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石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

住民参加型イベント(紫灯路)で商店街の魅力づくりに邁進  片山津商工振興会

住民参加型イベントで街の魅力づくりに邁進 片山津商工振興会

加賀市を代表する温泉地の一つ片山津温泉は、風光明媚な柴山潟を取り囲むように温泉旅館が点在し、その旅館と共存共栄で繁栄してきている商店街が片山津商工振興会である。
片山津温泉への入り込み客数の減少で厳しい環境下にあるものの、若手店主たちが一致団結し、商店街に人を呼び込む様々なイベントを展開している。
片山津の街を愛する若手商店主たちの信望も厚く、商工振興会の会長を務める山形貴秀氏、副会長を務める打出浩敏氏にお話を伺った。


◆地域資源を活用し、誘客促進の魅力づくり

観光客向けの体験型観光ならびに片山津温泉の魅力の一つとして定着してきているのが、柴山潟の湖底土と片山津温泉の源泉を使って染める「晶子(あきこ)染め」と源泉をにがり代わりに使う「源泉豆腐」づくり体験である。
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晶子染め とは・・・
「晶子染め」製品平成16年、地球環境科学が専門の金沢大学名誉教授の田崎和江氏が、粒度が細かい柴山潟の湖底土が奄美大島の特産である「大島紬」を染める泥に似ていることに気づく。
さらに、ミネラルを多く含む源泉にも着目し、色止めに使えるのではないかと研究を重ねた結果、化学薬品を一切使わず、ここでしか出せない色合いの染め物が誕生した。
染め方は絹の生地を数カ所輪ゴムで縛り、源泉で煎じた緑茶と柴山潟の湖底土の中で揉み込む。
晶子染めでオリジナルのハンカチとスカーフ染め上がった布は一つとして同じものはなく、作り手の個性が反映された文字通り一点物だ。
手軽に自分だけのオリジナルのハンカチ(絹35㎝角)やスカーフ(絹130㎝×145㎝)を染められることから、とりわけ女性観光客に人気で、従来までのお土産にはない、自分の手で自分のための思い出に残る記念の品を作れる魅力が、旅行雑誌や旅行者のブログで情報発信されていることも奏功し、根強い人気がある。
晶子染めというネーミングは、歌人・与謝野晶子が片山津で詠んだ和歌 「風起こり 薄紫の 波動く 春の初めの 片山津かな」 に因んだもの。
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源泉豆腐 とは・・・
楽しい手作りの源泉豆腐片山津温泉の源泉はミネラルを多く含むことから、これを豆乳に混ぜることで源泉がにがりの役割を果たし、豆乳がうまく固まり、塩味の温泉豆腐ができあがる
豆腐づくり体験は、女性だけでなく家族連れにも好評で、子供は目の前でみるみる豆腐ができ上がっていく過程に喜び、自分で作ったできたて豆腐に笑顔がこぼれ、観光客だけでなく地元の家族連れのリピーターもいる人気体験になっている。

晶子染めならびに源泉豆腐づくりは、体験型観光の目玉として、片山津温泉を訪れる女性観光客や家族連れに大人気で、平日はもちろんのこと、週末ともなると体験会場である商店街中心部にあたる三区通りでひときわ目を引く紅殻格子の
芸妓検番花館(はなやかた)」で順番待ちとなることも珍しくない。

◆晶子染めの行灯で商店街に光回廊を創出

晶子染めの行灯片山津商店振興会では平成24年に、晶子染めで染めた布の活用法として、行灯に仕立て街中に光回廊を演出するイベントを企画開催した。
以後毎年、体験学習で晶子染めを行っている近隣の小学生に行灯用の晶子染めづくりを依頼し、完成した布をプラスチックでコーティングし、円筒形にした行灯が片山津に新たな魅力を創出することとなる。

今年(平成24年)から 『紫灯路(むらさきとうろ)』 というタイトルで定番イベント化され、多くの人たちで賑わった


紫灯路(むらさきとうろ) とは・・・
商店街中心部にあたる三区通りの活性化を目的に、晶子染めの行灯を商店街の通りや周辺の公園にズラリと並べ、蝋燭(ろうそく)の灯りとLEDで光回廊を創出するイベントのことで、片山津の四季を通しての定番イベントになっている。

なんとも幻想的!

当初は300基程度を並べていたが、今秋の紫灯路では1050基に増えた。そこには、地元の小学生に一人一枚晶子染めの制作を依頼し、それを行灯に仕上げることで、自分たちの作った行灯を家族で見に来てもらおうとの粋な企画がなされた。
このことは地域住民のイベントへの参加意識を高揚することにもつながり、子供たちも楽しみにしている。

1000基を超える晶子初めの行灯とLEDで光回路を創出

「今回の紫灯路は、行灯の数が1000基を超えたことで、街中に文字通り光の回廊ができ、温泉街が幻想的な雰囲気に包まれ、なんとも言えない美しさに訪れた皆さんも歓声を上げ、あちこちで携帯のカメラで撮影する姿が見られ、街カフェの飲食コーナーやライブ演奏も賑わい大成功でした」と、満面の笑みで
打出副会長は紫灯路の夜を振り返る。

芸妓検番「花館」の前で、幻想的な二胡、フルートとピアノの演奏
・芸妓検番「花館」の前で、幻想的な二胡、フルートとピアノの演奏

カフェの飲食コーナーと紅殻格子の芸妓検番「花館(はなやかた)」
街カフェの飲食コーナー と 紅殻格子の芸妓検番「花館(はなやかた)」
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街カフェについては月に1回ぐらいのペースで開催したいとの思いもあり、定期開催が期待される。また、来年(平成25年)のゴールデンウィークには3日間連続で公園に行灯を展示することも検討している。

◆片山津ならではのB級グルメ・片山津バーガーを発案

片山津に来たらこれを食べなければ!と言える名物を作りたいとの熱い思いをいだいていた商店主の発案で、新たなご当地グルメを作ることになった。
商店街の飲食店有志が取り組み、試行錯誤の末に辿り着いたのが片山津温泉の高濃度の塩泉で作った温泉卵を使った「片山津バーガー」である。
現在は7店舗で賞味することができ、それぞれの店が個性とアイデアを商品化したユニークなバーガーを提供しているが、いずれのバーガーも一口頬張ると温泉玉子の美味しさと食材の旨みが口の中に広がり、癖になること請け合いだ。
今後は街カフェや紫灯路のイベント開催時の人気メニューの一つとして育てていくと同時に、片山津の新たな看板商品として情報発信にも力を注いでいく考えだ。


片山津温泉の高濃度の塩泉で作った温泉卵を使った「片山津バーガー」
1. シュ・ラスコバーガー SHU/LASCO) <上写真:左>
2. お好み焼バーガーなか伸) <上写真:中央>
3. 男前バーガー ・ 美少女バーガー 
村カフェ アレ・コレ) <上写真:右(左が美少女バーガー)>

片山津ならではのB級グルメ「片山津バーガー」
4. カモ治部焼バーガー (味屋だんご) <上写真:左>
5. ばーがーどーね パンドーネ <上写真:中央>
6. バイカーズバーガー PINE DINER <上写真:右>

7店舗で食べられる「片山津バーガー」
7. イタリアンまちバーガー まちカフェ

◆商店街を挙げて新店舗を誘致し、活気を醸成

山形会長平成22年から片山津商工振興会を挙げて空き店舗対策に取り組んでいる。
加賀市からの助成制度も奏功し、これまでに飲食店や雑貨店、マッサージ店、お好み焼き店など6店舗の新規出店に結びついている。
これまで閉ざされていたシャッターが開くことで、商店街の店の明かりが増え、街が明るくなり、来街者が増え、活気と賑わいが創出されるというプラスの相乗効果が期待される。
「多くの観光客の方に来ていただかないことにはこの町は元気にならない。そのためには町の魅力づくり、賑わい創出、情報発信にとにかく力を注いでいきたい。温泉旅館と共に栄えてきた町だけに、観光協会さんとも協力しながら様々な試みを展開していきたいと思っていますが、まず何よりも商店街自らが新しい店舗を誘致し、活気を呼び込むことに努めています」と山形会長は力を込める。

◆メールマガジンを誘客のツールとし、情報発信を強化

打出副会長片山津商工振興会では、従来から商店街で発行している「ゆーでるかーど」がリニューアルしたことから、そのカード交換に合わせて、メルマガ会員への登録を勧誘している。
対象とする年齢層別に商店街のイベント情報などを発信していきたいと思っており、急ピッチで登録作業を進めていきたい考えだ。
メールマガジンの活用と同時に、年間を通して様々なイベントを展開していることを事業者側にももっと情報発信する必要性も痛感している。
例えば、紫灯路などのイベント開催日時を旅館の接待の方に周知しておかないと観光客の皆さんに来てもらえないといったこともその一例で、チラシ等を作成し、各旅館にPRすることにも力を入れていく予定である。


◆光回廊の街・片山津を全国に発信
今後は商店街だけでなく、柴山潟に整備中の新しい堤防にも行灯を並べ、商店街と湖を彩る一大光回廊を実現することが目標で、片山津を代表するイベントに育てるべく、片山津商工振興会の会員一同やる気満々だ。
まずは自分たちがやっていることを知ってもらうことが先決で、そのためにホームページやfacebook、twitterなどのソーシャルメディアを活用した情報発信のあり方を研究中である。
片山津商工振興会の場合は、世代交代が順調に進んでおり、山形会長をはじめとした40代の商店主たちが商店街活動の旗振り役として頑張っている。
「何をするにも人です」と山形会長が強調するように、同振興会には20歳~40歳で構成される「あすなろ会」なる若手の集まりがあり、そうした次の世代の後継者も巻き込みながら、商店街を挙げてのイベントを開催できる点が片山津商工振興会の強みでもある。



◆インタビューを終えて・・・

商店街の役員を40代の若い人たちが務めていることにまず驚かされた。その若さを武器に、片山津の恵まれた自然環境を十二分に活用し、これまでになかった ような発想で様々な試みを提案し、温泉地として、観光地として、そして商店街として、片山津の個性を積極的にアピールしてもらいたい。



 ■ 商店街メモ
・名  称    片山津商工振興会
・会  長    山形貴秀
・所在地    加賀市片山津温泉一帯
・設  立    昭和52年
・加盟店    118店舗
・U R L     http://www.katayamazu.net/

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構 「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

穴水の魅力(川・人・味覚)再発見が活性化の鍵! 穴水商店振興会

穴水の魅力(川・人・味覚)再発見が活性化の鍵! 穴水商店振興会

まいもんまつりの里として知られる能登有料道路の終点・穴水町。春はいさざまつり、夏はさざえまつり、秋は牛まつり、冬は牡蠣(かき)まつりと美味しいものに恵まれ、毎回多くの来場者で賑わう。
その一方で、のと鉄道穴水駅周辺に点在する穴水商店振興会(会員数25店舗)に加盟する商店は、店主の高齢化や後継者難で厳しい環境下にある。そんな中、様々なイベントで集客に努めている穴水商店振興会の吉村扶佐司会長にお話を伺った。



◆地元の魅力をキーワードに商店街に元気を呼び込む
昭和40年代、グリーンスタンプやブルーチップなど様々なスタンプが重宝され始めたのを受け、穴水の商店街でも地元独自のスタンプを発行しようと穴水スタンプ会が設立されたのが昭和45年のことで、当時60店舗あまりが加盟していた。
賑わいを見せた穴水町の商店街も、過疎化、少子高齢化の波に揉まれ、年を追うごとに店主の高齢化と後継者がいないため閉店する店が増え、現在は25店舗に。
平成19年の能登半島地震から復興し、店舗の建物は新築されて綺麗になり、道路も街並みも整備が進み、環境は申し分ないのだが、商店街として集客力の低下が否めない状況にある。
そんな環境下にある商店街に少しでも元気の種蒔きができないかと吉村会長を先頭に、自分たちが子供の頃から遊び場として親しんできた真名井川(
ないがわ)を活用した「カヌー体験」、穴水町と縁があるアメリカ人天文学者パーシヴァル・ローエルに因んだ「カフェローエル」、能登半島地震からの復興をアピールする目的で地元の産品を販売する「復興市(ふるさと市)」などを開催し、商店街への集客に地道な努力を重ねている。
一大イベントである「カフェローエル」は、毎年多くの人で賑わう!
一大イベントである「カフェローエル」でのステージイベント。、毎年多くの人で賑わう!


◆川から始まる商店街!!
穴水町の商店街の中を流れる二級河川・真名井川(旧小又川:おまたがわ)は、50代以上の商店主たちが幼少の頃に川遊びをしたり、魚釣りをした生活に密着した親水空間だったが、長らく活用されないままになっていた。canu2-2.jpg
現在は活動を休止しているが、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団のB&G穴水海洋クラブが、子供たちにカヌー体験を通して、健全な精神を育成する活動を行っていた。そのためカヌーの艇庫もあるなど、以前からカヌーと穴水町は浅からぬ縁がある。そこに金沢大学と金沢星稜大学の地域課題研究ゼミナールの学生たちが目をつけ、カヌーを活用して真名井川の魅力を引き出せば、商店街の魅力がより一層増すのではないかとの発案でカヌー体験がスタートしたのだ。
具体的なコースは、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)の艇庫がある穴水町大町を起点に、穴水町商店街の中を通り、穴水町役場前を経由して戻ってくる一周約2㎞のコースを1時間ほどかけてゆっくりと巡ってくるもので、川から眺めることでこれまで気づかなかった新たな穴水の魅力ある自然景観を再発見できる。
体験した人たちの口コミで年々利用客が増えてきており、とりわけ夏休み中は多い日には家族連れが十組あまりカヌー体験に訪れ、受付担当者が嬉しい悲鳴を上げるまでになり、穴水町の新たな魅力として定着しつつある。



◆穴水町の一大イベントに育った「カフェローエル」

迫力のある祭り太鼓商店街の通りはもちろんのこと、商店街の中を流れる真名井川の流れに沿って両岸にキャンドルを整然と並べ、商店街への誘客につなげるイベント「カフェローエル」は、平成16年にスタートし、来年10年目の節目を迎える人気イベントで、ゆっくりと緩やかなフラダンス今では穴水町の定番イベントの一つとして遠方より訪れるファンも増えてきている。 昼は、商店街の広場周辺を会場に、炭火焼の牡蠣や魚介類の飲食コーナー、祭り太鼓やフラダンスなどのステージイベントで賑わいを見せる。
日が沈んで暗くなると、いよいよお待ちかねの灯りの一大イベントの幕開けだ。いつもは静かな夜の商店街もこの日ばかりは幻想的な灯りのイベントを一目見ようと多くの見物客で賑わい、各店舗が用意した料理なども店先で提供され、夜遅くまで賑わう。
夜にはなんとも幻想的な灯り
イベントを開催するためには、テントや椅子の設営やキャンドルを町中に並べたり、その後片づけといった裏方の仕事に労力を取られるが、最近はボランティアとして手伝いを申し出る人も出てきているようで、「継続してやってきたおかげで、町外からもかなりたくさんの人が見物に来て下さり、中にはボランティアをして下さるありがたいファンの方もおり、嬉しい限りです」と顔をほころばす。


◆地元の人たちの交流の場「ふるさと市」
能登半島地震から穴水町の商店街が復興したことをアピールする目的で始めた「復興市」は、年々参加者が増え、出店内容もバラエティーに富み、復興市から「ふるさと市」へと昇華してきている。
「ふるさと市」は地元の野菜や魚の販売、そしてコミュニケーションの場
地元の農家で採れた野菜、地元で獲れた魚介類、趣味のサークル等で作成した小物類など100円から手頃な価格設定で販売している。
これは単に商品を販売するだけの場ではなく、日頃一人暮らしで寂しい思いをしているお年寄りが集い、世間話に花を咲かせるコミュニケーションの場を提供するという重要な役割も担っている。



◆穴水ファンづくりに英知を結集
カフェローエル開催時には、のと鉄道と連携してビール電車を七尾―穴水間で走らせ、七尾から穴水までお客様を乗せ、七尾の石崎奉燈祭の時には穴水から七尾までビール電車を走らせるといった連携も行っている。
のと鉄道は、『花咲くいろは』の聖地の一つでもあり、全国から熱烈なファンが押し寄せるイベントが開催される際に、商店街で買い物や食事をしてもらえるような仕掛けを工夫するといった連携も今後の検討課題の一つではないだろうか。
穴水町の名所・旧跡に案内看板を設置し、穴水駅に降り立った人が30分~1時間程度、穴水町内をぶらり散歩できるような、人の流れを創出する観光コースづくりにも取り組んでいる。このコース整備と合わせて商店街も散策してもらえるよう「まち歩きマップ」の制作も同時並行で進めており、平成24年度内の完成を目指している。
商店街としては厳しい環境下にあるものの、商店主の人柄、都会では失われつつある地域のつながり、美しい自然環境、美味しい食べ物、これらが穴水町の大きな財産であり、そうした魅力を大いにアピールし、穴水ファンを増やすべく邁進してもらいたい。



◆情報発信できる魅力づくりが課題
吉村扶佐司 会長穴水商店振興会にはホームページがないため、外に向かって情報発信するツールがないのが現状である。
その課題を解消すべく、石川県商店街振興組合連合会のセミナーに参加している有志で、商店街のホームページを再度立ち上げることを目標に勉強を始めているところである。
通り一遍の商品だけではホームページを作ってもアピール力に欠けることから、「各商店が知恵を絞り、穴水ならではのお土産物になるようなオリジナル商品を作ることが急務で、まず能登を連想させ、次に穴水につながるような商品開発が不可欠だと思っており、みんなで知恵を出し合って何とか形にしたいと思っています」と吉村会長(写真:左)は力を込める。




◆インタビューを終えて・・・
穴水町には年4回、毎年開催される「まいもんまつり」や商店街が主催する「カフェローエル」といった知名度のあるイベントが定着している。これを商店街活性化に活用しない手はなく、町、のと鉄道、飲食店等との連携をより一層密にし、積極的な誘客戦略の展開を期待したい。


 ■商店街メモ
穴水商店街の街並み・名  称   穴水商店振興会
・会  長   吉村扶佐司
・所在地   穴水町大町一帯
・設  立   昭和45年
・加盟店   25店舗

石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構 「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

「歌舞伎」をキーワードに小松に元気、活気を! 小松中心商店街振興組合連合会

「歌舞伎」をキーワードに小松に元気、活気を! 小松中心商店街振興組合連合会

平成22年3月、コマツ(株式会社小松製作所)小松工場閉鎖、同年6月、小松大和閉店と小松駅周辺の各商店街は、集客力の大きな拠点を失い、厳しい環境変化の荒波にさらされた。
あれから2年、ここへきて駅周辺商店街への来街者数が回復の兆しを見せ、去る10月14日、小松市どんどんまつりに合わせて開催された商店街の「どんどん歌舞伎市」には12万人余が押し寄せた。
「歌舞伎」をキーワードに商店街活性化に取り組む小松中心商店街(八日市、三日市、駅前通り、中央通り)振興組合連合会の高野哲郎会長にお話を伺った。



◆小松の魅力を体感できる場を提供

小松市が県内外に発信するキャッチフレーズは、「乗りもののまち」 「歌舞伎のまち」 「環境王国こまつ」 「科学と交流のまち」の4つ
ジェイ・バスが復元したボンネットバス小松市どんどんまつりの会場では、小松で創業した世界の建機・コマツ、小型から大型まで様々なバスを生産するジェイ・バスが復元したボンネットバス(写真:左)、航空自衛隊小松基地の軽装甲機動車、小松自動車博物館のクラシックバス等々が一堂に展示され、乗り物好きの親子を興奮させた。
当日は、歌舞伎特有の隈取りを顔に施した老若男女が商店街を思い思いの出で立ちで闊歩し、歌舞伎のまちをアピール。


隈取りをした子供たちと3色の小松うどん
歌舞伎特有の隈取りを顔に施す子どもたち (8月25日 「夏の陣歌舞伎市」
「見て楽しい食べておいしい3色の小松うどん
(8月25日 「夏の陣歌舞伎市」
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商店街では「歌舞伎のまち」に因んだ「どんどん歌舞伎市」が賑やかに催され、ご当地グルメの代表選手「小松うどん」 「塩焼きそば」のコーナーに長蛇の列ができ、小松うどんの手延べ体験も人気を博した。
また、当日は若者も大活躍し、小松短期大学の学園祭「蛟竜祭」、小松商業高校の学園祭「小商フェスティバル」、ほかに「小松まちなか文化スクール祭」も商店街で開催され、賑わいづくりに大きくつながった。

第2回全国ご当地うどんサミットで「小松肉うどんが最高賞のグランプリ」に!今年(平成24年)9月30日、滋賀県で開催された第2回全国ご当地うどんサミット(写真:上)において、「小松肉うどんが最高賞のグランプリ!!」に輝いたこともあり、人が人を呼び当日は小松駅周辺に12万人あまりの人出があった。「おかげさまで本当にたくさんの人に来場していただき大盛況でした」と高野会長が顔をほころばすのも頷ける。


◆歌舞伎をキーワードに街おこし
今年に入ってから小松駅周辺の商店街では、歌舞伎をキーワードにした「歌舞伎市」を定期的に開催してきている。
5月5日の子供の日には、全国こども歌舞伎フェスティバルin小松の開催に合わせ「子どもの日歌舞伎市」と銘打ち、三日市商店街と八 日市商店街を会場に1万人を集客。
5月12日・13日にはお旅まつりの開催に合わせて「お旅まつり歌舞伎市」を三日市・八日市・駅前通り・中央通りの4商 店街を会場に11万人を集客。

8月25日「夏の陣歌舞伎市」

流し小松うどんとコスプレコンテスト
8月25日 「夏の陣歌舞伎市」(写真:上)
流し小松うどんで涼しく、楽しく、そしておいしく。」
思い思いの格好で歌舞伎にまつわるコスプレコンテスト!
*******************************************************************************************「打ち水大作戦」と「猫橋なつかしの夜店市」
8月25日には、「夏の陣歌舞伎市」と銘打ち、三日市アーケード、三の市朱門広場を会場に開催。商店街の交差点広場では打ち水大作戦(写真:上左)が中央通り商店街では「猫橋なつかしの夜店市」(写真:上右)も開催され、夜遅くまで多くの人で賑わった(1万3千人を集客)。

9月29日「秋の陣歌舞伎市」


9月29日秋の陣歌舞伎市写真:上)
小松市女性起業家グループ
" 小まめ " による飲食・癒しブース」
富山県五箇山より " こきりこ節・麦屋節 " のステージ特別出演」
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9月29日には、奥の細道こまつサミット開催に合わせ「秋の陣歌舞伎市」と銘打ち、三日市アーケード、三の市朱門広場を会場に8千人を集客

10月14日「どんどん歌舞伎市」

小松うどんの手延べ体験とボールすくい・ヨーヨーつり
10月14日どんどん歌舞伎市写真:上)
小松うどん
手延べ体験は楽しく作れて人気
「ボールすくいにヨーヨーつりはみんな真剣

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先述の10月14日には、小松市どんどんまつり開催に合わせ「どんどん歌舞伎市」を三日市・八日市・駅前通り・中央通り商店街を会場に12万人を集客
年間5回の大型イベントの開催で、小松市民に商店街の元気・魅力を発信してきている。



◆新たな誘客施設「(仮称)こまつ曳山交流館」が平成25年春オープン

平成25年5月には小松駅西地区に「(仮称)こまつ曳山交流館」がオープンし、同年秋には「(仮称)科学交流館」がオープンする。両施設で年間30万人の集客が見込まれており、小松駅を核とした回遊人口の拡大が期待される。
駅周辺地域に少しでも人の流れと消費を創出したいとのコマツ社の意向で、小松工場跡地に建設されたこまつの杜の総合研修センタには食事スペースが設けられていないため、研修に訪れた社員は、駅周辺の商店街に出かけて食事をすることになる。
そのため、これまで空き店舗だったところに飲食関係の新規出店が相次いでいるとのこと。小松市には小松駅から半径500メートル以内に新規出店する場合に、1店舗あたり100万円を補助する制度があるため、それも後押ししているようだ。
「(仮称)こまつ曳山交流館」ができることで、商店街に新たな常設の観光スポットが誕生するわけで、心強い味方を得る格好だ。



◆若手が積極的に商店街活動に参画
高野哲郎会長今年6月から毎週金曜日に商店街の若手が集まって会合を繰り返し、商店街のイベントの中身を煮詰め、企画立案してきたという力の入れようだ。
とりわけ今年は若い人たちの発想で、" かぶきびと(歌舞伎人) "をテーマに、歌舞伎の隈取りをしたり、歌舞伎にまつわるコスプレコンテストなど、新しい切り口によるイベントが数多く実施され、小松市が掲げる「歌舞伎のまち」と商店街の賑わい創出のキーワード
"かぶきびと" の相乗効果が顕著に現れていた。
かつて小松市の中心商店街には170店あまりの商店があったが、現在では110店あまりに減少し、そのうちの80店程度が中心商店街振興組合連合会に加盟している。
「三日市商店街は後継者となる若手が戻ってきていますが、八日市商店街では私より若い人がいないという厳しい現実に直面しています」と顔をしかめる。とは言うものの、いざ駅周辺で祭りやイベントが開かれると、写真のとおり大勢の人たちで混雑するほどのポテンシャルを持っているのも事実で、その潜在力をいかに上手く発掘・発信していくかが今後の鍵を握っている。



◆潜在する個性に磨きをかけ、リピーターにつなぐ
こま・カポネ(仮称)こまつ曳山交流館を核としたまちづくりに呼応し、商店街でも様々な取組みについて現在検討している。
4商店街の
" 通りの名称 " も、歌舞伎や和風の親しみやすい単語を含む「れんが 花道通り」 「三の市 朱門通り」 「八の市 曳山通り」 「猫橋 飴屋通り」とすることに今年11月に決定した。
また、組合に加盟する各店舗の仲間意識を高める一助に、共通の暖簾(のれん)的なものを設置する方向で検討を進めている。
「こうした地道な努力が来年の
(仮称)こまつ曳山交流館の完成と相まって、小松駅前は何か面白そうだと思ってもらえるムードづくり、情報発信につなげていくことが目標です」と力を込める。
そのためには、イベントを開催すれば何千人も集客できるが、それ以外の日は閑古鳥が鳴いているのでは意味がなく、イベントに来た人たちが、リピーターとしてまた行きたくなるような魅力ある個店、魅力ある商店街づくりが不可欠である。
小松中心商店街振興組合のホームページには、こま・カポネなるユニークなキャラクターが存在する。こうしたキャラクターを有効に活用し、商店街の様々な情報を楽しく発信するホームページづくりが課題の一つであろう。
(仮称)こまつ曳山交流館、歌舞伎グッズ、かぶきびと(歌舞伎人)、小松うどんなどを核に、ストーリー性を持たせながら、来街者を着実に増加させるべく、商店街の総力を結集し、歌舞伎をキーワードに元気・魅力・情報を発信していく覚悟である。


◆インタビューを終えて・・・
厳しい環境下にある商店街だが、小松駅周辺に集積する各商店街は、磨けば光る潜在的な要素に恵まれている。それらを掘り起こし、光りを当てると同時に、各個店が顧客目線の商いの原点に回帰することで、かつての活気溢れる商店街として復活する日もそう遠くないのでは・・・。


 ■ 小松中心商店街振興組合連合会
・加盟商店街 八日市、三日市、駅前通り、中央通り
・事務局    小松市三日市町37 タウンオアシス1階
・TEL      (0761)24-4005
・設立年    昭和60年
・URL     http://www.komatsu-shop.com/


石川の元気印商店街

(財)石川県産業創出支援機構「地域の絆づくりを進める!石川の元気印商店街」  では、石川県内の商店街を順次訪問し、商店街のイベントや活性化のために工夫されている事などを取材して、元気な商店街の魅力を紹介していきます。

やるまいか!富来の元気・魅力発信を商店街が牽引!」 地頭町商店連盟



やるまいか!富来の元気・魅力発信を商店街が牽引! 地頭町商店連盟


能登半島外浦の玄関口、奇岩景勝で知られる巌門(がんもん)、夫婦岩として親しまれている機具岩(はたごいわ)、サクラ貝が打ち寄せる増穂浦海岸(ますほがうらかいがん)など能登を代表する風光明媚な自然に恵まれているのが志賀町富来地区(しかまちとぎちく)である。

バブル崩壊、過疎化、大型店、後継者難等々さまざまな要因で、富来地区を代表する地頭町商店街(じとうまち)を取り巻く環境は非常に厳しい。そんな中にあって、北陸新幹線金沢開業時を目標に掲げ、今、自分たちにできることを計画的に推進させている地頭町商店連盟の小堀正宏 会長(上写真:左側)、大矢栄一 副会長(上写真:右側)にお話を伺った。



◆「やるまいか」という気運醸成に腐心

地頭町商店連盟では、厳しい環境下にある各個店が1店舗だけで頑張っても限界があるが、商店街全体で盛り上げ、誘客につなげる方策を考えることが重要と捉え、これまで様々な取り組みを行ってきている。

そんな中、近年マスコミ等で話題になり、動員数も桁違いに多いB1グランプリが気になり始めていた。このイベントの魅力は、一過性ではなくその後もリピーターとして来街してもらえる点だ。ここに目をつけた大矢副会長が、今年春の総会でB級グルメによる商店街活性化を、商工会青年部からは灯りのイベントと街カフェを提案した。

しかし、その時点では会員の意識がそこまで高まっていなかった。それでも、事あるごとにその話題を提供し、会員の心の中に徐々に「やってみようか」という意識を芽生えさせ、半年余りを要して「やるまいか」という気運を醸成することに成功した



◆1,000人あまりが来場し賑わった「和の夕べ」
10月13日に開催された「和の夕べ」


和の夕べのメイン会場である建部神社(たけべじんじゃ)、屋台で賑わう人々

和の夕べのメイン会場である建部神社(たけべじんじゃ)、屋台で賑わう人々」



今年(平成24年)10月13日夜、町内の建部神社(たけべじんじゃ)とその参道をメイン会場に、「和の夕べ」と銘打ち、街カフェでは商店街から10店、町外から1店の合計11の屋台が出店。商店街の有志に屋台を出店してもらうことができた。
八尾のおわら風の盆の踊り手を14人呼んでの踊り流しと踊り体験、横笛の演奏、バイオリンとギターの演奏、空き店舗を活用した写真展と盛りだくさんな内容で、1,000人あまりの来場者があった。

「これまで商店街のイベント時には、婦人部のテントが1つしか出ていなかったことを思えば、今回は名実共に商店街を挙げてのイベントとなり大成功だった」と小堀会長は顔をほころばす。

その一方で、商店連盟のイベント担当を自認する大矢副会長は、「せっかく素晴らしいゲストを招き、蝋燭(ろうそく)の灯りを点けた竹燈籠(たけとうろう)500本が趣ある情緒を生み出し最高にいいイベントだったにもかかわらず、我々のPR不足で近隣の人たちが集まった程度で、金沢をはじめとした町外の人たちに周知できなかったことが残念」と反省の弁。


幻想的な中での横笛の演奏 と 空き店舗を活用した写真展

「幻想的な中での横笛の演奏 と 空き店舗を活用した写真展

500本の竹燈籠が幻想的に

ろうそくの灯りがついた竹燈籠(たけとうろう)が何とも幻想的!」



◆商店街挙げてのイベントが次なるステップへのやる気を後押し

懐かしい味を復刻した現代版「ちょんけ風ラーメン」地頭町商店街には、かつて「ちょんけラーメン」と呼ばれた名物ばあちゃんが作るしょうゆ味の昔ながらの中華そばがあった。その懐かしい味を復刻した現代版「ちょんけ風ラーメン」(写真:左)が今回のイベントでも人気メニューとなる。

B級グルメイベントを考えた時に、これだけでは弱いことから、商工会青年部が増穂浦に伝わるさくら貝伝説因み町内に14軒あるカレー店で提供しているさくら貝伝説カレー(富来カレー)もその有力候補である。

まずできることから少しずつでも取り組むことで、次のステップにつなげていこうとの大矢副会長の音頭取りで、今回の「和の夕べ」は成功裏に幕を閉じた。「今回、出店協力してくれた会員の皆さんが、たくさんの来店客を目の当たりにし、やり甲斐を肌で感じると同時に、次なるステップに向けての動機付けになったのではないかと思っています」と満足げな様子。



◆能登に富来ありの心意気発信に邁進中!

地頭町商店連盟 小堀会長商工会青年部では、さくら貝伝説を含む富来にまつわる伝説を切り口とした観光情報サイトを運営し、様々な情報を発信するとともに、フェイスブックも活用し、富来の魅力発信に取り組んでいる。

地頭町商店街の入口にあるバスターミナル前に富来の観光名所を象った(かたどった)イルミネーションの設置を町に要望中。

商店街の中にある手打ちそばの店で、寄席(よせ)と食談義をセットにしたイベント開催を検討中→B級グルメイベントへの発展が目的。

・富来は甘エビ漁ができる全国でも限られた拠点の一つであることから、甘エビをテーマにした食のイベントも検討中。

列記したのは、商店街活性化に向けて商店連盟と商工会が取り組んでいることと構想中のことである。

北陸新幹線が開通しても、志賀町(しかまち)や富来の名前だけで誘客するのは難しく、輪島や和倉温泉を訪れた人たちに、せっかく能登に来たのだから富来にも寄って行こうと思ってもらえるような仕掛けづくり、魅力づくり、情報発信を今の間にしておこうとの考えだ。

富来ならではの素晴らしい自然景観が最大のアピールポイントであるが、そこにとどまることなく、さくら貝伝説をはじめとした地元にまつわる伝説に物語性を持たせ、それにまつわるB級グルメや関連商品の開発が待望される。



◆富来のひとたちの「やるまいか魂」を痛感

地頭町商店連盟 大矢副会長今回は準備期間が短かすぎたために情報発信が十分にできず、想定していただけの人は集まらなかったものの、実質商店街を挙げての最初の街カフェとしては上々の出来と言えるのではないだろうか。

10店の出店があったことは、それだけ多くの商店主が、商店街活性化のために人肌脱ぎ、一歩踏み出したわけで大きな収穫だ。

商店街だけでなく、富来の地域資源の魅力、人の魅力、食材の魅力、歴史的な魅力、さくら貝伝説等々をあらゆる機会、手法を用いて外に向けて発信していくことが、長い目で見て富来に人を呼び込むための鍵を握っている。

現在、商工会青年部が中心になり、富来に来ると自動的にスマートフォンに富来の様々な情報が送られてくるアンドロイドアプリの制作をスタートさせている。

そ のための環境整備に不可欠なWi-Fiスポットの整備なども行政に要望していく考えで、まだ目に見えてはいないものの、富来の人たちの「やるまいか」に託 す熱い思いが着実に拡がり始めていることを痛感させられるとともに、富(とみ)が来る町・富来町を大いに発信していただきたい。



さくら貝伝説とは・・・むかしむかし増穂浦に棲んでいた美しい人魚と「りゅう」という名の美しい青年の実らぬ片想いの物語。人魚のウロコがさくら貝となって浜辺に残されていて、その貝が2枚重なりハートの形になったものを見つけると幸せになるという伝説


◆インタビューを終えて・・・

今 回の取材を通し、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」というあまりにも有名な上杉鷹山の言葉を実感。たとえ小さな一歩で も、それを積み重ねることで、振り返った時に大きく前進している。そんな商店街の人たちの情熱がひしひしと伝わってきた。

■商店街メモ
    ・名  称   地頭町商店連盟

・会  長   小堀正宏

・所在地    志賀町富来地頭町一帯

・設  立    昭和37年

・加盟店    40店舗


とぎ味処マップhttp://togi.notohanto.net/index.html

(石川県能登半島富来の美味しくて評判のお店をご紹介!)

(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」 金沢・加賀・能登 では、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

商品を売るのではなく、お客様に喜びと満足、スタッフの人柄を売る 「(株)ふとん屋.com」
(※ 紹介動画はこちら)

商品を売るのではなく、お客様に喜びと満足、スタッフの人柄を売る ふとんの玉手箱人生の3分の1は眠っている。その時、誰もがお世話になるのがふとんである。このふとんの商いもネットを活用することで成長の可能性があることを実証し、業績を右肩上がりで伸ばしている勝ち組が、小松市内で5代・111年にわたり連綿と商いを受け継いできている大杉屋ふとん店のネットショップ『ふとんの玉手箱』である。5代目社長の能登達朗氏にお話を伺った。


ネットに活路を見いだす

小松にある大杉屋ふとん店(店内の様子) バブルが崩壊し、小松市内の商店街においても空き店舗が目立つようになり、厳しい環境にさらされていた。 遡ること12年前、大学を卒業して家業を継いだ達朗氏は、新たな商いのきっかけづくりになればと、個人的にヤフーオークションに自店の商品を出品し、ネット販売を模索し始める。最初は僅かな売上だったが、年を重ねるごとに徐々に売上が伸びてきたことから、身内にも手伝ってもらいネットの商いに力を入れ、平成19年に楽天に出店。平成23年には 自店のネットショップ『ふとんの玉手箱』を立ち上げる。

ふとんの玉手箱<本店サイト>楽天の売上は年々右肩上がりで伸び、現在ではネットの売上が大きなウエイトを占めるまでに成長している。「うちの店へアクセスしてもらえれば、ワクワクドキドキ、何かきっといいことがある、そんな店づくりを目標に掲げ、その思いをお客様に一目瞭然で分かっていただくにはどんな店名にしたらいいか考えた中から思いついたのが『ふとんの玉手箱』です」と笑顔で語る。



レビュー件数が10,000件突破!!

倉庫の様子ふとんのネットショップは星の数ほどあるが、そんな中からいかにして自店にたどり着いてもらうか。そのため、常に検索ワード対策を怠らず、どんなキーワードを入れればヒットするのか、楽天内でも常に変動する条件をいち早くキャッチし、自店へのアクセスにつなげる確率を高める努力の積み重ねで今日がある。

楽天店では多いときで1日300~400件の注文があり、店舗から離れた場所にある専用倉庫で、十数人のスタッフが連日朝から晩まで、梱包・発送作業を続けている。

レビューを書いたらプレゼント進呈など、顧客の購買意欲をくすぐるプラスα作戦が威力を発揮し、顧客の3割強がレビューを書き込む。そうしたレビュー総件数が10,000件を突破したと言うから驚きだ。現在、レビュー10,000件突破記念のキャンペーンを実施し、さらなる誘客に努めている。


人の気配を感じるページづくりが鍵

どんなホームページを作れば売上が伸びるのか、これは誰もが考え悩むテーマである。

タッフ全員の集合写真が載っている保証書と手書きのメッセージカードその質問をすると、「そのことは私もずっと悩んできて、従来は商品と値段だけでやっていましたが、ある時そうじゃないと気づき、今はスタッフの顔を前面に出しています。ネットでは、商品と値段の見せ方に力点が置かれ、その裏側で働いているスタッフがどんな人たちなのか、そこまで見えていなかった。そこをお客様にしっかり見てもらおうと考え、スタッフを可能な限り登場させるページづくりに転換しました。ふとんは中身が見えない商品だけに、お客様からするとすごく不安だと思います。敢えて店の内側をオープンにすることで、安心して買っていただけることにつながり、レビューにも"働いている方たちの顔が見えて安心して買えます"といった反応をいただいています」と他店との差別化のポイントを語る。

商品を発送する際には、スタッフ全員の集合写真が載っている保証書と手書きのメッセージカードを必ず添付し、商品だけでなく、安心も届けている。こうした店側の日々の努力の積み重ねがリピーターにつながり、リピートするたびに少しずつ消費単価が上がり、いい商品を購入する傾向がある。


こだわりを目に見える形で

こだわりの日本製寝具のコーナーふとんの玉手箱のホームページには、こだわりの日本製寝具のコーナーがある。 海外製の安価なものでは満足できず、メイドインジャパンの安心できる寝具で眠りたいこだわりのユーザーに好評だ。

社長自ら布団製造工場に足を運び、工場で働く人たちの様子を取材し、作り手の思いが顧客に伝わるよう画像を交えてものづくりのこだわりを紹介するなど、まさにこだわりの商品を選り抜き、自信を持って提供できる商品をラインナップしている。

「まだまだ伝えきれていない部分があるので、今後そうしたハートの部分をうまく伝えられるよう工夫していきたい」と力を込める。


ふらっと立ち寄りたくなるサイトめざし

商品を販売しているサイトへは、その商品が欲しい時しかアクセスしないことから、商品を購入しなくてもそのサイトをのぞいてみたくなる企画ができないかと思案した中から、寝顔フォトコンテストを思いつく。

「例えば、自分の子供の写真が掲載されれば、家族や親戚や友人も見に来てくれ、ひょっとするとそのついでに何か買い物もしてもらえるかもしれない。そんな思いで始めたところ全国放送のテレビ番組で紹介され、その反響が大きく、全国からたくさんの写真の応募があり、対応に追われました」と嬉しい悲鳴も。

メールマガジンにもこだわりがある。商品を売る(セールなど)メールマガジンだけでなく、月2回は商品を売らないメールマガジン(スタッフの情報や社内の出来事など)を配信している。

受け手側は商品を売るというメールマガジンに飽きているため、売らないメールマガジンの方が反応があり、同店を信頼して買い物する文字どおりファン客と言える、よいお客様づくりに貢献している。


商いの輪、人の輪をさらに大きく

商品(布団)を撮影している様子これまでネットショップはネットだけ、店舗は店舗だけと、切り離して商売をしていたが、ようやくネットショップが軌道に乗ってきたことから、ネットショップと実店舗を連動させ、その相乗効果を発揮することで、売上げ増につなげることはもちろん、地元のお客様にもネットショップと連動した企画で商品を提供できる形にしていくことが当面の目標だ。

小松にある大杉屋ふとん店(店内の様子)「時間はかかるかもしれないが、例えば小松はこんなところだよ、小松にはこんなスポットがあるよといった地域情報を発信し、小松に遊びに来たら実店舗の大杉屋ふとん店にも遊びに来てといった形で、当店のホームページを見たお客様が小松に来て下さるようになれば、地域の活性化にもつながっていきます」と、今後の展開に期待している。

そうした方向性を模索していくための核として、石川県産業創出支援機構の「お店ばたけ」にも出店し、人の輪・情報の輪をより大きく、より広範囲に広げ、ひいては商いの輪を大きくしていくことに力を注ぐ能登社長である。


インタビューを終えて・・・
ただ商品を売るのではなく、緻密な計算に基づいたネットの活用で、厳しい時代にあっても売上が右肩上がりで伸びることを実証している。どんな商いでもアイデアと企画が重要な鍵を握っていることを痛感させられた。

(株)ふとん屋.com商 号 (株)ふとん屋.com (実店舗は 株式会社大杉屋)
店舗名 ふとんの玉手箱(実店舗は 大杉屋ふとん店)
創 業 2006年8月(※大杉屋ふとん店は明治33年)
住 所 小松市本折町72
電話番号 0761-46-5133
URL ▼楽天市場店 http://www.rakuten.co.jp/futon-tamatebako
大杉屋ふとん店サイト http://www.oosugiya.jp/

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