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石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

都会の若者の視点を活用し門前の魅力を再発見するまちづくり  総持寺通り協同組合
(平成25年3月取材)

都会の若者の視点を活用し門前の魅力を再発見するまちづくり 総持寺通り協同組合

總持寺祖院の門前町として栄えてきた輪島市門前町(わじましもんぜんまち)。
平成19年3月25日、震度6を記録した能登半島地震に見舞われ、当時39店舗あった商店街の7割が半壊以上の被害を受けたものの、4年後の平成23年12月までに全ての店舗が再建された。
1店舗の廃業もなく新規出店も合わせ42店舗が元気に営業する
持寺通り協同組合の五十嵐義憲代表理事に、若い力を活かした地域活性化への取り組みを伺った。

◆元気な門前町を各種イベントを通じて発信!

能登半島地震による門前町の被害は、全壊327棟(うち商店街8棟)、大規模半壊74棟(同3棟)、半壊570棟(同17棟)、一部損壊2714棟(同9棟)と大きなものだった。
震災からの復興に向け、震災前からスタートしていた街並み修景事業と同時進行で商店街の各店舗の建て替え、道路等の景観整備が進められ
持寺通り商店街は4年の歳月を経て新しく生まれ変わった。
通り中程には商店街が誘致したイタリア
レストランが開店し、おしゃれな雰囲気を醸し出している。元気に復興した門前町を発信するイベントが、3月の「そばの市」と「雪割草まつり」、11月の「新そばまつり」である。

・そばの市

餅まきで豪華景品が当たるかも。門前町では古くからそばの栽培が盛んで、門前町そば生産組合と共に、 毎年3月に開催されるイベントが「そばの市」である。
当日は開会式のあと、餅まき(写真:左)が行われる。
門前そばの販売はもちろんのこと、
鹿鍋、漬け物、たこ焼き、カニちらし、地酒、栗、大判焼き、大福もち、水ようかん、やきとり、そば粉クッキー、山菜おこわなど地元の特産品がテントで販売され、歩行者天国となった持寺通り商店街は終日多くの来場者で埋め尽くされる

そばの市

今年(平成25年)の「そばの市」は、朝から雪が降る悪天候だったため人出は少なかったようだが、昨年秋の「新そばまつり」は天候にも恵まれ、2日間で3000食を超すそばが売れる大盛況だった。

・新そばまつり
門前そばを「新そば」の時期(11月)に販売することを目的に、「新そばまつり」が毎年開催されている。「 門前=そば 」というイメージが定着してきたこともあり、イベント当日は県内外から多くの人が訪れ、総持寺通りが人並みで溢れ、押すな押すなの大混雑となり、自然薯をつなぎに使った門前そばの茹でたての美味しさを堪能しようと長い行列ができる。
「商店街の有志もそばの屋台を出し、多い年は2日間に1400食あまりのそばが出る。昼前から夕方まで昼食もとれないので、売り切れた時には全身がガタガタになるくらい疲れますが、これがまた心地いい疲労感なんです」と五十嵐氏は笑顔で語る。
そばの販売だけでなく、地元の秋の特産品の販売や餅つき体験とつきたて餅の販売、商工会青年部による催しなどのアトラクションも行われ、総持寺通り商店街は終日賑わいをみせる。


・雪割草まつり

雪割草まつりのポスター門前町の猿山岬(さるやまみさき)は、日本一の「雪割草」の群生地として特別保護区に指定されており、平成20年には輪島市の花にも指定されている。
昨年(平成24年)3月に開催された「雪割草まつり」では、雪割草の写真展、雪割草は採取禁止のため栽培した雪割草の展示(写真:下)や
即売、雪割草の押し花体験、地域の特産物である門前そば、漬け物、もちなどの販売が行われた。
雪割草は全国に愛好家が多く、イベント当日は県外からも熱烈なファンが来場した。門前町の場合は、商店街単独ではなく、行政、商工会、商店街、街づくり協議会といった様々な組織が一体となって、街の元気を発信するイベントを展開してきている点が大きな特徴でもある。


雪割草の写真展と展示

◆都会の大学生の視点をまちづくりに活用

県の「平成24年度地域の絆づくり商店街モデル事業」に認定された持寺通り協同組合では、都会の大学生と地域の若者が協力し、地域の現地調査を行い、若者の視点で地域資源を発掘する取り組みをスタートさせている。
平成25年3月8日には、中央大学理工学部の谷下雅義教授ならびに谷下ゼミに所属する3年生4人が2泊3日の日程で門前町を訪れた。商店街の人たちと交流を深めると共に、実際に商店街を歩いてまわり、活性化のヒントとなるものを見つける試みが行われた。
滞在初日の夜には商店街ならびに總持寺の修行僧と懇親を深め、都会の大学生の視点で門前町を見て感じたこと、何をどのように発信すれば門前の魅力をアピールすることができるかを熱く語り合った。

学生が門前の商店街を調査

今回、学生たちが商店街を歩いてみて感じたことは、
1.人通りが少ない 2.人と人のつながりの深さ 3.自然の豊かさ

その上で、学生たちからの提案は、
1.移動販売車の出店 → 年齢を問わず交流促進につながる
2.音楽祭や夜市の開催
3.学生団体の誘致 → 地域を挙げて子供たちの部活動を支援
4.商店街独自の貨幣の発行ならびに交流の場の増設
5.地元に大学を創設する → 高校を卒業して門前を出て行く子供が減る など

の提案がなされた。今後相互に交流を続けながら方向性を見極めていくこととしている。


◆總持寺との連携を強化し、集客力アップ

門前町と言えば持寺祖院が町にとっての大きな財産である。能登半島地震で持寺も大きな被害を受け、いまだ修復作業が行われていることもあって、拝観者数が減少している。
「北陸新幹線が開業する平成27年は、總持寺二祖峨山(がざん)禅師の650回忌法要があるため、それに向けて市を挙げて盛り上げ、全国からの集客につなげたいと思っており、準備を進めているところです」と五十嵐氏は力を込める。
これまで
持寺を訪れる観光客は、拝観が終わるとそのまま帰るケースがほとんどだったが、総持寺通り商店街の街並みが整備されて以降、街中を散策する人が見られるようになってきた。そこで、門前町の中を散策してもらうモデルコースを作るべく、門前町街づくり協議会が中心となって準備を進めているところで、門前町の新たな楽しみ方として提案したい考えだ。

◆若者の視点で門前の未来を拓く

五十嵐代表理事持寺通り協同組合の43店舗ある加盟店の内、1割程度ではあるが30代の若手が後を継いで頑張っている。こうした若者と都会の大学生たちが交流することで、街づくりの新たなヒントが生まれ、門前町の明日の担い手に育っていくことが期待されている。

これからの商店街の方向性として下記の
5つを掲げている。
1.地域の高齢者の暮らしを支える住民向け生活サポートビジネスの構築
2.
持寺との連携による地元以外のお客様の集客力アップ
3.インターネットを活用した情報発信ならびにネット通販の導入
4.商店街を楽しむ交流事業の実施
5.若手を主体とした商店街活動への転換

 「商店街の若手を中心に都会の大学生の視点を参考にし、高齢者から若者へ知恵と地域文化を継承すると同時に、元気な高齢者が活躍できる仕組みづくりを推進することで、門前町ならではの魅力を発信していきたい」と、若者が主体となって取り組む商店街の未来づくりを温かく見守る五十嵐氏(
写真:右上)である。



◆インタビューを終えて・・・

豊かな自然。おいしい空気。うまいそば。金沢市内から門前町まで、無料化される(平成25年3月31日正午から)「のと里山海道」を経由して2時間弱のドライブコース。門前町の魅力をもっともっとアピールし、門前町に行ってみたくなる情報発信を期待したい。



 ■ 商店街メモ
門前町の商店街・名  称    總持寺通り協同組合
・代表理事   五十嵐義憲
・所在地    輪島市門前町
・設  立    平成5年3月25日
・加盟店    43店舗

・U R L     http://www.sojiji-st.com/

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」 では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

ひろがる、にぎわう、つながる 地域と商店街の絆が深まるまちづくり  千代尼通り商店街協議会
(平成25年2月取材)

ひろがる、にぎわう、つながる 地域と商店街の絆が深まるまちづくり  千代尼通り商店街協議会


商店街のまちなみJR松任駅を中心に白山市の中心部を代表する大町(おおまち)・中町(なかまち)・安田町(やすたまち)・茶屋町(ちゃやまち)の4つの商店街が広がる。平成17年2月の白山市誕生前から進められてきたこれら4つの商店街の電柱地中化事業が、平成24年3月に完了し、一体感のある地域コミュニティーとして、4商店街で構成される千代尼通り商店街の街並みが一新された。千代尼通り商店街協議会の乙村貴正会長に地域の絆づくり商店街モデル事業への取り組みを伺った。

◆人と人、地域と商店街の絆づくりに邁進

旧松任市の時代に県の事業として、松任駅前の4つの商店街の電柱地中化事業がスタートし、それに合わせて一体感のある商店街づくりに向け、4つの商店街の連合体を作ろうとの気運が高まり、千代尼通り商店街協議会が発足。
平成24年春に4つの商店街にとってハード面の共通課題が解決したのを機に、次なるステップとして商店街の方向性を明確にすると共に、賑わいを創出するソフト事業に取り組むべく、県の平成24年度の地域の絆づくり商店街モデル事業に応募し、採択される。その具体的な取り組みは次の通り。

・ひろがるプロジェクト(街と人がひろがる絆の機会づくり)

このプロジェクトの柱は、「小箱ショップ」 と 「千代尼通りアートフェスティバル」である。
小箱ショップ」は、中町商店街の中にある「ぶんぶんボウル白山市宣伝部」店内に小さなテーブルを並べ、その1つのテーブルをショップに見立て、手芸などの小物づくりが上手な地域の
人たちに、各々の作品を飾って販売してもらおうというもの。

絵画千代尼通りアートフェスティバル」は、作家や地域住民を対象として絵画(写真:上)や陶芸(写真:下)、工芸などの作品を発表する場を提供しようとの思いから、商店街の各店舗に飾ることで、展示作品を見に行くことをきっかけに、これまで入ったことのないお店に入店してもらう動機付けをしようというもの。お客様にも商店街にも、出展者にもメリットがある取り組みとして好評を得ている。

陶芸アートフェスティバルの開催に合わせ、「白山獅子まつり」が行われる。無形文化財にも指定されている獅子舞は、白山市内各地に伝わる民俗芸能の代表格で、市内10団体とゲスト獅子が出演。千代尼通り商店街の沿道を通行止めにして勇壮な演舞が繰り広げられる。
獅子舞の演舞に合わせ、獅子鍋1000人前が振る舞われ、おかみさん会の屋台村、振る舞い酒、縁起餅つき、浅野太鼓メンバーの太鼓演奏、金城大学ダンス部によるパフォーマンスなどお楽しみがいっぱいで、この日ばかりは商店街がお祭り広場に大変身。
その他の関連事業として、雛めぐり、なかまっちコンサート、まちなか夜会などがある。

ひなだるまひなだるま

まず「雛めぐり」は、お客様に白い雛だるまを1000円で購入してもらい、各々好きな色づけをし、出来上がったものを各店舗に飾っている。この雛だるまは、白山市が姉妹提携している静岡県藤枝市の伝統工芸品である藤枝だるまを使っている。

お寺でコンサート

なかまっちコンサートは、商店街の婦人部が聖興寺(しょうこうじ)を会場にアーティストを呼んでコンサートを行う。(写真:上)
まちなか夜会は、松任グランドホテルの1階ロビーを会場に、ボジョレーヌーボーの解禁パーティーを1人1000円というリーズナブルな会費で開催し、ホテルと地域住民の絆づくりにも一役買っている。(写真:下)
これらのイベントの根底には、まさしく絆づくりにかける思い入れが感じられる。

なかまっちコンサートまちなか夜会
・にぎわうプロジェクト(街と商店街がにぎわう絆の舞台づくり)
このプロジェクトの柱は、「まちなかコラボDAY」 と 「千代尼通り未来会議」である。
春夢フェスタ「まちなかコラボDAY」は、JR松任駅から商店街までを結ぶエリアにある文化施設等を会場に、金城大学、松任獅子舞連盟、白山ふもと会、松任公民館といった地域の各種団体と連携し、平成24年4月15日(日)に「春夢フェスタ」を開催。
当日は、各団体にそれぞれのエリアを割り当て、そのスペースの運営を各団体に任せ、独自色のあるイベントを展開。
商店街各店では記念フェアを開催し、茶屋町商店街のあんころの円八では子供餅つき体験とふるまい餅が配られ、浅野太鼓のサスケJrのメンバーが商店街の中を移動しながら太鼓演奏を披露し、お祭りムードを大いに盛り上げた。
安田町商店街の金谷酒造店では甘酒が振る舞われ、中町商店街の酒のミヤムラではウェルカムドリンクの一杯無料サービス、大町商店街の和菓子の田中屋では、剣崎なんばのみそ松風の製造実演販売が行われた。

浅野太鼓とスタンプラリー

当日は、松任城址公園春まつりも同時開催され、4つの商店街と城址公園を巡る春まつりコラボスタンプラリーも行われ、桜の満開と快晴が重なる絶好の行楽日和と相まって、多くの人で賑わい、大成功を収めた。
「千代尼通り未来会議」は、商店街活性化に向けたソフト面の課題解決に取り組むため、定期的に商店街の役員が集まって意見交換を行っている。


・つながるプロジェクト(人と商店街がつながる絆の顔づくり)

化粧品店のウィッグで変身!10歳若返り体験!地域住民とお店をつなげることを目的に「街の知っ得!セミナー」を開催している。各店の店主が自店の売り、特殊技術、趣味などに関するセミナーを各店で開催するもの。
お米マイスターのごはんパワー教室お酒屋さんのワインを楽しもう!和菓子屋さんの上生菓子づくり体験
ヘアケアサロンのあなたの髪はまだまだ美しくなります 化粧品店のウィッグで変身!10歳若返り体験!(写真:左)、 楽器屋さんのウクレレでクリスマスソングを弾こう!!など盛りだくさんの内容だ。
店主とお客様の親密度を深めるセミナーに参加してもらうことで、これまで関わりの無かった地域住民に商店街の各店に来店してもらうきっかけづくりを提供しようというもの。年に2~3回、商店街の10店舗前後を会場に飲食・美容・健康・音楽といった分野のセミナーが開催され、開催期間中は毎回100名以上が参加する人気イベントになっている。


◆時代が変わっても人と人の絆が鍵

乙村会長昨今いずれの商店街においても課題となっている後継者難は千代尼通り商店街でも同様で、店を閉めるところのほとんどが後継者がいないことが要因で、今後も店主の高齢化に伴いそうした理由で閉店するところが出てくることが予想される。とはいえ、これまで店舗だったところが一般住宅になっていくのは商店街としての街並みに支障が出ることから、何とか賃貸物件として提供してもらえるよう乙村会長(写真:左)が奔走している。
その努力が実り、空き店舗になったところに白山市と地元テレビ局のコラボ事業による新ショップ「ぶんぶんボウル白山市宣伝部」を誘致することに成功。
今後もこうした新規出店希望者と大家とのマッチング事業に取り組み、空き店舗を極力なくし、明かりがつながる商店街にしていきたい考えだ。
千代尼通り商店協議会の活動の特徴は、白山市の中心部を活性化するために何ができるか、何が必要か、地域住民は何を求めているか、そうした観点から知恵を出し合い、人も出し、協賛先と主催者である商店街が文字通り一丸となって盛り上げ、前進していることである。こうした街を思い、愛する情熱が、年々開催されるイベントの中身を自ずとより充実したものへと成長させてきている。
電柱地中化事業によって商店街全体が明るくなり、繁盛店を核に賑わいも生まれ、コンビニができたことで学生たちも戻ってきている。夜になると、各商店街にある飲食店が盛況営業しており、昼だけでなく夜も賑わいが生まれている。「商店街として環境面は非常に良くなってきているものの、だからと言って安心はできません。後継者問題、駐車場問題、新規出店者の確保など課題は山積しており、気を抜くことなく、みんなで心を一つにして中心商店街としての自負を持って千代尼通り商店街の元気を発信していきたい」と決意を新たにする乙村会長である。




◆インタビューを終えて・・・

商店街の原点は、何と言ってもそれぞれの店に個性があることだ。そこに行きたいと思うお客様をいかに増やしていくか。街全体が明るく、きれいになった今こそ、商いの原点に立ち返り、個店の商品、技、接客を磨き上げる好機ではないだろうか。



■ 商店街メモ
・名  称    千代尼通り商店街協議会
・会  長    乙村貴正
・所在地    白山市大町・中町・安田町・茶屋町一帯
・設  立    平成11年
・加盟店    75店舗

・U R L     http://www.chiyo.ne.jp/2009/index.html
 

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」 では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

外国人留学生と手を携え、絆が深まる商店街づくりに一丸  柿木畠振興会
(平成25年1月取材)

外国人留学生と手を携え、絆が深まる商店街づくりに一丸 柿木畠振興会

金沢市広坂の金沢21世紀美術館と金沢市役所に挟まれた通りを進み、金沢市役所裏に今も残る金沢城西外惣構堀を右に曲がると迎えてくれるのが、柿木畠商店街(かきのきばたけ)である。
同商店街は飲食店が多いのが特徴で、おでん・寿司・居酒屋・蕎麦といった和食だけでなく、中国料理、フランス料理、スペイン料理、イタリア料理、韓国料理と国際色豊か
なおかつ金沢21世紀美術館のお膝元とあって、外国人観光客が多く訪れることから「外国人にもやさしい商店街」を標榜して邁進する柿木畠振興会の新木久雄理事長ならびに竹内公明常務理事にお話しを伺った。


◆『水掛け神輿』で商店街が一つに

神輿や担ぎ手に水を掛けて参加してもらえる 『水掛け神輿』平成18年、柿木畠振興会役員の若返りに合わせ、平成5年から商店街の定番イベントとして開催している 『柿まつり』 に、もっと活気をプラスするお祭りができないかと意見交換を重ねた結果、自分たちが参加するだけでなく、見る側の人にも神輿や担ぎ手に水を掛けて参加してもらえる 『水掛け神輿』(みずかけみこし) が浮上。

柿木畠一帯は、江戸時代に金沢城の火除地として柿の木が多く植栽されていた防火の町としての歴史があり、そこにも通じることから 『水掛け神輿』 を実施することに。

柿木畠振興会には神輿がなかったため、振興会の会員たちが一から手作りで仕上げたお手製神輿を準備し、平成18年10月の 『柿まつり』 の際に記念すべき第1回の 『水掛け神輿』 が行われた。

活気あふれるお祭り「水掛け神輿」

町内の1軒1軒の商店や民家の前で止まって掛け声をかけて商売繁盛、家内安全を祈願し、威勢よく水を掛けてもらい、この日ばかりは商店街に熱気と活気が満ちあふれた

◆『水掛け神輿』 が柿木畠を一躍有名に

200人あまりが参加し、7基の神輿が乱舞する盛大なお祭り1年目は1基の神輿を30人ぐらいで担いでいたお祭りが、6年目を迎えた昨年(平成24年)は200人あまりが参加し、7基の神輿が乱舞する盛大なお祭りに成長

金沢市内に神輿を担ぐ活気あるお祭りがないこともあってか、1回見ると次は知人を誘ってまた見に行きたくなるお祭り効果で、年々参加人数も観客も増え、同時にネットで情報発信されることから、 『水掛け神輿』 は数年足らずの間に柿木畠の代名詞に。

留学生神輿(みこし)神輿は本神輿、女神輿、留学生神輿の3基のほか、街の活性化に協力する企業神輿が4基参加。
企業には1社3万円の協賛金を出してもらい、その企業に相応しい神輿を振興会で制作し、協賛企業をPRしながら町中を練り歩く。
今後さらに柿木畠の応援団企業を増やして盛り上げていきたい考えだ。この日は柿木畠の全てのお店の店主が担ぎ手として参加するため、商店街のお店は全て閉めて全員参加で盛り上げる。
手探りでスタートした 『水掛け神輿』 だったが、今では柿木畠商店街の人たちだけでなく、金沢市民も毎年楽しみにしている夏の人気イベントとしてすっかり定着してい
る。

『水掛け神輿』集合写真

◆『柿まつり』 に 『カレー博in柿木畠』 をプラスし魅力アップ

カレー博in柿木畠夏の 『水掛け神輿』 が有名になったことから、秋の 『柿まつり』 に柿木畠をアピールできる新しい要素をプラスすべく知恵を絞り、誰もが好きなカレーを商店街の各飲食店が特色を出して提供する 『カレー博in柿木畠』 が誕生

3回目の昨年(平成24年)は、18店舗から個性豊かなカレーが提供され、お寿司屋さん、居酒屋さんなどが作るお店のメニューにはない、この日限定のカレーもある。通常のお皿では1食でお腹が膨れるため、小皿に盛りつけ、何種類も食べ比べてもらえるよう提供の仕方にもこだわっている。

18店舗から個性豊かなカレーが提供

3,000食のカレーが瞬く間に完売の大盛況

カレーは1皿300円、4枚綴りチケットを購入すれば200円お得な1,000円で楽しめる。毎年あっと言う間に完売するため、3,000食に増やしたが、やはり今回も瞬く間に完売の大盛況。カレー好きの有名ブロガーが柿木畠振興会の 『カレー博』 を情報発信してくれるおかげで、この日は全国からカレー好きの人が大勢柿木畠に集まってくる

『柿まつり』 では、柿木太鼓の演奏が楽しめる同時開催の 『柿まつり』 では、柿木太鼓の演奏が楽しめることから、ジャパンテントのホストファミリーを務める柿木畠商店街の常連のお客様から「外国人留学生たちも祭りに参加させて欲しい」と頼まれ、柿木太鼓の演奏を体験してもらったところ、初めての体験に大喜びで、柿木畠の祭りに参加した感激をネットで発信してくれた。
その経験から、これまで商店街の仲間意識を高めることを主目的に開催していた祭りをもっと広い絆づくりに活用できることに気づかされる。


外国人留学生たちが柿木太鼓の演奏を体験

◆新たな気づきが商店街活性化の起爆剤に

「商店街の店主たちが全員参加で一緒に汗を流したことで、それまで会釈する程度だったのが、旧知の友のように仲良くなり、祭りの効能には正直驚きました」と竹内常務は力を込める。
それだけでなく、外国人留学生とのつながりができたことも大きな収穫である。
柿木畠振興会では、金沢で生活している金沢大学をはじめとした各大学の留学生たちに情報発信を手伝ってもらえれば、その情報を見た外国人観光客が柿木畠に食事をしに来てくれ、柿木畠がクローズアップされれば、その相乗効果で外国人だけでなく、県外からの旅行者も柿木畠を訪れてくれることにつながると考えた。
そうした好循環を創出する取り組みをスタートさせるべく、平成24年度の『地域の絆づくり商店街モデル事業』に、〝外国人にもやさしい商店街〟をテーマに柿木畠振興会が名乗りをあげ、昨年12月21日、県庁にて谷本知事より認定証の交付を受ける。

柿木畠振興会では、現在、留学生のネットワークは40人あまりに増えてきているが、今後は大学の先生とのネットワークをより緊密にし、 『水掛け神輿』 や 『柿まつり』 に一人でも多くの留学生に参加してもらうために、各大学の先生から留学生たちに説明してもらえるよう連携していく必要性を感じている。

◆国際色豊かな街に磨きをかける

地元にいる留学生たちにお祭りに参加してもらうだけでなく、柿木畠振興会の会員を集めて、語学の勉強会の講師を務めてもらうなど、さまざまな機会を作り、外国人とコミュニケーションできる土壌づくりにも力を注いでいる
柿木畠商店街のホームページは、現在日本語と英語に対応しているが、それ以外の中国語、韓国語、台湾語など、将来的には20ヵ国語程度の言語で情報発信できるよう留学生たちに翻訳を手伝ってもらい、ホームページに反映させていく予定だ。
「外国人からメニューに載っている料理や食材について聞かれた時に、すぐに質問に答えられる各店オリジナルの指さしシートの作成など、留学生の協力を得て順次実現していき、外国人にもやさしい商店街にしていきたい」と竹内常務は顔をほころばす。
そうした活動の目的は、言うまでもなく柿木畠というブランドを全国に、そして海外に向けて発信することである。


◆金沢21世紀美術館とのコラボで柿木畠を発信

平成15年、県庁が広坂から駅西に移転したことは柿木畠商店街にとって大きな痛手であったが、その翌年、広坂に金沢21世紀美術館ができたことで、新たな人の流れが生まれ、初代館長の蓑豊氏の声掛けで美術館と連動して様々なイベントを行ってきている。
例えば、21世紀美術館をイメージしたオリジナルランチを各店で提供したり、オリジナルグッズの販売や美術館のポスターの掲示など、互いに相乗効果を生み出す活動を継続してきている。
さらに
金沢21世紀美術館入場券の半券を持参すると、各店独自のサービス(1品サービス、5%引きなど)を受けることもできる。今後も金沢21世紀美術館を訪れる多くの観光客に、柿木畠に足を運んでもらえるよう美術館とのコラボレーションならびに情報発信にも力を入れていく。

◆プラス思考で柿木畠の魅力を発信

新木久雄 理事長今後は、スマートフォン向けに商店街の情報発信やイベントの生中継を発信していくことにも取り組んでいく予定である。と同時に、外国人旅行者の間でのみ活用されている口コミサイトにも柿木畠の魅力を発信していくべく準備を進めている。
日本語版と中国語版の既存のパンフレットに加えて韓国語版と英語版の柿木畠振興会のパンフレットが今春にできあがるため、それを県ならびに金沢市の各施設に置いてもらい、観光客の方に柿木畠を知ってもらう一助にしたい」と竹内常務は力を込める。
こうした様々な努力を積み重ね、柿木畠の各お店のおもてなし力を向上させていくことで、結果として柿木畠振興会のおもてなし力がアップし、ひいては金沢のホスピタリティーがアップすることにつながっていくことを切望している。
竹内公明 常務理事「柿木畠商店街はみんなが本当に仲良く、各お店をみんなで盛り上げてきており、これだけ各店のことをみんなが熟知している商店街は他にはないと思います。それができるのは何と言っても 『水掛け神輿』 で一致団結する間柄だからです」と竹内常務は自らの商店街を誇らしげに語る。
「かつては年長者と若手の間に垣根のようなものがあった時代がありましたが、近年はみんなが心を一つにしてプラス思考で柿木畠を盛り上げることに邁進しており、本当に自慢できる素晴らしい商店街になり、理事長としてこんな嬉しいことはありません」と満面の笑みで語る新木理事長の笑顔が、柿木畠振興会の全てを物語っていると言っても過言ではない。



◆インタビューを終えて・・・

『水掛け神輿』という祭りに1日参加しただけで、全ての商店主が旧知の仲のように親しくなり、みんなでみんなの店を応援する、実に気持ちのいい心意気あふれる商店街になり、商店主が自分たちの街・柿木畠に誇りを持っている。日本に昔から伝わる祭りの効能を目の当たりにさせられた思いだ。



■ 商店街メモ
・名  称    柿木畠振興会
・会  長    新木久雄
・所在地    金沢市広坂・片町一帯
・設  立    昭和60年6月1日
・加盟店    61店舗
・U R L     http://www.kakinokibatake.com/index.php

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」 では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

子供からお年寄りまで、特色あるイベントで武蔵へ誘客  武蔵商店街振興組合
(平成25年1月取材)

子供からお年寄りまで、特色あるイベントで武蔵へ誘客 武蔵商店街振興組合


金沢市民の台所「近江町市場加賀藩政期より商業の街、交通の要衝として栄えてきた武蔵地区。昭和初期より百貨店を核として発展し、現在では金沢市民の台所「近江町市場(おうみちょういちば)(右写真) ・ 金沢スカイビル ・ グランドパレス(分譲マンション) ・ 複合商業施設(平成26年春完成予定)の4つの核施設を擁する武蔵ヶ辻(むさしがつじ)交差点を中心に武蔵商店街が形成されている。
特色あるイベントを積極的に展開し、幅広い年齢層の集客に知恵を絞る武蔵商店街振興組合の中島祥博 理事長にお話を伺った。

◆武蔵は『幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーの街』

武蔵商店振興組合は、武蔵ヶ辻交差点の四つ角を四つ葉のクローバーに見立て、 『幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーの街』 をキャッチフレーズに掲げ、尾張町、袋町、武蔵町、彦三(ひこそ)、上堤町(かみつつみちょう)、堤町一帯に点在する計64のお店と企業で構成される。
業種は飲食、物販、百貨店、ホテル、金融機関、証券会社、専門学校、卸問屋等々多岐にわたる特徴ある商店街でもある。
また、商店街が広域なことから全ての地区で同時にイベントをすることが難しいため、袋町地域、スタジオ通り、加盟店全体、業種別等々に細分化し、それぞれターゲットを絞った集客に工夫を凝らし、目に見えて成果を挙げてきている。


◆時代が変わっても人気のガラポン抽選会

人気のガラポン抽選会

商店街の売り出しイベントとして昔から人気があるのがガラポン抽選会だ。昨年(平成24年)は、12月7日~9日の売り出し期間中、加盟店で1回の買物額が千円以上のお客様にガラポンが1回できる抽選券を配布。
ガラポン抽選会で賑わう特賞は、商店街お買い物券1万円(10本)。
各店賞(協賛17店舗 ・一例:めいてつ・エムザ賞 クリスマスケーキ引換券5本など)76本、1等 大判ジャンプ傘300本、2等 フェイスタオル600本、3等 消せるボールペン3,000本が抽選会の景品。

抽選会場となった近江町とエムザの地下連絡通路は、終日ガラポンをするお客様で賑わった。



◆朝市や灯りの夕べを開催し、袋町に賑わいを創出

袋町では町名復活に合わせ 『ふくろう朝市』 をスタートさせ、カット&エステ髪綺里の駐車場を会場に、湯涌地域の採れたての山菜や減農薬野菜などを毎月第3日曜日の朝に販売。
新鮮な野菜を買い求める地元住民で朝から賑わい、買い物と同時にご近所同士の会話も弾み、旧北国街道でもあるふくろう通りのイベントとして10年近く継続して開催されている。

『ふくろう通り灯りの夕べ』で賑わう人々また、平成23年まで子供たちが楽しめる縁日を夏に開催してきていたが、昨年(平成24年)8月には、大人も楽しめるイベントとして内容をリニューアルした 『ふくろう通り灯りの夕べ』(会場はカナカン(株)本社の駐車場) を開催。

おつまみなどの軽食ブースが出店し、ジャズの生演奏を聴きながら、キャンドルの幻想的な灯りに彩られたふくろう通りを眺め、一杯飲みながらご近所とのコミュニケーションを密にすると同時に、ふくろう通りの賑わい創出にも一役買っている。


『ふくろう通り灯りの夕べ』


◆手づくり体験を通して子供たちに武蔵の魅力を発信
九谷焼 絵付け体験
武蔵商店街には中島理事長が社長を務める中島めんやをはじめ、金箔工芸田じま越山甘清堂壽屋紙文房あらきといった歴史と伝統を受け継いでいる老舗がある。
そうした各店の伝統の技を体験してもらう 『伝統文化ふれあいフェア』 を平成22年からスタートさせている。

「市内の小学校のメールボックスを活用して案内チラシを配布したところ、これが大正解で、毎年定員を上回るたくさんの親子連れにお越しいただいています」と
中島理事長は嬉しそうに語る。

和菓子手づくり体験昨年(平成24年)は11月3日に開催。会場は越山甘清堂の駐車場を借りてテントを設営。朝9時半の受付開始時には長蛇の列ができ、武蔵商店街の大人気イベントとして定着していることを裏付けた。
和菓子手づくり体験など12の体験コーナーが設けられ、各店の店主が子供たちに手づくり体験を指導した。体験は朝10時からスタートし、最終の15時からの体験まで、多いコーナーは6回に分けて各回25名、計150名が参加。12ある体験コーナーは終日親子連れで賑わった。

陶芸ろくろ&手びねり体験参加する時間をずらすことで異なる体験がいくつもできることから、滞在時間が長くなり、武蔵商店街のお店で食事したり、休憩するという波及効果も。
「子供たちに伝統の味や技に親しんでもらい、武蔵商店街に親しみを感じてもらうことにつながれば何よりです」と中島理事長は顔をほころばす。
参加した子供たちの口コミで、兄弟や友達が翌年に参加するという格好で、毎年参加する子供たちの顔ぶれが変わり、年々広がりを見せている。


◆日頃のご愛顧に『七夕キャンドルnight』で感謝を伝える

キャンドルで彩られた幻想的な空間の中で、バイオリン・チェロ・ピアノの生演奏平成23年からは、年末のガラポンだけでなく夏場にもお客様に感謝の気持ちを伝えるイベントを実施したいとの中島理事長の肝いりで、金沢スカイホテル18階を会場に、夏の風物詩である七夕に合わせ 『七夕キャンドルnight』 を開催。昨年(平成24年)で2回目となる。
キャンドルで彩られた幻想的な空間の中で、バイオリン・チェロ・ピアノの生演奏による七夕コンサートを聴き、商店街の飲食店が出店する屋台でおつまみを注文し、ビールやワインなどを飲みながら楽しいひとときを過ごしてもらうというもの。

「第1回の時は、お客様が来て下さるのか不安でしたが、開宴時刻になると会場に入りきれないほど大勢の方に来場いただき、主催者としてほっと胸を撫で下ろすことができました。昨年はあいにくの雨天でしたが、1回目と同様に多くのお客様がお越し下さり、大盛況でした」と中島理事長は振り返る。
七夕キャンドルnight

このイベントのチラシ裏面には、商店街の28店舗が提供する夏得(なっとく)クーポンが印刷されており、それを切り取って各店に持参し買い物すると、10%~40%引など各店独自の特別サービスが受けられるおまけ付き。


◆熱烈なる武蔵商店街ファンづくりに『まちゼミ』を初開催

さまざまなイベントを開催し、お客様に武蔵商店街に足を運んでもらう努力を重ねてきた中で、お客様が各お店に行って体験してもらうイベントをしたいと考え、10年あまり前に岡崎市の商店街が始めた、各店の専門知識をお客様に伝授する 『まちゼミ』 を今年初めて開催することに。
今年2月末から3月初めにかけ第1回目を開催する。今回参加する20店舗の店主から各店の歴史や伝統、職人技についての説明を受け、その店ならではの体験をしてもらうことで、各店に興味を持ってもらうと共に販促につなげることが狙いである。
このまちゼミは、武蔵商店街の常連客により深く各お店の魅力を知ってもらうことで、熱烈なるファン客に育てることが目的で、新聞折り込みチラシを入れるほか、百貨店が得意客に送るDMの中にも入れてもらうことにしている。


◆いつも何かやっている街、おもてなしの街に全力投球!

イベントのチラシ「武蔵商店街はいつも何かやっていると思ってもらうこと、関心を持ってもらうことが誘客への第一歩と捉え積極的にイベントを実施してきていますが、常に目先を変え新鮮さを演出する、その繰り返しで街は何かしら変わっていくとの期待を込めて取り組んでいます」と中島祥博 理事長は力を込める。
平成21年4月に近江町いちば館がオープンして以来、武蔵界隈を歩く観光客が目に見えて増えてきている。
平成27年春に北陸新幹線が開通すると、金沢駅で降りた観光客を最初に迎える商店街が武蔵商店街である。その時に、ようこそお越し下さいましたと受け入れるおもてなしの街になっているかどうか。こうした点にも意を配っていく考えだ。

中島会長「金沢駅から観光客に人気の近江町いちば館までは徒歩10分程度、近江町市場を目指して歩いてきた観光客の方が最初に接するのが武蔵地区です。その商店街がいかにおもてなしの精神を発揮することができるか。それによって観光客の方から 『金沢はいいところだったからまた来たいね』 の一言がいただけるかどうか責任重大であることを肝に銘じ、みんなで金沢を盛り上げていくという思いで頑張っていきたい」と中島祥博 理事長(写真右)は熱く語る。
その上で、武蔵地区だけでなく、5タウンズの各商店街とも連携を取りながら、金沢の魅力アップ、おもてなし力アップに心を一つに邁進していく、その旗振り役の一人として全力投球していく覚悟である。



◆インタビューを終えて・・・

武蔵商店街でいよいよ 『まちゼミ』 がスタートする。金沢市内には創業100年以上の歴史と伝統ある老舗が数多くあることから、将来的には金沢市内全域に広がっていき、熱烈なファン客を着実に増やしていくイベントとして定着することを期待したい。



■ 商店街メモ
・名  称    武蔵商店街振興組合
・理事長    中島祥博
・所在地    金沢市武蔵町・尾張町・袋町・彦三一帯
・設  立    昭和38年
・加盟店    64店舗

・U R L     http://kanazawa-musashi.com/

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

七尾駅前の魅力ある商店街リボン通りへの誘客に日々努力  七尾駅前通り商店街振興組合
(平成24年12月取材)

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かつては七尾駅に降り立つと目の前に商店街の通りが見えた七尾駅前通り商店街(愛称:リボン通り商店街)だが、七尾駅前再開発事業により、駅前にパトリア、ミナクルの2つの商業ビルが林立し、駅前に通じていた商店街の入口が塞がれた格好となり、現在では駅から商店街の通りを見ることができない。
そのため、従来にも増して商店街の存在をアピールすることが不可欠となり、様々なイベントを開催し、地元住民とのつながりを大切にしている。日頃の取り組みについて得能勝秀理事長にお話を伺った。


◆商店街のコミュニケーション拠点「ふれあいリボン館」
七尾駅前通り商店街(愛称:リボン通り商店街)

七尾駅前再開発事業が開始される前、駅前通り商店街の愛称を募集したところ「リボン通り商店街」に決まり、アーケードの入口にリボンのマークをあしらった「ハートを結ぶ 七尾駅前 リボン通り商店街」として新たなスタートを切った。
以来、リボン通りの愛称を周知すべく、商店街の通りの街灯や各商店前のプランターに名称看板を付けてアピールしている。

リボン通り商店街は自ら商売をしている人もさることながら貸店舗が多いのが特徴で、商店街の通り中程にある空き店舗の一つを組合で借り、商店街の休憩スペース「ふれあいリボン館」として買い物客や地域住民に開放している。
「ふれあいリボン館」では、常時子供たちの個性豊かな作品が展示されている。お年寄りが商店街の途中で一服できる場所としての利用だけでなく、子供たちの絵画教室、書道教室、音楽教室などの練習の場としても活用されており、常時子供たちの個性豊かな作品が展示され(写真:左)、一息入れるお客様に癒しを提供するスペースとして好評を得ている。




◆ちびっ子の夏のお楽しみ「七夕まつり写生大会」

七夕まつり写生大会リボン通り商店街では、毎年、七夕の時期に商店街の通りに商店主が一斉に七夕飾りを華やかに設置し、七夕ムード満点の商店街をスケッチしてもらう写生大会を開催している。
約2万枚のチラシを作成し、地元の保育園、幼稚園、小学校に配布するだけでなく、新聞折り込みでも参加者を募集。
今年(平成24年)で44回目となる地元に定着したイベントになっている。この時ばかりは200名あまりのちびっ子たちが商店街の道路脇に陣取り、真剣にスケッチする姿で賑わい、いつもと趣の異なる商店街を見ることができる
写生大会後の表彰式写生大会が終わると子供たちの描いた絵を審査し、特賞8名、金賞16名、銀賞24名、銅賞40名の計88名に盾と賞状と記念品が贈られる
ちなみに特賞の記念品はキャラクター目覚まし時計。参加賞としてシャープペンシルとジュースが全員に配られる。

このイベントは、毎夏のリボン通り商店街の定番イベントとして地元の子供たちがとても楽しみにしている。44年もの歴史があるだけに、七尾で育ったちびっ子たちが、大人になってからも「そう言えばリボン通り商店街の七夕まつり写生大会に参加したなぁ・・」と懐かしく思い出すイベントに違いない。
写生大会の入賞作品は商店街に貼り出され、それを見に人が集まるという相乗効果もある。


◆一大イベント 「しののめフェスティバル」 と 「リボンバザール」

しののめフェスティバル

商店街の秋の一大イベントとして、七尾東雲(しののめ)高校と連携して開催される「しののめフェスティバルinリボン」がある。
場所やテントなどの施設、焼きそばやからあげの屋台などで使用する備品類は全て商店街が準備し、高校生たちは自分たちで栽培した野菜や花などを持ち込み、自分たちで販売する。
(写真上)
文化祭と商いの勉強を兼ねたイベントで、平成23年まで10年あまり、前身の七尾商業高校時代からリボン通り商店街を会場に継続して開催してきている。

ブラスバンドと太鼓演奏

よさこいとブレイクダンス

ブラスバンドや太鼓演奏に加え、よさこい・ブレイクダンスの演舞も行われ大いに盛り上がる(写真上)

この日ばかりはリボン通り商店街に若者が溢れ、その熱気が商店街をパッと明るくし、そんな若者たちの活気に引き寄せられるように大勢の見物客が集まり、大きな賑わいが創出される。商店街にとっても、東雲高校にとっても意義ある秋の一大イベントだ。

残念ながら平成24年は学校行事との兼ね合いで休止となった。「やはりこうしたブラスバンドや太鼓といった勢いをつける音楽とよさこいやブレイクダンスのイベントは、お客様もとても楽しみにしているだけに、来年はぜひ開催したい」と力を込める。

売り出しイベントである「リボンバザール」当日は、商店街を挙げての年2回の売り出しイベントである「リボンバザール」も同時開催され、押すな押すなの人出で商店街は大賑わいとなった。(写真:左)







◆一人でも多くのお客様のハートを掴む

得能理事長商店街の置かれている環境が厳しいことは否めないが、そんな中でも市や県の商店街活性化事業等を有効に活用し、商店街に少しでも人を呼び込むことにつながるイベントや情報発信に知恵を絞っている。と同時に、商店街の継続事業としてこれまで126回続けてきている先述の「リボンバザール」を今後も春と秋の2回開催し、加盟する商店が元気に頑張っていることを地元の人たちに発信していくことに力を注いでいく考えだ。
様々な環境変化に柔軟に対応し、常に前向きに、歴史あるイベントを大切にすると同時にいかに有効活用していくか。
ここに商店街として英知を結集し、心のこもった接客サービスで顧客に満足を提供することに邁進していく覚悟である。
商店主の高齢化が進む中、「数軒あまりではありますが、後継者が名乗りを上げた店舗があることが、これからのリボン通り商店街にとっての明るい話題です」と
得能勝秀理事長(写真:左上)は顔をほころばす。次代を担う若手たちが新しい発想で商店街を盛り上げていくことを期待したい。


◆インタビューを終えて・・・

七尾駅前だけでなく、どこの商店街も店主の高齢化、後継者難、少子化など取り巻く環境は厳しいが、そんな時こそリボン通り商店街のキャッチフレーズにあ る、組合員と顧客のハートを結ぶ、心あたたまる商店街として真心サービスをモットーに商店街の存在感を発揮してもらいたい。



 ■ 商店街メモ
・名  称    七尾駅前通り商店街振興組合
・理事長    得野勝秀
・所在地    七尾市大手町一帯
・設  立    平成6年
・加盟店    33店舗

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