(財)石川県産業創出支援機構の「石川発!頑張るネットショップ」金沢・加賀・能登 では、石川県内の実店舗・ネットショップを順次訪問しています。ネットショップを始めたきっかけ、販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。
お店ばたけ出店者 箱マイスター (紹介動画はこちら)

日本酒や焼酎のラベル印刷の分野で、国内シェアNo.1企業である高桑美術印刷(株)(本社 金沢市 高桑秀治社長)が、蓄積してきたノウハウを活用し、お酒を販売する際に欠かせないパッケージ関連商品をネット販売するウェブショップ「箱マイスター」をスタートさせてから5年目を迎える。ウェブ担当の前田雄一郎氏と濱田雅巳氏にお話を伺った。
● お酒のパッケージ商材をネット販売
同社がこれまで手がけてきた清酒や焼酎、食品等の取り扱いラベルは10万種類以上、取引先の酒造メーカーは全国1,200社を数える。そうした酒造メーカー等には、営業マンが直接出向き、さまざまなニーズに対応し、今日のシェアNo.1の地位を確固たるものとしてきた一方で、これまでほとんど開拓できなかった酒販店を新たに顧客に取り込むべく、5年前にスタートしたのがお酒のパッケージ商材を専門に扱うネットショップ『箱マイスター』である。
印刷会社として、ホームページを作成することは日常業務であるが、実際にネット通販サイトを運営するのは今回が初めてのこと。お客様が使いやすいページづくりに腐心し、他のサイトと比較して見劣りすることのないレイアウトなどを心掛けているとのことだが、「業務用商品のサイトはどうしても見にくい印象が強いことから、一般のお客さんが使い易さを感じてもらえる見せ方に工夫しながら試行錯誤の日々です」と苦笑する。
「大手酒造メーカー様に対するシェアは高いですが、酒販店様をはじめとした小売店様に対するシェアとなるとまだまだ低く、しかもネット通販は後発のため、時間をかけて少しずつシェアを広げていければと思っています」と堅実路線を強調する。
● 酒販店のみならず新たな顧客も開拓
自在現在の顧客の内訳を伺うと、「当初は酒販店様を開拓できればと考えてスタートしましたが、いざ蓋を開けてみると酒販店様は全体の5割で、あとの5割を個人のお客様、一般企業様、デザイン会社様、通販会社様がシェアしており、当初思い描いていた酒販店様だけでなく、幅広いお客様を開拓することができました」と嬉しい誤算だったよう。
酒瓶を入れる紙袋の最小ロットは20枚、箱は50枚からとあって、個人で買うには多すぎるように思うが、送料との兼ね合いや作業の繁雑化を避けるため、これ以上細かいロットに対応することは現段階では考えていない。
「2~3枚だけ欲しいとのお問い合わせや要望もありますが、それは丁重にお断りしています」と恐縮する。支払い方法は銀行振込と代引きがあるが、顧客の7割が代引きを利用する。それは買上金額に関係なく、代引き手数料を210円(税込)でサービスしているからだ。1万円以上のお買い上げで送料が無料になることから、顧客の平均消費単価は1万円を超えるという。
● お酒に続き、お菓子のパッケージ商材をネット通販
『箱マイスター』が軌道に乗り始めてきたことから、パッケージ専門サイトの第2弾として、お菓子のパッケージ・ラッピング商材を専門に扱うサイト『パケラボ』を平成22年6月にスタートさせた。
同じラッピング商材のため、箱マイスターの中で展開すればとの意見もあったようだが、お菓子のラッピングを買いたいお客さんが検索する時には、お菓子という検索ワードを入れるように、売る側もお菓子のラッピング商材に特化した専門サイトを立ち上げた方が、結果としてその商材を求めている方により多く、より確実にアクセスしてもらえると考えた。
ネット通販での売上は、全社の売上の1%弱とはいえ、金額にすると6,000万円と聞いて驚かされた。「箱マイスターとパケラボを合わせ、3年後に年商1億円を目指したいですね」と意欲的だ。
● 『お店ばたけ』に出店し、さらなるスキルアップを
スタート時から地道にアクセスアップにつながる努力を重ねてくると同時に、3年前からヤフーとグーグルにリスティング広告を掲載し、コストをかけて集客アップに努めている。
それと並行し、2カ月ごとに様々なキャンペーンを展開し、その案内を随時メルマガ配信することで、アクセスアップにつなげている。そうした努力の甲斐もあって、箱マイスターは地道ではあるが、毎月前年対比プラスをクリアし、順調に伸びてきている。
しかしながら、その伸び方のスピードをさらに加速させるため、石川県産業創出支援機構が運営する『お店ばたけ』に出店し、様々な勉強会に積極的に参加するとともに、専門家のアドバイスを受け、目下アクセスアップの方策を原点に立ち返って勉強中。
● 目指すは24時間働く営業マン
twitterやFacebookも販促ツールと捉え、twitterで箱マイスターのアカウントをフォローしてつぶやいて応募すると注文時に、次回使える500ptが加算される期間限定ポイントキャンペーンを実施している。(2011年2月・3月キャンペーン)またFacebookのファンページの運用も行っているが、まだまだ新しいツールのため、売上に結びつく効果的な活用法はこれから検討していくところである。
こうしたツールは、個人客をターゲットとしたサイトでは効果的に活用されているが、酒販店様などの商店が主要な顧客のため、アプローチの仕方を模索中でもある。
「箱マイスターの充実した品揃えは自負できるものの、その周辺のサービス、例えば箱の組み立て方、ラッピングの仕方といったビジュアルでお客様に分かりやすく説明するようなコーナーや、お酒のうんちくを語るコーナー、お酒の売れ筋ランキングといったお酒にまつわる+αの情報発信を充実させるとともに、お得意先の酒販店様を紹介する頑張るお酒屋さん的なコーナーを新設することも検討中である。そうした枝葉を充実させていくことで、お酒のパッケージを核として大きな広がりをもつホームページに成長していくことが期待できる。
「やるべきことが一杯ありすぎて、まだまだこれからですが、お客様の笑顔が一人でも多くなるお役立ちサイトにすることができればと思っています」と濱田氏が抱負を語ると、すかさず前田氏が「お酒の箱やラッピングのことなら箱マイスター、お菓子の箱やラッピングのことならパケラボと世の中に認知されるサイトにすることが目標であり、夢です。
さらなる知名度アップへの努力はもちろんですが、営業マンが廻れない全国津々浦々の新規顧客を開拓する24時間稼働の営業マンとして会社の発展に貢献していきたい」と力を込める。
インタビューを終えて・・・
個人向けのネット通販花盛りの中にあって、小売店を主ターゲットとしたお酒とお菓子のパッケージ商材のネット通販に目を付けた取り組みはなかなか斬新で、これまで見落とされていた隙間ビジネスではないだろうか。現実、短期間で売上を大きく伸ばしてきていることが、潜在的なニーズがあった証拠でもある。
社 名 高桑美術印刷(株) (サイト名 箱マイスター)
住 所 能美郡川北町土室か16-1
電話番号 (076)277-8688
URL http://hako.wave.jp/






特集PICKUPのコーナー








「恐らく全出荷量の9割強は女性向けの弁当箱が占めていると思います」と山口社長。さらに同社は、毎年国内で開催される関連商品の見本市やパリで開催されるメゾン・エ・オブジェにも出展参加しており、新たな市場開拓にも余念がない。


愛着のある弁当箱でも、シールふたがしっかり閉まらなくなったり、傷んだりするとそれで使えなくなってしまうが、同社の強みは自社で製造していることから、顧客からそうした問い合わせがあると、その弁当箱に合わせた新品のシールふたのみを販売するアフターサービスを行っており、愛着ある弁当箱を捨てずにまた使えることへの喜びの声も届いている。


現在はHAKOYAショップの知名度アップを図るため、集客力のある楽天に出店しているが、ネットショップ運営のノウハウを蓄積し、認知度が高まってきた時点で、自社サイトにシフトすることで、さらにお客様にメリットを還元できるショップに育てていく腹づもりである。



同店が取り扱う
本当にいい商品を選ぶには、やはり店頭に足を運び、実際に肌触りや暖かさを体感してみないことには、何十万円もする羽毛布団の購入は決断できないだろう。そうした「買いたいけど、思い切れない」、「実際に寝てみないと不安」といった顧客のニーズに応えるため、同店では有料のレンタルを行っている。
他の社員も睡眠環境アドバイザーとして、日々の接客で経験を重ね、睡眠環境診断士へのステップアップを目指している。全国誌等にも紹介され、金沢に石田屋ありと知名度はあるものの、顧客の9割は県内客で占められ、1割程度が県外客とのことで、首都圏は現段階ではまだまだ開拓できていないことから、ネット通販を通じて全国から注文が入ることに期待をかけている。


「お店ばたけに出店することで、様々なセミナーや交流会で勉強する機会を得られ、成功事例を聞くことができ、ホームページドクターの派遣を受けられることができ、ISICOさん((財)石川県産業創出支援機構)の支援を受けながら、ネット販売の売上を伸ばしていきたい」と期待を込める。



そうしたアクセスを少しでも増やす一助として、平成22年秋、ホームページのリニューアルを機会に、ホームページを見ての感想をメールすると、抽選で自社商品1,000円相当を20名にプレゼントするリニューアルキャンペーンを展開したところ、予想通りアクセス数がそれまでの倍近くに跳ね上がり、北海道から沖縄まで全国各地からのアクセスが増え、目に見えて効果を上げた。

手芸好きの方が当店のホームページを見た時に、第一印象でこの店にしようと思ってもらえるような色合いやキャッチコピーを女性の立場で作っていますが、何しろまだまだ発展途上です」と苦笑する。
人気商品は50色あるカラーゴムやカラーひもだが、何しろ1本だけなら単価は百円前後という安価な商品で、送料の方が高くついてしまう場合もあるが、平均客単価は3,000円~5,000円で、時には企業から産業資材の一つとして何十万円単位の注文が入ることもあるという。






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