(公財)石川県産業創出支援機構では、10/10(水)成功者に学ぶ販売促進講座の第1回目として、【どこにでも売っている商品を戦わないで売るヒント インターネットで「タオル」を200万枚も売って年商1億円を達成】 を開催しました。
講師は、タオルはまかせたろ.comを運営する、(株)京都工芸 タオルソムリエ  寺田 元(てらだ げん) 様です。
ご参加いただいた45名の皆様、講師の寺田様、(株)LATERAL 北村錬充先生、ありがとうございました。

以下、セミナーのレポートです。

【講演】
タオルはまかせたろ.com タオルソムリエ 寺田元様

講演が始まると、「タオルソムリエ」である寺田様は、スーツ姿からソムリエ姿に変身。
タオルについての語りから始めて、会場をひきつけます。
そして話題は、インターネット販売を始めたきっかけ、ネットショップ運営の様々なエピソードへ。「日の丸タオル」のエピソードでは、試行錯誤といくつもの挑戦があってこその大ブレイクであることをお話しいただき、受講者がネット販売に日々地道に取り組む動機づけとなりました。
 
 
★寺田様のメッセージ
 
「三方良しを心がけることでうまくいく」
「お客様のことを考える」

 
「タオルはまかせたろ.com」寺田元様 講演 会場の様子
 
三方良しとは、売る側だけでなく、買う側や生産する側など自分以外の関わりのある方々に対しても配慮を巡らせ、喜ばれるようにすることを言います。

「タオルはまかせたろ.com」で行っている配慮の例として、
・配送業者に感謝の気持ちを伝えるためのシールを箱などに貼っている
・マンションの高層部等ダンボールを捨てに行くのが面倒だと思われるお客様のために、ダンボールが不要な分量の配送の時は紙袋を使用している
・生産者の頑張りなどをもっと知ってもらうため、タオルができるまでの過程をHPで紹介している
等があげられます。

「タオルはまかせたろ.com」では、このような取り組みを重ねることで、関わりのある方々に「あなたのためなら」と言ってもらえるような良好な関係を築いておられます。


●また、インターネットで商品を販売する上では、実際に会ったり、商品に触れたりできない分、よりお客様のことを考えることが必要です。

「タオルはまかせたろ.com」では、「~に困っている方へ」という、よくある困りごとに対応したコンテンツをトップページの目立つところに設置。 選び方も多数用意し、お客様が買いやすいように工夫しています。



【対談】
寺田元様と北村錬充先生による対談の様子
 
寺田様とホームページドクターの北村先生との対談を実施。
この対談では、まず北村先生が「タオルはまかせたろ.com」のサイト解説を行い、その後、受講者から集めた質問用紙に書かれた質問に答える形式で質疑応答を行いました。


●北村先生によるサイト解説
 
「タオルはまかせたろ.com」のポイント
 1.店主(寺田様)が全面に出ている
 2.「選ばせる」「困りごと解決」でカテゴリー(メニュー)を構成している
 
1.店主(寺田様)が全面に出ている
自分をサイトに出すことが大事。リアルの営業と同様に自分を売り込み、顔を覚えてもらい、お店を選んでもらう理由にしてもらいましょう。
 
2.「困りごと解決」「選ばせる」でカテゴリー(メニュー)を構成している
「~でお困りの方へ」のカテゴリーがあり、困っている方にしっかりと答えています。
自分のお客様はだれなのか。何に困っていて、何ができるかを考え、表現していくことが大事です。
また、商品ラインナップが「スポーツタオル」「バスタオル」ではなく、「~から選ぶ」でカテゴリーを作っているのが特徴的。お客様がインターネットで検索する背後には「質問」があり、その「答え」を提供するページ作りが大事です。本サイトは、質問に対する答えを出すことを意識されています。
 
寺田元様と北村錬充先生が、会場からの質問に答えました。
 
 
対談終了後、【情報交換会】として
県内事業者から要望のあった「県内Webベンダーによるプレゼン」を
(株)RTC様、フォーメソッド様に行っていただいた後、講師を交えて名刺交換等を行い、交流していただきました。

受講者、講師、Webベンダーが参加した情報交換会の様子

次回「成功者に学ぶ販促力講座」
第2回は1月14日(水)「水郷のとりやさん」(千葉県/鶏肉専門店)須田健久様
第3回は2月18日(水)「パジャマ屋」(神奈川県/オリジナルパジャマ専門店)熊坂泉様をお招きし、ご講演いただきます。 ぜひ、ご参加ください!


(財)石川県産業創出支援機構「お店ばたけ事務局が注目する15サイト!」 金沢・加賀・能登 では、石川県内の実店舗・ネットショップ(HP)を順次訪問しています。
サイトを開設したきっかけ、役割や効果、そして販促やページ作りで工夫されていること、今後の目標などを取材して、頑張っているお店の魅力を紹介していきます。

お店ばたけ出店者 たけもと農場

白山の懐、加賀平野の恵みのお米を全国に (有)たけもと農場加賀平野のほぼ中央にあたる能美市牛島地区で、江戸時代から米づくりを生業とし、7代にわたって受け継がれてきているのがたけもと農場である。従来の農協に納める販売方法から脱却し、消費者にお米を直販するようになって18年余、ネット通販をスタートして4年目を迎える。たけもと農場の若き後継者・竹本彰吾さんにお話を伺った。


お米の直販に活路を求め
能美市にあるたけもと農場のライスセンター(作業場)白山を望む能美市牛島地区。見渡す限りの田んぼの中、個性的な外観の建物が目を引く。たけもと農場の事務所棟だ。「遠くからでも一目でウチ(たけもと農場)だと分かる建物を親父が建てたんですよ」と彰吾さん。

田起こし彰吾さんの祖父・平一氏は、米作日本一技術賞を受賞した米作り名人であり、その技を代々受け継ぎ、こだわりの米づくりに邁進している。彰吾さん自身も物心ついた頃から、親の後を継いで農業をやることを心に決めて成長してきた。

代がき平成5年、法人化を機に、従来の農協に納める商いから脱却し、得意客の口コミを中心にお米を直販する形に転換する。

後継者として6年前に入社した彰吾さんは、「近隣の同業者を見渡したところ、各社ともにホームページを開設し、ネット通販をしていたことから、これは遅れを取ってはいけないと思い、自社のホームページを立ち上げ、ネット通販をスタートさせることから取り組みました」と当時を振り返る。


いち押しは特別栽培コシヒカリ
苗づくりたけもと農場の事務所の前に広がる約100ヘクタールの田んぼのうち、40ヘクタールがたけもと農場が耕作する田んぼである。この広大な土地を家族4人と社員1人の計5人で耕作している。

お米は、有機JAS認証コシヒカリ特別栽培コシヒカリコシヒカリひとめぼれカグラモチ(もち米)の5種類。なかでも特別栽培コシヒカリは、田植え時期の5月に少量の農薬を使用するものの、それ以降は全く使わない栽培方法のため、お米に農薬が残留する割合が極めて低い安全性の高いお米であることから、いち押し商品として力を入れている。

保冷庫での保存取材に伺ったのが1月半ばだったため、既に有機JAS認証コシヒカリも特別栽培コシヒカリもホームページでは売り切れとなっていた。安全・安心に対する認識が高まっている時代だけに、有機JAS認証米と特別栽培米から売れていく。

とはいえ、お米は日々の主食のため、1回買って終わりという人は少なく、かなりの割合が定期購入するリピーターである。そうしたユーザーのため、定期購入のお客さまが1年間に消費するであろうと思われる量のお米を保冷庫で大切に保管している。ホームページ上では売り切れていても、定期購入者は送られてくるメールから随時注文することができる仕組みになっている。

土づくり堆肥の散布日本を代表するお米として知られる魚沼産コシヒカリが美味しいのは、土づくりの歴史が長いことから味に深みがあるため、たけもと農場においても有機肥料を使い、堆肥は牛糞やしいたけ農家からしいたけの菌床クズを分けてもらい、これを土づくりの際に混ぜ込み、栄養分豊かな土づくりに力を注いでいる



● ネット販売が小売を牽引
たけもと農場のお米ネット販売をスタートして4年余りの間に、卸売6割、小売4割とネット販売のおかげで小売比率が伸びている。注文は全国各地から入るが、やはり東京を中心とした関東方面の顧客の割合が高い。

お米のタワー定期購入者は現段階で50人あまり。初めて注文してきた顧客の3割強がリピーターとして定期購入者に加わり、じわじわと増えてきている。

送料は全国どこでも、重量に関わらず、顧客と同社が折半する形を取っているが、将来的には送料込みの形にしたい考えだ。


専門家派遣を活用しホームページをリニューアル
たけもと農場(お米ラブ.com)HPたけもと農場ホームページは、平成23年に石川県産業創出支援機構の専門家派遣を活用し、(1)全体をシンプルに(2)クレジット決済の採用にポイントを置いてリニューアルを実施し、「たけもと農場のページが見やすかった」、「書いてある内容に納得できた」といった顧客の声が寄せられ、その効果が徐々に出始めている。

ドメインを取得する際、簡単に相手に伝えられ、なおかつ自社の商いに直結したネーミングという観点からokomelove.com(お米ラブ.com)を自ら考案。アドレスを聞かれた際にこのキーワードを伝えることで、自社のホームページをすぐ検索してもらえるメリットがある。

草取りブログ「新米農家のブログ」フェイスブック「お米の生産・販売の有限会社たけもと農場」も活用しているが、今はまだ売上に直結してない。ホームページに人間味を持たせ、たけもと農場のスタッフがどんな人なのかをお客さまに知ってもらう一助になればと、こまめな更新を心がけている。



新たな販路を開拓
田植え首都圏での食の商談会に出展したのがきっかけで、都内の有名料理店で同社のお米が採用され、百貨店内のお米屋さんでも販売されるようになり、首都圏においてもたけもと農場の美味しいお米が認知され始めている。

特別栽培コシヒカリ「徳右衛門」の2合袋サイズ金沢の近江町市場内にある風土金澤においても徳右衛門【とくえもん】(同社の屋号)のブランド名でお米を販売している。

結婚式の引き出物や記念品として、小分けパッケージの詰め合わせを提案するなど新しい試みにも積極的に取り組んでいる。今はお米だけの販売だが、将来的に設備や人員のめどが立てば、お餅やかきもち等の米加工品を販売することもこれからの課題の一つと捉えている。


● 地域貢献の一貫として食育に取り組む
食育の授業遡ること8年あまり前、地元の寺井小学校から総合学習の一環として、農業について子供たちに体験学習の機会を提供して欲しいとの依頼を受けた。これがきっかけとなり、主に小学校5年生約50名を対象に食育の機会を持つようになり、多い年には3校の生徒達を受け入れることもある。

その際、彰吾さんが子供達に話すのは「いただきます」の意味を正しく理解してもらうことだ。

食育の授業即ち「料理を作ってくれる母親や生産者に対してだけではなく、肉や魚や野菜の命を『いただきます』という認識を持ってもらうこと。一粒の米粒をタネにすれば、500倍のお米を作りだすことができることを伝えています。そんな話をすると、子供達から「ごはんつぶを残さないように食べます」といった声が聞かれ、とてもやり甲斐を感じています。また、農作業で活躍する農業機械を見て、自分たちの背丈よりも大きいタイヤが付いているトラクターの大きさに驚きの声を上げる子供達の笑顔に癒されています」と顔をほころばす。


農業で地域を守る先頭に
有機肥料の散布農家の高齢化が進んでいることから、委託を受けて耕作する農地が今後も増えていくことが予想される。

ネット販売の得意客も順調に増えており、そうした顧客に支えられながら、農業でこの地域を守っていけるような存在になることを自らの目標に掲げている。

稲刈り美味しい米づくりに若いエネルギーと情熱を注ぎ込み、祖父が受賞した『米作日本一技術賞』の栄誉をいつの日か自らの努力で掴むことを心に刻み、白山がもたらしてくれる加賀平野の恵みへの感謝を忘れない彰吾さんである。


インタビューを終えて・・・日本の食料自給率の低下や農家の高齢化が危惧される状況の中、七代にわたって受け継がれてきている農業を通じ、地域の発展に貢献すべく日々邁進している彰吾さんに心からエールを贈りたい。


たけもと農場 竹本彰吾さん社 名 有限会社たけもと農場
住 所 能美市牛島町ロ175
電話番号 0761-57-1919
URL http://www.okomelove.com