お店ばたけは、約20年前に財団法人石川県産業創出支援機構（ISICO）が、起業・新分野進出を目指す企業を総合的にサポートする公的機関としてスタートしました。当時はネット通販ビジネスがまだ珍しいもので、中小企業者がネットビジネスに取り組むための支援をISICOが強力にバックアップしていました。お店ばたけは、仮想商店街というイメージで、石川県内の意欲あるネットショップを集めて、共同で集客や販促を行うという仕組みでした。
お店ばたけプラスの誕生
しかし、時代の流れとともにネット通販ビジネスも普通のビジネスになり、特別扱いをしなくなったということですね。そこで、お店ばたけは2017年から「お店ばたけプラス」という名称に変わりました。お店ばたけプラスは、ネットショップだけでなく、実店舗誘導型サイトも対象としたインキュベーションモールです。会員を対象とした個別相談会や勉強会、ネット活用セミナー等を通して、集客アップや売上拡大を支援しました。また、お店ばたけプラスのサイトでは、会員の紹介やブログ記事なども掲載されていました。
お店ばたけの事業終了
残念ながら、お店ばたけプラスは2021年3月31日で事業終了しました。これまで20年近く石川県のネットビジネスを支援してきたお店ばたけは、多くの会員や関係者に感謝されています。今後は、IT活用ステーションにてITに関する相談を受け付けるということになるようです。また、ISICOの専門家派遣のアドバイザーとしても引き続き対応している方もいるようです。
お店ばたけには、様々な業種や業態の企業が利用していました。例えば、以下のような会員がいました。
農産物や花の生産販売を行う農家（宮子花園、川原農産、アンド・プラント、林農産など）
化粧品や健康食品の販売を行う店舗（アート薬局、ルバンシュ、金沢総合食品研究所など）
家具や時計などの製造販売を行う工芸家（マイスターマトバ、イソザキなど）
タイヤや車の販売・修理を行う自動車関連店（フジイチ、明光自動車など）
酒や漬物などの地域特産品の販売を行う店舗（酒の大沢、四十萬谷本舗、カネイシなど）
ワインやキムチなどのオリジナル商品の販売を行う店舗（マダム櫻子の夢ワイン、風来の源さんなど）
ひのき家具や九谷焼などの伝統工芸品の販売を行う店舗（ミサンガのお店「ドゥネーム ウェブショップ」、柚餅子総本家 中浦屋など）
海産物や郷土料理などの食材・食品の販売を行う店舗（キャラバンサライ、ホクチン、おいしい店ドットコム、こんちきたい、直源醤油など）
以上がお店ばたけに利用していた企業の一部です。参考になれば幸いです。