)に関する歴史、用語集、リンク集をご紹介・・・コーヒー情報サイト
コーヒーに関する情報やセール案内などお得な情報をメールで毎月お届け・・・ラクダメール(メルマガ)


エルサルバドルの代表的なコーヒー産地は西部の「サンタアナ州」、中部の「ラリベルタ州」「サン・サルバドル州」、東部の「ウスルタン州」などです。
店頭で焙煎工場から届いた豆を最終チェックとして"ハンドピック"しているのですが、このサンタテレサは見た目も特殊で、他の豆たちに比べて1粒1粒が大きいのです。モカなど小粒の豆の後に見ると「おっ!」ってびっくりしてしまいます。(写真右がサンタテレサ)
JAS 認証の有機栽培なのに加え、「レインフォレスト」認証なんです。最近では時々耳にしますね。熱帯雨林と、そこに暮らす先住民と動植物の保護が目的のNGO 団体です。コーヒーの他には、カカオやバナナ、花などもあり、エルサルバドルはもちろん、コスタリカやグアテマラ、メキシコなども対象国です。このレインフォレストの豆を買うと間接的ではありますが、生産者の生活も安定し、それによる技術の向上が望めるため、安全安心の良いコーヒーを消費者は買い求めることが出来る...



オーダードレス美露土 デザイナーの湯谷知子です。
ドレスでも、上下別のツーピースタイプがお薦めです。







最近のコメント