「沖縄モズクに負けない旨さ!能登の【絹もずく】」【週刊ウンチク】

◆沖縄もずくとはまた違ったおいしさ、能登の絹モズク!低カロリーで美味しい、能登もずくを召し上がれ!能登穴水、元漁師の幸寿し大将、橋本公生さんが能登産絹モズクとそのレシピを紹介。

◆沖縄モズクに負けない旨さ!能登の【絹もずく】

●能登の絹モズクがとれるまで

能登の【絹もずく】は沖縄モズクに負けない旨さがあります。

穴水湾の【モズク】は、とても細くてヌメリのあるのが特徴です。

12月の末位から、穴水湾のような穏やかな内海のホンダワラ等の海藻に付いて成長します。

ちなみに、【沖縄もずく】は、通称フトモズク ナガマツモ目ナガマツモ科で、

どちらも【絹もずく】より太めで【絹もずく】の様に海藻にはつきません

海底の石などに付着して成長します。

藻の上に乗っている感じで成長していきます。

穴水湾でも少し風の強い時には【モズク】が沖へ流されて採れなくなる時もあります。

【絹もずく】はブラシを繋ぎ合わせた道具で採ります。

その時に、どうしても他の海藻も一緒に採れてしまいます。

一番肝心な仕事が待っています。

【絹もずく】の仕分けです。

採ってきた【絹もずく】には他の海藻も付着していますから、取り除きます。

【絹もずく】はヌルヌルしていますから滑ります。

ピンセットで一つ一つ採っていきます。

この作業を3回繰り返します。

そして袋詰めにして出来上がりです。

保存する時には冷凍保存がいいです

●能登の絹もずくを使ったモズク料理

【絹もずく】を食べる時は、海水が付いていますから水で一度洗ってから料理をします

どのモズク料理でも一番最初に必ずする作業です。

【絹もずくの酢の物】

一度モズクを洗ってから湯通して冷水で冷まします。

【絹もずく】が真っ青になりますよ。

【絹もずく】は長いですから調理バサミで切ってから酢の物で食べます。

【絹もずく】を器に盛ってから三杯酢をかけ生姜をのせて出来上がりです。

【絹もずくのそうめん風】

ソウメンの出汁を作って冷やして置きます。

三杯酢の代わりにソウメンの出汁をかけて食べても旨いですよ。

【絹もずくの粕汁】

洗った【絹もずく】を食べやすい長さに切って味噌汁茶碗に入れておきます。

味噌汁を作りそこに酒粕を加えます。(幸寿しの酒粕は全て大江山さんです)

出来上がった粕汁を味噌汁茶碗に入れます。

まだ出来上がりではありません。

箸で【もずく】をほぐしてやります。

そうするとモズク全体に熱が加わり素晴らしい真っ青色になります。

食べる時には熱いですから注意して食べて下さい。

特にノドチンコです。

【絹もずくの雑炊】

洗って切った【絹もずく】をご飯の上にのせます。

吸い物より少し味が薄い熱々の出汁を作ります。

この熱々の出汁をかけて頂きます。

食べる時には粕汁同様、モズクを箸でほぐしてモズク全体に熱が加わる様にして食べます。

真っ青になり、【絹もずく】の良い香りがたまりません。

わたしは、ここに本山葵を入れて食べています。

このでも、ノドチンコに注意です。

 

【絹もずくの貝焼き】絹もずくのシャブシャブ

ここでは、私の食べ慣れたイカのイシリを使った【絹もずくの貝焼き】を紹介します。

小さな土鍋に水を入れて火にかけます。

沸騰してきたらイシリを入れます。

イシリと水だけで味の調節をします。

味の調節が終わりましたら、洗って切った【絹もずく】を箸につまんで鍋の中に入れて【絹もずく】をシャブシャブします。

直ぐに真っ青になりますから取り出して食べます。

この鍋の中にカキ貝を入れて【絹もずくの貝焼き】をする方もいます。

【絹モズクと麺類】

絹モズクは麺類とも相性がいいです。

冷たいソウメン、うどん、温かいソウメン、ウドン、ラーメン。旨いですよ。

冷たい麺とからめる時は、一度湯通しをして色出しをしてから食べやすい長さに切って麺と絡めて食べて下さい。

能登穴水町の【もずく】は、その年によっても違いますけど2月末くらいまで採ります。

幸寿しWebshopでお取り寄せできます。

上記の料理で召し上がってみてください。

タイトルとURLをコピーしました