
お店ばたけ 週刊ウンチク
第407回(2009.2.12)
「サプリメントアドバイザー認定」
提供:アート薬局 中村智子さん
◆サプリメントはお薬との飲み合わせなどに、気をつけねばなりません。サプリメントアドバイザーで、アート薬局管理薬剤師の中村智子さんがお話しします。
◆日本サプリメントアドバイザー認定試験に合格しました
私ごとになりますが、昨年末、12月の初めに、ある試験を受けに県外まで行きました。
実は、日本臨床栄養協会が主宰している、
日本サプリメントアドバイザーの認定試験を受け、
無事、合格♪(*^_^*)
昨年、半年余りの間に、いくつかの講義を聞きに行き、
そのほかに、短波放送の講義内容を、車の中で、繰り返し聞きながら、
あとは直前1か月余りの
1夜漬けならぬ、1か月漬けで・・・。(^_^;)
医師・歯科医師・薬剤師など、国家資格を持っている人は
1部免除される科目もあるのですが、
それでも、だいぶ忘却の彼方にいっている
臨床薬理学や公衆衛生学の知識や、
文言のわかりにくい関連法規、
それから、私が大学生の頃には、まだ、言葉もなかったような、
最新のサプリメントに関する情報など、
一応、6科目にわたる試験を2時間余りかかって受けました。
◆サプリメントとは?
日本臨床栄養協会が、定義している“サプリメント”とは、
「食生活で不足する食品成分、または通常の食生活に追加して、
摂取することで健康の維持、増進に役立つ食品成分を含む食品」
となります。
実際の種類としては、各種ビタミンやミネラル、アミノ酸などの
栄養補給を補助するもの、その他、ハーブや生薬、酵素などなど。
近年では、厚生労働省から定義されている『栄養機能食品』
これは、「一日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分量が
定められた上・下限値の範囲内にある必要があるほか、
栄養機能表示だけでなく注意喚起表示等も表示する必要があります。」
現在認められている内容は、
【5種類のミネラル】
亜鉛、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム
【12種のビタミン。】
ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、
ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸
また、個別に認められたものとして、『特定保健用食品』
(いわゆる『トクホ』ですね。)
「特定保健用食品」は、
特定の保健の目的が期待できることを表示した食品であり、
身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含んでいます。
他の「いわゆる健康食品」とは異なり、
その保健効果が当該食品を用いたヒト試験で科学的に検討され、
適切な摂取量も設定されています。
※テレビでも、盛んにCMなどやっているものも!
その内容は・・・
1 「お腹の調子を整える」等の表示をした食品
・オリゴ糖類を含む食品
・乳酸菌類を含む食品
・食物繊維類を含む食品
・その他の成分を含む食品
2 「コレステロールが高めの方に適する」表示をした食品
3 「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」表示をした食品
4 「血圧が高めの方に適する」表示をした食品
5 「歯の健康維持に役立つ」表示をした食品
6 「食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい」表示をした食品
7 「カルシウム等の吸収を高める」表示をした食品
8 「骨の健康維持に役立つ」表示をした食品
9 「鉄を補給する」表示をした食品
などが認められています。
<注>「特定保健用食品」表示許可:829品目(平成21年1月21日現在)
◆もちろん、注意も必要ですね!(^_-)-☆
でも、いまや、健康食品やサプリメントに関する情報やCMなど、
ありすぎるぐらい、巷にあふれています。
“なんとなく、身体に良さそう・・・”とか、
“お肌のきれいになるらしいから・・・”と、
雰囲気で飲まれている方も少なくないようです。
先日も、あるお客様から前回のメルマガを読んで、
下記のようなご感想をいただきました。
“マクロファージとはなんぞや、読ませていただきました。
日頃ビタミン剤は飲んでいるのですが、ただ飲んでいるだけで、
あまり成分や効能を気にしたことはなく、少し考えさせられました。
毎日飲むものなので、選びたいと思いました。”
本当に自分に必要なものは、何なのかということを、
しっかり自覚して飲まれている方は、意外と少ないのかもしれません。
まあ、必要でないものを知らずに、飲んでもムダになっているだけなら、
まだ、罪は軽いのですが、でも、
食品だから、何と一緒に飲んでも食べても平気と決まっているわけでは、
決してありません。
サプリメントに限らず、一般的な食品につきましても、
内容や量的な事もさることながら、やはり注意が必要なのは、
“お薬との相互作用”ですね。
◆サプリメントとお薬の相互作用(主な例)
意外と注意が必要なものはたくさんあるのですが、
もちろん全部は書ききれないので、
主なところをいくつか、ご紹介したいとおもます。
【ニンニクエキス(アリシン)】
☆抗凝固剤(血栓防止薬)を飲んでいる場合、 大量に摂取すると、出血傾向が強まることがあります。
・パナルジン、バイアスピリン、ワーファリンなど
☆抗ウイルス剤(エイズの治療薬)と併用した場合
ニンニク成分により誘導された薬物代謝酵素がインビラーゼの分解を促進し、
効果が減弱します。
インビラーゼ服用時はニンニク成分含有食品を摂取しないこと。
【セント・ジョーンズ・ワート(西洋オトギリソウ)】
セント・ジョーンズ・ワートにはある種の薬物代謝酵素を増加させる作用があり、
その酵素で代謝される薬物の分解が促進されるため、
お薬の効果を減弱するおそれがあります。
(とても、対象薬物が多いことで有名です。ご注意ください。)
☆気管支拡張剤
・テオドール ・ネオフィリンなど
☆抗てんかん剤
・アレビアチン ・テグレトール ・フェノバールなど
☆抗凝固剤
・ワーファリンなど
☆強心剤
・ジゴキシン ・ジギトキシン ・ラニラピッドなど
☆抗不整脈剤
・リスモダン ・アンカロンなど
☆免疫抑制剤
・サンディミュン、・ネオーラル ・プログラフなど
☆抗HIV剤(エイズのお薬)
☆経口避妊剤(ピル)
(避妊効果が得られない恐れがありますので、
セント・ジョーンズ・ワートの使用を中止して下さい。)
☆抗うつ薬(SSRI・SNRI))
・デプロメール、ルボックス ・トレドミン
☆トリプタン系片頭痛治療薬
・イミグラン ・ゾーミッグ ・レルパックス
☆パーキンソン病治療剤(選択的MAOB阻害薬)
・エフピー
(注)ただし、セント・ジョーンズ・ワートを急に中止すると、
医薬品の血液中濃度が高くなりすぎ、副作用の危険性が出てきます。
服薬中の方のなかで、セント・ジョーンズ・ワートを連用していた方は、
中止のしかたについて医師・薬剤師にご相談下さい。
【グアバ葉ポリフェノール(番爽麗茶)】
☆糖尿病治療薬
・グルコバイ錠、ベイスン錠
(注)両者とも糖を分解する酵素の働きを抑える作用を持つため、
薬剤の作用が増強されます。低血糖の恐れもありますので、治療中の方は併用しないで下さい。
また未消化の糖質が腸内で発酵し、ガスの発生が多くなるため腹部膨満感が強くなります。
【イチョウ葉エキス】
イチョウ葉エキスには血小板凝集抑制作用があり、併用すると出血傾向が強まります。
☆抗凝固剤(血栓防止薬)
・パナルジン ・バイアスピリン)・ワーファリン
また、カルシウム剤や鉄剤の入ったサプリメントは
薬剤の吸収率を阻害したり、効果を減弱するものが多々あるので、注意が必要です。
その他、まだまだ書ききれませんので、
心当たりのある方は、下記のページなどを参考にしてくださいね。
《沖縄県薬剤師会HP》
医薬品と飲み合わせの悪いサプリメント
最新の情報は、下記のところから調べられます。
独立行政法人 国立健康・栄養研究所による
『健康食品の安全性・有効性』の情報
《編集後記》
“○○というメーカーの△△サプリメントはどうですか?”
というふうなご質問もよく受けるのですが、
サプリメントの種類やメーカーは、ピンからキリまで、
とってもたくさんありますし、
公表されているデータは限られている場合がほとんどです。
したがって、一般的なサプリメントの内容に関しましては、
ある程度お答えできると思いますが、
メーカーごとの違いなどはデータがほとんどありませんので、
お答えできないと思います。あらかじめ、ご了承ください。
☆もちろん、アート薬局でおすすめしているサプリメントに関しましては、
メーカーのことも把握しておりますし、内容的なデータも見せてもらえるので、
アート薬局の商品に関しましては、お答えできると思います。(^.^)
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メール art-ph@art-kanazawa.com
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