「復興への願いを込めて『能登のうみ』物語」【週刊ウンチク】:石川県・ISICOバーチャルモール お店ばたけブログ

能登半島地震からの復興を願って企画されたギフトセット『能登のうみ』誕生ストーリー。
◆「能登のうみ」ができるまで・・・名前への思い

こんにちは、松波酒造の金七聖子です。
今年のイチオシギフト商品としてPR中の「能登のうみ」セットについて、
商品ご案内には書かれていない、誕生までのお話をご紹介します。

私が所属する、能登大納言小豆でスイーツを作る会「のと珠姫 ノトマメヒメ」の中で、今年3月の能登半島地震で、大きな被害を受けた酒蔵の話を聞きました。少しでも復興になれば、、、そんな気持ちから始まった企画商品でした。

能登半島は、内海と外海があり、風景が穏やか/荒々しいなど、差異があり独特です。
その雰囲気をあらわしたい。

外海に面する輪島市の中島酒造店と、内海に面する能登町の松波酒造の、 「能登の地酒」2本セット。

それらを優しい気持ちで包む「風呂敷」

真ん中にポイントをおきたい、本物の天然わかめを 「炙(あぶ)りワカメ」にしてつけよう!
ココまではすぐに決まったけれど、肝心の名前が決まらない。

能登と言えば、、「うみ」、、、「海」、、、、そうしよう。
やわらかくひらがなに!

「うみ」に縁のある名前にしようということで、

○中島酒造は七ツ島のある輪島市だから「七海 ナミ」 ワールドワイドな感じ!!
○松波酒造は穏やかな雰囲気の、、、なごむ、、、「和み海」で「和海 ナミ」!!
○ワカメは、豊かな海からの贈り物だし。。。そこで「ウマい海」で「旨海 ウミ」にしたら!!!
私たちの想いなどは、しおりに書き差し込む。そこに商品名「海」を書く

キーワード「海」でそれぞれ決まりました。 そして
知人の紹介、縁から、地元能登の書家さんに、ラベルの原画と書を書いて頂きました。
ボランティアで。

風呂敷も、メンバーの心当たりのある業者さんに企画内容を説明し、良心安価で卸して頂きました。

さあ、印刷にかかろうぞ! そんな時….
何度も話し合いをしてきた、輪島市の中島酒造店さんから連絡が入りました。

≪「七海」はちがうかも。。。今頃ごめん。。≫

ひょえ~(~o~) っとなりましたが、大事な自社商品、 納得のいかないものは駄目です。
お気持ちは分かります。

そして、「海」が付く2文字で且つ「ナミ」と呼べるものをピックアップしました。

後日、中島さんからのFAXに、「男海 なみ」に印がありました。
「これかも!!!」
新しい書を書いていただいて、マッチするものを選びました。

◆次なる課題・・・風呂敷包み

次の課題は、
「風呂敷包みはかわいいけれど中身が分からない」

この言葉、予想はしていたけれど、、どうしよう、、、
しおりじゃ分かりづらいか、、カードでもつけるか? ううむ、、、、

中島さんや家族とも頭をひねっていたら、

≪熨斗みたいに紙を巻けば、そこに商品説明を書けば!栞も省けるし、JANコードも載せられるし。≫
≪瓶の写真を入れたらいい by 両蔵元 社長≫

早速作ると 「いい感じ! 締まってみえる」

会社のプリンターがA4までしか印刷できないので
コピー機でモノクロ印刷になりました。

◆『能登のうみ』ブラッシュアップ・・・ついに発売!

まだまだサンプル状態だったけれど、意見を聞いて、バージョンアップする為に営業に向かいました。

一度は泊まってみたい宿「ランプの宿」の社長さんにお話を伺いました。
いろんなアドバイスの中に
「掛紙に≪うみ≫と書かれているけれど、≪能登の≫を付けたほうが良い。 能登から能登を発信する為に。」
「紙に色があれば、字や写真はモノクロでもそんなに気にならないよ。 日本酒は筆文字・墨のイメージもあるし。」

ブラッシュアップし、 7月1日に無事に各お店に並びました。

・・・・・

自社での新商品作りは、社内でほとんど決めて、後は印刷屋さんとのやり取りぐらいでデザインが決まります。
今回のように、大きなコンセプトと、関わるメーカー、発注・納品先、様々な関係者との意見交換は、とても力が要ることで、また勉強になりました。

まわり道、寄り道によって、能登の人による能登のギフト「能登のうみ」とてもいい商品になりました。

◆リンク集

松波酒造【大江山 おおえやま】 「能登のうみ」Web通販しています。 松波酒造は石川県奥能登の地酒。
【大江山 若女将の酒楽日記】 能登杜氏発祥の地、能登半島の松波酒造から酒蔵風景とグルメ歳時記をお届けします。
【のと珠姫 ノトマメヒメ】 能登大納言小豆でスズ人の顔が見えるスイーツを作ろう
…「能登のうみ」「姫どら」プロデュース。のと珠姫の活動の最新情報などを報告しています。

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